【ビザで迷ってる人必見!】ワーホリビザと学生ビザとでは、何がどう違うのか?
「海外留学に行きたい!」と思っても、ビザの種類によって滞在期間やできる範囲が異なることはご存知でしょうか?
長期留学を考えている留学生の場合、「ワーキングホリデービザ」と「学生ビザ」のどちらにするか迷うのではないでしょうか?
そして、留学ドットコムに寄せられる質問も、「どっちのビザにするか迷ってます…。」という内容が一番多くなります。
どの種類のビザで留学すれば良いのか?そもそも留学にはどんな種類のビザがあるのか?ビザの種類によって何が変わるのかも最初は分からないことだらけで当然です!
ビザと言われると小難しくて、手続きが面倒、英語でビザ申請、と留学初心者だった私も不安しかありませんでした。
しかし、ポイントを掴めば意外と種類も申請も決して難しいものではありません。
今回は留学で多く使用される「ワーキングホリデービザ」と「学生ビザ」に関して掘り下げてご紹介します。
ビザの種類によって、「学校に通学できる期間」や「就労の有無」、「滞在可能期間」、「ビザの延長の有無」、「年齢制限」、などが異なりますので、ビザ選択はとても重要です。
ご自身が希望する留学プランが実現できるビザをしっかりと選んでいきましょう。
ワーキングホリデービザとは?
ワーキングホリデービザは、通称「ワーホリ」と略して言われます。ワーキングホリデー制度を利用できる国は、オーストラリアやカナダ、ニュージランド、イギリス、アイルランド、韓国、スペインなど約20カ国以上あります。
ワーキングホリデービザは各国で申請条件は異なりますが、多くの国の場合、申請年齢は18~30歳までの間にビザ申請が必要です。
ワーホリできる国はたくさんあるものの、「オーストラリア」と「カナダ」が圧倒的にメジャーであり、殆どのワーホリはこの2カ国に渡航しています。
ちなみに海外留学の王道であるアメリカは、ワーキングホリデー制度がありません。そのため、アメリカに長期留学する場合は、学生ビザになります。
外務省のホームページには、「ワーキングホリデーとは、相手国・地域の青少年に対し、休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度。」と記載があります。
要するに「働きながら観光や学校に通学できます」と言うことです。
勉強するのも自由、アルバイトするのも自由、旅行するのも自由と、とても自由度の高いビザなので、ワーホリビザはとても人気が高いビザなのです!
例えば、ワーキングホリデービザはこんな方にお勧めです。
→ ワーホリなら現地でお金を稼ぐことができるので、生活費を稼ぎながら海外生活が可能!
→ ワーホリなら滞在中の過ごし方は自由なので、自分探しの旅行、英語の勉強、マリンスポーツを楽しむなど、その時の気分次第でやりたいことを決めることができます。
→ ワーホリは滞在中の条件はほとんどありません。好きなところに旅行し放題です。またワーホリ先の国から自由に出国もできるので、近郊国へに旅行も可能。自由度が高いビザです。
これまでの先輩留学生は、「どの国にワーホリに行っているの?」と疑問に思っている方も多いと思いますが、ワーホリ人気ランキングとしては下記の通りです。
2位: カナダ
3位: イギリス
4位: ニュージランド
5位: アイルランド
やはりオーストラリアは、ワーキングホリデー先として根強い人気があります。
イギリスに関しては、ワーホリビザの発給制限が1,000人と決まっています。ワーホリビザ申請の抽選倍率が非常に高く、行きたくても行けない人が多いのが実情です。
【参考記事】
抽選ビザのイギリスで、YMS(ワーキングホリデービザ)取得の難易度とは?
学生ビザとは?
学生ビザは、多くの留学国にあるビザで、長期で勉強目的とした滞在を希望する場合に取得できます。半年間語学学校で勉強したい、大学や専門学校に進学したい、という場合には学生ビザの取得が必要となります。
原則として、学生ビザは勉強するためのビザなので、アルバイトを前提として資金計画を立てることは避けましょう。
学生ビザでアルバイトができる主な国は、オーストラリア・ニュージーランド・アイルランドになります。
それ以外の国では、基本的に学生ビザでは就労ができませんので、しっかりと留学費用を貯めていくことが必要となります。
また、学生ビザ取得には、基本的に年齢制限がありません。ワーキングホリデービザは青少年を対象としていますが、学生ビザには年齢制限がありませんので、何歳になっても何度でも留学にチャレンジできます。
学生ビザは学校に通うことを目的としたビザであるため、学校への出席率が求められます。
規定の出席率を下回ると、学生ビザがキャンセルされ、強制送還になる危険性もあります。ワーホリビザのように学校に通わず、自分の好きなように過ごすことはできません。
教育環境は抜群のカナダ
カナダのワーキングホリデービザには、定員がありとても人気があります。2018年を含め、ここ数年は年間6,500名が定員となっています。
毎年1月頃より申請開始となりますが、秋頃にはほぼ申請枠がなくなる状態が毎年続いています。また、ビザ申請開始から取得までにも数カ月の期間がかかりますので、1~3月頃の出発は注意が必要です。
ちなみにカナダは、観光ビザで最大6カ月の滞在と就学が可能です。
他国の観光ビザは、3カ月までが一般的ですが、カナダの観光ビザは2倍の期間滞在が可能です。観光ビザの場合は就労できませんが、勉強しつつ観光もそれなりの期間を楽しみたい方に最適です。
ワーキングホリデービザ | 学生ビザ | |
滞在可能期間 | 最大12カ月 | 学校通学期間 + 学期休み等 |
申請時の年齢制限 | 18~30歳 | なし |
就学に関して | 6カ月以内 | 6カ月以上 |
就労に関して | 特に制限なし | 不可 ※カレッジの場合は週20時間 |
定員 | 年間6,500名 | なし |
申請方法 | オンライン申請 | オンライン申請 |
申請費用 | 250CAドル | 150CAドル |
選択肢が広いオーストラリア
オーストラリアの学生ビザは、就労が許されています。学生ビザで渡航したいけど予算に不安がある、海外でアルバイト経験を積みたい場合は、オーストラリア留学がお勧めです。
学生ビザの申請は、年々審査が厳しくなっています。申請書類に間違いがないように、事前にしっかりと準備していく必要があります。
なお、オーストラリアのワーキングホリデービザは、最初の1年目で3カ月以上の季節労働を行うことで、最大2年間の滞在が可能となります。
ワーキングホリデービザ | 学生ビザ | |
滞在可能期間 | 最大12カ月 ※条件を満たせば最大24カ月 | 学校通学期間 + 学期休み等 |
申請時の年齢制限 | 18~30歳 | なし |
就学に関して | 4カ月以内 | 3カ月以上 |
就労に関して | 同一雇用主で最大6カ月 | 2週間内に40時間 |
定員 | なし | なし |
申請方法 | オンライン申請 | オンライン申請 |
申請費用 | 450AUドル | 560AUドル |
マイペースな時間を過ごせるニュージランド
ニュージランドのワーキングホリデービザは、滞在中3カ月以上の季節労働に従事すれば、3カ月月分の滞在延長をすることが可能です。ビザ申請時は健康診断が必要となり、健康診断の費用は掛かりますが、基本的にビザ申請費用は無料となっています。
ワーキングホリデービザ | 学生ビザ | |
滞在可能期間 | 最大12カ月 ※条件を満たせば最大15カ月 | 学校通学期間 + 学期休み等 |
申請時の年齢制限 | 18~30歳 | なし |
就学に関して | 6カ月以内 | 6カ月以上 |
就労に関して | 特に制限なし | 週20時間まで |
定員 | なし | なし |
申請方法 | オンライン申請 | オンライン申請 |
申請費用 | 無料 | 無料 |
留学費用は割高だが日本人留学生が少ないイギリス
イギリスのワーキングホリデービザは抽選式となり、定員枠も1,000名です。毎年1月上旬の短い期間しか受け付けしていないため、ワーホリビザ取得には早い段階からの準備が必要です。
イギリスのワーホリビザが人気の理由は、2年間の滞在が可能となるためです。多くのワーホリ滞在期間は1年間となるため、ビザが取得できれば2年間もの長期間イギリスでの滞在を楽しむことができます。
しかしながら、完全なる抽選のため、倍率は高く取得は相当困難とされます。
ワーキングホリデービザ | 学生ビザ(Short-term study visa) | |
滞在可能期間 | 最大24カ月 | 学校通学期間 + 学期休み等 |
申請時の年齢制限 | 18~30歳 | なし |
就学に関して | 特に制限なし | 6カ月以上 |
就労に関して | 特に制限なし | 基本的に不可 |
定員 | 1,000名 ※抽選式 | なし |
申請方法 | オンラインでの抽選後、当選者はビザセンターにて申請 | ビザ申請センターにて申請 |
申請費用 | 235ポンド | 179ポンド |
何といっても海外留学の王道のアメリカ
アメリカやハワイでは、ワーキングホリデービザの発行はしていません。学生ビザは、F1(大学・語学学校)、M1(専門学校)の2種類があります。語学学校や高校・大学での学習目的の場合は、F1 ビザを申請することになり、アメリカの学生ビザとは「F1 ビザ」のことを指します。
アメリカの場合、学生ビザ取得には面接があり少し構えてしまいますが、面接でよく聞かれる質問内容の練習やパターンを事前に確認しておけば問題ありません。留学カウンセラーがしっかりとサポートしていますのでご安心ください。
学生ビザ(F1ビザ) | |
滞在可能期間 | コース終了後、60日間まで滞在可能 |
申請時の年齢制限 | なし |
就学に関して | 週18時間以上のコース受講 |
就労に関して | キャンパス内のみ週20時間まで |
定員 | なし |
申請方法 | 大使館または領事館にて書類提出と面接 |
申請費用 | 160USドル |
ビザ選択をする時に注意すること
上記で説明してきた通り、ワーキングホリデービザと学生ビザでは留学中にできること異なります。目的がハッキリしていれば、どちらのビザが自分にとって最適なのか、すぐに判断できるはずです。
ビザ選択をする前に、留学に行く目的を明確にしましょう。
「英語を話せるようになりたい!」という場合には、長期間しっかりとした学習が必要になりますので学生ビザでの渡航がベストとなります。
予算の都合で学生ビザでの長期留学できない方は、アルバイトして留学資金を補うワーホリビザを選択する方もいます。
しかし、勉強する時間を削ってアルバイトしていることには変わりません。当然、英語力の伸びも妥協せざるを得なくなります。
英語力アップを目的としている方の場合、ワーホリビザの選択が本当に自分の留学目的に適しているのか、冷静に検討しましょう。
ワーホリビザと学生ビザで、どの程度の差が出るのかは、留学ドットコムのカウンセラーが説明しますので、お気軽にご相談ください。
自分の目的とは違う場合は、日本国内で留学資金をしっかり貯めてから、学生ビザで留学するのが正解です。ココでの選択を間違うと、留学が台無しになってしまい兼ねません。
留学費用がなかなか貯まらない方は、以下の記事をご覧ください。留学ドットコムでは、留学費用を貯めるところからサポートします。
【参考記事】
【必見!】留学資金が貯まらない?留学資金を短期間で貯める方法
最後に、ほとんどのビザは申請から取得までに数カ月以上期間がかかります。また大使館や領事館への書類提出の場合は予定の調整も出てきますので、なるべく早めの準備をしていくことが大切です。