変圧器は必要?国際対応の電化製品って?電源プラグの違いを紹介
海外留学する時、普段使い慣れた電化製品を持って行きたいですよね。
でも日本でいつも使っている電化製品がそのまま海外で使えるかどうかは、渡航国やその電化製品によって変わります。
そこで、このコラムでは「変圧器と電源プラグ」についてご紹介していきたいと思います!
まずは対応電圧をチェック!
海外へ電化製品を日本から持っていこうと思った際にまずチェックするのは、その電化製品の対応電圧です。
海外対応の家電(ACアダプタ)の見方(チェックの仕方)は、「INPUT(入力)」という部分に「100~240V」と表記されているかどうかです。
このINPUT(電力入力部分)に「100~240V」と書いてあれば海外対応。
一方、「100V」と書いてあれば日本国内専用となります。
上記のように充電器や本体に「100~240V」と記載されている製品は、その電圧内の国であればどこでも使用できます!
もし上記のような表記がアダプタやコンセント部分でどうしても見つけられない場合には、製品の説明書などもチェックしたり、メーカーのカスタマーサポートに問いあわせてみるのもアリですね。
最近ではメーカー側も「最初から製品を海外対応にしておいた方が不便がない」と考えているようで、下記のような電化製品はほぼまず間違いなく海外対応(ユニバーサル仕様)となっています。
・スマホ
・デジカメ
・タブレット
・ノートパソコン
・電動シェーバー など
そのため、よほど特殊な電化製品を持っていきたい!という人でない限りは、おそらく製品側の電圧(海外対応)についてはほぼ問題ないかと思います。
海外対応だったら次はプラグ形状をチェック!
海外の電圧(コンセント)に製品が対応していたとしても、物理的にコンセントに刺さらないと使えません。
つまり、日本から持っていく電化製品を海外で使うためには、「電圧が対応しているか確認すること」、そして「コンセントの形状があっていること」が必要条件となります!
下記に主要国の電圧と電源プラグのタイプをまとめたのでチェックをしてみてください。
主要国の電圧の違いと電源プラグの違い
国 | 電圧(V) | プラグタイプ |
日本 | 100 | A |
アメリカ | 110/120 | A |
フィリピン | 220 | A |
オーストラリア | 240/250 | O |
ニュージーランド | 230/240 | O |
カナダ | 120/240 | A, BF |
イギリス | 240 | BF |
フランス | 220 | C, SE |
ドイツ | 127/230 | A, C, SE |
イタリア | 125/220 | A, C, SE |
韓国 | 110/220 | A, C, SE |
中国 | 220 | B, C, O |
上記のように日本と海外を比べると、電圧も電源プラグの形状もほとんど違いますので、渡航国に合わせてしっかりチェックしましょう!
また、電源プラグの形状が日本の「Aタイプ」でなかったら、下記のような変換プラグが必要になります。
変換プラグは、家電量販店やオンラインショップ、空港などでも購入することができます。
価格もお手頃ですし、様々な形状に対応できるようにセットで販売されているケースもあります。
個人的にはもしあなたが「事前に変換プラグを購入し忘れた!」と言う場合には念のため1つは空港で買っておくのがオススメです。
これは現地(海外渡航後)でも売っていないことはないのですが、日本のような大型電気量販店のようなお店は少ないため、手に入れるのに苦労する場合があるためです。
海外未対応だったら変圧器を検討しよう!
自分が海外へ持っていきたい電化製品の電圧(入力)をいざチェックしてみたら「海外対応じゃなかった!」となったら、変圧器を検討してましょう。
変圧器とは、海外のコンセントから流れてくる電流の電圧を変更する機器の事で、これがあれば海外未対応の電化製品でも海外で使えるのです。
もし日本国内専用(100Vのみ対応)の電化製品をオーストラリアへ持って行って、240Vのコンセントに差し込んだら煙などが出て一瞬で電化製品は故障してしまいます。
ちなみに、変圧器を購入や使用する際、気を付けなければいけないことがあります。
それは変圧器の「許容消費電力」の部分です。
変圧器は「どんな電化製品でも電圧を自在に変えれる」というわけではなく、製品の消費電力によって使える変圧器が変わります。
例えば、ドライヤーやヘアアイロンなどは日本でも使いすぎるとブレーカーが落ちるくらい大きな電力を使います。
こうした製品で変圧器を使いたい場合にはかなり「許容消費電力」が大きい変圧器じゃないと対応していません。
一方で、スマホやデジカメのような消費電力が小さい製品であれば、変圧器も小さく、軽くなります。
ちなみに「海外対応のドライヤーやヘアアイロンを日本から持っていく」というケースは非常に稀です。
その理由は海外対応のドライヤーやヘアアイロンはそもそも選択肢が少なかったり、価格が高価だったりするためです。
また、日本でお気に入りのドライヤーやヘアアイロン(日本国内専用)を海外へ持っていこうと思うと、それを使うための変圧器がものすごく大きかったり、高価だったりするので、わざわざ持っていく人も少ないんですね。
そのため、ドライヤーやヘアアイロンはできる限り現地で調達するのがオススメです。
留学出発前に持って行く電化製品を総チェック!
国によって違いは様々ですが、最近ではどの国でも対応可能な電化製品がかなり増えてきています。
海外へ行く際に「変圧器」と「電源プラグ」についての正しい知識を持っておくことで、現地での生活がより快適なものになります。
留学に出発する前には、渡航先の電圧や電源プラグのタイプの違いをしっかり把握しましょう。
もし、アイテムを持って行く場合は、変圧器を購入するか、渡航先で現地の電化製品を購入するか検討しましょう。
この記事がみなさんの海外渡航の参考に少しでもなれば幸いです。