国が変われば滞在方法やその探し方も異なります。日本で主流のアパート滞在も留学生としてカナダに滞在する場合は不向きな滞在方法になります。こちらでは主に留学生が利用される滞在方法3タイプの特徴とその探し方をご紹介します。住まいは人それぞれ合う、合わないがあるため各々の滞在方法の特徴を理解した上で、自身に適した住まいを見つけていくことが最も大切です。
各滞在方法の特徴
ホームステイ
ホームステイとは、留学生がその国の一般家庭に寄宿し生活体験を行うことを指します。基本的に個室と1日2~3食の食事が付帯され、掃除や洗濯に関しては家庭によってルールが異なります。家族の一員としてその家族に入るためその国の文化や言語を学ぶ一番の近道になります。アレルギーやペット、子どもに関しては事前に希望を伝えられるところが多いですが、人種に関しては差別行為となるため指定ができません。カナダは特に移民国家のため様々なバックグラウンドを持つ方が住んでいることを予めご理解ください。
シェアハウス
シェアハウスとは、マンションやアパート、一軒家の住居の1部屋を間借りし、キッチン、バスルーム、トイレ、リビングルームは共同で使用する滞在方法のことを指します。月々の賃料も比較的安く抑えられるため、ほとんどの留学生が利用している最も人気の滞在形態になります。多くのシェアハウスが家具付のため、スーツケース1つで入居することができます。居住者の人数は住まいによって異なり、2~3部屋のアパートを数名でシェアしているとこともあれば、5~6部屋を十数名でシェアしている一軒家など様々です。基本的に、郊外に行けば行くほど部屋自体も広く賃料も安くなり、都心部に行けば行くほど賃料は上がり部屋も狭くはなりますが、交通や買い物などの利便性は増してきます。多くの留学生は留学地到着後、生活環境に慣れるためにホームステイから開始し、落ち着いた頃にシェアハウスに移るのが一般的です。シェアハウスごとのルールはあるものホームステイ程の干渉や規律が無いため、生活の自由度は高くなります。日本ではまだまだ馴染の薄い滞在形態ですが、カナダではごく一般的に現地の方にも利用されています。
バックパッカーズ/ホステル
バックパッカーズ(もしくはホステル)とは、低予算で個人旅行をする旅行者に主に利用されている安宿のことを指します。宿泊費も1泊約30ドルからと安価で、個室から8人程の大部屋までと様々な部屋タイプが用意されています。基本的にシャワーやお手洗い、キッチン、談話室などは共同使用になるためプライベート重視の方には不向きですが、世界中の旅行者に出会い情報交換等ができる面ではメリットもあります。また、留学地到着後ホームステイをせず、すぐにルームシェアを開始したいという留学生にも、固定の住居を見つけるまでの滞在場所として利用されています。
【豆知識】
日本で主流のアパートですが、カナダに1年以下での滞在で考えている留学生には不向きな滞在形態になります。カナダではアパートの契約基本期間が半年から1年間となり、入居に当たり審査が実施される場合もあります。また、多くの物件は家具が付いていないため、家具の購入やインターネットや電気などの契約もご自身で行わなければならなくなます。プライバシー度は高くなりますが、賃料もシェアルーム等と比較しても割高になります。
各滞在方法の探し方
ホームステイ
弊社では弊社オフィスがホームステイの手配を行う「弊社手配ホームステイ」と語学学校が手配を行う「学校手配ホームステイ」の2種類をご用意しています。
1、弊社手配ホームステイ
弊社手配ホームステイでは、日本人担当スタッフが各家庭を訪問し、施設や家庭環境の審査、インタビューを行い厳選された家庭とのみと契約を結んでいます。留学生がホームステイの経験を通じカナダの文化や言葉、習慣を学んでいくことができる様、ビジネス目的の家庭ではなく国際交流を前提に受け入れているファミリーを厳選して用意しています。弊社手配ホームステイはカナダ国内にオフィスのあるバンクーバーとトロント、ビクトリアの3都市でお手配が可能です。
2、学校手配ホームステイ
語学学校手配ホームステイとは、語学学校通学者のために学校側が用意するホームステイのことを指します。語学学校のメイン業務はより良い授業を生徒に提供することですから、ホームステイの質に関してはムラが生じることがあります。また、ホストファミリーとの間にトラブルが生じた際の解決に関してはご自身で学校のホームステイコーディネーターにで相談しなければならないため、英語力が求められる場合があります。
ご自身でインターネット検索を行い直接ホストファミリーと契約される方もまれにいますが、第3者の審査もなく、また家庭内でトラブルが起きた際には相談窓口もないため、全てご自身で交渉解決しなければなりません。契約の際には十分な注意が必要です。
シェアハウス
シェアハウスは様々な方法で探すことができます。日本人と一緒に住みたいのか、それとも海外の人と一緒に住みたいかによっても検索媒体が異なります。希望するシェアハウスの条件を大まかにでも書き出してから検索するとより探しやすくなります。今回は主に留学生に利用されている4つの検索方法をご紹介します。
1、友人からの紹介
学校やアルバイト先などの友人からの紹介が一番手っ取り早くかつ信頼度が高くなります。実際に募集物件に住んでいる方からの紹介のためシェアハウスの規定や雰囲気、他のシェアメイトの人柄に関しても直接確認ができる上に、紹介者が友人という点でも安心感が増します。また、新聞やインターネットに募集をかける前の物件である可能性も高いため競争者が少なく比較的すぐ決まる傾向にあります。友人からの紹介を希望する場合は、なるべく多くの周りの人にシェアハウスを探していることを伝えていくことが大切です。
2、学校や街中の掲示板
語学学校の掲示板や街の電柱、スーパーマーケットの掲示板等でもシェアルームの募集がされています。記事にはシェアハウスの概要から連絡先まで記載されているため、気になる物件があれば直接掲載者に連絡をとり内見の日程を決めていきます。ただ、掲示板の記事が古い状態のまま更新されておらず既に募集を締め切っている場合もあります。
3、インターネット
日本語版と英語版それぞれの物件募集サイトがあります。英語に不安の方やまずは日本人と住むことから始めたい方、むしろ日本人と住みたいという方は日本語版のサイトから探していきます。一方、英語力向上や異文化交流のために他の国の方もしくは現地のカナディアンと住んでみたいという方は英語版のサイトから見ていきます。探し方は、ウェブサイトの「クラシファイド」や「Housing」、「Roommates」などの欄に進み、自身の希望条件を入力し検索をかけていきます。実際に気になる物件が見つかった際には、投稿者に連絡を取り、内見の日程を設定するようになります。ウェブサイトによってはサイトを通じてメッセージを送る場合もあれば、投稿者に直接電話やメールを送る場合もあります。カナダは通常月初めから入居可能な物件が多いため、入居希望月の数週間前から物件探しを開始していきます。
4、フリーペーパーやローカル新聞
バンクーバーやトロントの様な大都市では日本語のフリーペーパーが刊行されているため、紙面のクライシファイドの欄からシェアハウスを探すことができます。インターネットでの探し方と同様に投稿者に直接連絡を取り内見へと進みますが、掲載欄のスペースに限りがあり、物件詳細を極わずかしか記載できないことが多いため、内見予約の連絡時に物件内容を予め確認される方が無難です。結局内見に行ったものの全く希望内容と違い時間を無駄にしたということが無い様に事前の確認は大切です。
また、週刊もしくは月刊の地元新聞紙のクラシファイド欄にもシェアハウスの募集が掲載されています。記載内容が全て現地の言語(英語、一部地域はフランス語)になるため、記事の内容理解や直接のやり取りの際にも言語力が必要となります。
バックパッカーズ/ホステル
バックパッカーズ滞在希望の場合は、インターネット検索もしくは直接バックパッカーズに訪問し予約を取ります。旅行中であれば、一軒一軒バックパッカーズを巡り部屋や施設の様子を確認し決めることができますが、留学前に予約したい場合はそうはいきません。留学前にバックパッカーズを予約したい場合は、多くの方がインターネットを利用します。大手宿泊予約サイトから予約ができる他、「バンクーバー バックパッカーズ」などの検索ワードを入力し検索をかけていくこともできます。バックパッカーズは、女性専用部屋、男性専用部屋、相部屋の3つの部屋タイプを選択できる他、プライベート優先の個室から費用重視の大部屋など人数に関する部屋タイプの選択もできます。賑やかなバックパッカーズから都心部から外れた静かな雰囲気のバックパッカーズ、キッチンが充実したタイプなど様々です。価格や雰囲気など総合的に比較しながら決めて行くと良いでしょう。