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カテゴリー:現地生活情報

【カナダ留学】カナダで「バンクーバー」が一番人気の理由を紹介

公開:2019/04/10 著者:齋藤 朱里 460 Views

カナダは語学留学だけではなく、ワーキングホリデーとしての渡航でも人気を集めています。カナダの英語は訛りがなく標準的で、治安が良好と大変過ごしやすい環境です。

 

しかし、カナダは広大な面積を所持しているため、地域によって大きく特徴が異なります。

 

地域の特徴を知り、自分に合った留学地を選ぶことは留学生活の成功にも繋がります。

地域によって、気候や生活環境も異なってきます。また、カナダはフランス語も公用語になるため、ケベック州を中心に英語よりもフランス語の方が主流だったりします。

今回は、日本人留学生に最も人気がある地域であるバンクーバーとトロントの特徴を紹介したいと思います。

比較的温暖な気候のバンクーバー 、冬は厳しいトロント

カナダには四季がありますが、カナダは広大であるためトロントとバンクーバーの気候はかなり異なります。

バンクーバーはカナダの西側に位置し、年間を通して過ごしやすい気候です。夏は13~25度とそれほど暑すぎず、冬は2~5度とトロントのような極寒というほどの寒さではありません。

温度差が激しくないため、一年を通してとても快適に過ごせます。しかし、バンクーバーの冬は日本の梅雨シーズンと同じくらい、雨の日が多いとも言われます。

 

一方で、トロントは冬になると気温がマイナスになるのが当たり前で、雪も頻繁に降り積もります。そのせいで、交通機関が遅延することや、バスが急遽ルート変更を行うことは珍しくありません。

夏の気温は16~27度で30度を超える日もありますが、日本のじめじめした夏とは異なり快適に過ごせます。しかし、一年を通して空気が乾燥している上に、気候にメリハリがあるため風邪には注意が必要です。

 

多民族都市トロント、初心者向けバンクーバー

バンクーバーは海や山が近く、落ち着いた雰囲気があります。一方、トロントは金融街や大企業が集まるビジネスの中心で、大都市といったイメージです。トロントのメインストリートはバンクーバーの倍もあり、お店やレストランの数が豊富です。

トロントの街中には、エスニックタウンと呼ばれるそれぞれの国からの移民が作ったコミュニティが存在します。

例えば、コリアタウンやチャイナタウン、リトルイタリー、インディアンタウン、グリークタウンなど、カナダにいながら異国の料理や文化、雰囲気を味わうことができます。また、エスニックタウンでは毎年イベントが開催されており、人種関係なく多くの人が来場し賑わっています。

 

バンクーバーは日本から一番近い北米のゲートであり、世界一住みやすい街ランキングでも常連になるほど治安が良いです。

バンクーバーは、トロントに比べてアジア系、特に中国系が多く住んでいるとされます。

そのため、バンクーバーのダウンタウン(市内中心部)の語学学校に通うと、日本人比率が比較的高いのが特徴的です。日本人ばかりの環境にならないように、日本人割合が少ない学校を選ぶようにするのがバンクーバーの語学学校を選ぶうえでの注意点です。

 

バンクーバーでは初心者向けの学校やコースが数多く存在し、英語を一から始めたい方にとっては良い環境です。トロントの場合だと、すでに中高レベルの英語を理解している前提で授業を進行していく学校が多くなります。

 

バンクーバーは語学留学やワーキングホリデーで渡航する日本人が多いため、困った際に日本語が通じることで安心感が得られます。

また、初心者向けのコースが設けられている点を考慮すると、はじめて留学する方にはバンクーバーは最適の地域となります。

日本人の多くの留学生は、英語力に自信がある方は少数派であるため、初心者にもやさしいバンクーバーの方が人気だったりするワケです。

 

スポーツを楽しみ、自然を味わうバンクーバー

バンクーバーは自然が豊かであるため、アスレチックやハイキング、サイクリングを楽しむことができます。一周約9キロの広大なスタンレーパークという公園は、自転車のレンタルが可能で、サイクリングに人気なスポットです。

ダウンタウンには、バンクーバー美術館や北アメリカ西海岸で2番目に大きいと言われるチャイナタウンなどがあります。郊外に行くとキャピラノつり橋やグラウスマウンテンがあり、ちょっとした散歩や気分転換に最適でしょう。

 

カナダと言えばスキーを連想するかと思いますが、トロントでは降雪するにも関わらず、スキー場は何時間もかけて北上しないと見つけることができません。

 

しかし、バンクーバーではダウンタウンから40分圏内にスキー場が3つあり、気軽に訪れることができるため、スキーやスノボ好きは充実した生活を送れること間違いなしです。

バンクーバー市内(ダウンタウン)では雪は積もりませんが、市内から比較的容易に手頃な雪山があります。トロントはダウンタウンでも雪が積もるのに、近場にスキー場が無いといったことから、非常に面白い現象だったりします。(笑)

 

観戦・鑑賞・観光を楽しめるトロント

トロントには『Blue Jays』というメジャーリーグチーム、また『Toronto Raptors』というNBAのチーム、その他にもアイスホッケーやメジャーサッカーのサームがあるため、スポーツ観戦が大変盛んです。

熱烈なファンも多く、スポーツ観戦は大変盛り上がります。一つのチームを応援するという一体感から、隣の席の他人でさえも観戦後は仲良くなってしまうなんてこともあるでしょう。

さらにトロントは、ミュージカルやオペラが有名です。40カ所以上の劇場が点在し、人気作品や新作は世界に先駆けてテスト公演が頻繁に行われています。演劇やオペラを見にわざわざアメリカに行かなくてトロントで十分満喫できるでしょう。

 

語学学校に通っている学生は、学生証があればチケットが割引価格で購入できます。

 

トロントには、有名な観光スポットがいくつもあります。

CNタワーやカサロマ、ロイヤルオンタリオ美術館、トロントアイランドなどはその一例ですが、その他にもナイアガラの滝までは車で、2時間で行くことが可能なためとても魅力的な街です。

 

アルバイトを探すのに容易なバンクーバー

バンクーバーは日系企業や日本食レストランも多く、仕事が見つけやすいと言われます。高い英語力がなくても仕事が手に入れられる可能性が高いの、留学初心者には嬉しいところです。

 

バンクーバーの(ブリティッシュコロンビア州)の最低賃金は$12.65(2019年4月現在)ですが、2021年まで毎年最低賃金段階的を引き上げる計画があります。

 

ブリティッシュコロンビア州の最低賃金の引上げ計画
2018年6月1日以降: $12.65
2019年6月1日以降: $13.85
2020年6月1日以降: $14.60
2021年6月1日以降: $15.20

 

一方、トロントはカナダで最大の都市でレストランの数も多いですが、それに比例して多くの外国人が暮らしているため、アルバイトの競争率も高いのが特徴です。

日本食レストランも多少ありますが、オーナーが中華系という場合が多く、働くためにはそれなりの英語力が求められます。

トロントの最低賃金は$14(2019年4月現在)ですが、トロントはバンクーバーとは異なり最低賃金の引上げ計画は2020年9月まで無い予定です。そうなると2020年にはトロントとバンクーバー間での賃金差も無くなります。

 

トロントの方が大都市で物価が高いことを考えると、バンクーバーの方がお金は貯まりやすい環境だと言えるかも知れません。

 

カナダの特徴として、接客業をするとチップを受け取ることができます。チップ収入が多ければ多いほど、貯金額も比例して貯まっていきます。

また、英語力があればあるほど、アルバイトの選択肢が広がり、より時給が高く、待遇の良いアルバイトができるため、まずはしっかりと英語力を身に着けることに集中しましょう。

 

バンクーバーは海外初心者向けの環境が整っている

カナダが留学先として人気なのは、アメリカやイギリスと比較して治安が良い点、訛りのない標準的な英語を学ぶことができる点、物価が安価である点が挙げられます。

 

留学地域としてバンクーバーが人気の理由は、比較的温暖でありアルバイトも見つけやすいこと。語学学校も初心者向けコースが揃っており、海外留学初心者にとってスタートしやすい環境が整っていることが挙げられます。

 

トロントは大雪が降るため、日本でも比較的温暖な西日本に在住している方は避ける傾向にあります。バンクーバーは雪が滅多に降らない上に積もることもないため、生活しやすいイメージがあるのでしょう。

気候的な要因も、日本人留学生の多くはトロントよりもバンクーバーを留学地として好む傾向があるでしょう。

しかし、バンクーバーもトロントもそれぞれ異なる面で良い点があるため、より充実した留学生活を送るために地域の特徴をつかみ、自分の嗜好に適した地域を決めると良いでしょう。

 

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