【バンクーバーの仕事探し体験談】私が行ったアルバイト探しの方法をご紹介!
これから「ワーキングホリデーで海外へ渡航したい!」、「海外で外国人に囲まれながら働いてみたい」というみなさん!このコラムでは私がバンクーバーでの現地系のお仕事を見つけるために行った3ステップをお伝え致します。
その3ステップはこれです!
1)絶対にここで働きたい!チャレンジしたい!という仕事は何か考える
2)競争相手が少ない突撃の飛び込み就職活動に挑戦
3)お店への飛び込み活動後は、きちんとフィードバックを控える
まずは、3ステップの前に私の簡単な自己紹介をさせて頂きますね。当時バンクーバーでの仕事探しの時は、めちゃくちゃ英語ができたワケではありません。また、現地での就職に有利な経験があったわけでもなく、これから留学される方とほぼ同じ状況だと思います。
<筆者の簡単なプロフィール>
・20代女性
・二ヵ国留学経験者(セブ島、カナダ)
・大学卒業後は金融機関に就職
・大学時代や会社員時代に長期休暇で短期留学経験あり(カナダ、セブ島)
・飲食店での就労経験はナシ(学生時代は塾の講師でアルバイト)
ステップ1)どんな仕事がしたいのか自己分析
バンクーバーではいろんなお仕事があります。その中で、自分が貴重なお金と時間を使って留学に来ていることを考えると、お仕事探しでも妥協はしない方が絶対に良いです!
ワーキングホリデーをする方のほとんどが、渡航先で知り合いがいない、英語も現地の人のようにしゃべれないという状態ですので、海外で働いたり、お仕事を探したりするのも正直簡単ではありません。
そうした簡単ではないことをやり遂げるためには、「絶対にこの仕事をしてみたい!」という強い意志やモチベーションが重要です。
もし特別「この仕事をしたい!」という希望がなければ、「どんな仕事なら興味があるか」、「どんな仕事はやりたくないか」を考えると良いです。また、日本のアルバイト探しと同じようにジャンル毎に「こんな仕事が良いかも?」と絞り込んでも良いと思います。
私の場合、「バンクーバーで何をして過ごしたいのか?」というテーマを基に自己分析を行って、下記のような結論に至りました。
「日本では経験したことのないこと、かつ自分の好きなことに携わる仕事がしてみたい!」
「英語環境で大好物のタイ料理レストランで働いてみたい!」
やりたいことが決まったら、行動するのみです。1年間のワーキングホリデーでも時間は有限です。グズグズしていられませんよね!
ここから私の就職活動がスタートしました。
ステップ2)突撃の飛び込み就職活動に挑戦
カナダ(バンクーバー)でメジャーと言われる就職活動の方法は4つあります。
2. レジュメ(履歴書)を持って飛び込み活動
3. 店頭に貼られている求人のチラシを見て応募
4. 友人の紹介または帰国する友人の後釜になる
その中で、私は1番と2番の方法を使って就職活動を行いました。また、私の友人もほぼ1番の求人コーナーで仕事を見つけていましたね。
語学学校の卒業が近くなると、ワーキングホリデービザで渡航している人たちは「バイト探しの話題で持ち切り!」で、みんなソワソワし始めます。でも、そのソワソワこそ、情報収集の原動力となりますので、焦らず進めていきましょう。
難易度としては1番や4番が簡単なのですが、私はあえてまずは一番大変な2をメインに活動をしました。
それは、一番大変な2番であれば、競争相手が少なくて目立つこと。そして、1番の求人コーナーに出てくる前の仕事をゲットできるチャンスがあるといった理由からです。そして、「せっかく海外に来ているので自分を試したい!」という気持ちが強かった部分もあったので、困難なチャレンジを最初に実行しました。
具体的には、バンクーバーのダウンタウン(繁華街)中のタイ料理レストランを「yelp(日本でいう食べログのようなサイト)」で検索してアタックリストを絞り出し、リストアップしたレストランにレジュメを持って突撃訪問(約15店)というものでした。
その時の服装は、普段着でしたが「明るい印象」を持ってもらえるようにお化粧のチークだけは少し濃い目にしていました。
一応バンクーバーに、リクルートスーツも持っていきましたが、飲食系の就職先を希望するのであれば、スーツは一切不要だと感じました。実際に私の勤務先のレストランにも何人も面接の方が来ましたが、その全員が普段着でした。
そして、いざ一生懸命作成したレジュメと身一つでお店に突撃!
Hello! (こんにちは!)
I’m looking for a job as a waitress. (私は今ウエイトレスの仕事を探しています。)
I’d like to talk to the manager. (店長さんとお話ししたいのですがか?)
こちらの決め台詞を言いながらお店に入っていくと、店員さんが対応してくれます。
お店の対応は様々です。悲しいことにちゃんと店長さんとお話しさせてくれるお店はごく僅かでした。たいていのお店は「今店長は不在だから、レジュメ渡しておくわね!」と、門前払いでした。(明らかに店長さんいる雰囲気でしたが…。)
うっかり、ランチタイムの忙しい時間帯に飛び込んでしまった時には、本当に冷たくあしらわれて悲しかったですね。
しかし、バンクーバーにはそんな冷たいお店ばかりではありませんでした。親身になって「もう語学学校は卒業したの?」、「ビザの残りの期間はどれくらい?」、「うちの店には食事に来たことある?」など質問してくれる店長さんもいました。
中には「今うちの店は、人手が足りているから雇ってあげられないのだけど、○○地区のスーパーのレジ打ちが働き手を探しているわよ。よかったら行ってみたら?」とか「最初の職探しはどうしても難しいよ。2回目以降は簡単になるから、今はいい経験だよ。」と就職活動を心配してくれる方もいました。
ステップ3)お店への飛び込み活動後は記録をしておく
そして、3つ目のステップです。ここで重要なのが、ただやみくもに突撃訪問するだけではNGという部分です。
私は1店、1店の飛び込み就職活動の直後に欠かさずに行っていたことは、「どこのレストランに訪問したか、どんな話をしたか、雇ってもらえそうかどうかの感触」をiPhoneのメモにきちんと記録していました。
これをしておかないと、慣れない環境での就職活動は大変です。同じ職種に募集していましたから、大抵同じような質問をされます。そして、その質問に対して、どのような受け答えをすべきかをまとめておくことで、場数を踏む毎に緊張も和らぐと同時に、面接での対応も上手になって行きます。
突撃3ステップの結果は!?
さて、この3ステップの結果ですが、残念ながら飛び込み活動方法では仕事は見つかりませんでした。
しかし、2日間でリストアップしていたレストランへの飛び込み就職活動を終えた時には、本当にやり切ったという充実感でいっぱいでした。
お店側の辛い対応でへこんだ時もありましたが…私がチャレンジしたかった「海外で自分がどこまでできるのか試してみたい!」という経験は達成できましたし、今でもそのチャレンジに対して決して後悔はありません。
残念ながら、私の最初の飛び込み活動では仕事は見つかりませんでしたが、、、その日の夜に運命の出会いがありました!
いざアルバイトの面接へ!
飛び込み就職活動が終了した日の夜、日本人が管理しているサイトの求人コーナーをチェックしました。「毎日こんな求人があるのかぁ…」と、毎日欠かさずチェックはしていました。その日の夜、なんとタイ料理レストランのサーバー募集の記事が掲載されていました!
募集内容としては、「フルタイムのサーバーを募集、詳細は面接にて。興味のある方は営業時間内にレジュメを持って来てください。」と言ったものでした。
「これは何かの運命?!」と思い、胸が高鳴ったのを今でも忘れません。早速翌日の午前中に訪問することを決意。興奮して中々眠りにつけなかったのもいい思い出です。
翌日、レストランのオープンは午前11時ですが、10時半にはレストランに到着していました。オープンまでの30分間、とにかくレストランの前で待ち続けました。こんなにも長く感じる30分間はなかなかありませんでした。
午前11時になるとお店はオープンしました。食事を目的としたお客さんはおらず、30分前から並んでいた私のみの入店でした。
早速レジュメを取り出し「こんにちは!サイトを見てきました。面接をお願いします!」と明るく挨拶をし、店の奥へ案内してもらいました。
最初はマネージャーとの簡単な会話でした。ここで聞かれるのもやはりビザの有効期限。ワーキングホリデービザでの滞在者は帰国までのリミットがあります。レストラン側としては「雇ったはいいが、すぐ帰国!」となってしまっては本末転倒です。そのため、ビザの有効期限に関してはどうしても気になるようです。
幸い面接時点での筆者のビザの残期間は10カ月。ビザの有効期限は十分でしたが、実は筆者には飲食店での就労経験がありませんでした。語学力もイマイチ、そのうえ飲食店での経験なし!
圧倒的に不利なことは分かっていましたが、就職活動を始める前にした自己分析の中の「日本では経験したことのないことがしたい!」というキーワードが自分を奮い立たせました。
マネージャーと少し話しているうちに、店長さんがやってきました。とても優しそうな感じの良い女性店長です。挨拶を交わし、自己紹介から始まりました。拙い英語でもとにかく笑顔でハキハキと話すように意識しました。
自己PRの際には、「飲食店での就労経験はありませんが、タイ料理が大好きなので、採用していただいたら一生懸命働きます!」と力強くアピールしましました。
これまで飛び込んできたどこのレストランよりも、店長さんは温かい笑顔で話を聞いてくれました。本当に拙い英語ですが、熱意だけは伝わったのか、無事にその場で採用していただけることとなりました。念願のタイ料理レストランということで、本当に嬉しかったです。
バイト探しを終えての感想
短期集中の就職活動でしたが、もしかしたら仕事先が見つからずに月日だけ流れ、「ニートのままバンクーバーで過ごすのか?」と心配になったことも、もちろんありました。
しかし、就職活動を始めるにあたって行った自己分析とやりたいことへの熱意のおかげで、無事に希望の仕事を得ることができました。
海外での就職活動は、英語力はもちろん必要だとは思いますが、「運」や「タイミング」も大きく関係します。実際、私の場合もタイミングがバッチリあったことに加え、即行動に移したことが短期間で仕事をゲットできるポイントだったと思います。
やりたい仕事があれば、思いのままぶつかって行ってみてください。「旅の恥はかき捨て」とも言いますし、チャレンジすることに意味があると思います。また、海外での大胆な行動は、日本に帰国してからの、面白いネタにもなりますよ。
1つの国で一度しか使えないワーキングホリデービザ。やりたいことをやって、楽しんだ者勝ちです。失敗も苦労も時間が経てば全ていい思い出です。海外でのアルバイト探しも、あなたの人生を面白くするスパイスですよ。