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カテゴリー:現地生活情報

オーストラリアの街中で良く見かける先住民楽器「ディジュリデュ」!オーストラリアの音楽や音楽教育を紹介

公開:2020/06/07 著者:宮本 里穂 3993 Views

国によって音楽の特徴や楽器も様々で興味深いです。特にオーストラリア留学やワーキングホリデーに来る方は必ず気付くと思いますが、オーストラリア特有の音楽や楽器は良く見聞きします。

お土産屋さんの前を通ると、先住民アボリジニーの伝統楽器である「ディジュリデュ」が売られているのをよく見かけます。また、観光地に足を運ぶと、街頭パフォーマンスの演奏もオーストラリアならではの風景です。

今回は、オーストラリアの楽器や音楽・音楽教育などについてお話したいと思います。

アボリジニーの楽器「ディジュリデュ」

オーストラリアには、先住民アボリジニーの楽器である「Didgeridoo(ディジュリデュ)」があります。記事冒頭写真の楽器ですが、見たことがある人も多いのではないでしょうか。

木製の大きな笛で、唇を振動して音を出すことから、ジャンルは金管楽器にあたります。

作り方が独特で、シロアリに食べられてできたユーカリの木の筒を使っているそうです。

 

このディジュリデュですが、お土産屋さんのショーウィンドーにズラッと並んでいるので、街中でも普通に見かける楽器になります。

 

世界最古の管楽器とも言われるほど古い歴史があり、男性しか演奏してはいけない楽器とも言われているそうです。

アボリジニーの方や外で見かける演奏者は男性の方ですが、もちろん女性の方も演奏しても大丈夫です。アボリジニーの人々の中では、伝統的な行事では男性のみ演奏可とされているようです。

楽器の本体は、カラフルなドットがたくさん重なり合ったアボリジニーの独特なアートが施されたものも多いです。結構嵩張りますが…帰国の際に小型のディジュリデュをお土産にもいいかもしれませんね。

 

街中での該当パフォーマンスやマーケットのステージなどで演奏を見かけることも多々あるので、オーストラリアに住んでいると身近な楽器であり音楽に感じると思います。

 

お土産屋さんなどでも小さいものから大型のものまで売っています。ちなみに、購入する際の注意点は、商品の中には演奏用ではなく飾り用のものもあるとお店の人に聞いたことがあります。

なので、ディジュリデュを演奏したい方は、きちんと音が出るものなのかを店員の方に訪ねることをおすすめします。

こちらの楽器の音は、低音が響き渡り少し神秘的な音がします。楽器の育ってきた環境や形状でキーが変わるようです。演奏者の中にはこの楽器とテクノ音楽と合わせて演奏している方もいます。

 

 

ニュージーランドでは、日本人のディジュリデュ奏者の方にお会いしたこともあります。

このような伝統的な楽器や音楽の他にも、もちろんロックやフォーク、ポップス音楽も人気です。ARIA AWAEDSという大きな音楽授賞式が毎年あり、ベスト(アルバム・ジャズ・男性/女性シンガー部門等)いくつかの部門に分かれて受賞者を決めています。

クラシック音楽も各州にオーケストラがあって演奏もあります。ブリスベンで言えば、QPACという音楽ホールがあり、コンサートやバレエ、オペラなどの公演があります。

 

オーストラリアでの音楽教育

オーストラリアに来て思ったことが、日本のように音楽教室が少ないことです。

小学校でも音楽の時間がありますが、歌を歌うことが多いそうです。日本語クラスを始めた際に音楽の先生とも話したのですが、ピアノが無いから特にボランティアいらないかも…と言われてしまいました。

小学校の授業では、日本のようにリコーダーの練習があるようです。また、毎週ある学校集会や、何かのイベントの際に学年毎に発表するものとして歌を練習することも多いみたいです。

 

また、中学年頃から希望者は楽器のレッスンができるようになっています。ヴァイオリン・ピアノ・トランペットなど週1回で、楽器はレンタル式になっています。

マイナス点を挙げると、普段の授業と並行してレッスンがあるので、同じ時間にある授業を見逃すことになります。

楽器を始めるにあたり、楽譜やメンテナンス道具の購入が必要になりますが、音楽教室が少ない分、楽器や楽譜などを売っているお店も少ないので不便だな…と感じました。

 

日本にいた時は、すぐに必要な楽譜が購入できますし、たくさんの種類が揃っています。ピアノやギターなどメジャー楽器であれば、子供のための教材は山ほどあります。

 

ブリスベンで言えば、楽器店は2~3店舗しか見つけられませんでした。また、ピアノの楽譜は数えられるほど。子どもの教材としては、アメリカのバスティンシリーズしか見当たりませんでした。

私はオーストラリアでもピアノレッスンをしようと思っていましたが、楽譜類は重く荷物になるので日本から教材を持って来ませんでした。しかし、未だに始められないのも、オーストラリアでは教材が見つけられないからということも理由の一つです。

オーストラリアの人に聞くと、「そこまで需要がないから、音楽ストアが出来たとしても続かないかも…。」と言っていました。

 

私は現在、高齢者施設にてピアノ演奏をしていますが、その演奏を始めるにあたり何かしらの楽譜が必要でした。

リラックス音楽と検索して出てきた楽譜、このブリスベンですぐに手に入るのは1冊のみでした。オンラインだともう少し選択肢が増えますが、届くまでに時間がかかるので諦めました。

州の図書館では、多くの楽譜を置いているのですが背表紙がすべてなく何の楽譜だかさっぱり分からなく、途方にくれました…。

 

現在は、やっと手にした一冊の楽譜とサイトからダウンロードした曲をランダムに弾いています。

例えば、クラシックの有名どころである「G線状のアリア」や「主よ人の望みの喜びよ」などです。

今、演奏している場所は自立して住める方々ではなく、看護が必要な方々で多くはアルツハイマーなどの認知症の方なので、誰もが知っていてBGMとしてゆっくり聴いてもらえる音楽を常に探しています。

 

→ オーストラリアで購入した楽譜。

 

ピアノのグレード

日本でも個人でピアノ教室を開くことも可能ですし、音楽教室で働くということもあります。筆者が日本で働いていた会社にもグレード形態があり、生徒用と教師用などがあります。

AMEB(Australia Music Examinations Boardの略)というものです。オーストラリアでピアノレッスンをする際にも、「グレードに対応していますか?」と聞かれることが多いです。音楽教室にてピアノレッスンをする際、この基準に沿って教えられる先生が採用条件となっていました。

このグレードは国で指定されているもので、就職の際などにも使えるものらしいです。趣味程度として習いたい生徒さんなら、グレードを教えられない先生でもいいということになります。

 

一度、ハープのレッスン体験に行ったことがあり、その先生はピアノの先生もされていました。その先生曰く、特にグレード対応のレッスンが出来なくても、レッスンすることは可能だよと言っていました。

音階を読む時は、CDEとアルファベット読みか、ドレミでも習う時があるとのこと。グレードのためのレッスンをするにあたり、特定の資格はないとサイトに書いてありました。

ですが、どのような基準で行われているのか把握しなくてはいけないので、リサーチが必要ですね。実技や楽典なども含まれているようです。レベルも以下のように分かれています。

 

・レベル1(グレードプレップ – 4)
・レベル2(グレード5 – 8)
・レベル3(ディプロマレベル)

 

ピアノだけの試験だけではなく、もちろん他の楽器もあります。

 

ブリスベンのピアノショールーム

電子ピアノやキーボードなら、楽譜等を扱う店舗や大型家電店で購入可能です。

ブリスベンで、アップライトやグランドピアノまたは、セカンドハンドを扱っているお店でいうと以下のお店があります。

 

・Australia Piano Warehouse
https://www.australianpianowarehouse.com.au/
・Viace Music
https://www.vivacemusic.com.au/piano-store/

 

オーストラリアピアノハウスに訪れた際は、日本のKawai(カワイ)やYAMAHA(ヤマハ)はもちろん、イタリアのFazioliやドイツのSauter(ザウター)のピアノもありました。

久しぶりに多くの数のピアノを目の前にすると、かなりテンションがあがりました。

店員さんによると、やはりそこまで需要が大きい訳ではないですが、中古を含め新規のお客様が来たり、修理や調律の注文が来たりするそうです。

 

オーストラリアで楽器レッスンをしたいなら!

 

オーストラリアに来て、すぐにでも楽器のレッスンをしたい方、演奏をしたい方はあらかじめ楽譜を少しでも持ってくることをオススメします。

音楽はどこでも誰とでも一緒に楽しめるツールなので友達作りにもなりますよ。

日本人コミュニティやGumtreeなどで音楽仲間募集をしているのを見かけるので、そちらで仲間を探すのもいいかもしれません。

 

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