オーストラリアの新型コロナウイルスの状況と留学生やワーキングホリデー滞在者への影響
こんにちは。オーストラリアはロックダウンが続いていて、まだまだ収束は見えない状況です。
4月6日(月)午前中現在、5,772人の感染者39人死亡となっています。1時間もしないうちに数が増えています。私の住むブリスベンがあるクイーンズランド州の感染者は907人、シドニーがあるNSW州の感染者では、2,580人となっています。
今回は現在の新型コロナウイルスの状況と、学生やワーキングホリデーの方への影響をここでは書いていきます。
オーストラリア政府から短期滞在者への帰国勧告
つい最近、4月4日(土)にオーストラリア政府からは、「経済的に厳しい人は帰国をすることが望ましい。」とのメッセージが出されました。
大まかには、以下のような内容です。
オーストラリア国民や永住権保持者の支援はありますが、約217万人もいる短期滞在者(学生やワーキングホリデー)の方の支援はありません。今後6か月生活していくだけの資金がないワーキングホリデーの方は帰国することをオススメします。
また、ある条件(農業や医療関係の仕事など)を満たす職種に関しては、通常6か月しか同じところで働けないところ、延長が可能になります。
学生の方は、貯金や家族の支援に頼らざるを得なくなるでしょう。また学生の中で、例えば病院で働いている人やスーパーで働いている人など、ある一定の条件を満たしている場合通常の働ける時間よりも延長が可能となりました。
観光ビザの場合は、早急な帰国を考えるべきです。
参照: The Hon Peter Dutton MP / Coronavirus and Temporary Visa holders
https://minister.homeaffairs.gov.au/davidcoleman/Pages/Coronavirus-and-Temporary-Visa-holders.aspx
オーストラリア政府も自国民の援助を最優先しなくてはいけないので、学生やワーホリなどの短期滞在者にはさらに厳しい状況です。
ロックダウン状態の生活環境
生活面では、必要最低限の外出は控えるように言われ、現地の学校等もスクールホリデー前に1週間早くに閉まりました。ですが、この1週間、警察や医療従事者・教員などのEssential Worker(欠くことのできない職業)の子供は、学校に行ってもいいということになっていました。
各学年3~4人くらいになってしまっていて、勉強もありますがゲームや遊びが重視されていたようです。デイケア(保育園)は、まだ開けているところもあります。
レストランやカフェでは、テイクアウトのみの営業となりテーブルと椅子が片付けられています。また、テイクアウトがメインの寿司ショップであっても、完全に閉めている店舗もあります。
このような状況下のため、私のクラスメイトもシフトが半分以下や全くゼロといった状況です。
開いている場所は、スーパーマーケットや薬局・銀行といった必要最低限のみ。郵便関係はだ動いていので郵便物は届きます。
美術館や図書館・ジムなども閉鎖です。ジムが閉まっているということに加え、家にいることが多くなったのが大きな理由かと思いますが、外で走ったり歩いたりしている人が増えた気がします。ちなみに、公園の中でのエクササイズ器具の使用は禁止です。
スーパーも一時期よりは品揃えが回復してきたものの、品切れの商品もまだ目立ち、全般的に品揃えは少ない状況です。日本同様にトイレットペーパーをはじめ、消毒剤・パスタや米類・小麦粉が空っぽの状態です。
現在のオーストラリアの現状
3月23日(月)に学校に行ったのですが、バスは乗客が減り街では以前に比べマスクをしている人が増え、学校でもパソコンとパソコンの間隔がある程度とられた状態で授業が行われました。
また、来週には学校が閉まる可能性が高いからと他のコースの先生が加わり、課題の正解不正解のチェックが入るといった状況でした。その後、案の定学校から休みとメッセージが来ました。私の通う専門学校のコースは休校となりましたが、英語コースのみ通常通り行うとのこと。
ブリスベンの最近のニュースで言えば、4月4日(土)にブリスベンで人気のPowerhouseでのファーマーズマーケットがいつも通り開催されました。警察が巡回のもと人との間隔を1.5mくらい空けるようルールもあり、かなり混雑していて批判を込めたニュースや記事が見られました。
オーストラリア国内ではマスクをしていない人々も見られますが、オーストラリア政府のサイトでは、特に体調が悪くない場合はマスクをする必要がないと記載されていました。
一方、アメリカではマスクをするべきと言われているようで、国によってマスク着用の考え方が違うようです。
マスクでは感染を予防できないという声や、相手に遷さないためにもマスクは付けていた方が良いと言う声も。では、医療従事者は意味が無いのにマスクをしているの!?マスクの有用性1つ取っても、何だか良く分からない状況になっています…。
バックパックで滞在している人々は、職も失いレント(部屋代)も払えない状況なのに政府からの援助はありません。学生も同様に働けないし、レントや学費が払えない状況は同じで、中には宿を追い出された人もいます。
そこに飛行機も減便となり、帰国の選択肢も少なくなってきており、どうにもできない状態の人が出てきているようです。飛行機は、日本への直行便がシドニーからかメルボルンなどかなり数が限られてきています。
私は、日本に帰国した方が自身と家族のリスクが高いし、まだビザもあることを考えオーストラリアに残ることにしました。帰国した際には、14日間の隔離することが必要で公共交通手段は使えず、隔離場所を確保するなど困難だという声も聞きます…。
このような状況下のため、学生やワーキングホリデーのような短期間滞在者の不安や心配はかなり広がっているようで、彼ら彼女らのツイートがTwitter上で広まっていると友人から聞きました。
学生医療保険(OSHC)でコロナウイルスはカバーされるのか?
私が不安に思ったことのひとつに保険のカバーはあるのかということです。国民の方はカバーもされ、さらには子供への医療費は無料になったりしています。
では、学生ビザでの滞在者はどうなのでしょうか。私は、学生ビザの人が加入義務のある学生医療保険(OSHC)で、Nibと言う会社の保険に加入していています。
Nibのホームページでは、以下のように説明されていました。
コロナウイルスに関わる症状で治療が必要な場合、政府が推奨する医療機関の費用100%がカバーされます。
また、コロナウイルスによる症状への薬代は、$50以上は支払われません。
参照: Nib / COVID-19 (coronavirus) and your cover
https://www.nib.com.au/health-information/member-services/coronavirus-and-your-cover
他のOSHCを扱う会社でも、もし帰国せざるを得なくなった場合の対応なども書いてあるので加入している会社のポリシーを今一度確認するといいと思います。今、帰国すると戻って来られない可能性もあるからです。
また、私がいつも利用しているGP(総合診療医)からメールが届き、電話での診察やドライブスルーのインフルエンザ予防接種、パーキングエリアでの診察が可能になったとのこと。
コロナウイルスも流行っていますが、オーストラリアではインフルエンザの季節にも入ります。どちらの予約もオンラインで出来るのですが、熱がある人、インフルエンザのような症状、咳や鼻水といった症状の人を優先しますと書いてありました。
直接接触することなく診察を受けられたり、周りの人への影響も考えて車の中で診察を受けられたりするのは、考えられていていいなと思いました。
【まとめ】 最新情報をチェックし予防に努めよう!
新型コロナウイルス関連の最新情報は、オーストラリア政府のサイト(https://www.australia.gov.au/)にて最新情報がチェックできます。オーストラリアに残っている方は、随時確認するようにしましょう。
また、オーストラリア政府のサイトでは、感染した場合の自己隔離のことやコロナウイルスの症状かどうかをチェックできるサイトにつながっているなど役に立ちます。
自身と周囲の感染を防ぐためには、極力外出を控えることが最もコロナウイルスを拡大させない対策になるようです。
学生やワーキングホリデーの方は厳しい状況ですので、早期の終息を願うばかりです。