カナダへ渡航する際に気になる点は日本にいる家族や友人との連絡手段や持ち物、という方がほとんどです。日本のインターネット環境や電子機器の使用環境とカナダのそれは異なりますので、事前に確認しておく必要があります。カナダ到着後すぐに家族に連絡を取ることができないと心配になりますし、必要だと思ったものが実は必要でなかった、また持参した電化製品が使用できなかったということがないように、渡航前にこちらでご確認してから準備を進めてください。
インターネット
カナダの主要都市では、日本と比較しWi-Fiの普及率が大変高くなっています。バンクーバー国際空港やトロント国際空港内では、フリーWi-Fiを提供しているため空港に降り立ってからすぐにインターネットを利用することができます。また、街の至るところでもWi-Fiが飛んでおり、カフェやファストフード店、飲食店やショッピングセンター、ドラッグストアや図書館などでもインターネットが使用できるため大変便利です。Wi-Fiにはパスワードの入力無くともそのまま接続できる場合も多くありますが、お店によってはパスワードを求められる場合もあります。その際は、コーヒーなど何かを注文している限り、店員さんに聞くと教えてくれます。
パソコンやスマートフォン、タブレットなど様々なデバイスの中からどれを留学地に持参するか迷うところですが、手軽さの面から現在使用中のスマホを持っていくのはお勧めです。例えば、留学に合わせ日本の携帯電話(スマホ)を解約する場合でも、携帯電話本体を持って行き、Wi-Fi専用として使用することもできます。またSIMフリーの携帯電話を持って行く場合は、現地でSIMカードを購入し電話機能としても引き続き使用することができます。携帯電話の解約を行わない方は、高額請求を防ぐためにも忘れずに国際ローミング機能をオフにしましょう。
インターネットが使用できる主な場所
弊社現地オフィス | 弊社現地オフィスでは、日本語使用可能なパソコン数台と無料Wi-Fiを完備しています。 |
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語学学校 | 多くの語学学校には、パソコンが設置してありその学校に通学する生徒であれば無料で利用することができます。しかし、パソコンの台数には限りがあるため、他の生徒と譲り合いながら使用しましょう。また、多くの語学学校でフリーWi-Fiを提供しているため、ご自身の携帯電話やパソコンを持っていけば、自由にアクセスすることができます。しかし、授業中のインターネット使用禁止や母国語禁止ポリシー採用校の場合日本語入力や日本語の記事閲覧を禁止していることもあるため、使用条件に関しては語学学校に確認を行いましょう。 |
滞在先 | シェアハウスやホームステイ先でもインターネットを提供しています。しかし、滞在先によりインターネット使用料は追加で支払う場合もあれば、使用者同士で割り勘にするという場合もあるため、料金に関しては事前の確認が必要です。また、滞在先でインターネットの設備自体が無い場合はご自身でインターネットのプロバイダーと契約する必要があります。 |
インターネットカフェ | Wi-Fiが普及しているため、インターネットカフェの数は少なくなりますが、時間ごとに数ドルの使用料支払い利用することができます。日本語での入力ができないパソコンもあるため、日本語での閲覧や入力を希望している方は事前に確認しましょう。 |
公共無料Wi-Fi | カフェや飲食店、街中のあらゆるところでWi-Fiが飛んでいるため、インターネットの使用に関して困ることは少ないです。しかし、無料Wi-Fiを使用しインターネット上でクレジットカードやパスワードなどの重要情報入力する場合は、無料Wi-Fiであることの危険性も理解した上で利用するようにしましょう。 |
電化製品
留学の際に、どこまでの電化製品を持ち込むべきか悩む方がほとんどです。パソコン、デジカメ、電子辞書、ヘアドライヤー、電子髭剃りなど様々な電化製品が浮かんでくるはずです。特にスマートフォンが普及している今、あえてパソコンやデジカメを持ち込む必要があるのか迷われる方もいます。しかし、必要・不必要を考えるに加え、持ち込もうとしている電子機器が実際にそのままの状態でカナダにて使用できるかも確認すべき重要ポイントになります。その際に確認が必要なのが電圧とプラグになります。
電圧とプラグ
電圧 | 周波数 | プラグ | |
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カナダ | 110~120V | 60Hz | A型 |
日本 | 100V | 50Hzもしくは60Hz | A型 |
カナダと日本の電圧はほぼ同じなため、ほとんどの日本製電気製品をカナダで使用することができます。コンピューターやデジタルカメラ、携帯電話などの充電器は100~240Vまで対応している場合が多いですが、電気製品の取り扱い説明書や製品に記載されている対応電圧の範囲を事前に確認してから使用するようにしましょう。もし、電圧が100Vまで対応していない電気製品の場合は、変圧器が必要になります。また、カナダと日本の電源プラグの形状は同じくA型のため、変換プラグを使用せずに日本からの電気製品が使用できます。
◆変圧器とは?
海外では国により電圧が異なります。変圧器とは、日本と電圧の違う国で電気製品を使用する際に必要となる機器のことを言います。機械を通し、電気製品使用国の電圧に変更することによって日本の電気製品が使用できるようになります。日本よりも高電圧の国で変圧器をかけず使用した結果、電気機器に負担がかかり故障を起こすことがあるため、注意が必要です。また、変圧器を使用する際には変圧器自体が使用する電子機器のワット数(消費電力)に対応しているかの確認も必要です。ヘアアイロンやドライヤーなどは高ワット数のため、全ての変圧器に対応しているとはいえません。高ワット数に対応している変圧器は値段も高く重量も重いため、海外対応モデルの商品を購入するもしくは現地で調達した方が良いでしょう。一方、変圧器にかけなくとも使用できることが多いパソコンやデジカメに関しては、日本語表記で記載されている方がわかりやすいため、慣れたものを日本から持って行く方が便利です。
◆変換プラグとは?
海外で日本の電気製品を使用する際に必要なのが変換プラグになります。使用国のコンセントの形状にあわせた変換プラグを電気製品のコンセントに装着し使用します。国や地域によって変換プラグのタイプが異なるため、カナダ留学中にも他国へ旅行する場合は事前に確認しておくと便利でしょう。様々な国のコンセントの形状に対応しているマルチ変換プラグもあります。