海外に行く際に悩むのが、どのようにして滞在中のお金を管理していくかです。特に現代社会においては様々な方法でお金を管理する方法があり、個人の目的に合った方法を選ぶことができます。海外に送金する際や引き出す際に、知らず知らずのうちに高額な手数料を取られていたりすることもあるため、長期的に留学する場合はしっかりとお金の管理方法を決めてから出発するようにしましょう。
銀行の国際キャッシュカード/クレジットカード
国際キャッシュカード | クレジットカード |
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現地のATMで、日本の預金口座から現地通貨を引き出せるキャッシュカードです。ATMの案内に沿って暗証番号と引き出す金額を入れるだけで手軽に引き出せるため、海外に長期滞在する際は便利な方法になります。日本の銀行にお金を預けたままで渡航できる安心感があるため、近年では最もよく利用されるお金の管理方法です。 | 商品を購入する際に後払いで買い物ができるカードです。お店で買い物をする際に暗証番号を入力し、サインをするだけで買い物が手軽にできるカードです。似たようなカードとしてデビットカードがありますが、こちらは即時引き落としとなります。クレジットカードはキャッシングできる機能もあり、万が一の場合にはクレジットカードから現金を引き出すことも可能です。 |
国際キャッシュカードのマーク
国際キャッシュカードかどうか確認するためには、カードの裏面にPLUSのマークがついています。マークが無いカードは、海外のATMからお金を引き出すことができない可能性が高いため、マークがついているかどうかをチェックしましょう。
国際キャッシュカード取扱機関
プレスティア(SMBC信託銀行) | インターネットでの口座開設が可能で、世界200以上の国と地域にあるATMで利用が可能です。1回の引き出しで200円(税抜き)のATM使用料がかかります。 |
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新生銀行 | 発行手数料無料で作成できる国際キャッシュカードで、世界の200以上の国で利用が可能です。 |
楽天銀行 | デビッドカードに国際キャッシュカード機能が付いたものになります。外貨両替にはVisaインターナショナルアソシエーションが定めたレートに手数料3.024%を加えたものになります。 |
※上記の情報はページ作成時の内容となり、記載内容が現在の内容と異なる場合がございます。ご契約の際は必ず金融機関にてご確認ください。
海外送金
国際キャッシュカードを利用する他に、現地で口座を開設して日本から送金してもらうという方法があります。この場合は、送金された時点の為替レートにて、日本円から豪ドルに両替されて送金されることになります。ご自身の口座には、豪ドルの金額にて口座に反映されます。短期留学中にお金が必要になった際に利用するのは良いですが、長期留学中は度々送金が必要になるうえ、送金のたびにかかる海外送金手数料が5,000円程度(税抜き)と高額なため、少額の送金には適しません。さらに、オーストラリアでは受取人手数料という現地銀行から差し引かれる手数料が3,000円程度かかるため、送金の際に手数料がかかりすぎてしまうというデメリットがあります。したがって、何度か送金が必要になると予想される場合は国際キャッシュカードをあらかじめ準備しておいたほうが良いでしょう。
オーストラリアの学校に申し込んだ際には海外送金で弊社の銀行口座まで海外送金で学費をお振込みということになりますが、それ以外にも現地で必要となる生活費や交通費などが必要になりますので国際キャッシュカードを作成することをお勧めしています。
両替・換金
日本円を直接現金でオーストラリアに持ち込んで、現地の両替所で換金する方法もあります。これは最初にどうしても必要になるお金がある場合、もしくは短期間で観光に行く際に利用する方法が殆どです。そのため、長期留学する留学生は一度に大金を換金して持ち込む必要があります。また、大金を持ち歩くこと自体セキュリティ上問題があるため、長期留学する際は最初に数万円程度(2~5万円)両替をした後に、残りは必要に応じて引き出すという方法が安全です。
お金の持って行き方のまとめ
様々なお金の管理方法をご紹介しましたが、短期・長期で留学する場合でも、少なくともクレジットカードと国際キャッシュカードは必須ということになります。現地で使う生活費などのお金を引き出す際は、国際キャッシュカードを使う、買い物をする際やレストラン等でクレジットカードを利用する、といった形で使い分けると良いでしょう。また、オーストラリアの銀行は、銀行のキャッシュカードだけで支払いができるデビットシステム(EFTPOS:エフトポス)もあり、多くの現金を持ち歩く必要性もなくなるため積極的に利用することをお勧めします。
また、クレジットカードはビザ申請やビザ延長手続きの際の決済方法でもあり、携帯電話の契約などにも必要となるため、自分名義のカードを必ず作成するようにしましょう。日本国内でしか利用できないカード会社(代表例としてJCB)もあるため、カードを作る際はVisa CardかMasterカード、もしくはアメリカンエキスプレスなどを選べば確実です。カード会社によっては保険を付帯しているところもあったり、年間手数料が割高なところもあったりするため、しっかりと金融機関で内容確認してから契約するようにしましょう。