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日本と海外ではやっぱり働き方が違う?オーストラリアで働いてみて実感した5つの違いをまとめてみた!

公開:2020/05/11 著者:高島 明季子 5360 Views

こんにちは!あきこです。

私はオーストラリアで2年間ワーキングホリデーをし、日本食レストランからローカルのカフェ、ファームジョブ、レストランのオープニングスタッフ、空港のケータリング会社などなど、様々な仕事をしてきました。

 

 

そして、そのほとんどが他国の人たちと働く環境だったので、海外で外国人と働くというワーホリならではの経験ができたと思います。

 

私はワーキングホリデーに来る前は日本で社会人として働いていましたが、やはり海外では根本的に日本人の働き方や感覚とは違うな~と感じる場面もありました。もちろん職種によっても多少違いますが。

今回はオーストラリアで働いた経験を元に、私なりに気付いた5つの日本式の働き方と海外の働き方のスタイルの違いについてご紹介していこうと思います。

あくまで、個人的な体験談の中での紹介になりますが、ご了承くださいね!

① 縦社会より横社会

日本の社会では年功序列が主流で、年齢とともに給料が上がっていく傾向がありますよね。

そのため、年齢や勤続年数が高い順に偉いという認識があり、上司と部下、先輩と後輩、勤続年数の長さなど、上下で関係が分けられる縦社会になります。

また社長、専務、常務、部長、係長、主任、店長、マネージャーなどなど様々な呼び名があり、間違っても下の名前で呼び捨てするなんてことはありませんよね。目上の方には失礼のないよう、言動や行動をわきまえるのが日本の常識。

 

しかし、これが海外となるともっと職場は全体的にフラット(対等)で、フランクな関係性です。

 

海外でももちろん上司部下の関係はありますが、日本ほど縦に厳しくなく、どちらかと言えば横にフラットな関係ではないかと思います。

まず1年早いか遅いかで先輩と後輩という上下関係ができるのではなく、基準になるのは仕事が出来るか・出来ないかということで、それによって会社内での立場が変わります。

海外では成果主義・実力主義が主流なので、成果が高い人がどんどん昇進し給料もそれに比例して上がっていきます。

 

つまり、年齢や勤続年数などはただの数字であって、あまり仕事環境には関係がないため、比較的社内はフラットな関係性なのです。

 

さらに上司であっても、割とフランクに接してもらえるので気軽に下の名前で呼んだり話しかけられたりすることも普通です。親しみやすいということは、意見を言いやすく変な壁もでき難いので、仕事が円滑に回ることもあります。

それが故にYes・Noもはっきり言える環境になります。また、海外の職場では、上司の言うことは絶対で断れないと言うこともなく、自分の仕事以外のことは基本的にやりません。

契約内容に沿った仕事内容をこなすので、もしそれ以上の内容を求められれば給料を上げる交渉にも繋がる場合もあります。

 

一方で、フランクな関係だからといって仕事で手を抜こうものなら、速攻でクビになってしまいます。

 

なので、自分の持ち場の仕事はしっかりするけど、それ以外の面では必要以上にこだわらないといった感じでしょうか。

実際に私もボスやスーパーバイザー、先輩であっても全員下の名前で呼んでいましたし、ほぼ全員と気軽に接して仕事することができていました。

日本人の感覚だとちょっとフランク過ぎるかも…と思うレベルでしたが、そもそも英語にはあまり敬語表現がないので、話している時はそこまで上下関係を感じませんでした。

 

② 定時で終わるのは当たり前

 

日本では、「残業 = 仕事を頑張っている」という認識がありますよね。

また定時ピッタリは帰りづらい、上司が帰らないとなかなかお先に帰れないという雰囲気も…。

 

しかし、海外で残業することは「時間内に仕事を終わらすことができない」という意味を持つので、定時で終わらないと「仕事ができない奴」なんて思われることもあります。

 

海外では基本的に残業はしないものとされているので、定時ピッタリに帰宅するのはごく当たり前のことなのです。定時に帰れるようにするため、仕事が終わる何分か前に帰る支度を始めることも。

日本を含めアジア系のお店になると残業はよくありましたが、他の職場は時間になると1分足りとも残業しない勢いでみんな帰っていく姿を目の当たりにして正直驚きました。(笑)

逆に、就業時間内に仕事を終わらせないとスーパーバイザーに怒られることも!なので「仕事が遅い奴」と思われないよう、時間内に終わるようかなり必死でした。

 

定時で仕事を終えるために仕事をする感覚は、日本と海外では結構認識が違ってきますよね。

 

労働時間がしっかり守られているので、残業する場合は時給が1.5倍アップするので、会社的にも極力残業はして欲しくないのです。また、従業員も1日8時間働いた上に残業させられそうものなら、文句を言ったり怒り出したりする人も…!仕方ない場合でも、渋々仕事するような雰囲気も。

レストランやカフェなども、閉店時間が近づけばお店を閉める準備を始め、ギリギリに入ってくるお客さんには「もう今日は終わりなんだ。」と断るなんてこともありました。そして、極力定時に帰っていきます。

日本なら開店時間から閉店時間までの間ならば必ず対応しますし、お客様優先なのでたとえ閉店時間が近づいていたとしても出来るだけ対応し、お客さんを帰すという事はなかなかしませんよね。

 

③ 祝日はみんながお休みモード

日本では休日や祝日など、サービス業・飲食業などはかき入れ時になるので忙しくなり、どこへ出掛けでも混んでいますよね。

休みの人と働いている人が二極化している状態だと思います。

 

しかし、オーストラリアでは祝日など、休みの日はみんながみんな家族や友人と過ごすことを大事にするムードがあります。

 

つまり、ホリデー中に飲食店や買い物に出掛けても、ほとんどのお店が閉まっていたりします。観光地などは、また別だと思いますが。

クリスマス休暇に友人と遊びに出かけた時も、多くのお店が閉まっていて街は閑散としており、ビーチなどでのんびりしている人が多かった印象です。

そんなことを知らず、せっかく遊びに行ったのに、ほぼお店が閉まっていて街自体をあまり楽しめなかった思い出もあります…。(笑)

 

→ オン・オフをしっかり分けるオーストラリアの王道休日スタイル!

 

また土日でも営業時間が短縮されていたり、閉店時間が早かったりします。これも遅くまで仕事をせず早めに帰宅して、休日を過ごすためのものです。

 

日本のように深夜営業や365日・24時間オープンしているお店などはほとんどありません。

もし土日祝日働く場合なら、従業員に手当として時給が通常の1.5~2.5倍などアップするよう政府から指示が出ています。

お店によってはそれを補うために、休日の利用者には通常の支払いにサービス料金が少し上乗せされている場合もあるくらいです。

 

④ お客様は対等な立場

日本では「お客様は神樣」などと言われますよね。店員は常にサービス精神を忘れず、もちろん敬語を使い、お客様ファーストで対応します。

 

しかし、海外ではお客様と店員は一個人として対等な立場をとっていることも少なくありません。

 

もちろん、海外でも日本のような丁寧な接客を心掛ける所もありますが、お客と店員は対等な立場であるとしてカジュアルでフレンドリーに接客することも珍しくないのです。

なので、中には必要以上にサービス精神を持って接客しない店員がいたり、態度があまり良くなかったりする店員もいます。日本人からすると少し戸惑うかもしれませんが、海外では割と普通なことなのです。

そうした背景があるため、日本に来る外国人は「日本のホスピタリティは素晴らしい!」と感動するのだと思います。

 

私が働いていたローカルのカフェでは、コーヒーなど以外はセルフでカトリーやミルク・砂糖などを取るスタイルでしたが、ある時お客さんに「砂糖とスプーンを取ってくれ。」と頼まれました。

私は何の違和感もなく、自分の持ち場を離れてお客さんのところへ持って行こうと思ったのですが、その時ボスが一言「ここはレストランじゃないから、自分で取ってくれ!」と、ごく普通に頼んでいました。

お客さんも特に怒ることもなく自分で取りに来て、その後ボスとお客さんは普通に世間話をしていました。

 

もしこれが日本で行われたら、お客さんはどんな反応をしたでしょうか。お客によっては「何だその態度は!」とクレームにつながる可能性もありますよね。

 

しかしこの時ボスは、店員は何でも屋ではない、一個人であることをしっかり示してくれたのだと思います。

この他にも自分がお客側だったり、従業員側だったりの中で「海外ではお客様は神様扱いではないんだ~。」と思うことが何回もありました。

 

⑤ 仕事とプライベートはしっかり分ける

そもそも仕事よりも、家族と一緒に過ごすことが第一に考えられているのが海外ではないでしょうか。

だからこそ極力残業せずに帰宅することや、仕事終わりに付き合いで飲みに行くこともほとんどありません。

 

仕事をする時はしっかりして時間内に終わらせ、仕事後や休日・ホリデーは家族や友人、自分との時間を過ごします。

 

一方で、日本人の仕事や仕事上の付き合いの割合と、家族との時間の割合はどうでしょうか?

特に男性はどうしても仕事関係の割合の方が多くなってしまいがちかもしれません…。

日本ではまだまだ男性が働き、女性が家事・育児という認識が強く、男性が育児に積極的に参加すれば「イクメン」と呼ばれることもあります。

 

しかし、これは海外では「?」の文化で、父親が子育てすることになぜ褒め言葉が存在するのかということで驚かれます。

 

実際、私はワーホリ中に2ヶ所で子持ちの共働き夫婦の家に住んだことがあります。

プライベートの時間に仕事上の都合をあまり持ち込まず、協力し合いながら家族との時間をとても大切にしている印象でした。

 

 

様々な国籍の人と働いてみて感じたこと

オーストラリアは多国籍国家であるため、様々な国籍や人種、さらには異なる文化や宗教、価値観が混在しています。

この点だけでも日本とは全く違う環境下であることが伺えますよね。

日本での当たり前や一般的な基準の中で生活してきたので、渡豪したばかりの頃はそれが全く通じず驚くことの連続で、日本じゃあり得ないこともたくさん起こりました。

 

多文化が理由というだけでなく、個人個人でもたくさんの価値観があります。

 

私は私で日本人としての働き方が染み付いている中、他国の人の働き方の感覚や価値観も理解し、その中でうまく立ち回って一緒にやっていくしかありません。

正直「え?!あり得ない!」と思うことも多々ありましたが、話し合ったり、認め合ったりしながら仕事をすすめていくしかないのです。

また日本人は「No」と言えない、自分の意見をはっきり言えないと思われることもあってので、しっかり自分の意見を持って伝えるという事にも最初は苦労しました。

 

その他、私が個人的に感じたのは、いい意味でも悪い意味でも海外の人たちは自分優先で働いている人が多かったように思います。

 

Yes・Noははっきりしているし、何か疑問や不満があればボスに直接文句を言いますし、分からないことは分からないと恥ずかしがることなくどんどん質問し解決していきます。

もちろん全員がそうと言うわけではありませんが、上司やお客様が第一に優先される働き方ではありません。もっと自分のスタイルがしっかり確立されていて、自分自身が心地いい働き方をしている印象でした。

 

お互いの違いを認め合うことが重要!

 

日本の働き方も海外の働き方もそれぞれ良い面や参考にしたい面など様々ですよね!

今回は実際にオーストラリアで働いた中で私が感じた、日本と海外の働き方の違いについてまとめてみましたが、細かいことを言えばもっとあると思います。

もしみなさんがそういう場面に出会った時は、その時その時に応じて様々な働き方のスタイルや違いを認め合うことが大事です。

 

私たちが海外留学やワーキングホリデーをしている理由は、単に英語を学ぶために来ているのではなく、多様な価値観を学ぶことも含まれているからです。

 

英語だけできたとしても、こうした日本と異なる異文化を理解できない状態では、話の内容は理解できても一緒に仕事をしていくことは難しいでしょう。

海外で働くと日本の方がしっかりしている部分もあると思いますが、「こんな働き方があるんだ!面白い!」とポジティブに捉えながら、いろんな国の人と働くことを楽しみ海外の生活を充実させていければと思います。

是非参考にしてみて下さい。

 

 

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