カナダの就労できるビザをお持ちの方であれば、お仕事探しの際に必要になってくるのが英文の履歴書です。英文履歴書は日本の履歴書とは異なり決められたフォーマットがありません。日本は比較的謙虚が美しいと見られる文化にありますが、カナダでは「いかに自分を雇うことで相手側に有益になるか」ということを見せることができるかが重要になります。希望職種によっては履歴書の作成方法は若干異なりますが、共通して「簡潔にわかりやすく」記載することが重要です。採用担当者は何百もの履歴書を目にするため、長文でとりとめのない履歴書は読む気を失わせます。目に留まりやすい履歴書作りを心がけましょう。
履歴書作成のポイント
・原則1枚の履歴書にまとめる。
・手書きではなくパソコンで作成する。
・履歴書の用紙は白もしくは淡い色のレターサイズを使用します。
・フォントは、Times、New Roman、Arial、Century、色は黒が一般的です。
・弱点などの不要な情報な排除し、職歴や学歴、特別なスキルなどアピールポイントに集中して作成する。
・誤字・脱字が無いか何度も確認を行う。英語表現などに自信がない場合は、学校の先生やネイティブの人にチェックしてもらうと良いでしょう。
履歴書に記載する一般的な内容
1、Personal Information(名前、住所、電話番号、メールアドレス)
性別、生年月日、国籍、健康状態、婚姻状況、家族構成などは記載しません。写真も添付しないのが一般的です。
2、Objective(希望職種)
応募する職種名を記載します。
3、Summary of Qualifications(職歴やスキルに関する要約)
応募職種に関する自身の職歴やスキルを要約しアピールします。
4、Education(学歴)
最終学歴または大学卒業以上の内容を記載します。主な記載事項は、学校名、所在地、卒業年度、学位、専攻です。
5、Work Experience(職歴)
前職の社名、所在地、勤務期間、職名などの基本情報と職務や成果について記載します。
職歴が複数の場合は、最新の情報から記載します。職歴が浅い方や学生でアルバイト経験しかない方でも積極的記載しましょう。
6、Skills(資格や特技など)
英語やパソコン、語学など希望職種に繋がるもしくは日本以外でも通用する資格がある場合は記載します。
7、Volunteer(ボランティア)
欧米圏では、ボランティアなどの社会活動が評価されることもあるため、経験のある方は記載しましょう。特に学生など若い方で職歴や学歴のアピールポイントが少ない場合にも有効活用したい欄です。
8、Hobbies(趣味)
オプション項目になります。職歴や学歴が少ない方は、当欄でアピールすると良いでしょう。
9、References(身元照会人)
Available Upon Request(要請に応じて可能)と記載し、先方から求められるまでは詳細を記載する必要はありません。会社によっては採用にあたり照会先を求められる場合があります。採用担当者より照会先に電話もしくはメールにてコンタクトを取る可能性があるため、その際はあなたのことをよく知り(前職の上司や先生)ポジティブな評価を伝えてくれる人物を選びましょう。
カバーレター
カバーレターは、履歴書と一緒に添付する添え状のことを指します。採用担当者によっては、最初にカバーレターに目を通し興味を持って初めて履歴書の内容を読み始めます。よって、カバーレターは採用担当者が履歴書を読みたくなるように魅力的に作成することが重要です。ワーキングホリデーでアルバイトへ応募する際は、職種によってはカバーレターが必須ではない場合もありますが、準備しておくことに損はありません。履歴書作成時と同様、分かりやすく簡潔にそして誤字脱字が無いように細心の注意を払いましょう。
カバーレターに記載する一般的な内容
1、自身の住所
2、提出日の日付
3、送付先の情報(担当者名、役職、会社名、住所)
4、Dear担当者名
宛名は可能な限り調べ担当者の名前を記載します。どうしても見つからない場合のみ、「Dear Sir/Madam」や 「To whom it may concern」を使用します。
5、本文
主に3段落に分けて記載します。
・1段落目:レターを書いている理由と応募職。
・2段落目:応募職がいかに自身に適任か履歴書の内容を掻い摘みアピール文を記載します。前職から繋がる具体例を盛り込むと良いでしょう。
・3段落目:カバーレターとレジュメを読んでくれたお礼と面接を受けたい意思を伝えます。
6、直筆の署名
7、Enclosure: Resume(履歴書同封)