【語学学校は何ヶ月?】TOEIC600の人が語学学校に通う留学の目安期間
「英語の知識や文法はだいたい分かっているつもりだけど…英会話にはぜんぜん自信がない!」
「TOEICも何回か受けていて600前後は取れるけど、それ以上はなかなか伸びないなぁ…。」
こんな方もきっと多いと思います。
日本国内で独学にてTOEICの勉強している方は、TOEIC700点の壁が非常に高いと感じている方が多いのではないでしょうか?
カウンセリングをしていると、何年も700点の壁を越えられず心が折れかけて相談に来られる方も結構いらっしゃいます。
そんな時こそ、短期集中型である海外留学の力を借りて、一気に壁を突破してしまいましょう!
早速「TOEIC600の人はどれくらい語学学校に通えば良いのか? どれくらい留学をすれば良いのか?」という目安の就学期間を紹介していきます。
TOEIC600の英語力目安
ここでいきなりですが、まずはあなたの英語力についてのアンケートです!
1.普通の人よりは英語が得意な方だと思う ( YES / NO )
2.一通りの文法は理解している ( YES / NO )
3.長文読解も時間は掛かるがだいたいは読める ( YES / NO )
4.英検2級を持っているが、準1級は厳しそう ( YES / NO )
5.TOEIC試験は難しさよりも主に時間不足を感じる ( YES / NO )
どうでしょうか?
上記のアンケートで、YESが3つ以上あった方は、おそらくTOEIC600前後の実力だと思われます。
なぜ、そうした事が言えるのかというと…TOEIC600点というのはTOEICでも平均レベルより上で「上位約28%」のスコアになるためです。
※一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(TOEIC運営元)のTOEIC® Program DATA & ANALYSIS 2023のIPテストトータルスコア分布よりスコア595以上が全体の28.3%を占めるため
実は、まったく英語ができない方や基礎英語力が身についていない方、文法を一通り理解していない方は、この600点というスコアは取る事はできません!
そのため、「その人が基礎的な英語力をきちんと身についているかどうか」は、「その人がTOEIC600の壁を超えているかどうか」で判断する事ができるのです。
英語の初心者を抜け出すためには、まずはこのTOEIC600点を超えることを最初の目標としていきましょう!
一方、さらなる英語の上級者を目指すためには、この600を踏み台に700を超えて、ビジネス英語レベルである800や900を目指していく必要があります。
また、こんな方はぜひ以下のコラムも参考にしてみてください。
・自分は全然自信がない!300点くらいかも…。
・うーん、400点くらいはあるかなぁ?
・いやいや500点くらいはあるかも…。
→TOEIC300点、400点、500点からどれくらい勉強をすれば良いかという姉妹コラムです!
あなたは、どの英語レベルを目指しますか?
「語学学校にはどれだけ通うべきか?」というのは、あなたのゴールとスタートラインによって変わります。
ゴールが「どの程度の英語力を目指すか」、スタートラインが「現在の英語力」ですね。
このコラムでは下記のようなゴールとスタートライン(出発点)でお話しを進めています。
CEFR(セファールという全世界で一番有名な言語指標の事)のB1とB2というレベルに設定
TOEIC600点、つまり基礎英語力を身につけているレベル
CEFR(セファール)の概要は下記の通りです。
・いわゆる中級レベル
・TOEICスコアは550~784
・ゆっくりであれば外国人とも簡単なコミュニケーションが取れる
・ビジネスでは社内の電話取り次ぎなどは可能
・中上級レベル(B1より一つ上のレベル)
・TOEICスコアは785~944
・ネイティブスピードの長い文章のリスニングなどにはストレスを感じる
・ビジネスでは簡易的な社内打ち合わせなどが可能
・上級レベル(B2よりさらに1つ上のレベル)
・TOEICスコアだと945~990(ほぼ満点レベル)
・日常生活で困る事はないが、ネイティブ同士の談笑や会話の輪には入りづらい
・ビジネス英語をあらゆる場面で使いこなせる
また、ざっくりとしたCEFRのイメージとしては、、、
と捉えて頂ければ大丈夫です。
もし「CEFRって何?」詳しく知りたい方はこちらのコラムが参考になると思います!
ちなみに、TOEICで900点以上、つまりCEFRの「C1レベル」の実力者でも、実際には「ネイティブ同士の談笑には入っていくのは困難」だったりします。
これはTOEICで満点(990点)を取得しても、ネイティブ並みの英語力ではないからです。
つまりは語学力にも「上には上がある」と言うことなんですが、多くの方とカウンセリングしてきて感じるのは「どうせ勉強するなら…」とネイティブ並の英語力に憧れ、最初からものすごく高いゴールを目指すケースが意外に多いという点です。
実際、ネイティブ並みの英語力がなくてもネイティブとの会話は成立しますし、仕事で英語を使うことが出来ます。
もし最初からこうしたものすごく高い目標を目指してしまうと、留学して現実と向き合った時に心が折れてしまう事にもなりかねません!
そのため、個人的には「英語をある程度不自由なく使えるレベル」を最初の目標として定めるのをオススメしています。
具体的には、あなたが日常会話をできるようになりたいという事であれば「B1レベル」、そして仕事でも英語を活かしていきたいなら「B2レベル」といった具合ですね。
基礎英語力を身につけたレベルから「B1レベル」までの距離
まずは下記のようなスタート地点とゴールを考えていきましょう。
↓
ゴール:TOEIC800(日常会話が不自由なくこなせるB1レベル)
この差は200点(800-600)になります。
TOEICを100点アップさせるのに必要な時間は、200~300時間です。
つまり、基礎英語力を身につけたレベルからB1レベルを目指す人は、最短で400時間(200時間×2)、最長で600時間(300時間×2)が目指すべき距離となります。
次に、実際どれくらいの費用と時間が掛かるのか見ていきましょう!
400時間(最短時間) | 600時間(最長時間) | |
フィリピン留学 | 期間:2ヶ月 | 期間:3ヶ月半 |
欧米留学 | 期間:4ヶ月 | 期間:6ヶ月 |
日本での自主勉強 | 期間:約1年 | 期間:約1年半 |
英会話スクール | 期間:約11年弱 | 期間:約16年 |
※フィリピン留学は、授業時間を1日8時間、予習復習を2時間で計算(200時間/月)
※欧米留学は、授業時間を1日4時間、予習復習を1時間で計算(100時間/月)
※日本での自主勉強は1日1時間で計算(30時間/月)
※英会話スクールは50分を4回で計算(3時間/月)
この数字を見てみてどうでしょうか?
英語はコツコツ型の継続学習ですので、勉強し続ける限りは必ず身に付ける事が可能です!
「もし急いで英語を身に付けないといけない!」という人の場合、本屋などで教材を購入して日本で毎日コツコツ自主勉強をするスタイルだと、かなり根気のいる長丁場の戦いになります。
ちなみに、英会話スクールだけで達成させようと思えば、10年以上の通学が必要です。
もし冷静に「英会話スクールに10年間も通う時間と予算」を冷静に考えると…ほとんどの方が「ちょっと現実的じゃないな~」と感じるはずです。
しかし、留学であれば「英会話スクール10年以上の期間」を「数ヶ月の短期集中」に置き換えることが可能です!
もちろん留学するための時間や機会を作るのは簡単ではないですが、一度その機会を作ってしまえば、ものすごく効率的に自分が目指すゴールへ向かえます。
また、留学中は周囲の留学生も自分と同じ境遇で頑張っていますので、お互い励まし合いながら頑張れます。
日本でコツコツ1人で勉強している時にありがちな「途中で挫折する」という事もまずないので、断然成果も出しやすい環境と言えます。
つまり、留学という選択肢は「短時間で少ない投資で結果を出せる=コスパが良い勉強方法」なのです!
基礎英語力を身につけたレベルから「B2レベル」までの距離
同じように次はB2レベルを見ていきましょう。
↓
ゴール:TOEIC900(ビジネス英語もこなせるB2レベル)
上記のようにその差は300点(900-600)になります。
そしてTOEICを100点アップさせるのに必要な時間は、200~300時間です。
つまり、基礎英語力を身につけたレベルからB2レベルを目指す人は、最短で600時間(200時間*3)、最長で900時間(300時間*3)が目指すべき距離となります。
次にこの場合の費用と期間も見てみましょう。
600時間(最短時間) | 900時間(最長時間) | |
フィリピン留学 | 期間:3ヶ月 | 期間:4ヶ月半 |
欧米留学 | 期間:6ヶ月 | 期間:9ヶ月 |
日本での自主勉強 | 期間:約2年弱 | 期間:約2年半 |
英会話スクール | 期間:約17年弱 | 期間:約25年 |
英語も上級レベルになればなるほど、上達スピードが遅くなり、なかなか成果が見え難くなります。
上級レベルになると、単純に上記の表に示す学習時間を勉強しても、到達できない人も出てくるはずです。
例えば、TOEIC300点→400点は1カ月で到達可能ですが、TOEIC700点→800点は1年以上の時間が掛かっても不思議な事ではありません。
つまり、上のレベルに行けば行くほど、さらに頑張りや努力が必要になります!
それでも、留学で約半年も集中的に勉強をすれば、ビジネスでも十分使える英語力も身に付けられます。
ちなみに、英語以外の語学(例えばフランス語やドイツ語、スペイン語など)をゼロから身につけようと思った場合でも、トータルで1,200時間や1,800時間の勉強が必要と言われています。
しかし、もしあなたが現在TOEIC600前後の実力を持っているのであれば、目指すB2レベルのゴールまでは「ちょうど折り返し地点にいる」ような状況です。
つまり、英語の基礎力がない状態(TOEIC300や400)からB2へのゴールはかなり長いのですが、TOEIC600からであればその距離もかなり短くゴールは近いのです!
現在「英語学習の折り返し地点にいる」、「あと残り600時間や900時間程度の学習時間頑張ったらゴールに到達できる!」と考えたら、ちょっとやる気が出てこないでしょうか?
まとめ
こうして数字でまとめて見ると、留学に対する見方やイメージも少し変わるのかな?と思います。
最後にこのコラムの内容を図でまとめて復習していきましょう!
400時間~600時間
フィリピン留学で2~3ヶ月半
欧米留学で4ヶ月~6ヶ月
600時間~900時間
フィリピン留学で3~4.5ヶ月
欧米留学で6ヶ月~9ヶ月
また、「留学には興味があるけど…今すぐに留学するのはちょっと難しそうだなぁ。」という人でも、日本でコツコツ勉強は続けましょう。
そうすれば、目標達成に必要な400時間や900時間の数字は少しずつ減っていきます。
「ぜひ近い将来に留学をしたい!」と思っている方や、「もっと自信を持って英語ができると言いたい!」と思っている人は、”今できる範囲”でぜひ留学の準備今からスタートしていきましょう。
留学の必需品!海外へ持って行くべき参考書とは?
→オススメの参考書、英語アプリなどをご紹介しています。
また「フィリピン留学1ヶ月でだいたいいくらくらいの費用になるんだろう?」、「欧米留学3ヶ月ならいくらくらいの予算なの?」と費用について気になる方は、下記のコラムもぜひご参考ください!
このコラムがあなたの留学準備で少しでも参考になれば幸いです。