タスマニア州はオーストラリアの南方海上に位置する州であり、1642年にオランダ人のアベル・タスマンが到達し、その後にイギリスからの移民によりタスマニア島と命名されました。州都はホバートとなっており、鉱業、林業、農業、観光などが経済を支えています。豊かな自然が特徴のタスマニア原生地域は世界遺産にも登録されており、多くの観光客が訪れています。また、タスマニアは日本同様、四季があるのもタスマニア州ならではの魅力です。
州都 | ホバート |
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政体 | 立憲君主制 |
人口 | 512,000人 |
面積 | 90,758㎢ |
標高 | 1,617メートル |
各都市紹介
ホバート
ホバートはタスマニア州の州都であり、シドニーに次いで2番目に古い都市となります。コロニアル様式の建物が残る小規模都市であり、街の中心地であるサラマンカ・プレースは食事やショッピング、アート、音楽の中心として人々が集まる場所として賑わっています。また、毎週土曜日にはサラマンカ・マーケットが開かれているため、地元の職人や陶芸家、画家などが多くの作品を出品したり、新鮮な食材が売られていたりと地元ならではの買い物などを楽しむことができます。平均最高気温5月~11月が13℃~20℃、12月~4月までは21℃~23℃となっており、寒さに注意が必要です。
タスマニア原生地域
タスマニア原生地域は、ユネスコに世界遺産登録されている地域として世界でも有名な場所です。観光スポットとして、渓流、湖、洞窟などがあり、タスマニアデビル、ワラビー、ハリモグラ、ウォンバットなど様々な動物も住んでいるため豊かな自然に触れることができます。洞窟内には原住民であるアボリジニがステンシル技法で描いた壁画や氷河時代の生活が伺える貴重な痕跡が残っているため、オーストラリアの歴史と自然が同時に楽しめる場所となっています。
ロス
かの有名な魔女の宅急便の舞台になったといわれるロス。実はこの町は囚人によって建設され、豊かな水と草があり、馬車の休憩場所として栄えた歴史があり、高級ウールの生産でも有名な場所です。特に訪れたい場所としては、レンガ造りの薪オーブンを持つロス・ベーカリーがあります。100年以上の老舗であり、300個以上のパンを焼くことが出来るパン屋さんとして地元では有名なスポットとなっています。
シドニーから各都市へのアクセス
日本からタスマニアまでのアクセスには直行便がなく、シドニーやメルボルンからの経由便を利用しての移動となります。シドニーからホバート空港までは約2時間、メルボルンからは約1時間のフライト時間となります。なお、ホバート空港からホバート市内までの距離は約20㎞東に位置しており、シャトルバスかタクシーで移動することになります。いずれも所要時間は15~20分ほどとなっており、料金も$15~40ほどで市内までアクセスすることができます。
ホバート(ホバート国際空港)
シドニー | ジェットスター・ヴァージン・オーストラリア・カンタスから直行便が就航 |
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メルボルン | ジェットスター・ヴァージン・オーストラリア・カンタス・タイガーエアから直行便が就航 |
ブリスベン | ジェットスター・ヴァージンオーストラリアから直行便が就航 |
タスマニア州の祝日
1月1日(水) | 元旦 |
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1月27日(月) | オーストラリア・デー |
3月10日(月) | エイト・アワーズ・デー |
4月18日(金) | グッド・フライデー |
4月19日(土) | イースター・サタデー |
4月21日(月) | イースター・マンデー |
4月25日(金) | アンザック・デー |
6月9日(月) | クイーンズ・バースデー |
12月25日(木) | クリスマス |
12月31日(火) | 大晦日 |
タスマニア州のマメ知識
タスマニア州には、「タスマニアデビル」と呼ばれる肉食動物が生息しているのをご存知ですか?タスマニアデビルと呼ばれる割にかわいらしい風貌をしていますが、実はとても凶暴な動物と言われます。しかし、今タスマニアデビルは絶滅が危惧される動物として保護対象となっています。互いに噛みつくことによって伝染性の腫瘍ウイルスが広がり、いまだに治療法やワクチンがないためにタスマニアデビルの数は減り続ける一方となっています。現在、タスマニアデビルを保護する運動も活発になっており、ボランティアなども募集しているそうです。