ワーキングホリデービザの取得期間はどのくらいが目安?オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリス主要国の目安を紹介
海外でお金を稼ぎながら英語を学べるワーキングホリデー(ワーホリ)は、すごく人気のある留学プランです。
しかし「留学をしたい!」と思い立っても、すぐに海外に飛び立てるわけではありません。
そこで、この記事ではワーキングホリデービザの取得期間と抑えておくべき注意点についてまとめました!
留学準備は最短どのくらいで間に合うのかを検証
→留学やワーキングホリデー全体の準備期間について詳しく知りたい方はこちらのコラムもぜひご参考ください。
国別のワーホリビザの取得期間と注意点
ワーホリビザと一言で表現されますが、全ての国が同じルールではありません。
渡航国によってワーホリビザのルールは異なります。
ビザの申請時期、申請方法、語学学校に通える期間、滞在期間、など各国によってルールが違いますので、自分の希望条件に適した渡航国を探しましょう!
不動の人気を誇るカナダ
まずはカナダのワーキングホリデービザのご紹介です。
カナダのワーキングホリデービザはインターネット申請となっており、平均的な申請期間や目安としては約3か月となります。
→カナダワーキングホリデービザの仕組みを詳しく知りたい方はこちらのコラムもぜひご利用ください。
ただ、留学予定時期から1年を切ったら早めに準備を始めるのが安全です。
…と言うのも、カナダのワーキングホリデービザは2段階申請となっており、移民局の状況によっては1段階目の申請受理に時間がかかることがあるためです。
また、カナダのワーホリビザは「年間6,500人」までのビザ発給制限が設けられており、定員に到達し次第、締め切りになってしまいます。
定員に関しては将来的に変動する可能性がありますが、この数年は年間6,500人で変わっていません。
例年、年末年始にビザ発給に関する情報が発表され申請がスタートし、秋口には定員が一杯になります。
近年の応募締め切りタイミング
・2017年9月19日に残数2件となる
・2018年9月4日に残数47件となる
・2019年9月30日に残数が36件となる
・2022年10月17日に受付終了
・2023年は10月2日に残数が22件となる
留学ドットコムでは、絶対にワーキングホリデービザの取得をされたい方には7月末までの申請をオススメしています。
・移民局ページ:https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/application/check-processing-times.html
また上記のページから下記のようにビザの審査期間を調べる事ができます。
ただし、この数字は「この期間は全て書類などを申請した後の移民局の審査期間」になりますので、ビザ申請前の準備期間は含まれないのは注意が必要です。
最大3年間滞在できるオーストラリア
オーストラリアはカナダと人気を二分する人気ワーホリ国です。
オーストラリアのワーホリビザは、インターネット申請であることもあり、他の国に比べて最も簡単に取得できることで人気です。
オーストラリアはビザ発給制限数もないため、1年中好きな時に申請できるのも魅力的です。
オンラインで申請を行い、一般的には「1週間程度」で取得可能です。
オーストラリアは条件を満たせば、ワーホリビザで最大3年間の滞在が可能です。
思う存分、長期間滞在できるのがオーストラリアのワーホリの最大の魅力ですね。
オーストラリアのワーホリビザ申請時の注意点としては、大使館が指定する国々(フィリピンなど)に過去5年以内に3か月以上滞在した場合は、健康診断書の提出が求められることです。
この健康診断は、大使館が指定する病院で受けないといけません。
この指定病院は、国内に6箇所(兵庫、大阪、東京、札幌)しかありません。
近隣に指定病院がない場合は遠くまで足を運ばなければなりませんし、希望日に予約が空いているとは限りません。
そのため該当される方は、早めの準備を始めましょう。
のんびりとした時間を過ごすならニュージーランド
ニュージーランドのワーホリビザもインターネットでの申請となります。
準備期間の目安は、一般的に2か月ほどです。
オーストラリア同様に年間のビザ発給制限はありませんので、1年間好きな時に申請できます。
・移民局ページ:https://www.immigration.govt.nz/new-zealand-visas/preparing-a-visa-application/the-application-process/office-and-fees-finder
またカナダのように上記からビザの審査期間を調べる事ができます。
審査が空いている時は上記のように短い期間が表示されますが、常にこの数字は変動しますので、早めの準備、申請が安心です。
ワーホリビザ取得は難易度が高いイギリス
イギリスのワーホリビザ(YMS)は年間6,000人の発給制限があります。
イギリスワーホリ(YMS)の場合は、まずはオンラインで申請をして、その後ビザセンターへ訪問するという形です。
審査には3週間ほどかかり、残高証明書などの事前準備も必要なため2ヶ月前の申請がオススメです。
ワーホリ人気4カ国のビザ取得期間のまとめ
4カ国の平均準備期間をまとめると、以下のようになります。
国 | 申請タイミングの目安 |
カナダ | 3カ月以上前 |
オーストラリア | 1ヶ月以上前 |
ニュージーランド | 2カ月以上前 |
イギリス | 2カ月以上前 |
上記にご紹介した準備期間はあくまでも目安です。
申請が混み合う時期や書類の再提出などを求められると、通常より時間が掛かる可能性があります。
間違ってもワーホリビザ取得前には、飛行機チケットや宿泊先の申込みをしないように注意しましょう!
また「出発日にビザが間に合わない!」なんていうトラブルを防ぐためにも、どんな状況でも余裕を持って準備を始めましょう。
複数国でワーキングホリデーをする場合、どこの国から行くべきか?
オーストラリアとカナダは他の国に比べてアルバイトでたくさん稼ぐことができるので、ワーキングホリデーで人気の滞在先となっています。
オーストラリアはビザ発給制限がないのですが、カナダには制限があります。
そのビザ発給数制限が影響していると思われますが、留学ドットコムのお客様には以下のようなケースがありました。
他国に留学経験がある方がカナダのワーホリビザ申請をした際、「なぜ他国に留学(ワーホリ)経験があるのに、さらにカナダにワーホリでワーホリを希望するのか?」と質問された上、結果的にビザ申請を却下されました。
そのため、複数国にワーホリを考えている場合は、カナダを優先した方が良いでしょう。
また、ワーキングホリデーでカナダに留学する際、過去に合計6ヶ月以上他国に滞在したことがある場合は、その滞在国の無犯罪証明書というものの提出が必要になることがあります。
この無犯罪証明書の手配は国によって対応が様々ですぐに取得ができないケースも多いですし、また必要書類に不備があると再提出を求められることもあります。
カナダのワーキングホリデービザについては、期日までに必要書類の手配が間に合わずビザを取得できなかったなんてことも起こりえますので十分注意しましょう。
ちなみに、資金を貯めたいなら断トツでオーストラリアです。
オーストラリアはセカンドワーホリビザ(2年目のワーホリ)やサードワーホリビザ(3年目のワーホリ)制度があります。
長期滞在できることに加え、アルバイトでより稼ぐこともできるため、ワーホリ国の中で一番柔軟で融通が利きます。
ちなみに、イギリスのワーホリビザには、Immigration Health Surcharge(IHS)という費用(欧州経済圏以外の人が6ヶ月以上イギリスに滞在する場合に申請料金とは別に納める税金)が必要です。
2024年時点ではその費用が30万円以上という金額となってしまっていますので、イギリスワーキングホリデー(YMS)申請のハードルは他国に高めになっています。
ニュージーランドは、カナダやオーストラリアほどアルバイトが充実していないので、特別な理由やこだわりがなければ、優先しなくてもいいでしょう。
そのため、ニュージーランドと複数国のワーホリを考えている場合、カナダやオーストラリアでお金を貯めてから、ニュージーランドへ渡航する流れがオススメです。
ワーキングホリデービザの詳細について、お分かりいただけたでしょうか?
国によってビザの取得しやすさや注意しなければならない点がそれぞれ異なってきます。
きちんと特色を理解した上で、余裕を持って準備を始めましょう!