オーストラリアのタックスファイルナンバー取得を徹底解説!
この記事では、オーストラリアで働く際に絶対に必要なタックスファイルナンバー(Tax File Number=TFN)の取得方法(申請方法)や取得時に気をつけるべき注意点などをQ&A形式も含めてご紹介していきます。
Q:タックスファイルナンバー(Tax File Number=TFN)とは?
タックスファイルナンバーとは、オーストラリアで就業する際に必要な納税者番号になります。
これがないとオーストラリアで働けないため、オーストラリアで就学できるビザ(学生ビザ・ワーキングホリデービザ)を持っている人で、働きたい人は絶対に申請が必要になっています。
Q:タックスファイルナンバーはいつ申請すれば良い?
「オーストラリアで働く時に必ず必要になるんだったら、出発前に申請をしておけば良いんじゃないの?」と思う方もいらっしゃると思います。
しかし、残念ながらタックスファイルナンバーはオーストラリアに到着(入国)してからでないと申請ができないので、現地到着後(入国後)に申請をします。
Q:どうやって申請するの?
インターネット(オンライン上)で必要事項を入力して申請をします。申請にはパスポート情報とオーストラリアの住所、オーストラリア国内の電話番号が必要で、所要時間はだいたい20分程度で簡単です。
Q:申請したらだいたいどれくらいで発行されるの?
申請時に入力したオーストラリアの国内住所へ28日以内(1ヶ月以内)に郵送されます。(だいたい1,2週間で届く方が多いです)
Q:書類は何が届くの?
郵送される書類はタックスファイルナンバーが書かれた書類(タックスファイルナンバー通知書)が届きます。(タックスファイルナンバーは9桁の数字です)
必要なのはこの通知書自体ではなく、記載されている9桁の番号になりますが、稀に雇用主から「このレターを提出してください」と言われる事もあるので、控えておくと安心です。
また、アパートなど集合住宅だとポストがたくさん並んでいるので、違う場所に投函されてしまうケースもあるようです…。28日経つまでは郵便物を必ずしっかりチェックしましょう!
Q:到着してすぐのホームステイ、バックパッカーズホテル滞在時でも申請して良いの?
申請自体は可能ですが、1,2週間や1ヶ月後に退去する事が分かっている住所での申請はできる限り止めておきましょう!
理由としては、ホームステイやユースホステルを出るまでに証書が届かない可能性があるためです。
ホームステイファミリーやユースホステルの方にお願いをして「その書類を保管をしてもらったり、郵送で転送してもらう」という事も不可能ではありませんが…おおらかなオーストラリア人ですので、「すっかり忘れていた」、「転送したはずなのに、郵送事故でどこかにいってしまった!」というトラブルが十分考えられるためです。
特にユースホステルやバックパッカーでは郵送物をきちんと保管してくれず、捨てられてしまう可能性も高いためトラブルを避けるためにも、シェアハウスに引っ越しが完了してからや、引っ越し先が決まって「2,3ヶ月はこの住まいで生活するぞ!」という場所(住所)が分かり次第の申請が確実です。
Q:申請時のトラブルや注意点は?
まず一番のトラブルとしては、「入力情報が間違っていて書類が発行されない、書類が届かない」ですので、20分程度の身近なオンラインフォームですが、入力情報に間違いがないように3回ほど確認しながら、確実に申請しましょう!
二つ目のトラブルとしては、「近日引っ越す予定の住所を入力してしまい郵送書類を受け取れなかった」になりますので、「2,3ヶ月はこの住まいにいるぞ!」という住所が分かってから申請をしていきましょう。
三つ目のトラブルとしては「入力情報も間違いなく入力した!そして住所も2ヶ月、3ヶ月滞在する所で入力したけど28日経っても書類が届かない!(郵送トラブル)」です。
この場合には、オーストラリア税務局へ連絡をして対応していきます。
Q:タックスファイルナンバーが28日(4週間)経っても届かない場合にはどうすれば良い?
オーストラリアの郵便局では郵送トラブルが日本よりも断然多いですので、「届くはずの郵送物が届かない!」というのがよくあります。
そのため、もし28日経ってもタックスファイルナンバーが届かない場合には下記の手順に従って対応をしていきます。
※28日経たない状態で問い合わせをしても「28日経ってから連絡してください」と言われることもあります(苦笑)
1.申請完了時に表示される申請ID(Application Reference Number)を控えておく
まず1つめですが、申請完了時に「確かに申請を受け付けましたよ」という申請受付番号(Application Reference Number)が表示されるため、その番号は必ず控えておきましょう!(プリントアウト、スマホで画面撮影、スクリーンショットなど)
この申請ID(Application Reference Number)がなくてもお問合せはできますが、あると税務署側での紹介が早く、便利です。
2.問いあわせに必要な情報を揃える
次に問いあわせに必要な情報を事前に揃えておくことでスムーズに税務署(Australian Taxation Office=ATO)へ問い合わせができます。
必要な情報は下記の通りです。
上記5点を揃えたら、いざ問いあわせです!
3.税務局へ問い合わせする
次に問いあわせの方法ですが、大きく分けて2つあります。1つは、電話。もう一つは最寄りの税務局に訪問するという方法です。
電話A:13 28 61(英語が話せる人はこの番号へ)
電話B:13 14 50(英語に自信がない人はこちらへ)
最寄りの税務署へ訪問
→「 https://findus.servicesaustralia.gov.au/ 」で検索可能です
オススメは電話Bです。英語ができる方は電話Aでも良いですが、電話Bに掛ける事でオーストラリア政府が運営する無料の通訳サービスを利用できるため安心です。
また、最寄りの税務署が近くにある場合には訪問でも良いのですが、2022年時点ではコロナウイルスの関係で訪問や営業制限があるため、電話の方が確実で早いでしょう。
Q:電話で問いあわせ時の詳しい方法を教えて!
電話Bの(13 14 50)番号は、オーストラリア移民局が運営する「Translating and Interpreting Service=TIS」というものです。(公共のサービスのため決して怪しい会社というではなく…市内通話料金だけ=翻訳や通訳費用は無料で利用できるので安心です)
ただし、どんな時でも翻訳や通訳を無料(電話料金だけ)でしてくれるかというとそうではなく…基本は政府機関(税務局、移民局、警察など)での問いあわせを無料で翻訳、通訳してくれるという形になっています。
まず「13 14 50」に電話をすると下記のような機械音声が流れます。
最後の言語通訳の希望を訊かれたら、「Japanese Please(日本語の通訳希望)」と伝えると、機械の音声ガイダンスが「希望は日本語の通訳ですね?」と回答してくれるため、「Yes」と回答します。
※TIS(オーストラリア政府運営の通訳翻訳サービス)のアカウントを持っているか?という事が聞かれる事もありますが、「No」や「わからない(I don’t know)」と答えればOKです。
その後、人間のオペレーターに繋がりますので「Hello!Japanese Please」と伝えれば日本語の通訳に繋がります。
繋がったら、問いあわせに必要な情報とメモを手元に置きながら希望や要望を伝えて行きましょう。
Q:電話では何を依頼すれば良い?
タックスファイルナンバーは、9桁の番号さえ知っていればOK(書類自体は重要じゃ内)ため、お電話では「郵送をしてもらう」か「番号を口頭で教えて貰うか」を選べます。
オススメはお電話で番号を教えて貰って、さらに書類の郵送も依頼すると確実です。
タックスファイルナンバーの申請方法
いかがでしたでしょうか?タックスファイルナンバーの取得について疑問や不安はだいぶやわらぎましたでしょうか?
それでは、最後に実際のタックスファイルナンバーの申請方法を解説しますので、こちらもぜひご利用ください。
まずは、「ato TFN」と検索をして該当ページへ行きましょう。
https://www.ato.gov.au/Individuals/Tax-file-number/Apply-for-a-TFN/
→このページが出るはずです。
※住所はシステム側がきちんと認識できる形で入力しないとエラーが出て、次に進めないケースもありますので、Google mapなどで住所を調べてその通りに入力すると確実です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
全体像や流れが分かっていれば決して難しくない申請だと思います。
あとは無事タックスファイルナンバーの書類が届くかどうかですので、2,3週間待ちながらもし届かない場合には税務局へ問い合わせをして行きましょう。