目的別留学スタイル
日本人であれば観光目的で入国する場合、最近ではビザ申請が不要な国も増えています。ですが、オーストラリアでは入国時に何かしらのビザを取得していなければいけないシステムとなっているため注意が必要です。現在ほとんどのビザはインターネット上で申請が可能となっており、ビザ発給通知もメールで受け取ることが出来ます。ビザの種類によっては日数が必要なものや注意が必要なものもあるため、より確実にビザ申請を終えるためにもしっかりと仕組みについて学んでおきましょう。
語学留学 | 主に英語力アップを目的とした留学です。私立の語学学校もしくは大学付属の語学コースに通うことになります。3カ月以内であれば観光ビザ、それ以上は学生ビザの取得、またワーキングホリデービザでは17週間通学が可能となります。 |
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専門技術留学 | 英語力がアップした後に、ビジネスカレッジに入学して英語を使って専門科目を学ぶという留学です。就職やスキルアップのためにビジネス、旅行学、ホスピタリティなど専門知識を習得することを目標としています。 |
大学/大学院進学 | 一定の英語力習得後、大学もしくは大学院にて専門分野の学位を取得する留学です。 |
ワーキングホリデー | 基本的には1年の現地滞在期間の中で、休暇をメインとした留学スタイルです。自由度が高く、語学学校に通ったりアルバイトをしたり、旅行をしたりとさまざまな経験が出来ます。 |
目標に応じた留学期間の決定
漠然と英語力を伸ばしたい、英語が話せるようになりたいと言ってもどのレベルを到達目標とするのか、留学を計画する時にイメージを持ちましょう。レベルは様々ですが、以下の4つを基準として挙げました。
- TOEIC600点:1人で海外旅行ができる(ホテルでのチェックイン、買い物や注文ができる)
- TOEIC700点:日常会話は問題なくできる(銀行口座開設や携帯電話の契約ができる)
- TOEIC800点:コミュニティカレッジに入学できる(ネイティブと会話できる、海外で仕事ができる)
- TOEIC900点以上:大学レベルの書物を読んで理解できる(ケンブリッジ検定やIELTSで英語力を測る)
目標が定まったら、どのくらいの期間で目標のレベルまで到達することができるのか、通学期間を決めていきます。下記は語学学校に通いながら勉強した場合、初級レベルの学習者が到達できる英語レベルを通学期間別に簡単にまとめたものです。留学の計画を立てる際の一つの目安として、ご覧ください。
通学期間 | 到達英語レベル |
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1カ月 | 海外生活体験、長期留学前の体験留学 「海外生活」体験レベルで、この期間で英語が喋れるようになるのは難しいですが、英語の環境に居ることで「英語に慣れる」ことは可能です。また学校の先生やホストファミリーの言葉をたくさん聞くことで耳が慣れ、最初はほとんど聞き取れなかったことも段々と理解できるようになってきます。また大学進学や長期での留学を検討している場合も、数週間から1カ月程の滞在は、実際に住むことで現地の雰囲気や暮らしやすさ、学校の様子などを知ることができ、とても有効です。 |
3カ月 | 英語への苦手意識を取り払い、英語での会話に慣れてくる 先生の言っていることが理解でき、文法が多少間違っていても自分の意思を伝えられるようになってくる時期です。ボキャブラリーも増え、英語でのコミュニケーションが楽しく感じられるでしょう。ただ、語学学校の先生ははっきりとわかりやすく話してくれるので聞き取りやすいですが、ネイティブのナチュラルなスピードになると聞き取ることはまだ難しいです。 |
6カ月 | 会話の幅が広がり、日常会話がスムーズにできる 3~6カ月はそれまでの期間にコツコツ積み上げてきたことが実を結び飛躍的にアップする時期です。耳も慣れ、簡単な表現でも自分の意思を伝えることができ、難しい内容でなければ現地の人とのやりとりも一通りできるようになります。日常会話レベルの、使える英語を身に付けたい方はこの期間を目安にすると良いです。 |
1年 | 不自由することがなく、より上のレベルでの学習を目指す時期 海外生活、英語学習にもすっかり慣れ、マンネリ気味でモチベーションが上がりにくくなる時期ですが、基礎英語の段階から脱して日常会話も問題なくこなせるようになってきます。しっかり学習を続けていれば、大学や専門学校へ進学できる英語力を身に付けることができるでしょう。 |
1年~数年 | 英語で専門的なことを学ぶ、ネイティブと会話できる 現地の短期大学や大学等に進学し、長期間に渡って留学すると、難しい内容の本を理解できる、ネイティブと討論できる、という上級レベルに達し、「英語を勉強する」というよりは「英語で専門的な事を勉強する」「英語を使って仕事をする」など、英語はツールの一つという認識になり、流暢な英語を話すことができるようになります。もちろん、日本人に囲まれた環境や上達しようという姿勢が続かなければ英語力もそれ以上伸ばすことはできません。 |