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「ワーホリでモントリオールを選ぶ理由!日系企業で働くメリットとは?

公開:2019/08/21 著者:伊東 さやか 3054 Views

留学先として、ワーホリ先として、カナダはいつの時代も人気の国。

わたし自身、高校時代の語学留学と20代でのワーキングホリデー(以下、ワーホリ)と、二度も選んだ国でした。

もちろん多くの日本人と出会い、カナダという国の人気の高さは実感しています。

しかしそんな人気国・カナダの中でも「モントリオール」って、ちょっとマイナーなイメージですよね。

 

「北米のパリ」とも呼ばれ、フランス文化が根付いているモントリオール。

「フランス語を勉強できて、英語も通じる地」として、フランス語初心者にもおすすめです。

 

今回は、わたしのワーホリ体験とあわせて、モントリオールでの職探し事情にせまります!

これからワーホリでモントリオールに行こうと思っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

モントリオールってどんなとこ?

モントリオールは、上記のようにカナダでもかなり東側の都市で、ニューヨークの北、トロントの北東にあります。

 

モントリオールがある州はケベック州という州で、モントリオールは、カナダ第一の都市であるトロントに次ぐ、カナダ第二位の都市です。

 

このモントリオールは、かつてフランス人によって開拓された都市のため、今もなお公用語がフランス語となっており、看板や地下鉄のアナウンス、町中でフランス語が使われています。

 

また、フランス植民地時代の街並みは重厚で美しく、ヨーロッパさながらのロマンあふれる都市であることが魅力です!

 

実は、モントリオールは「北米のパリ」とも呼ばれているほどなんですよ。

→こちらはオールドモントリオールのジャックカルティエ広場です。石畳の道や歴史的な建物が並びフランスの街並みを思わせるエリアです。

 


→こちらはノートルダム大聖堂です。空高くそびえる尖塔や繊細な彫刻が特徴の壮大なヨーロッパ風の建築と、幻想的なブルーのステンドグラスが織りなす美しさが映えるカナダ屈指の名所です。

 

 


→モントリオール最古の市場ボンスクール・マーケットです。銀色のドームが象徴的な歴史的建築の中に、たくさんのショップやギャラリーが集まっています。

 

私がモントリオールを選んだ理由

さて、そんなモントリオールをワーホリ先に選んだわたしですが、「フランス語を学びたかったのか?」と訊かれれば、答えはNO。

「ヨーロッパが好きだから?」という理由も、NO。

じつは、ただの直感でした(笑)

 

ワーホリに行くことを決めた当時、わたしは日本で子供英会話教室の講師をしていました。

契約の更新が近くなった時、「また海外に行きたい」という思いが湧いてきたこと、カナダのワーホリ申請の年齢制限である30歳が近くなってきていたこと、そういったことが理由でワーホリを決心しました。

 

すでに英語力には問題が無く、どちらと言うと「ホリデー」重視の土地選びをはじめ、元々カナダへの留学経験があったという思い入れから、なんとなくカナダ内で探していました。

そして「カナダ ワーホリ」なんてキーワードで検索しながらネットサーフィンをしていて、ふと目に留まったのがモントリオール。

 

「ちょっとマニアックでおもしろそう。街並みがきれいな感じ。フランス語っていうのも良い」と、そんな感じで、特別な理由なくモントリオールに決めてしまったのです。

 

ワーホリの話題では「ワーホリに行くならしっかりと目標を持って!」という声も多くあがりますが、わたしはそうとも限らないと思っています。

長い人生のたった一年、憧れた町で暮らしてみたいだけ、ちょっと海外経験してみたいだけ、仕事に疲れて現実逃避…そんな理由があっても良いのではないでしょうか?

 

だって、ワーキングホリデービザの意味の半分は「ホリデー」ですから!

 

目標を持って行き先を選ぶこともすばらしいですが、あまり自分を追い詰めず、気楽に選んでみるのも、ひとつですよ。

そしてわたしの結論として、「直感で選んだモントリオール生活」は大正解でした。

 

モントリオールでの生活と職探し

モントリオールでの住居は、日本にいるときにモントリオールの地元情報サイト(名前は失念してしまいました…)で見つけました。

カナダ人の女の子2人との、ルームシェア。

 

地下鉄の駅まで徒歩5分程度、ダウンタウンや市場も近く、電気・ガス・水道・インターネット使用料金込みで当時月7万円ほどだったと記憶しています。(ルームメイトとの生活は、また別な記事で!)

渡航して最初のひと月は、文字どおり「何も」しませんでした(笑)

 

毎日グダグダと絵を描いてみたり、教会に通ってみたり…。それはそれで楽しんではいましたが、やはり「何もしない生活」って退屈してしまうんですね。

 

ひと月経つ頃には、「今すぐ仕事したい!」という意欲が湧いてきました。

と、同時に「日本語しゃべりたい!」という気持ちも。

 

モントリオールは、バンクーバーなどと比べて日本人の少ない町ですので、ただ暮らしているだけで日本人には出会えません。

語学学校に通うなり、日本食レストランで働くなり、自ら日本人コミュニティを見つけないとなかなか出会えません。

 

そういうわけで、わたしがモントリオールで職探しをする上で決めた条件は、「日系企業であること!」でした。

 

ツアーガイドの仕事!うまく行けばビザサポートも?

わたしが見つけたのは、日系の旅行会社が募集していた「ツアーガイド」

日本人旅行客もたくさん来るカナダでは、ツアーガイドの仕事は比較的いつも募集されています。

 

ただ、モントリオールに限っては秋がメイン。

というのも、モントリオールは山に囲まれているため、紅葉シーズンのツアーが多いんですね。

 

つまり、モントリオールでのツアーガイドは季節労働なんです。

 

6~7月頃に採用が始まり、8~9月にかけて研修。実際の現場で仕事をするのは10月~11月の間だけ。

しかし「たった数ヶ月の季節労働」と侮ってはいけません。

 

戦場のような、怒涛の研修からスタートするのです…。

わたしも「モントリオールの歴史も知れるし、観光地に仕事で行けるなんて素敵☆」程度の甘すぎる考えで応募しましたが、研修はまるで地獄でした(笑)

 

受験生並みの勉強量を短期間で詰め込み、さらに目的地までの細かい道順も覚えなければなりません。

 

なぜなら、ツアーで使うバスの運転手さんもまた季節労働だから。ガイドがしっかりと道案内することが出来ないと、目的地に辿り着けないリスクがあるんですね。

ですので、高速道路の乗り方から目的地でのバス停車位置まで、しっかりと把握しておく必要があります。

 

研修では実際に車に乗り、何度も何度も道順の確認をします。

個人的な話ですが、わたしはかなりの方向音痴で「道順」は最大の難関でした…。

 

さらに当然ですが、モントリオールの歴史には誰よりも詳しくなることがゴール。「1500年代」などアバウトな覚え方はNGで、「1534年」など正しい知識が求められます。

 

歴史だけでは無く、地元市民しか知らないようなコアな生活情報も必要でした。

お客さまは、歴史よりもそういった情報を好むためです。

 

とは言え、大変ではあったものの、深夜まで事務所に残って勉強していたのは、今では良い思い出です。

 

山が色づき始めるころ、いよいよ本番のツアーがスタートします。

深夜早朝問わず、ツアー客到着の時刻に合わせて空港に迎えに行き、ホテルまで送り届け、そのまま翌日は朝からツアーです。

最初はとても緊張しますが、厳しい研修のおかげで本番はみんな楽しめるものでした。

 

自分では泊まれないようなお高いホテルに泊まれたり、ちょっと良いレストランで一緒に食事をしたり、ツアーガイドならではのメリットもたくさんあるんです。

ちなみにツアーではモントリオールを出て、ケベックシティなどへ行くこともあります。

 

歴史を知った上で見る街並みは当然違った印象になりますし、何より日本から来たツアー客との交流は楽しいものでした。

こうして思い出しながら書いているだけで、「またやりたい!」という気持ちになって来ているほどです。

 

さて、先ほど記述したとおり、モントリオールでのツアーガイドは「秋だけ」。

ですが、ツアーシーズンが終盤に差し掛かってくると、多くのガイド(ワーホリや移住者)に「次は〇〇でガイドしてみない?」と声がかかります。

 

わたしも冬前というタイミング的なこともあり、「イエローナイフでツアーガイドを募集しているからどう?」というお話を頂きました。

他にも、バンクーバーやバンフなど、各地でツアーガイドはいつも人手不足だったようです。(おそらく今も)

 

さらに、ワーホリ終了後のビザサポートもあるようですので、カナダ定住を前提のワーホリであれば強い味方となってくれます。

 

仕事そのものは体力的にも精神的にもハードですが、充実したカナダ生活になることは間違いありません!

 

地元企業はフランス語ができないと厳しい

季節労働のツアーガイドが終了したあと、わたしはすぐに次の職探しを始めました。

イエローナイフでのツアーガイドも魅力的な話ではありましたが、モントリオールが大好きになっていたため、移動は考えられなかったのです。

 

「ちょっとチャレンジングなことしてもいいかも?」と思ったわたしは、地元企業での職探しを始めました。

…が、そのチャレンジは一件目の面接であっけなく挫折を迎えます

 

地元企業といっても、わたしがチャレンジしたのはむずかしい仕事では無く飲食店。

それでもあっけなくお断りされちゃいました。

その理由は、フランス語。

 

冒頭で記述したとおり、モントリオールでの公用語はフランス語です。

街中で見かける看板はすべてフランス語、どの店でも店員さんの第一声はボンジュール。

割合としては少ないですが、英語が得意ではないという人もいます。

 

わたしが面接を受けた飲食店のオーナーさんからは「フランス語が出来ないんじゃ、ちょっと雇えないなぁ。モントリオールでは英語だけだと難しいと思うよ。」と言われました。

 

もしわたしがフランス語を学んでいる立場であれば、また違ったのかも知れません。

わたしはフランス語には興味が湧かず、何も学んでいなかったので…。

 

その後、受けた中華系飲食店では「フランス語はこれから学んでくれれば良いよ。」とOKをもらいました。

しかし、モントリオールで長く生活するためにはある程度のフランス語は必要だと感じた出来事でした。

 

ただし、日系レストランであれば、この限りではありません。

厨房スタッフの募集も多くありますし、実際わたしの周りの日本人の多くが日系レストランで仕事をしていました。

 

ワーホリでは「仕事があるのか?」と不安に感じる人もいるかと思います。

 

モントリオールは比較的仕事を見つけやすい土地だと感じます。

英語が完ぺきではなくとも、出来る仕事はたくさんあるので、その点で諦めるのはちょっともったいないですよ。

 

モントリオールで職探しするポイントまとめ

日系レストランならフランス語ができなくてもOK
・現地でのツアーガイドは短期契約で終了する
・他の地に行きたいならツアーガイドはおすすめ
フランス語ができれば、地元企業での採用率UP

 

モントリオールは、「フランス語勉強中」という人にとってはベストな土地。英語が通じる分、フランスよりも初心者向きと言えます。

フランス語ができなくても、そこまで気負わずとも仕事は見つかります。

 

何より美しい街並みは、歩いているだけで癒され、そこで暮らせることを誇りにすら感じるでしょう。

自分のステップアップとしても、充実したホリデーを過ごす場所としても、モントリオールはおすすめの都市です。

 

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