世界各国から生徒が集まる語学学校 Access English 体験レポート in トロント
初めてのワーホリに行く前、誰もが不安に思うことは「英語力」です。
英語力を伸ばすために、ワーホリの最初の数ヶ月間語学学校へ通う人も少なくありません。
そこで、また頭を悩ませる問題が学校選び。
今回の記事では、そんな方へ向けて僕がカナダ・トロントで3ヶ月間通った語学学校 Access English(以下、Access)を紹介します。
ちなみに、Accessは小さい規模の学校で、世界各国に友達を作りたい人にとっては、とてもオススメの学校です。
小規模な語学学校Access Englishの概要
Accessは、カナダのトロントにある少人数制授業と国際色の豊かさが特徴の語学学校です。
AccessはBloor-Young駅という駅から、徒歩で3分の場所にある大きなビルの中にキャンパスを構えます。
ダウンタウンと呼ばれるトロントの市内中心部に位置しているので、交通の便は非常に良く学校の近くにはカフェ、パブ、大型ショッピングモールなどなんでも揃っています。
クラスのレベルは1~7までの7段階に別れていて、レベル7が一番レベルの高いクラス。
教室自体が7つしかなく、学校全体の規模は小さめです。
1クラスの生徒数も7~8人で授業を行うため、少人数クラスの学校を探している方にはピッタリです。
後ほど詳しく説明しますが、この学校は生徒のレベルが高いことが特徴です!
校内で英語以外を使ってはいけないルールであるEOP(English Only Policy)が非常に厳しいので、普段から自然と英語で会話する環境に身を置くことになります。
英語を初歩から学ぼうという人にはあまりお勧めではありませんが、ある程度英語ができてリアルな英会話を通じて、さらに色々な表現を学びたい人にはオススメの学校です。
Access Englishの授業カリキュラム
Accessにはいくつかのコースがあり、自分の好きなコースを選べます。
日本人のほとんどの人は、「週20時間コース」か「週25時間コース」を選んでいました。
20時間コースの科目は、Communication Skills, Reading & Writing, Listening & Speaking, Grammar, Vocabularyがあります。
科目ごとに講師が変わり、更にレベルも変えることができるのが特徴的。
そのため、日本人によくありがちな「Grammarのクラスでは問題ないが、Speakingのクラスがついていけない…。」といった問題もありません。
25時間のコースは、これらの科目に加えてPronunciation, Slang, Chat Clubという科目が追加されます。
その他にもビジネス英語のクラスやIELTS/TOELEの試験対策のコースもあり、ヨーロッパ系の若者たちは大学受験のために試験対策をしている人たちが多い印象です。
Accessでは、これらのコースの他に誰でも参加できる朝のワークショップにも参加できます。
朝のワークショップは週毎に担当する講師が変わり、トピックも講師が決めます。
僕も何度か参加しましたが、カナダの歴史を題材にしたワークショップが楽しかったのを覚えています。
少人数制の授業スタイル
Accessの授業では、1クラスの生徒数が基本的に7~8人の少人数制です。
一般的な語学学校では、1クラス12~15人が平均であることを考えると、相当少人数であることは言わずとも明らかです。
少人数クラスのメリットは、自分が発言する機会が増えること、先生との距離感が近い環境で学習できることです。
講師の出身国も、カナダはもちろんのことアイルランドやイギリスなど世界中から集まっています。
生徒はヨーロッパ圏とメキシコから来ている人が多く、みんな自分の意見をはっきりと主張するので積極的に会話に参加していける人にはとてもいい雰囲気です。
講師や科目によって授業スタイルが異なるので、様々な方向から英語を勉強することができます。
講師によってはテキストを頻繁に使う人もいるし、生徒同士でペアを組ませていつもプレゼンをさせる講師もいました。
ちなみに授業で使うテキストはレンタル制です。
返却時に何もなければ、最終的にはデポジットは返金されるので高額なテキスト代を払う必要が無いのもワーホリには嬉しいポイント!
授業自体の雰囲気ですが、雰囲気はアットホーム、レベルは少し高めだと感じました。
アットホームな雰囲気は人間関係によって生み出されると思いますが、全体の人数が少ないということが大きな要因になっています。
Accessは全体の生徒数が少ないので、学校にいるほとんどの生徒が顔見知りということがよくあります。
クラスが変わったとしても、そこにいる生徒は顔見知りの生徒なので、クラスが上がるたびに友達作りをする必要がないのも気が楽です。大手校だと生徒の数が多いので、このようにはいきません。
そして、レベルが高い理由としては、ヨーロッパ圏の生徒の英語レベルが高いことにより、全体のレベルが底上げされているからだと思います。
僕はフィリピンで3ヶ月間英語を勉強してからカナダに来たのですが、最初のレベルは7段階中3段階目のレベルでした。
クラス分けは7段階あると言いましたが、僕が入学した時は1レベルと2レベルのクラスは存在していませんでした。
つまり、僕が所属していた3のクラスが事実上1番下のクラスでした…。
その後、2レベルのクラスも開講されたのですが、そこにいた生徒のほとんどは日本人でした。
せっかく海外にいるのに日本人との接点が多い時間になります。
つまり、日本にいてもできるような学習環境になってしまうのが残念なところです…。
1つでも高いレベルからスタートするためにも、日本でできる最低限の準備として、中学レベルの文法などは勉強しておいた方がいいでしょう。
Accessの最大の魅力
他校と比べて、Accessの大きな特徴となるのは、「少人数制の授業」と「国際色の豊かさ」です。
先ほども言った通り、授業は基本的に7~8人で多くても10人を超えることはありませんでした。
午後に行われるChat Clubなどの授業に関しては、3~4人という超少人数で授業をしていました。
トロントでは少人数制を謳っている学校がいくつかありますが、学校によっては15人程度の人数でも少人数制と宣伝している学校もあるので、本当に少人数なのかを自分自身で確認した方がいいです。
少人数制のメリットは、言うまでもなく発言回数が増えることです。
英語初学者はとにかく話すことが大事です。
つまり、発言回数が増えるということは大きなメリットになります。
次に国際色についてですが、際立ってヨーロッパの生徒が多い印象です。
僕は在籍していた3ヶ月間では、ドイツ、フランス、スイスをはじめとしたヨーロッパ圏10か国以上の生徒と出会いました。
その他にも、韓国やメキシコ、ブラジル、中東のクエートやイランから来ている生徒もいました。
トロントで他の学校に通っていた友人が数名いますがほとんどの学校は、アジア系と南米系の生徒がほとんどだと聞くので、ここまで国際色が豊かな学校は珍しいと思います。
国際色が豊かであることのメリットは2つあります。
1つ目は、世界中に友人ができること。
生活スタイルや宗教、文化が違う人たちとの出会いは、自分自身の価値観を大きく変えるきっかけになります。
今まで日本でしか生活をしてこなかった僕は、世界の広さを実感しました。
同時に、自分がいかに小さな枠の中で生きていたかを思い知りました。
この経験は「日本の常識は世界の常識ではない!」ということを実感させ、自分の価値観を考え直すとてもいいきっかけになりました。
さらに世界各国に友人ができたことで、僕は今まであまり意識しなかった海外のニュースに敏感になり、世界が身近に感じるようになりました。
Accessで出会った友人とは、学校を卒業して各々の国に帰った後でも連絡を取り合っています。
メキシコやアメリカ旅行に行った際には学校で出会った友人と再会するなど、海外旅行に行った時に現地に友人がいることは非常に心強いです。
2つ目は、様々な英語のアクセントに慣れること。
ある調査によると英語話者15億人のうち75%は第二言語/外国語として英語を習得した非ネイティブスピーカーです。
日本人には日本語アクセントがあるように世界各国には様々なアクセントがあり、世界中の友人ができると様々な英語のアクセントに慣れることができます。
日本人はLとRの違いがわからないのと同じように、フランス人はhの音を発音するのが難しいようで、みんな母国語のせいで苦労してるんだなと思うことが多々ありました。
実際にカナダで生活していると、街を歩いている人の人種・容姿はみんなバラバラです。トロントに関しては、全人口の約5割の人が他国出身者という統計もあります。
英語のアクセントは、最初はよくわからなくても何度も聞いているうちに耳が慣れてきます。学校で様々な国の学生と友達になり、彼らのアクセントに慣れるということは意外と英語力アップの重要なポイントだったりします。
放課後のアクティビティ
Accessでは、毎週金曜日の午後に無料で参加できるアクティビティがあります。
金曜の午後は授業をしないで遊ぶというスタイルは、海外らしくてとてもいいと思います。(笑)
アクティビティは様々な種類があり、僕が実際に参加しただけでも、アイススケート、ビリヤード、ビール醸造場ツアー、トロントアイランド観光、博物館、カラオケなどがありました。
これらのアクティビティは、比較的参加率が高いので友達を作るには絶好の機会です。
また、木曜の夜にはパブナイトというイベントがあり、これは毎週違う講師がパブでの飲み会を企画するものです。
パブナイトは、ほぼ毎週参加していたうえに、学校を卒業した後にも参加していました。(笑)
これらのアクティビティは生徒の満足度も高く、自然と馴染みやすい雰囲気が作り出されています。
楽しみながら英語を学ぶこと、レジャーなどの体験を通じて生きた言葉を学ぶことの重要性を提唱するこの学校では、アクティビティを通じて英語力を伸ばすことも目標としています。
【まとめ】Accessは友達作り・リアルな英会話には最適な学校
はじめにも触れましたが、Accessは世界中に友人を作りたい、リアルな英会話をしたい人には強くお勧めできる学校です。
しかし、それゆえ最初からある程度の英語力も必要となってきます。
トロントには数多くの語学学校があり、Accessはその中のたった一つにすぎません。
一般的に評判の良い学校でも、学校の雰囲気があう人もいれば、もちろん合わない人もいます。
個人の好みは千差万別なので、インターネットの情報や友達からの紹介だけで簡単に学校を決めるのは避けましょう。
そのため、色々な学校を調べることに尽きます。
留学エージェントに相談するなどして、しっかりと自分に合った学校選びをすることをお勧めします。既に現地にいる方であれば、体験レッスンを受けるのも良いかも知れません。
この記事が少しでも学校選びの役に立てれば幸いです。