コロナウイルスでどう変わった?最近のオーストラリア・シドニーでの生活レポート
こんにちは、オーストラリアのシドニーにワーホリビザで滞在中の「ちさき」です。
世界各国「コロナウイルス対策」で外出自粛が呼びかけられている中、私もシドニーで自宅待機の毎日を過ごしています。
そこでシドニーに滞在しているからこそお伝えできる「現在のシドニーでの生活の様子」をこの記事でお届けしていきます。
近い将来、オーストラリアやシドニー留学(ワーホリ)を予定している人は、現在のシドニーの状況や人々の生活はどうなっているのか気になる方は多いと思います。
現在のオーストラリアの最新情報を知りたい人に参考になれば嬉しいです。
オーストラリアのコロナウイルス感染者数
4月16日(木)時点のオーストラリアのコロナウイルス感染者数は以下のようになっています。
右側のカッコ内の数字は、これまでの死者数となります。
以下のデータは、Australian Government Department of Health(https://www.health.gov.au/)を参考に作成しています。
全体の増加数は増えているように見えますが、日々の感染者数を見ると新規感染者数は大幅に減ってきています。
3月22日(日)~3月31日(火)までは1日の感染者数が300名を越える日が大半でしたが、4月1日(水)から明らかな減少傾向が見られはじめ4月12日(日)からの週は50名を切るレベルまで抑え込んでいます。
4月1日(水)~15日(水)までの推移を見て頂くと、感染者数の減少は一目瞭然です。
日付 | 1日の感染者数 |
4月1日(水) | 272人 |
4月2日(木) | 248人 |
4月3日(金) | 235人 |
4月4日(土) | 176人 |
4月5日(日) | 110人 |
4月6日(月) | 100人 |
4月7日(火) | 114人 |
4月8日(水) | 96人 |
4月9日(木) | 96人 |
4月10日(金) | 73人 |
4月11日(土) | 64人 |
4月12日(日) | 43人 |
4月13日(月) | 39人 |
4月14日(火) | 58人 |
4月15日(水) | 29人 |
この現象の推移を見る限り、ロックダウンの解除への光も見えてきたようにも思います。
ロックダウン期間を早期に解除すると再拡大の恐れもあるため、世界中の指導者はロックダウン解除の時期に慎重になっています。中国武漢が2カ月でロックダウンを解除しましたが、感染の再拡大が起きないかどうかに世界中の注目が集まっています。
ロックダウンが解除され正常化に戻るための判断は、一歩先に動いた中国武漢の今後1カ月間の動向がカギを握ることになるのではないでしょうか。
私が今まだシドニーにいる理由
そもそもの話、「ワーホリビザでまだシドニーにいるのって大丈夫なの?」と思う人も多いでしょう。
実際に、在シドニー日本国領事館からは次のようなメッセージが届いているんですよね。
内容をまとめると以下の通りです。
私の周りでもコロナウイルスの影響で職を失ってしまったワーホリ勢はたくさん。正直、帰国する以外の選択肢はない…そんな空気が流れていますよね。
そんな中シドニーに残るのは時に心細い部分もありますが、有難いことに今のところ自身の生活を維持していける収入があること。
そして、感染が拡大している今、国をまたぐ移動をして感染リスクを高めたくないことからシドニーに残っています。今日本に帰る場合、幾つかのリスクを越えないといけません。
世界的にパンデミックで「何が正しいのか」の判断がつき難い中ですが、取り敢えずはシドニーに滞在して現地の様子を発信していければと思っています。
現在のシドニーの様子
以下では、シドニーの日常生活が一変した様子をお届けします。
実際に私が見聞きしたこと、そしてオーストラリア政府の公式情報のみを元にしたいので多くは語れませんが、それでも参考になれば嬉しいです。
シドニーはロックダウン中?
オーストラリアはロックダウン真っ只中です。
ただ、ロックダウンと言っても、公園で日向ぼっこをしてる人や、駅周辺に座り込んで友達とテイクアウトしたサンドイッチを食べてる人を見かけるので、個人的には「緩さ」をまだ感じています。
大多数の人は、食料の買い出し、仕事、軽い運動以外の理由で外を出歩いていないし、「self-isolation(自己隔離)」をきちんと行なっていますけどね。
どこの国でも「危機感」がなくて普通の日常生活を送りたいという人は残念ながらいるものです…。
カフェとレストランはテイクアウトのみ営業中、そして映画館やジムなどの施設は全て閉鎖されているので、出かけようにも出かける場所がないといったところ。
今もテイクアウトのカフェで働いている友人は、朝に電車に乗るとそれなりに混んでいると言っているので、まだまだ仕事に行かざるを得ない人は多いのが現状のようです。
そういう意味では、ヨーロッパ諸国と比較すると完全なるロックダウンとまでは至っていないように感じます。
ただ、全般的には「外に出る理由がないのなら出ないように。」という政府の勧告は人々に行き渡っているように感じます。
「人との距離を1.5m以上とること」の意識が高い◎
シドニーで食料の買い出しのために外に出ると、「Social Distance(人との距離を1.5m以上とること)」に対する意識の高さに気づきます。
スーパーの入り口、床、レジ…など、どこを見ても「KEEP YOUR DISTANCE(距離を保って!)」の文字が目に入ってきます。(上写真)
スーパーでの買い物中に人と人との距離が近くなりすぎないように、スーパーには「入場制限」がかかっているんですよ!
入り口と出口に係りの人が立っていて、スーパー内の入店制限をしているので、一定の定員数に達すると列に並ぶ必要があります。
列に並ぶ時も、みんなしっかりと「Social Distance」を守っていますよね。
極端な話、マスクを着用するよりも他人と一定の距離を保つことの方が、コチラでは高く意識されている気がします。
また、スーパーで支払いをする時はいつもセルフレジを使うんですが、カップルなどふたりで一緒にレジに来た人たちに対しては「ひとりは出口で待っていてください!」といった感じで注意されています。
スーパーで働く人たちの「Social Distance」に対する対応は、買い物客の感染防止に効果がありそうです。
こんな状況にもかかわらず、スーパーマーケットで忙しく働いてくれている人たちには頭が下がりますね。
スーパーでの「買いだめ」は少し落ち着いた
ロックダウンが始まるちょっと前の3月中旬ごろ、シドニーのスーパーからかなりの食料や生活必需品が姿を消し去るなんてことがありました。
トイレットペーパーから始まり、小麦粉やパスタなど日持ちする食品が買いだめ客の対象になりましたね。一時は「肉製品」も一切買えないくらいでした。
今から3週間前くらい(3月25日頃)の情報は、以下の記事で紹介しています。
この品薄問題は、オーストラリアだけに限らず、日本を含めて多くの国で見られた現象だと思います。
現状、日本ではマスクとアルコール消毒液が手に入らない程度のようですが、3月上旬頃はトイレットペーパーをはじめ食料品も品薄だったと思います。
そんな買いだめピーク時(3月中旬)から時間も経過し、買いだめ客の需要が落ち着いたのか、スーパーの購入制限のお陰なのか、スーパーの品揃えが元に戻ってきました◎今から2週間前(3月30日頃)の状況は、以下の記事をご覧ください。
スーパーにもよりますが、私の感覚でいまだに入手困難なアイテムはこちら。
・ティッシュペーパー
・小麦粉
・ハンドソープ
昼から夕方にスーパーに行くと、だいたいこれらの商品の陳列棚は空になっています。
もし「これらの商品を買いたい!」というのであれば、開店直後に行くか、駅から離れた人の少ないスーパーマーケットに行くのがおすすめです。
その他の商品は本当に不自由なく買えるようになってきたので、この調子でトイレットペーパーも普通に買えるようになる日は遠くない…そんな気がします。
イースターは自宅待機?
日本ではあまり馴染みのないイースターですが、オーストラリアでは祝日になるほどのホリデーシーズンです。今年は4月12日(日)がイースター当日で、「4月10日(金)~13日(月)まで4連休!」というオーストラリア人が多かったと思います。
オーストラリア人が大好きなことと言えば「バーベキュー!」です。きっといつもなら、イースターは至るところでバーベキューを楽しむオージーでごった返すことでしょう。
でも今年はコロナウイルス大流行の真っ只中ということで、オーストラリア政府から「今年のイースターは自宅待機して命を救おう!」というメッセージが届きました。
実際にどのくらいの人がイースター当日にきちんと自宅待機をしていたのかは計り知れませんが、そうであることを祈ります。
ここだけの話、私の家の目の前のオージー家からはバーベキューの香りがプンプンしたので、自宅の庭でお祝いをしていたという人は多いんじゃないかな?という気がしています。
今年はみんな集まってのバーベキューではなく、家族内で楽しむ程度になった家庭が多かったのではないでしょうか。
最近の私のシドニーでの生活
わたしは在宅でライターの仕事をしているので、最近はもっぱら自宅待機の生活を送っています。
コロナウイルスが流行する前は、シティの図書館やカフェで作業をすることが好きだったのですが、残念ながら今ではそれはできません。
そんな私が外出するのは、「スーパーへ食料の買い出し」と「軽い運動」だけです。
1日中デスクに座っているのは健康に悪すぎるので、スーパーに行きがてらランニングをしたり散歩をしたりと、体を動かすことを心がけています。
オーストラリア政府のホームページでも、「軽い短時間での運動」で外出することは許されているのでセーフですね。
それ以外に外出することはないので、「外出したい欲」がたまってストレスに感じることも。ただもう今は前代未聞の緊急事態なのでしょうがないですよね…。
さすがにロックダウンになり1カ月近くになってくると、自粛疲れやストレスが溜まっている人も相当数いると思います。
シドニーと言えば!のオペラハウスやハーバーブリッジも、もう長いこと見ていないのでシドニーにいるという実感が薄れてきています。
外食も一切できないので、楽しみが家での「スナック」になっちゃうんですよね…。
スーパーに買い出しに行く度に、オーストラリアサイズの美味しいチョコレートやスナック菓子を買ってしまいます。(汗)
体調管理はもちろん、食事管理もきちんとしなきゃいけないな…と思うこの頃です。
【まとめ】シドニーの今はとにかく「自宅待機」!
観光客と陽気なオージーで賑わう大都市のシドニーですが、今は多くの人が「自宅待機」をするロックダウン都市となっています。
賑やかで活気のあるシドニーの街並みを見られないのも、おしゃれなカフェに行けないのも、シティに遊びに行けないのも辛いですが、今は自分と周りの人の「健康」が第一。
多くの意人が危機感を持って行動することで、このパンデミックが一刻でも早く治ることを願う毎日です。
ちなみに、オーストラリア政府は労働者に対して給与保障を向こう6カ月程度補償すると発表しています。つまり、ココから半年間くらいは我慢の時が続くと思っていた方が良さそうです。
これからオーストラリア留学やワーホリを考えている方は、9~10月以降が留学再開を現実的に考えられるタイミングになるかも知れませんね。
コロナウイルス感染者数が落ち着くこと、そして治療薬やワクチン開発の目途が一刻も早く見られることを期待したいところです。
コロナウイルスに関するシドニーの様子は、今後も引き続き写真と共にお届けしていきます!