オーストラリアで和風の観光スポット!?ブリスベンにある寺院3箇所と仏教イベントの紹介
こんにちは。
この間ブリスベンにあるHoly Triad Templeという寺院に行ってきました。とても久しぶりに寺院を訪れたこともあり、お線香の香りが懐かしく感じました。
マレーシアの友達と一緒に行ったのですが、お祈りの仕方なども違ったりして新しい発見もありました。バス停から少し歩いたらお香の香りして、思わず2人でもうすぐだねと会話ができるのは似ている宗教・文化ならではですよね。
最近は無宗教の人も増えているのだそうですが、オーストラリアでの仏教徒はキリスト教に次いで2番目と言われています。
ブリスベンでは教会は多く見かけますが、お寺を見ることは滅多にありません。ですが検索すると多少は出てくるんです。オーストラリアの主要都市であれば幾つかあります。ちなみに、神社は本当に無いです。
ブリスベンで見られる寺院は中国式のものです。今回は、ブリスベン近郊の寺院3か所とイベントをご紹介したいと思います。
Holy Triad Temple
Holy Triad Templeは、ブリスベンシティからバスで20分ほどのところにあるAlbion(アルビオン)という地区にあります。
行き方は、シティから300、301、306、322伸ばすに乗って、下車してから徒歩5分ほど歩きます。
「こんなところに本当にあるのか?」という場所にあり、ビジネスの建物や家々また高速道路が走っている中、突如として現れます。
雨の日に行くのはオススメしません。ブリスベンで大雨が降ると排水されることなく短い時間で水が溜まっていくので、川のようになる場所が多いです。実際、この寺院に行った時雨だったのですが、行くまでの道が足首くらいでの水で溢れていました。
Triadは3つ組・3連構造という意味があり、ここでは中国三大宗教の孔子さんで有名な儒教・仏教・多神教である道教の3つがそれにあたります。1886年頃に広東人コミュニティによって建てられたようで、1880年頃かなりの広東の人々がブリスベンに定住していたようです。
精巧な屋根は中国から輸入したものです。屋根のところには、神話や歴史的人物のオーナメントが並べられています。雨が降っていてあまりはっきりとは見えなかったのですが、よく見ると小さい人たちがびっしりと並んでいるのが見えました。
この建物は、Queensland Heritage Register(クイーンズランド州の遺産登録)の一つです。この登録リストの中には、例えば以前ご紹介したことがあるStory Bridgeも含まれています。
日本の寺院と違って、台湾とかにあるような寺院の感じでした。色の使い方とかも少し日本のものと違う気がします。こちらの寺院は写真撮影可能です。
日本だと2礼2拍手1礼とかですが、マレーシアの子は違いました。膝をついて合掌する形で、次にお話する寺院でもこの形でした。またどちらも、膝をつくための四角い小さい枕のようなものがありました。
Fo Guang Shan Chung Tian Temple(佛光山中天寺)
こちらは、Underwoodというブリスベン市内から見て、南にある仏教のお寺です。行き方は車で行った方が楽ですが、バスでシティから行くとしたら111からEight Mile Plains stationで578に乗り換え、下車後10分ほど歩くことになり1時間弱かかってしまいます。
久しぶりに訪れると、コロナウイルスのため体温検査などが徹底されていました。Chung Tian Templeは、天国の中という意味があるそうです。
こちらの方が、先ほどの寺院より規模が大きく新しい建物です。いくつかの建物に分かれています。その中でもひと際目立つのが7階建てのパゴダ(塔)です。(記事冒頭の写真)
また、アートギャラリーや中国庭園もあります。瞑想・中国語のクラスやタイチーのクラスなんかもあるようです。写経もありました。
予約や詳細はホームページを見てみて下さい。(http://www.chungtian.org.au/)ちなみに月曜日がお休みで、他は9時から17時までです。
こちらは、外観は撮影可能ですが、中では撮影禁止です。
Nepal Peace Pagoda
こちらは、1番シティからアクセスしやすいサウスバンクにあります。1988年に開催された世界万博の名残の建物です。ネパールの援助の元、ドイツの建築家によって建てられました。
80トンもの木材を使っていて、160以上のネパール家族によって2年かけて作られたそうです。しかも驚くことに手彫りです。3階建ての塔になっている美しい寺院は、万博の時には特に人気の展示だったようです。
万博後現在は、パークランドという公園となっています。たくさんの子供たちが遊んでいる公園の横にひっそりと佇む寺院は、なんだか不思議な感じです。寺院までたどり着く前に少し木々が増えるのですが、それがまた雰囲気を作っています。
ネパールは日本人にとって馴染みの少ない国ですが世界最古の仏教寺院があり、仏教の歴史上お釈迦様の誕生した場所がネパールに当たるようです。
記事書きながら写真を見て思ったのが、紹介した3つの寺院いずれも正面に立っていたのがゾウだったことです。日本でもゾウが祭られているお寺はありますが、獅子とかの方がよく見ると思います。
ブッダの化身として白いゾウが挙げられるようで、仏教とつながりがある動物なのだそう。
仏教関係のイベント
ブリスベンには、Buddha Birth Day Festivalという仏教イベントが、サウスバンクエリアであります。イベントと同時にネパールの寺院にも訪れることができます。ブリスベンでは24年間続いているようで、Chung Tian Templeが主催者です。今年は残念ながら、コロナウイルスの影響でキャンセルとなりました。
5月のイベント前になると、赤い提灯がサウスバンクエリアの頭上にたくさん飾られます。
ブッダの誕生日は毎年変わるようで、4月か5月になります。
イベントの内容は、打ち上げ花火、獅子舞のパレード、タイチーや瞑想クラス、中国式書道のショー、ベジタリアンフードのクッキングショーなど。また、サウスバンクが川沿いにあることからドラゴンボートのパフォーマンスも行われます。
仏教ではベジタリアンであるべきとは聞いたことがなかったので、このイベントにてベジタリアン食を取り上げられていることに不思議になりました。
すべての人がベジタリアンやビーガンというわけではありませんが、ルナカレンダーに合わせたある一定の期間だけベジタリアンの食事をする文化もあるそうです。確かに精進料理を考えると、肉は無く野菜でできています。
国によって精進料理も内容が異なるようですが、共通食材も多いみたいです。
その他、多くの仏教徒がお祝いをする中国の暦による旧正月のお祭りも行われます。基本的には、1月21日~2月20日の間で毎年変わります。このイベントは、ブリスベンのチャイナタウンとサニーバンクで行われます。こちらのイベントも、コロナウイルスの影響でキャンセルとなってしまいました。
このチャイナタウンでは、アジアの野菜を含む食べものや食器類のお店、中国系レストランが並びます。サニーバンクはブリスベンの中でも中国人と台湾人が多く住んでいる地域とされます。アジア系ショップやレストランはチャイナタウンよりも多く並んでいて、このエリアは中国語を見ることや中国語を聞くことの方が多いです。
タピオカ屋さんもたくさんあります。どちらのイベントも獅子舞やファイヤーショーが伝統的な音楽と共に楽しめます。赤い提灯もそうですが、赤や黄色やピンクなどカラフルで見ていて楽しいです。
【まとめ】欧米圏で和風の観光やイベントを楽しもう!
オーストラリアなど欧米圏だとキリスト教のイメージが強く、まさか欧米圏で寺院観光や仏教イベントが行われているイメージは沸かないと思います。
欧米風の観光スポットも良いですが、たまには寺院に行って静まるのもいいですね。ちなみに、今回ご紹介した中国系寺院だけでなく、スリランカ系仏教の方の建物やヒンドゥー教の方の寺院もブリスベンにあります。
クラスで文化の違いについて考える授業があったのですが、ベトナム・韓国やマレーシアでも旧正月を祝う文化があるそうです。1月下旬頃になると、街が真っ赤に染まるらしいです。
調べてみると、ブリスベンに限らずシドニーやメルボルンでもさらに大きな寺院があるので、たまに訪れてみると心が落ち着きますよ!
来年は予定通りイベントが開催されると思うので、是非訪れてみて下さい。