カナダ留学中、近況報告などのために日本の家族や友人へメールやチャット、SNSなどを通して連絡を取られる方がほとんどです。普段の連絡であればこのような方法でも問題はありませんが、緊急事態などの際に備えて国際電話のかけ方は事前に確認しておくことをお勧めします。日本への通話手段として主に利用されているのが下記の2つになります。それぞれ特徴があるため、状況に応じて使い分けると便利です。
1、アプリケーションを使用して電話をかける
近年では、スマートフォンやパソコンの普及により気軽に国際通話ができるようになってきました。一昔前までは国際電話と言えば高いイメージがあり、緊急時のみもしくは使用時も回数や通話時間をなるべく最小限に抑えて利用していたという方も多いはずです。しかし、現代ではアプリケーションを上手に利用することで、気軽にそして距離が離れていても身近に感じながら会話ができる様になりました。
毎年多くのアプリケーションが登場していますが、現状日本ではSkype(スカイプ)やLINE(ライン)が主流となっています。これらのアプリケーションを使用する際は、まずは会話をしたい双方がスマートフォンやパソコン上でアプリケーションのダウンロードを行います。その後は、インターネットネット環境(無線LAN)さえあれば、どこにいても無料で通話やテレビ電話、チャットをすることができます。ただし、固定電話や携帯電話への通常の電話には料金が発生するためご注意ください。
2、国際電話を使用して電話をかける
電話機器を使用しカナダから日本へ電話をかける場合は、コーリングカードを利用すると通常より安い料金で電話をかけることができ、お得です。近年ではスマートフォンやパソコンの普及により無料国際通話ができる機能が増えてきましたが、インターネットの環境が無い場合や連絡したい相手がスマートフォンやパソコンなどの機器を持っていない場合には、コーリングカードが役に立ちます。
コーリングカードとは?
コーリングカードとは、国際電話をかける際に使用するプリペイドカードのことを指します。公衆電話、一般電話、携帯電話から通常よりも安い金額で日本に電話をかけることができ、コンビニやドラッグストアなどでカードを購入することができます。カードは約5ドルから20ドルまでの金額別に分かれており、1ドルで約20分通話をすることができます。通話可能時間に関しては、一般電話にかける場合と携帯電話にかける場合では異なり、またカードの種類によっても率が違います。カードによっては有効期限があるものや電話をかける毎に発生するコネクション費用や一度カードを使用すると定期的に発生するメンテナンス費用が取られる場合もあるため、購入時には確認が必要です。
コーリングカードの使用方法
1、コーリングカードを購入する。
2、カードの裏面の銀色部分をコインで削り、隠されているPINコードを確認する。
3、カードの裏面に記載されている電話番号に電話をかける。
4、流れるアナウンスに従い、言語を選択する。通常は英語の選択になりますが、カードによっては日本語を選択できる場合もあります。
5、音声ガイダンスに従い、1で確認したPINコードを入力する。
6、相手先の電話番号を入力する。
例:011(国際電話認識番号)-81(日本の国番号)-3(0を除く市外局番)-12345678(相手先電話番号)
7、通話可能な残り時間数がアナウンスされる。
8、相手先に繋がり、通話が開始できる。
カナダから日本への国際電話のかけ方
【国際電話認識番号】+【国番号】+【市外局番】+【相手先電話番号】 |
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国際電話認識番号:カナダの国際電話認識番号は【011】になります。 国番号:カナダの国番号は【81】になります。 市外局番:市外局番を入力します。ただし、市外局番の最初の0は取って入力します。例)03→3 相手先電話番号:相手先の電話番号を入力します。 |
例:03-1234-5678に電話をかける場合、
→011(国際電話認識番号)+81(国番号)+3(市外局番)+12345678(相手先電話番号)
日本からカナダへの電話のかけ方
【電話会社識別番号】+【国際電話認識番号】+【国番号】+【市外局番】+【相手先電話番号】 |
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電話会社識別番号:どの電話会社で国際電話を掛けるかを指定します。 国際電話認識番号:日本の国際電話認識番号は【010】になります。 国番号:カナダの国番号は【1】になります。 市外局番:市外局番を入力します。例)バンクーバー市内:604 相手先電話番号:相手先の電話番号を入力します。 |
例:KDDIを使用し、604-123-4567に電話を掛ける場合、
→001(電話会社識別番号)+010(国際電話認識番号)+1(国番号)+604(市外局番)+1234567(相手先番号)
電話会社識別番号
・KDDI(001)
・NTTコミュニケーション(0033)
・ソフトバンク(0061)
・au携帯(001)
・ドコモ携帯(009130)
・ソフトバンク携帯(0046)