オーストラリア・シドニーより新型コロナウイルスの最新情報をアップデート!
こんにちは。
コロナウイルス、ここまで世界中を苦しめると誰が想像できたでしょうか。(泣)
友達がどんどん母国へ帰っていってしまって、本当に寂しい今日この頃です。
もちろんこの状況なので、友達がシドニーにいても会うことはできませんが、「でも同じ街に知り合いがいる!同じ環境に日本人が住んでいる!」って分かっているだけで、心強いものです。
最近のインスタグラムを見ると、誰かしらのストーリーズには母国行きの航空チケットが…。「あぁまたあなたも帰ってしまうのね。」とコメントする元気もなく、ひとりでひっそりと落ち込んでいます…。
さてさて落ち込んではいますが、こっちに残っている以上は自力で生活していかなければなりません。
毎日のように日本領事館から届くメールには、「早期帰国をおすすめします。」と書いてあります。
「わかっています。」と返信できるならしたいくらいです。でも、私は自分の気持ちを整理しないと、中々「はい、帰ります。」って言えるものでもないと思います。
今帰ったら、いつ戻って来れるかわかりません。ワーキングホリデービザという一生に一回のビザでここにいます。まだ、こっちでやりたい事もありました。
それに、自分が感染者として日本にコロナウイルスを持ち帰ってしまったら…という不安もあります。もちろん、症状は無くても、帰ってから14日間の隔離生活をしなければなりません。
自宅ということになるのでしょうが、家族が万が一感染なんてことになる恐怖も海外移住者は考えているんです…。
コロナ騒動で、一刻も早く母国に帰る選択も正解だと思います。オーストラリア政府からも、「オーストラリア国民でない私たちには、今のところ援助はできない。」と言われています。
コロナ騒動により、仕事もすべて失ってしまったので、現在収入はありません。でも幸い、オーストラリアで働いて稼いだお金が、まだ少し残っています。それがある限り、私はこっちでもう少し現状を見てみる事を選びました。
実際にロックダウンを実施している国はいくつもありますが、どういう事が起こるのか、想像つきにくいですよね?
日本でも緊急事態宣言がいよいよ出されますが、日本はまだロックダウン状態にはならないと聞きます。しかし、状況が深刻化すれば、日本も同様の措置を取らざるを得ないでしょう。
私も3月中旬まではシドニーでごく普通に生活していて、ロックダウンが発令される可能性があると聞いた時は、「すごく制限され窮屈な生活が始まってしまうんじゃないか。しかも海外でひとりだし。嫌だ!怖い!やめて!」と思いましたが、何だかんだでこの生活ももう2週間が経過しました。
今オーストラリアでは、どういう生活を送っているのか。シドニーの街はどのような様子なのか等、お伝えしていこうと思います。
不要不急の外出の禁止
ロックダウンが宣言されてから、不要不急の外出はできなくなりました。以下の生活に必要な最低限の行動以外は自宅待機を命じられています。
(2)医療・ケア
(3)運動
(4)通勤・通学
ロックダウンと言えど、スーパーや薬局は毎日オープンしています。そして、酒類販売店も開いていますので、食料・生活用品の買い物は比較的自由に行くことができます。(ちなみに、オーストラリアは、日本のようにスーパーマーケットや、コンビニ等でお酒は買えません。)
また、「運動」という項目が許されているので、外を見るとスポーツウェアを着て、ランニングやウォーキングしている方はよく見かけます。
私は、ランニングはしませんが、1日1万歩を歩くことを目的に、散歩がてら片道2キロくらい先のスーパーに歩いて買い物によく行っています。帰りは重い荷物を持っての帰路になりますので、良いエクササイズになります。
「なんだ!ロックダウンって言っても案外自由じゃん!」と思うかもしれません。
日本は、中々ロックダウンに踏み切らないまま、外出自粛という方針を出していますよね。なので、普段と変わらず飲みに行ったりしている人が一定数いるというのもニュースで見ました。
日本はやはり平和です。日本国民が日本は平和で安全な国という自負もあるため、どこか海外みたいな悲惨なことにはならない…と思っているのではないでしょうか。それも、日本でも緊急事態宣言が出されると、状況もこれまでとは変わってくるでしょう。
また、海外にいると、「日本は対応が遅い!ありえない!」なんて声も聞きますが、海外諸国の人だって少し前まで、みんなが政府の勧告を聞かないから、ロックダウンされたんです。(笑)
そして、海外はやると決めたら厳しいですよ!罰金だの、逮捕だの、違反した者には罰則があります。シドニーが位置するNSW州では、こういった公衆衛生に個人が違反した場合、最大11,000ドルの罰金、最大6ヶ月の懲役、またはその両方の罰が与えられます。
さらに、「NSW州警察が現行犯に対し、その場で1,000ドルの罰金を課す場合があります。」とも言われているので、「ロックダウンされたって自由じゃん!」なんて余裕かましていると痛い目見ます。
私も買い物に出かける時はいつでも外出理由を説明できるように、心の準備はしています!
ロックダウン後の街の変化と現状
スーパーに行くと、前まではなかったソーシャルディスタンス(前後の客と一定距離を保つこと)を示すテープが貼ってあります。
また、私が愛用しているスーパーALDIではここ数日の間に、スーパーのレジにまるで銀行の受付のような?透明の仕切りがつけられました。これにはびっくりです!
レジの人は1日に何人もの人と接触するので、感染を防ぐためなんでしょうね。
ちなみに、3月中旬頃の買い占め騒動関しては、ロックダウン直前は肉や野菜、缶詰類まで本当に何から何まで、売っていませんでした。
しかし、実は最近は落ち着きを取り戻し、品薄状態は少しずつ改善されてきているなとも思います。例えば、肉売り場。
前回のコラムには、お肉まで品薄状態ということをお伝えするために載せたのですが、現在お肉売り場は回復しています!
3月中旬にレポートした記事は、以下をご参照ください。
しかし、依然として米・パスタ・小麦粉等は品薄のため、購入数に制限のかかっている商品もあります。そして、トイレットペーパーは依然としてありません!
スーパーの出入り口ではマスクをした係の人が立っていて、入場規制をしていたり、アルコール消毒液をしてから、お店に入るよう促したりしています。
人が集まる場所は軒並み利用禁止
上写真は近くのビーチ沿いにあるテーブルですが、人が使えないように、このようにテープが貼ってあります。
これはまだロックダウンが言い渡される前ですが、オーストラリアで有名なボンダイビーチに人が集まり過ぎてしまって、緊急的にビーチが閉鎖されたということもありました。残暑が続いていたので、ビーチで楽しもうと思った人々が殺到したのです。
その後の処置として、その他ビーチでもこうして人が集まる要素がある場所は、軒並み利用禁止にしているのです。
3月30日(月)より、屋外・屋内含め家族以外との集会は2人まで(自分以外1人)という制限も追加されました。
これにより、許されている買い物や運動等も、1人または多くても自分と誰か1人だけとしか行くことが許されていません。
シェアハウスの中で気をつけていること
私は基本1人で行動しているので大丈夫ですが、気をつけなければならないのはシェアハウスの中です。
現在はシェアハウスに住んでいますが、人が集まって食事を取るのも良くありません。
なんせ、屋内含めて家族以外との集会は2人までなので、外食はもちろん友人宅で食事なども許されていません。
とにかく、ソーシャルディスタンス。(人との一定の距離)を保たなければなりません。
全世帯の家の中まで、政府がチェックすることは難しいですが、私もシェアメイトと一緒に食事を取ることなどは自主的に避けています。
そして、共同で使用するものは、使用前に熱湯消毒します。お皿や、コップ、フォーク、スプーンなどの食器類は洗ってあっても、毎回熱湯をかけて使用しています。これできちんと殺菌されているのかは分かりませんが…。(笑)
後は、オーナーにお願いして、殺菌効果のあるスプレーとフキンを家に置いてもらいました。食事を取る前に、必ずテーブルを拭いています。
現在私は、自分を含めて7人でマンションのワンフロアにて生活しています。バス・トイレ共同で、寝室は自分専用の部屋があります。
ロックダウン後、みんなが家の中にいる時間は増えましたが、まだ仕事がある子もいますし、もちろん全員が買い物のために必ず外に出ます。誰かが感染している可能性は十分にあります。
それを考えると、せっかくシェアハウスに住んではいますが、今は積極的にコミュニケーションを取れる状態ではありません…残念ながら。
そう聞くと、何のために海外に住んでいるんだろう…って思いますよね。
わたしも正直、毎日そのやりきれない気持ちで過ごしています。
ほんの3週間前まで当たり前のようにしていたことが、急にできなくなるんです。緊急事態宣言が出される日本も、このような事態に少なからず近づいていくはずです。
そして、このコラムも書いている最中にもまた日本領事館からこんなメールが届きました。
帰国の時は迫っているかもしれません…。
明日がどうなるか分からないとは、まさにこの状況のことを指しています。
また近況をお伝えします!