カナダのスタバで採用決定!面接のコツと働き始めて感じたリアルな体験談
ワーホリへ行ったら、英語環境の職場でアルバイトをしてみたいと思っている方はきっと多いかと思います。
そこで、このコラムでは私のカナダワーキングホリデーで英語環境のアルバイトを見つけるまで、実際に働いてみて感じたこと、大変だったことをご紹介します。
これからワーホリへ行く方も、ワーホリをしようかどうかまだ迷っている方も、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
渡航前は悲観的くらいがちょうど良い!
私は自らのワーホリ経験だけでなく、留学カウンセラーというお仕事を通じて、本当に多くのワーホリに出会ってきました。
私が出会ってきた多くワーホリの中には、以下のように考えている人はすごく多い印象です。
「海外へ行けば、英語ができなくてもとりあえず英語環境のアルバイトが見つかる!そうすれば英語力も自然に伸びますよね?」
正面からこうした期待を込めた質問だと、返答する私も悪い気持ちになってしまうのですが…。。
この答えは、正直にお伝えすると「NO!」です。
個人的には、渡航後に仕事探しなど様々なチャレンジをする時には多少楽観的くらいが良いのかな?と思っています。(あまりに悲観的過ぎるとチャレンジ自体が難しくなるので…)
ただ、出発前は「ちゃんと仕事探せるかな…?」、「英語しっかり身に付けられるかな…」と考えるくらいの、多少悲観的なくらいががちょうど良いと思っています。
やっぱり悲観的な気持ちでいると、不安になって準備や対策にも力が入りますし、努力や全力を出すことにも繋がるためです。
英語ゼロでも大丈夫?ワーホリの現実と成功のコツを公開!
→もしワーキングホリデーアルバイトの現実問題について詳しく知りたい方は上記コラムもぜひご参考下さい!
到着~アルバイト探しを始めるまで
私は11月の頭にカナダのカルガリーへ渡航し、最初の2か月間現地の語学学校に通っていました。
私はカナダにワーホリに来る以前、既に他国への留学経験もあります。
そのため、今回のワーホリでは、学校を卒業後はすぐに英語環境のアルバイト見つけて、現地生活に溶け込みたいと考えていました。
語学学校に通いながら、放課後は学校付近の飲食店や店舗を巡り、どういったところで求人を行っているのか、また現地の職場はどういった感じなのかをまずは地道にリサーチします。
通っていた語学学校では放課後のアクティビティの一つとして、「英文履歴書添削&アルバイト面接対策」がありました。
参加費も掛からない無料のアクティビティでしたので、これは!と積極的に参加し、少しずつアルバイト探しの準備を進めていきました。
学校でこういったものを無料で提供してもらえるのは、本当に有難いです。
しかし、このようなワーホリの仕事探しのサポートは、全ての学校で行っているワケではありませんのでご注意ください。
アルバイト探しの際は、こうしたサポートがあるのとないのとでは大きな違いになりますので、ワーキングホリデーを考える方には、こうしたアクティビティや仕事探しのサポートがある学校を選んでいきましょう!
いざアルバイト探しの開始!
渡航前から、私には「英語環境の職場で、お客様と直接関われる仕事がしたい」という目標があったので、職種を接客業(主に飲食店と販売業)に絞ってアルバイト探しをしていました。
カフェ、レストラン、ホテル、チョコレートショップなどを中心に最初はネットで求人情報をぱらぱらと見ていきます。
しかし、カナダのお国柄なのかネット上の情報はあまり更新されていないことが多く、問い合わせや求人応募メールを送っても返事がないことがしばしばありました。
そのため、気になったお店には直接履歴書を持って行き、「面接してください!」と直談判することも意識的に良くやっていました。
※これはカナダに限ったことではなく、オーストラリアでもニュージーランドでも同様です。
求人の有無を直接お店や会社に確認する行為は、欧米社会特有の仕事探しルールみたいなもので決して無礼とかではありませんので、積極的にチャレンジしましょう!
仕事探しをしていた12月頃のカルガリーはマイナス30度の極寒だったので、猛吹雪の中履歴書を持って街を歩き回るのはなかなか大変でした(笑)
そんな中、なんと通っていた語学学校の生徒が卒業後にスターバックスでアルバイトをゲットしたという情報が入ってきました!
私は日本のスターバックスで働いた経験は全くありませんが、グローバルな大手企業であること、また店舗勤務なので様々な人に出会えて楽しそうという理由で、スターバックスカナダのバリスタポジションへの応募を決めました。
スターバックスへの応募方法は少し独特で、まずはスタバの公式サイト内にある「求人募集」のページから働きたい店舗を検索します。
そして、スターバックス求人サイトの個人アカウントを作り、プロフィールを登録します。
登録が完了すると2~3日以内に該当の店舗から電話がきて、面接に呼ばれます。
おそらく、この段階で落ちるということはなく、全員が店舗に面接に呼ばれているようでした。
求人をしている店舗は多数ありましたが、私は通っていた語学学校の近くにあったダウンタウン中心にある店舗を選びました。
※ちなみに、スターバックスの求人募集ページは、当然全て英語です。
ホームページ内の英語レベルを理解できなければ、応募はできませんので、まずは英語の勉強が仕事探しの第一のステップとなります。
面接~合格通知をもらうまで
面接当日は、履歴書を持参するように言われました。
あらかじめ語学学校で教えてもらったことですが、「(欧米社会の)履歴書の顔写真は添付しない」で良いことになってます。
見た目で先入観を持たず、個人の能力や経験でその人を評価するためです。
そして、履歴書は見やすく1ページにまとめること。
2ページ以上の履歴書はほぼ見て貰えない点に注意し、履歴書を作成しました。
また、服装はカジュアル過ぎなければ通常の私服で問題ありません。
日本だと履歴書に記載された学歴や資格などが注目されがちですが、カナダの場合はボランティア経験もその人を評価する立派な項目になります。
学生時代のインターンシップ経験やボランティア経験なども積極的に記載しておくと、プラスポイントになること間違いなしです!
面接時にはバリスタのスタッフが私のオーダーしたドリンクを作ってくれて、コーヒーを挟んでリラックスした雰囲気の中で面接が行われました。
上記の別コラムでも紹介していますが、面接時に聞かれた内容としては下記の通りです。
私が覚えている面接で聞かれた一部の内容ですが、面接時間の多くは以下の話です。
後半の質問に関しては、1回だけでは何を聞かれているのか理解できず、何度か聞き返してしまいました。
親切な店長だったのでゆっくり質問内容を繰り返してくれてなんとか答えることはできました。
しかし、当時自分の言いたいことを100%伝えることができない…という自身の英語力不足にショックを受けたのを今でもハッキリ覚えています。
それでも何とか無事面接を終え、2日後に面接を担当した店長から採用通知の電話をもらってスターバックスでのアルバイトをすることが決まりました。
トレーニング~バリスタデビューまで
今回はバリスタポジションに応募したので、メインはレジでのオーダーとドリンク作りです。
通常はまずトレーニングとして、オンラインマニュアルを使ってスターバックスの企業理念を学び、その後エスプレッソマシーンの使用方法やドリンクのレシピを頭で覚えてから現場に入ります。
しかし、私の店舗はとにかく忙しく回転の速い店舗だったので、マニュアルを完了する前にすぐに現場に入れられました(笑)
そのため、アルバイト中の休憩時間や自宅に帰ってから、辞書を片手に英語のマニュアルを読み込み、企業理念やドリンクレシピを暗記しました。
トレーニング期間終了後はバリスタテストを受けます。
店長がお客様役となり、7~8杯のドリンクメニューをオーダーします。
注文を受けた内容をカップに書き取り、レジに打ち込み、一番効率の良い方法ですべてのドリンクを一人で作り提供する、というなかなかにハードなテストです。
なんとかテストには合格し、マニュアルは完了していないもののこれで晴れて店舗に立たせてもらえることになりました。(ここまでで大体3~4週間くらいです。)
トレーニングがメインで1日の勤務時間も短かったため、最初のお給料は月10万円いかないくらいだったと思います。
勤務形態とお給料について
私はクローズメインのスタッフとして勤務していたので、勤務時間はだいたい平日の11時~19時でした。
私の働いていた店舗は、なんと土日休みの18時閉店でした!(笑)
私がフレキシブルに勤務できる点も採用してもらえた理由の一つだったと思います。
そのため、1日3~4時間程度の勤務で終わる日もあれば、朝からシフトに入って昼~午後に終わることもありました。
当時は最低賃金が11ドルほどだったので、収入は1か月あたりだいたい15~16万円ほどのお給料+チップでした。
日本では見られない珍しい光景ですが、カナダのカフェは大体どこもレジ付近にチップのコインを入れるためのボックスが置いてあります。
カナダ人は細かいコインをじゃらじゃら持ち歩くことを好まないので、お釣りが発生すると大体コインをチップボックスに入れてくれます。
ちなみに、ある時お客様から預かったカードを特に意識せず当たり前のように両手を添えてお返ししたところ、「日本人は所作がとても丁寧だね。」と喜ばれチップをもらったことがあります。
日本人は普段何気なく行っている動作に過ぎませんが、カナダ人にとっては、「気遣い」と思ってもらえるなんて嬉しいことですね。
日本のホスピタリティはレベルが高いと言われるのは、こういった細かい部分にも見えますね。
集まったチップはその月に働いた時間数に応じて店長が各スタッフ分を分け、一人ずつ袋に入れて渡してくれます。
多いときは、コインで1万円分くらいになることもありましたが、近隣の銀行でお札に両替できるので問題はありません。
英語面で苦労したこと
皆さんもご存知の通り、スターバックスには無限大にカスタマイズがあります。
特にカナダ人の場合、お店の既存メニューから注文する人はほとんどいません。
コーヒー1杯頼むにもミルクだけで豆乳、全乳、無脂肪、無乳糖と様々あり、これにシロップやトッピングを各々が好みに応じて追加していきます。
中には、こんな要求もありました。
信じられないくらいのたくさんの要求があります。
何度オーダーミス、もしくは作り間違えをしたことでしょう…。(笑)
また一度だけどうしても英語を聞き取れず常連のお客様の要望に沿えないことがありました。
その方には「これだからアジア人は…」などといったプチ人種差別発言をされ、とても落ち込んだこともありました。
国際色豊かでフレンドリーな素晴らしいスタッフたちと一緒に仕事ができたため、少しくらい嫌なことがあっても何とか乗り切ることはできました。
が、もっとお客様と気軽に会話を楽しめたら…、コーヒーについてもっと上手に説明できたら…と、自身の英語力の足りなさゆえにもどかしい思いをしたことは多々あります。
ここでもやはり、「英語ができる状態でワーホリを始めること」の重要性を感じずにはいられませんでした。
勤務開始~3か月経過
勤務を始めて3か月ほど経つと徐々に仕事にも慣れ、混んでいない時間帯は一人で店番を任されるようになりました。
また新しく入ったインド人スタッフへの業務指導、お店の商品や材料の在庫管理、他店へのヘルプ出勤、店舗内の看板にメニュー書きと本当に様々な経験をさせてもらうことができ、非常にやりがいがありました。
実際に現地のカフェで働き始めて常々思ったことは、「働きながら英語力を伸ばすことは難しい」ということです。
例えば、日本のコンビニで働く外国人定員さんの日本語におかしい表現や言い間違いがあっても、それをその場で直してくれる人はいませんよね?
カナダも同じで、こちらの英語が文法的に間違っていたり、多少のスペルミスがあったりしても、その都度丁寧に直してくれる人はいません。
また、日本のように「接客用語マニュアル」等があるわけではないので、オーダーの取り方やその他接客英語はすべて自分で調べないといけません。(皆さんは「いらっしゃいませ」と英語で言えるでしょうか。)
私もワーホリを始める前は、とりあえず海外で英語環境の仕事に従事していれば、英語力は自然に身に付いてくるものかと思っていました。
しかし、「日々自分で勉強を継続していかないとなかなかに厳しいな…。」という現実に直面しました。
アルバイトに採用される英語レベルでは、接客するのに十分な英語レベルに到達はしていないのです。
ましてや、採用ギリギリの英語力では、働いてから苦労することは目に見えています。
時間を無駄にしたくない、回り道をしたくない気持ちは分かりますが、「石橋を叩いて渡るタイプの人」が着実に充実したワーホリの時間を過ごすことができるでしょう。
あっという間に10か月が過ぎ、最終出勤に!
アルバイトながらも途中で有給をもらってアメリカやメキシコに旅行へ行ったりもしつつ、あっという間に10か月の勤務期間が過ぎました。
自分の人生の中で一番と言ってもいいほど充実していたワーホリ生活は、あっという間に最終日となりました。
最後くらいはどこか旅行をしてから帰るという選択肢もあったのですが、とにかくアルバイト先が好きで仕事が楽しかったので、帰国の前々日までスターバックスでの仕事を続けていました。
英語面や文化の違いで苦労することは多々ありましたが、本当に良い経験だったと思います。
やっぱり、ワーホリするからには、最後に充実した気分で終わりたいものですね!
そのためにも、しっかりと下準備が大事だということです。
英語力を伸ばすために、どのようなプロセスを踏むのか。
そして、十分な留学(ワーホリ)資金の用意も大事です。
ちなみに常連のお客様やスタッフとは、日本に帰国した今でも継続して連絡を取っています。
現地でお世話になった人たちと引き続き連絡を取っていく上でも、継続して英語を勉強していくことの大切さを感じずにはいられません。
日本にいては経験できない環境が海外にはたくさんありますので、ぜひワーホリを通して、一人でも多くの方に「行って良かった」と思える経験をして欲しいと願っています。
私の他にも、留学ドットコムには様々な海外経験をもったスタッフが在籍していますので、ワーホリや現地でのアルバイトについてご相談があれば、いつでも留学ドットコムまでお気軽にご連絡くださいね。