オーストラリアのカフェ・コーヒーあるある10選
「コーヒー大国」と「カフェ大国」として知られるオーストラリア。オーストラリア滞在中の人はもちろん、「オーストラリアに行ってみたい!」という人の多くは、現地のおしゃれなカフェに興味を持っているのではないでしょうか?
私もカフェが大好きなうちのひとりで、シドニーにあるカフェを毎週のように訪れています。
そこで今回は、オーストラリアのシドニーで1年間生活をしてきた私が、「オーストラリアのカフェ・コーヒーあるある」を10選紹介していきます。
① コーヒーが意外と安くてびっくり!
「オーストラリア=物価が高い」というのは、十分に承知したうえでオーストラリアに渡航する人がほとんどですが、実際に来てみるとやっぱり物価の高さに驚かされるものです。
「嘘でしょ?!」というくらい高い値段を見続けたあとに、現地のカフェを訪れるとコーヒー1杯の値段が意外にも庶民的で驚くはず。
オーストラリアでは、コーヒー1杯の値段は3.5~4ドル(267~300円)が一般的で、ホットであればラテでもモカでも、ほとんど同じ値段です。
ちなみに、スーパーで水1本(500ml)が2~3ドル、コーラ1本(500ml)が3.5~4ドルで売っています。
そのことを考えると、カフェのおいしいコーヒー1杯がこの価格帯で楽しめるのは嬉しい驚きですよね!
とは言え、カフェで食べる食事はけっこう高いので、「節約中…」という人はコーヒーだけ楽しむのがおすすめです。
② 渡航直後はメニューを理解するのに一苦労…
「コーヒーのメニューなんて、どこの国でも同じでしょ…。」なんて思ったら大間違い。
オーストラリアのコーヒーメニューには、日本では見かけないコーヒーの種類が並びます。
そうは言っても、「何がどう違うの?」という人が多いと思うので、オーストラリア特有でちょっと紛らわしいコーヒーを5つ紹介しますね。
① Long Black
ロングブラックは、エスプレッソにお湯を注いだコーヒーです。
アメリカーノとよく似ていますが、基本的にロングブラックの方がコーヒーの味わいが強いので、飲み応えがあります。
砂糖・ミルクなしのコーヒーが飲みたい時、私はいつもロングブラックを頼んでいます。
② Piccolo
ピッコロは、簡単に言うとラテの小さいバージョン。エスプレッソ用の小さな可愛らしいカップで提供されます。
ただ、ラテよりもミルクの量が少なく、エスプレッソの味が濃いのが特徴です。
そのため、「エスプレッソは苦すぎるけど、ラテはミルキーすぎる…。」という気分の時におすすめです。
③ Flat White
こちらは、以下の「フラットホワイトが大人気!」の項目で詳しく解説します。
④ Cappuccino
日本のカプチーノとほとんど同じですが、オーストラリアでカプチーノを頼むと必ずミルクフォームの上に「ココアパウダー」がのっています。
ココアパウダーが要らない場合は、「Cappuccino without cocoa powder.」と伝える必要があるので覚えておきましょう。
⑤ Iced Coffee
「オーストラリアのコーヒーの中で、一番トリッキーなのは?」と聞かれたら、私はこの「Iced Coffee」を紹介したいと思います。
他の英語圏なら、「Iced Coffee」は日本語の「アイスコーヒー」の意味なのですが、オーストラリアでは「Iced Coffee」を頼むと、バニラアイスがのったアイスラテが出てきます!
バニラアイスがいい具合に溶けて美味しいのですが、それを知らずにアイスコーヒーを頼んでこれが出てきたら本当におどろきますよね。
オーストラリアで甘くないアイスコーヒーを飲みたい時は、「Cold Brew」または「Iced Long Black」を注文しましょう。
基本的には、この5つだけ覚えておけば、あとは「Latte」や「Mocha」など想像がつくものばかりなのでなんとかなります。
オーストラリアのカフェでスムーズに注文ができるように、ぜひ豆知識として覚えておいてくださいね。
③ フラットホワイトが大人気!
オーストラリアのコーヒーと言えば、「フラットホワイト(Flat White)」を一番に思い浮かべる人がきっと多いはず。
日本ではあまり見かけないコーヒーですが、オーストラリアで「フラットホワイト」を作らないカフェはありません。
フラットホワイトはカプチーノとカフェラテとよく似ていますが、「ミルクの泡」がよりきめ細かいのが特徴です。
基本はエスプレッソとミルクですが、日本のカフェラテと比べるとミルクの量が少ないので、より濃厚なエスプレッソの味を楽しむことができます。
オーストラリア滞在経験のある日本人にも、フラットホワイトは大人気。カフェに行くと、多くのオーストラリア人が「Can I have a Flat White?」と注文している声が聞こえてきますよ…。
オーストラリアを訪れた際には、ぜひ「フラットホワイト」を注文してみてくださいね。
④ 冷たいコーヒーの値段がホットより高くてびっくり!
日本のカフェでは、カフェラテを頼めば「アイス」でも「ホット」でも同じ値段なのが当たり前ですよね。
でも、オーストラリアのカフェでは「カフェラテ(HOT・ICE)」という見慣れた表示がメニューにありません。
メニューをよく見てみると、「Long Black」と「Iced Long Black」のように、温かいものと冷たいものがまったくの別物のドリンクとして売られています。
それに、値段もなぜか決まって「Iced(冷)」の方が2〜3ドル高いんです!
私は冷たいコーヒーが好きなので、冷たいコーヒーの値段が高いのを見た時は絶望的な気分になりました。
⑤ オージーは夏でもホットコーヒーを飲む!
日本では夏になるとアイスコーヒーがよく売れますし、真夏にホットコーヒーを飲んでいる人はあまり見かけないですよね。
でもオーストラリアでは、季節に関係なくコーヒーは絶対に「ホット」が人気です。
シドニーのローカルカフェで働く知人に、「夏でも、ホットコーヒーが売れるの?」と聞いたら、「季節関係なく、常に9割はホットを注文するよ!」と言われました。
オーストラリア人によると、「Iced coffee isn’t coffee. Coffee is hot.(冷たいコーヒーはコーヒーじゃない。コーヒーは温かい飲みものだ!」だそうです。(笑)
もちろん中には冷たいコーヒーを飲む人もいますが、日本と比べると圧倒的に人気が低いので、面白い文化の違いだなと感じています。
⑥ カップをセルフで片付けない
オーストラリアのカフェに入ると、テーブルに飲み終わった紙コップや紙プレートが置きっぱなしになっていることがよくあります。
日本だと、セルフサービス型のカフェでは自分の紙コップは自分で帰り際に捨てるのが基本ですが、オーストラリアではあまりその習慣がないようです。(もちろん自分で片付ける人もいます。)
「出口のすぐ横にゴミ箱があるんだし、ついでに捨てていけばいいのに。」と正直思ってしまいますがどうなんでしょうか…。
ですので、オーストラリアでは紙コップが置いてあるテーブルがあったら、自分で片付けて座ってしまって大丈夫です。
⑦ 「名前」が正しく伝わらない!
オーストリアのカフェでは、コーヒーを注文すると「What’s your name?」と名前を聞かれることがよくあります。
これは、コーヒーカップに名前を書くためのシステムなのですが、日本人の名前ってけっこう間違われやすいんです。(汗)
「SARA」とか「NAOMI」など、英語にもある名前ならきっと問題ないと思います。
でも、私(ちさき)のように明らかに英語にない名前だと、かなりの確率で伝わりません。
そのため、スペルを聞かれますが、なぜかスペルを伝えても、間違って書いていることも…。
そんな私は、「コーヒーを注文するたびにスペルを伝えるのは面倒だな…。」と思ったので、最近は「Just “C”」とアルファベット1文字にしてもらっています。
これだとかなりラクですし、絶対に1発で伝わるので、カフェで名前を伝えるのに苦戦している人はぜひ試してみてくださいね!
ちなみに、スターバックスだと専用のアプリをダウンロードして会員登録するのがおすすめです。
会計時にバーコードをスキャンして「スター」を貯めるアプリなのですが、スキャンするとレジの店員さんに自動で「名前」が伝わる仕組みなので、名前を伝えなくて済みます◎
⑧ ストローは「ペーパーストロー」が基本
オーストラリアは「エコ先進国」と言われているだけあって、プラスチックのストローはもうあまり使われていません。
冷たいドリンクを頼むと、ほとんどのカフェでペーパーストローを手渡されます。
エコに気を使っているのは素晴らしいのですが、スムージーのようなドリンクを頼むとペーパーストローがふにゃふにゃになることがあるのでご注意を!
「ペーパーストローだと飲みにくい…。」と感じる人は、マイストローを持ち歩くのがいいかもしれません。
⑨ メニューが見当たらない…
カフェで「どれにしようかな…」とメニューを眺めている時間が楽しいひとときですが、オーストラリアのカフェでは、メニューがカウンターに置いてないことも。
エスプレッソ、ラテ、フラットホワイト…と、どこのカフェにいっても、コーヒーはいつも同じものを頼むというオージーが多いのか、オーダー時にあまり迷っている人を見かけない気もします。(笑)
もちろん観光客が多いカフェやチェーン店にはしっかりとメニューがあるのですが、常連客ばかりのこぢんまりとしたカフェだと、メニューが見当たらないことがあるのでご注意を!そんな時は、恥ずかしがらずに「Do you have a menu?」と聞いてみましょう。
⑩ 閉店時間がかなり早い!
夕方にふと「あのカフェに行ってみようかな…。」なんて足を運ぶと、もうすでに営業時間が終わっていることがオーストラリアではよくあります。
日本でカフェと言えば、夜遅くまで営業しているとことがほとんどですが、オーストラリアでは完全に「朝型」のお店です。逆に、オープン時間はかなり早いので、朝型の生活を送りたい人は安心してくださいね。
オーストラリアで夜まで営業しているカフェと言えば、「スターバックス」や「オリバーブラウン」などのチェーン店くらいです。
ローカルカフェは閉店するのが早い傾向があるので、早めの時間帯に足を運ぶことをおすすめします。
オーストラリア特有のカフェ文化を楽しもう!
今回はオーストラリアのカフェあるあるを10個紹介しました。オーストラリアに滞在経験のある人は、「あるある!」と共感できたでしょうか?
カフェ1つとっても、日本とオーストラリアにはたくさんの「文化の違い」があって面白いですよね。
オーストラリアを訪れた際には、ぜひユニークなカフェ文化を堪能してみましょう!