パスポートは、海外旅行や留学の際に必要となるアイテムです。各種ビザの申請や出入国の際に加え、入国後にも身分証明として提示を求められることがあります。例えば、携帯電話の契約や賃貸契約を結ぶ時、銀行口座開設の際にも提出を求められる場合があります。パスポートは出入国の際のみならず、個人の信用情報としても重宝されています。日本を出る前に確実にパスポートを取得しておくための方法をご紹介します。
パスポート取得の手順までの3STEP
Step1 必要種類を準備する パスポートを取得する際は左記の書類一覧が必要となります。中には取得までに日数を要するものもありますので、早めに取得するようにしましょう。 |
①戸籍抄本もしくは謄本 1通 |
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Step2 申請を行う 最寄りのパスポートセンターに出向いて書類を記入し、申請を行います。申請のための書類(一般旅券発給申請書)は窓口で入手可能です。 |
5年有効なパスポートと10年有効なパスポート申請用の2枚が用意されています。 ※20歳未満は5年有効なパスポートのみの申請となります。 |
Step3 受領する パスポートは直接受け取りに行く必要があります。申請の時に渡された受領証と手数料を用意して直接取りに行きます。 |
手数料は旅券の種類よって変わってきますが5年有効なもので11,000万円程度、10年有効なもので16,000円程度となります。必要額の収入証紙及び収入印紙を受領証に貼り付してください。 ※現金で支払い可能な窓口もあります。 |
※1 運転免許証、船員手帳、もしくは住基カードがない場合は、以下のA群・B群の書類から2通が必要となります。
A群 |
B群(※写真があるものに限る) |
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健康保険証、後期高齢者医療被保険者証、国民健康保険証、恩給証書、共済組合員証、船員保険証、国民年金証書(手帳)、厚生年金証書、船員保険年金証書、共済年金証書、印鑑登録証明書(登録した印鑑も必要) |
会社の身分証明書、公的機関が発行した資格証明書、学生証 |
ダウンロードによる旅券申請
現在、電子申請を行うことはできませんが、2015年から新たに「ダウンロードによる旅券申請書作成」が可能となりました。これはパスポートセンターで申請書を記入する時間がない方のためのもので、インターネット上で申請書をダウンロードしてあらかじめ自宅で記入するシステムです。申請書を記入した後はプリントしてその他書類とともに窓口に持参、申請という流れになります。これにより、よりスムーズで効率的な手続きが可能となります。現在は東京都内・神奈川県内のみで試験運用期間となっています。
国外でパスポートの有効期限が切れた場合
長期留学の方で、滞在中にパスポートの有効期限が切れてしまった場合は、各国の在外公館にて新規での申請が可能です。国外の場合に必要となる書類は以下の通りとなっています。
・一般旅券発給申請書
・戸籍謄本または抄本
・写真
・その他参考となる書類(本人確認・国籍確認)
また、残存有効期間が1年未満となった時は切り替え発給が可能です。その場合ですと、一般旅券発給申請書、写真、現時点で有効なパスポート、戸籍謄本もしくは抄本が必要となります。なお、切り替え発給がなされた時点で有効旅券は返納・執行してしまいますので注意が必要です。
詳細は外務省HP「国内及び国外でパスポートに関する申請手続きに通常必要な書類」からご確認ください。
パスポートの紛失に注意
万が一、国内外でパスポートを紛失した場合は速やかに最寄りの警察署に届け出て証明書を入手した上で、パスポート申請窓口に向かってください。パスポートを紛失または盗難に遭った場合は、まずは紛失盗難届を出して紛失したパスポートを失効させることが最優先となります。パスポートを紛失した場合、偽造がなされ外国人によって不正な出国が行われたり、知らないうちに銀行口座が開設されたりと悪用される例が多発しています。なお、パスポートの紛失・盗難事件の約80%が日本国内で起こっているという現実があります。そのため、日本国内・海外に関わらずパスポートは厳重に管理し、紛失や盗難に遭わないよういように注意しましょう。