ホームステイの申込期間は4週間(1ヶ月)がベスト!そのワケを紹介!
「ホームステイは学校に通う期間と同じくらいを考えています!」
「ホームステイはとりあえず2ヶ月くらいを考えてます。」
そうした人には、私たち留学ドットコムでは必ず「ホームステイは4週間がベストですよ」とアドバイスしています。
では、ホームステイをあまりに長く申込しない理由はなぜでしょうか?このコラムではその理由を解説しています!
ホームステイのメリット
まず、ホームステイの申込期間についてお話しする前にホームステイのメリット、デメリットをしっかり把握していきましょう!
メリット1:自分の時間を多く持てる
ホームステイの最大のメリットが「自分の時間を多く持てる」という点です。
ホームステイでは基本的に朝晩の食事が付いていますので「食材の買い出し、自炊、片付け」といった時間を大幅に減らせます。
一人暮らしをした事がある人であればこんな体験はないでしょうか?
「食料品を買いにスーパーに行き、そこで献立を考えて食材を購入。帰宅をしてから食事を作って食べて、片付けて…」というのはかなり大変で時間も掛かった。
勝手知ったる日本でもそれだけ大変&時間がかかります。それを留学先の海外でやろうと思うと、日本の時よりもさらに大変で時間が掛かるんですね。
おそらくどんなに頑張っても食事の買い出し、支度、片付けで合計2時間くらいは時間が取られてしまうはずです。
ホームステイは渡航直後に利用する方がほとんどで、その時みなさんはたいてい語学学校に通っています。
ちょっと想像してみてください。
あなたは今、まだ慣れない語学学校を終えてヘトヘトになっている状態です。
帰宅をする途中に「献立を考えて、買い出しをして、帰宅して、食事作って、後片付けして、学校の宿題や予習復習もして…」というのは考えられそうでしょうか?(笑)
たいていは「うーん。。なかなかきつそうだなぁ…」と感じると思います。
これがもしホームステイであれば「帰宅をしたら食事が準備されている」という状態なんです。すごく楽ですよね!?
もちろんファミリーへのお手伝い(食事の片付けやお皿粗いなど)は多少する事もあるかもしれません。でもホームステイをする事で帰宅後、2時間もの自由時間が増えるのがホームステイの最大のメリットとなるのです。
ちなみに、帰宅後、ゆったり過ごす時間が増えれば、学校の予習や復習などに割く時間も増やせるので、学校の費用対効果もアップします!
メリット2:安く滞在出来る!
ホームステイ2つ目のメリットは「安く滞在出来る」という点です。
現在円安という事もあり、英語圏(欧米)留学では物価は日本よりも割高となります。
→こちらはバンクーバーの物価についてまとめた記事です。
今や物価が安い日本でもビジネスホテルに宿泊しようと思うと10,000円は超えます。例えばカナダのバンクーバーでホテルに1泊しようと思うと20,000円や30,000円といった値段も珍しくありません。
一方で、ホームステイの場合には「1週間、1人部屋で3食付いて350ドル(バンクーバーの場合)」という破格の値段です。
350ドルは、1ドル115円計算で約40,000円ですので、1泊あたり(7で割ると)6,000円弱となります。
そして、この6,000円に「宿泊費、食事3食、光熱費、水道代」などが含まれています。ホームステイがいかにお得な宿泊先なのかというのが良く分かると思います。
ちなみに、もしかしたら「ファミリーにシャワーの利用時間(水の使い方)を短くしろとうるさく言われた」、「マザーに電気はこまめに消すように何度も注意された」というホームステイ体験談を目にしたことがあるかも知れません。
これは単に「ファミリーがケチだった」というケースもあると思いますが(笑)、一般的には「留学生があまりに水やガス、電気をガンガン使ってしまうとファミリーが赤字になってしまうから」というのが実情です。
ファミリーはもともと格安の滞在費(食費、光熱費、水道代や洗濯コスト)で受け入れをしています。食べ物の値段、光熱費なども日本よりも留学先では当然割高となります。
「ホームステイは実はものすごく安い費用で滞在させて貰っている」という事を頭の片隅に置きつつ、ファミリー側の事情もうまく察してあげれると無用なトラブルも避けれると思います。
メリット3:外食の出費を減らせる
最後のメリットはメリット1と2を合わせたようなメリットになります。「ホームステイをする事で余計な外食をしなくて済む」というものです。
慣れない環境でヘトヘトになって帰宅をする時、みなさん「うーん、、今日は買い出しや自炊はめんどくさいな~」と思うはずです。
そうすると…「仕方ない、今日は疲れたから外食して帰ろう」という事になりやすいですよね?
欧米では日本よりも外食費は高いですので、安く押さえようと思っても1食で2,000円や3,000円くらいはどうしても掛かります。
例えば、「仕方ない今日は外で食べよう…」というのが1週間に3回あったとしましょう。そうすると夕食だけで10,000円掛かります。
また、3食付いているホームステイであれば、学校に行っている最中のお昼代も節約できます。
お昼が1食1,500円だとしても7日で10,000円掛かりますので、「知らず知らずのうちにお昼と夕食(外食)だけでも1週間で20,000円分の外食費用が掛かってしまう」という事にもなりかねません!
しかし、ホームステイを利用する事でこうしたお昼や夕食の出費を間接的に減らすことができますので、自分の時間を作りながら、費用を押さえた滞在ができるんですね。
ホームステイのデメリット
上記のメリット見て方は「え、めちゃくちゃホームステイ良いじゃん!」と思う方も多いかもしれません(笑)
しかし、ホームステイには一方でしっかりとデメリットもありますので、その部分を次は見ていきましょう。
デメリット1:ファミリーとの相性がある
ホームステイファミリーも人間ですので、人の相性問題がどうしても出てきます。
きっと皆さん日本でもこれまで「うーん、、この人、悪い人じゃないんだけど、自分とはちょっと(相性)合わないな~」という人に会ったことがあると思います。
結局、相性の問題なので、自分とは合わないけど、他の人から見たら「めちゃくちゃ相性ピッタリで文句なし!」というケースもあるのです。
実際、留学ドットコムのお客さんでも留学生Aさんからは「すごく良いファミリーでした!」というフィードバックがあった同じファミリーでも、留学生Bさんが滞在してみたら「自分は合わなかったです…」という事も良くあります。(逆もあります)
そのため、ホームステイについてはどうしても実際にファミリーさん会って、住んでみないと相性が分かりません。ここが非常に難しい所だったりします。(いわゆるガチャのような当たり外れが大きいです)
そして、もしあなたが入居したホームステイファミリーが「自分と相性ピッタリ!毎日が楽しくてしょうがない!」となれば万々歳ですね。
でも、逆に「ファミリー最悪!もう1日でも早く出たい!」という思いになったらどうでしょうか?
例えば、ホームステイは2ヶ月間を申込していたら、途中で解約しても未経過分は基本全部戻って来ません。
さらに途中退去は返金自体がない場合も多いですし、別のファミリーへ変更するにも変更手数料が掛かります。
つまり、ファミリーの相性問題はいわばガチャ!(住んでみないとわからない!)なのです。そして、もしハズレだったら返金がなかったり、さらにお金が掛かるという状況なんですね。
でも、そうした時に対処できる唯一の方法が「ホームステイは4週間だけにする」という方法です。
→シェアハウス探しや学校に夢中になればあっと言う間に2週間くらいは過ぎてしまいます。
→キャンセルしてもお金戻ってこないから我慢するしかない…。あと2ヶ月以上なんとか歯を食いしばって我慢しよう。。
上記のように4週間であれば到着直後は忙しいので、毎日忙しくしていると…「あっと言う間にホームステイが終わる」のでストレスが少なくなります。
逆に長期申込をした場合でキャンセルはファミリー変更をする歳には金銭的な損失は避けられません。
デメリット2:遠い!(通学時間がかなり掛かる)
ホームステイのデメリット2は、学校まで遠いという点です。
一般的にホームステイをした場合、通学時間は1時間程度と言われています。
「意外に時間が掛かるなぁ…」と感じる方もいれば「別に大した時間でもない!」と感じる方もいると思います。
実際、通学時間については日本の生活環境や個人差が大きいです。
例えば、もし日本での通勤や通学に1時間以上掛けていた方だと違和感がないと思いますし、一方で30分程度の通勤や通学時間であれば不便を感じるはずです。
しかし、通学は毎日の事ですので、あまりに電車やバスに乗っている時間が長いと「電車やバスがものすごく好き!」という人でない限りは、ちょっともったいない時間となります。
もし、1日通学に往復2時間かかるとすれば、下記のような時間を通学中に費やしていることになるからです。
1カ月(4週間)で →→→→ 40時間
1年間(12カ月)で →→→ 480時間
貴重な時間とお金を使って海外留学(ワーホリ)で来ているのですから、やっぱり毎日の時間もできるだけ自分が好きなように使いたいですよね。
ホームステイ先は郊外にある
ホームステイ先のほとんどは、基本都市部から離れた郊外に位置しています。
一方で、語学学校の多くは、市内中心部に位置しているのが一般的です。
どうして、ホームステイ先と語学学校が離れているのでしょうか?
それは、便利な市内中心部では土地代が高く、ホームステイをする一軒家がなかなかないためです。みなさんが住んでいる地域の駅前一等地では、主にお店やマンションがメインで、一軒家は少ないはずです。
一方、なぜ語学学校は市内中心部にあるのでしょうか?
それは、学校に通う留学生の多くが「便利な市内中心部の学校に通いたい!」と思っているためです。
学校に行く前にカフェに行ったり、学校を終えた後にクラスメイトと買い物や遊びに行ったりできる便利な市内中心部がやはり人気なんですね。
また、市内中心部に語学学校を構えているのは、交通の便が良いのも一つの理由です。市内中心部に語学学校があれば、四方八方(360度の方向)どの地域からも通いやすいからです。
こうした事情があるため、学校とホームステイとは物理的に離れていて、通学時間がどうしても長時間になってしまうんですね。
海外はバスが中心の交通網
また、海外は日本に比べて土地が広いため、実は交通の主要手段はバスが中心だったりします。一方で、日本の東京のような特に都市部では、電車が主要な交通手段です。
みなさんはこうした違いを感じた事はありますか?
日本でも土地が広い田舎になればなるほど、電車の線路は少なくなり、バスや車が主要な交通手段になります。同じように海外でも市内中心部から離れれば離れるほど交通の網の目は粗くなっていくんですね。
こうした背景から、校外にあるホームステイ先から駅やバス停までの距離は日本よりも遠いため、10分や20分歩かなくてはいけないというのが実情です。
海外特有の時間に対するルーズさ
海外は日本と異なり、電車やバスが時間通りに到着・出発することの方が珍しいです。
日本であれば1分でもダイヤが乱れると大問題ですが、海外では時間が遅れるのは良くあります。
特に、オーストラリアでは、「30分は遅刻ではない。」ということさえ言われます(苦笑)
そのくらい、時間に対して寛容と言うか、ルーズなところがあるのです。
そのため、海外では授業の開始時間にしっかり間に合わせるためには、毎日少し余裕を持って家を出ることも必要になるため、余計に通学時間が掛かる一つの原因にもなっています。
シドニーのリアルな通学時間をご紹介!
下記では、参考までに2つの国(オーストラリアとカナダ)で実際に留学したお客様を例にして、リアルな通学時間をご紹介します。
・シドニー市内中心部のGreenwich Collegeへ通学
オーストラリアの経路検索サイトtransportで最短経路を調べてみました。
上の図から、乗り継ぎ時間を考慮すると、合計40分程度掛かる計算になります。
しかし、先に述べたように、海外では定刻通りにバスが来ない場合も普通にあるので、上手く乗り継ぎができなければ、倍近くの時間がかかってしまう事もあります。(バスや電車を待っている時間は非常にもったいないですよね…。)
また、路線バスが密集している市内は、毎朝通勤・通学する人も多いので、市内中心部へ行けば行くほど渋滞に巻き込まれるケースが多くなります。
一方、同じ道のりを乗り継ぎがない経路ではこのようになります。
こちらはバスではなく、電車を利用することで乗り継ぎをせずに学校まで向かえる経路です。
こちらも通学時間の合計は40分となり、経路Iとあまり変わらない結果になりました。
違いとしては、駅から学校までの距離が少し遠くなり、駅からさらに10分歩かなくてはなりません。
ホームステイ先から駅までの時間を含めると、通勤時間のなんと半分が徒歩になります。
歩くことが苦手な方は、このルートには抵抗があるかもしれませんね…。また、雨が降ってる日は、徒歩時間が長いとびしょ濡れになるのでネックです。
トロントのリアルな通学時間をご紹介!
・市内のILACという語学学校へ通学
こちらはGoogle Mapで経路を調べてみました。
Bさんの場合、付近にバス停がないため、通学の手段は電車のみになります。
この経路では、ホームステイ先から駅までなんと徒歩で20分、距離にして1.3kmです!通学時間の合計は40分程度ですが、もし電車の遅延が発生すれば、1時間前後かかることになります。
実際はホームステイの場所、学校の場所によっても異なりますが、欧米圏において最寄りの公共交通機関まで行くためには、最低でも徒歩で10分くらいは見ておいた方が良いでしょう。
通学中のバスや電車の中で教科書を読んだり、授業の復習をしたりして長い通学時間を有効活用できるといいかもしれませんね。
(補足1)ファミリーとの交流について
上記ホームステイのメリット、デメリットを見てみて、そういえば「ホームステイのメリットにファミリーと英語でのコミュニケーションが取れる」っていうのはないの?と思ったかもしれません。
実は、一昔前のホームステイだと「家族団らんで留学生とファミリーが仲良く食事を取ってお話しをする」というケースも多かったです。
しかし、近年は欧米も日本同様に近年欧米圏でも共働きのファミリーが多くなってきていて、残念ながら昔ほど団らんの時間が実際ないんですね…。
そのため、朝はバタバタ、夜もファミリーさんそれぞれのライフスタイルがあるので、昔ほど団欒や会話の時間を取れなかったりします。
また、前述したようにファミリーとの相性もあるので「自分と相性が合わずにあんまり話が弾まないファミリー」と頑張って会話をするよりは、自分と気が合う学校のクラスメイトとたくさん会話した方が楽しいと思います。
留学生とファミリーがお互い忙しい合間を合間を縫って「ファミリーと会話しなきゃ!」とあまり無理に頑張るよりは、勉強や友達との交流、シェアハウス探しなどに力を入れると良いでしょう。
(補足2)ホームステイの食事は質素
ホームステイで提供される食事は基本的に質素となります(笑)
豪華な食事をイメージされる方も多いのかも知れませんが、まずホームステイの滞在費自体が格安です。
そのため「ファミリーさんも豪華な食事を毎日提供する」というのは現実的に難しくなっています。
実際、ホームステイ1泊6,000円の中に「宿泊費、食事3食、光熱費、水道代」が入っている事になりますので、食費分を2,000円、宿泊費と光熱費を4,000円としても1食600円くらいになりますので、豪華な食事というのは難しいのです。
また、日本人は「手間を掛けて食事を準備して、少しでも美味しい食事を食べる」という国民性ですが、実は欧米ではそこまで食にこだわりがありません。
例えば、ドイツ人は夕食は手間を掛けずに済ませるのが普通で「残り物+パン+ハムやチーズ」という冷たくて保存の利くものをそのまま食べるという習慣だったりします。
さすがにオーストラリアやカナダではドイツ人ほど簡素な夕食にはならないですが…手間を掛けずにパパッと食べるという食事が欧米には多い気がします。
オススメ4週間のホームステイプラン
上記のようにホームステイにはメリット、デメリットがありますので「ホームステイのメリットはできるだけ大きくしつつも、デメリットはできるだけ小さくする」というのがベストになります。
このちょうど良いバランス(タイミング)がホームステイの4週間になるんですね。
4週間であれば、こんな感じでメリットがデメリットよりも大きくなります。
・到着直後の忙しい時期にピッタリ
・多少遠くても、4週間であれば通学も問題なし
・ガチャに外れても、我慢できる期間
・お金の節約もできる
そして、4週間のホームステイの場合には下記のようなスケジュールとなります。
到着1週目:到着直後は少しゆっくり身体を休める
到着2週目、3週目:シェアハウス探しと引っ越しの準備
到着4週目:引っ越し
→しっかり最初の週は身体を休めつつも、2週目からはシェアハウス探しをし始めて、4週目に引っ越しをするという形です。
こうしたスケジュールですとホームステイ終了も意外にあっと言う間終わってしまいます。
ホームステイファミリーの相性なども心配しないで、到着後に学校に近くて便利な自分の好きなシェアハウスにすぐ移って、快適に通学ができるようになります。
ちなみに、学校に入学をしたら学校の近くに住んでいるシェアハウスの友達をたくさん見かけますので「通学近くて良いな~」と毎日感じると思います(笑)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
記事の内容を改めてまとめると…
・ホームステイにはメリット、デメリットがある
・メリットが大きくなって、さらにデメリットが小さくなる期間は4週
・4週間で自分の好きなシェアハウスに引っ越すのがベスト
という形になります。
また、もしホームステイ以外の滞在先も気になる方は下記コラムもご参考になるかと思います。