カナダの携帯電話

カナダ到着後、早めに手続きを進めたいのが携帯電話の契約になります。短期留学の方は必須ではありませんが、ワーキングホリデーや長期留学の方はシェアハウス探しやアルバイト、また友人との連絡の際に必要になってきます。特にシェアハウスやお仕事探しの際は、携帯電話が無いと内見の調整ができなかったり、面接の連絡をお店側と取りづらかったりと何かと不便です。そのため、携帯電話は必須アイテムと言えます。また、カナダでも日本と同様スマートフォンが主流になってきています。

日本で使用している携帯電話がSIMフリー（SIMにロックのかかっていない端末）であれば、新たにカナダ対応のSIMカードを購入することで、引き続き日本の携帯端末を利用することができます。ただし通話やメール、インターネットの使用の際には別途プランに加入する必要があります。また、日本の携帯電話の契約プランを解約せずにそのままカナダで使用した場合、国際通話・通信扱いとなり大変高額になります。ワーキングホリデーを含む長期留学する予定の方は、カナダでSIM契約することをお勧めします。

カナダの携帯電話の特徴

日本とカナダでは携帯電話の特徴が異なります。日本では無料で付帯されているものがカナダでは有料になる場合もあれば、契約プランによっては特典が多くカナダの携帯の方がお得に感じる場合もあるでしょう。

【主な特徴】

・発信だけではなく受信にも通話料金が発生。
・カナダ国内であっても対象区域外では長距離通話料金が発生。
・日本で言う所のメールはテキストと呼ばれ、宛先に携帯番号を入力することで送信可能。
・留守番電話やナンバーディスプレイなどは基本的に有料サービス。
・契約プランにより、夜間や週末の通話無制限などの特典がある。

カナダの携帯電話会社（キャリア）

カナダの携帯電話日本同様カナダにも様々な携帯電話会社が存在するため、選択に迷うところです。キャリアによって、得意とする地域やネットワークの接続領域、プラン料金が異なるため現地到着後、複数の携帯会社を比較し決めると良いでしょう。英語が不安な方は、日本人スタッフが常駐している携帯電話の代理店の利用も検討されると良いでしょう。代理店独自のプランを持っている場合もあり、利用方法によってはお得なプランを見つけることができます。料金プランの詳細や支払い方法など日本語で確認ができる面で安心です。

TELUS	カナダ西部の大手通信会社で、日本で言う所のNTT的存在。一般電話の普及率は断トツの1位。ネットワーク接続地域が広く、Bell Mobilityのネットワークを使用しているため北米全域で通話が可能。
BELL	カナダのモントリオール発祥の携帯会社であり、カナダ東部でのシェア率は最大級。年間・月間契約からプリペイド式まで幅広い契約タイプを取り揃えている。
ROGERS	TELUS、BELLに並ぶ大手通信会社。特にカナダ中・東部で支持されており、費用はやや高め。
FIDO	ROGERSの子会社であり、わかりやすい料金体系と比較的電波も安定しているため留学生からも人気。
VIRGIN	BELLとVIRGINグループの合併企業。プリペイド式携帯を提供。
KOODO	TELUSの子会社であり、費用はやや安めの設定。大手通信会社と比較し電波の弱さはあるが、大都市圏のネットワーク接続は安定。
MOBILICITY	格安キャリアの1つで、プリペイド式のみを提供。ネットワーク接続領域の狭さと電波の弱さが難点。
WIND	市内24時間無料通話などを含む格安プランを提供するキャリア。カナダではトロントを中心に発展しているが電波の弱さが弱点。

契約の方法と契約タイプの違い

プリペイド式携帯電話は使用開始時に特別な書類の提出がありません。一方、月間/年間契約タイプの場合は、身分証明書（パスポート、SIN番号など）や現住所、クレジットカードが必要にとなるケースがほとんどです。必要書類は携帯電話会社や契約プランによっても異なるため、プランの相談に訪れた際に確認しておく必要があります。

・月間/年間契約

年間契約の場合、1年もしくは2年間の契約を携帯電話会社と結ぶようになります。携帯本体や基本料金が安くなる面でメリットが高く、主に長期留学者に利用されています。月単位の契約は、携帯電話をご自身で準備するもしくは、携帯電話のレンタル料金を基本料金と共に月々支払っての契約になります。携帯電話会社によっては、携帯電話本体を無料レンタルサービスしているところもあり、1年以下の滞在者には結びやすい契約プランの1つです。

・プリペイド

1年未満の短期から中期留学の方に主に利用されている携帯電話の契約タイプになります。プリペイド式は、プリペイドカードを購入し、カードに記載されている番号を端末上に入力することで金額がチャージされ使用できるようになります。初回に購入した分の金額を使い切った後は、必要使用金額分を追加購入することで再び使用できるようになります。月間/年間契約タイプと比べ通話料金など割高にはなりますが、契約時に身分証明書の提示の必要がなく、帰国時にも解約の手続きが要らないため気軽に利用を開始することができます。