オーストラリアに語学留学される方、ワーキングホリデーで渡航される方は、現地でアルバイトする機会があるはずです。オーストラリア国内でアルバイトする場合は、給与の支払いは口座振り込みとなるため、銀行口座が予め必要になります。また、海外では現金を多く持ち歩くのは危険なので避けた方が良いと言われますが、海外生活する際の共通認識となります。そのため、手持ちの現金が不足した場合には、小まめにATMから現金を引き出す機会が多くなるため、留学生活の中では必須のアイテムとなります。
銀行口座開設のメリット
- アルバイトなどをする際に、口座に振り込みができる
- 安全にお金が管理できる(大金を持ち歩く必要性がない)
- 24時間ATMお金が引き出せる 4. キャッシュレス機能(デビット決済)が利用できる(EFTPOS)
キャッシュレス先進国オーストラリア
オーストラリアでは、銀行口座を開設すると銀行カードにEFTPOS(エフトポス)というキャッシュレスで買い物ができる機能が付きます。そのため、オーストラリア中の各店舗やレストランから自動販売機・電車の切符購入まで、様々な場面においてキャッシュレスで買い物ができるようになります。稀に対応していないレストラン等もありますが、オーストラリアではキャッシュレスが一般化しているため、ほとんどの人が現金を使用せずに買い物をしています。店舗にて支払いをした瞬間に銀行口座からお金が引き落とされるため、クレジットカードのように使いすぎてしまうことがないため安心です。注意点としては、暗証番号などがなくてもカード一枚あれば買い物が可能なため、落とした際や盗難に気を付ける必要があります。
オーストラリアの代表的な銀行
日本でメガバンクと呼ばれる銀行に当たるものが、オーストラリアでは四大市中銀行になります。大手の銀行ですと支店やATMの設置数が多いため、口座を開設する場合は以下の大手銀行がお勧めです。近年、スマートフォンのアプリでインターネットバンキングにアクセスし、残高照会や振り込みなどができるようになっているため、ますます手軽になってきています。オーストラリアの四大銀行は以下の通りです。
ANZ Bank | オーストラリア・ニュージーランド銀行は175年以上の歴史があり、オーストラリア・ニュージーランド・アジア・太平洋地域など32か国で展開する大手市中銀行です。 |
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Commonwealth Bank | オーストラリア・コモンウェルス銀行は国内大手2番目の市中銀行であり、もともと政府銀行として設立されたが現在では民間会社として運営しています。 |
National Australia Bank(NAB) | ナショナルオーストラリア銀行は国内最大の資産を持つ市中銀行でありオーストラリア、イギリス、ヨーロッパ、ニュージーランドで運営しています。口座維持費が無料のため、留学生やワーホリはNABで口座を作られる方が多いのが特徴です。 |
Westpac Bank | ウェストパック銀行はオーストラリアのシドニーに本店を置く市中銀行であり、日本の東京・虎ノ門に支店があります。アジアを中心に世界各国で銀行業務を行っています。 |
銀行の営業時間
各銀行の営業時間は、各銀行や支店によって異なりますが、基本的には以下の通りとなります。
・月曜日~木曜日 9:00~16:00
・金曜日 9:00~17:00
・土曜日 9:00~12:00
※ATMは365日24時間利用が可能です。
オーストラリア銀行口座の種類
普通口座 | 通常ワーキングホリデーや留学生が開設する口座はこの普通口座となります。24時間ATMにて現金を引き出すことが可能ですが、銀行によっては口座の維持費がかかる場合があります。運用目的の銀行口座ではないため、利子は殆どつかないため、すぐに使わないお金がある場合には、定期預金口座にお金を移動して追うと良いでしょう。 |
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定期預金口座 | 定期預金口座は、オーストラリアで貯金などをする際に開設する口座です。日本と比べると定期預金金利高めに設定されているため、多くの利子を貰うことができます。オーストラリアドルに長期滞在される方や、長期運用を考えている人にはおススメです。 |
当座預金口座 | 小切手や手形で支払いが可能な口座になります。個人事業主や法人企業が業務上に使用するのがメインとなっており、基本的に留学生の方には不要なものとなります。 |
インターネットバンキング | 近年インターネットバンキングはいたーネット経由で自分の各口座にアクセスすることができ、全てインターネット上で残高確認や振り込みなどができます。忙しくて銀行窓口に行けない方や、気軽に残高確認をしたい方にとって大変重宝します。またネット上で各種手続きができるため、他口座への振込手数料が低く設定されている場合が多くなります。 |
口座開設の必要書類
オーストラリアでは、日本と同様口座を新規開設する際は身分証明書(ID)が必要となります。入国から6週間以内であればパスポートのみの提出で開設できますが、それ以降になると他にも様々な書類が求められることになり、以下のポイントが規定のポイント(100ポイントが必要)に到達しないと口座開設ができない場合があります。そのため、現地に到着したら早目に口座開設を済ませておくようにしましょう。また、身分証明の書類はポイント制となっているため、期限を過ぎてからの口座開設の場合はこれらの身分証明書を持っていきましょう。
※マイナンバーの導入により、オーストラリアで鋼材開設をする際にはマイナンバーを現地の銀行に届ける必要があります。渡航される方は必ずマイナンバーを控えて渡航なさってください。
身分証明書の種類 | ポイント |
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パスポート | 70ポイント |
オーストラリアの学校の学生証 | 40ポイント |
オーストラリアの運転免許証 | 40ポイント |
国際運転免許証 | 25ポイント |
クレジットカード | 25ポイント |
住所が明記された公共料金の請求書 | 25ポイント |
銀行口座開設と特徴
銀行口座開設する際は、必要書類を持参して銀行の窓口へ直接行って開設します。開設後には銀行のキャッシュカードが発行されますが、日本のように通帳はありません。その代りに定期的に自宅に残高明細書を送って貰うこともできます。口座残高はインターネットバンキングでチェックすることもできるため、近年は郵送で送って貰う場合には有料となるケースが多くなります。また、暗証番号(PIN番号)はあらかじめランダムに割り当てられた番号となりますが、近くの銀行の支店やインターネット、ATMで自分の好きな番号で再設定することが可能です。暗証番号は3回間違えてしまうとATMの機械にカードが呑み込まれてしまい、カード再発行の手続きが必要になりますので注意が必要です。
銀行口座の解約について
オーストラリアの銀行口座は日本から解約する場合手続きが煩雑になるため、帰国する際は必ず解約していく必要があります。日本から解約を依頼する際は、基本的にオーストラリアと日本間の郵送ベースで書類のやりとりをするため、時間もお金もかかってしまいます。口座の持ち主である本人でなければ原則口座の解約ができないため、日本に帰国する際に解約手続きをしてから帰国をしましょう。また、口座を解約する際、使用していたカードはその場で破棄・処分という形になります。