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カナダワーホリは都市には行くな!田舎を選ぶ5つのメリット

公開:2019/08/29 著者:久保村 慎吾 4978 Views

みなさん、カナダと言えばどこを思い浮かべますか?

おそらく、ほとんどの人がバンクーバーかトロントを思い浮かべると思います。

 

実際にカナダにワーホリに行く人のほとんどは、最初の渡航先にこの2つの都市を選びます。

 

僕も大都市トロントを最初の渡航先に選んだワーホリメーカーの1人です。

しかし、トロントで約2ヶ月を過ごした頃から感じ始めた疑問が…。

「あれ?何しにカナダに来たんだっけ?」

 

カナダに来てから語学学校に通い、仕事を探し、たまには友人たちと飲んでという楽しい生活をしていましたが、自分の中で何かが違う感じがありました。

そしてある日、僕はカナダに来てからも日本と同じような生活をしていたことに気がつきました。

「せっかくカナダにいるのだから、カナダでしかできないことをしなくては!」と思い立った僕は、すぐに他の拠点を探し始めロッキーマウンテンの麓の小さな町キャンモアに引っ越しました。

 

そして、この決断は僕のワーホリ生活を180度変化させました。

 

今思うと、この決断は1年間のワーホリ生活で一番大きな決断でしたが、この時キャンモアに引っ越して本当に良かったと思います。

この記事では、僕が実際にカナダの田舎町キャンモアで約1年間過ごした経験から、田舎で暮らす5つのメリットを紹介していきます。

メリット1: カナダならではの大自然がすぐそこに!

引っ越して良かったと感じた理由の1つは、間違いなく自然です。

日本の都市に比べると、実はトロントにも自然はあります。

僕は東京で働いていたことがあるので、初めてトロントに降り立った時は「自然と都市が融合している…!」と感動していました。(笑)

 

バンクーバーにも行ったことがありますが、バンクーバーの方がトロントよりも自然は多い印象を受けました。

しかし、カナディアンロッキーの自然はスケールが違います。

カレンダーの背景になっているような山々や湖がそこら中にあり、いつでも訪れることができます。

 

僕は日本でも多くの絶景を見てきたと思っていましたが、カナダの景色は規模感・スケール感がケタ違いなのです。

これを言葉で伝えることは難しいですが、実際にカナダに行ったことがある人ならわかっていただけると思います!(笑)

 

メリット2: ローカルジョブが見つかりやすい

実際にトロントとキャンモアで仕事を探してみて気づいたことがあります。

 

それは、田舎では都会よりもローカルの仕事が見つけやすいこと!

 

 

もちろん、仕事探しは運とタイミングコネにもよると思いますが、僕自身トロントでの仕事探しは苦戦しました。

仕事探しのメインはIndeedのような仕事探しサイト、KijijiやCraigslistなどのクラシファイドサイトを利用しました。その他にも働いてみたいカフェなどで直接レジュメを配ったこともあります。

 

しかし、返信がきたのはその中の10%以下…。

 

僕はなるべく日本食レストランではなく、ローカルな仕事の英語環境で働きたいと思い高望みをしていたこともあり、なかなか仕事が見つからない日々を送りました…。

このように都会ではローカルの仕事を見つけることは難しく、実際に英語オンリーの環境で働いている友人はほとんどいませんでした。

結局、僕がトロントで1ヶ月だけ働いた職場は、日本人とカナダ人が半分ずつで仕事中に日本語を使うことも多くありました。

 

しかし、田舎町に引っ越してからこの状況が一変!!!

 

田舎に引っ越す前は、「働く場所自体が少ないから仕事探すの大変かも…。」と少しメンタルがやられていましたが実際は全く違いました。

 

田舎町の労働市場は、「田舎町であるがゆえに働き手が常に足りてない!」という状況だったのです。

 

町中にあるほとんどのカフェやレストランには、「HELP WANTED!」という紙が貼ってありました。

僕は英語オンリー環境であるビール工場併設のレストランとカフェに応募し、どちらも採用され、最終的にレストランの仕事選びました。

この時の英語レベルは、とてもネイティブスピーカー達と仕事をできるレベルではなかったと思いますが、それでも採用されました。それほど人が足りてないということです。

 

また、カナディアンロッキー周辺の田舎町での仕事探しは時期も重要です。ここら辺では、地元出身者の他に季節労働者が多く働いています。

季節労働者というのは、冬の間だけスキー場で働いて夏は別のところで過ごす、または逆のようなパターンで生活をしている人たちです。

このような人たちは、夏のハイキングシーズンや冬のスキーシーズンが終わる頃に仕事を辞めていきます。

 

このことから、夏シーズン前の5~6月、冬シーズン前の9~10月は求人の数が急に増えます。

 

この時期に仕事探しをすれば、比較的簡単に英語オンリー環境で仕事を見つけられるはずです!ちなみに、キャンモアの町にはジャパレスが1つしかないので、逆に日本語を話す環境で仕事を見つける方が大変かもしれません。(笑)

ちまたではビザが6ヶ月以下になると仕事が見つからないと言う風に言われていますが、これもそこまで気にしなくてもいいと思います。

確かにトロントで仕事探しをしていた時、募集要項のところにビザ半年以上と書いてある店もありましたがそのほとんどはジャパレスでした。

 

メリット3: 自然と友達が増える

これはもちろん人によりますが、僕自身はトロントで生活していた時よりもキャンモアで生活いていた時の方が多くの友人ができました。

その理由は2つあると僕は考えています。

まず1つ目の理由は町が小さいこと。

 

町が小さいことによって、町中で知り合いに会う確率がとても高いです。

町に出かければ、ほぼ100%の確率で知り合いに遭遇していました。

パブで1回会っただけのような人でも町中でよく会うので、その度に立ち話をして徐々に仲良くなるということが何度かあります。

 

ザイアンスの法則によると、

「人間は相手に会えば会うほど好意を持つようになる。」

ということらしいので、小さい町で頻繁に知り合いに会ったことが仲の良い友達が増えた1つの理由だと思います。

 

さらにパブや友達みんなの家が近くにあることで、「ちょっと出かけてこよう!」と自然とフットワークが軽くなります。

僕はこのことは結構重要だと思っています。

なぜなら、カナダは基本的にめちゃくちゃ寒いから。外がめちゃくちゃ寒いのにわざわざ電車やバスに乗って出かけるのって面倒臭くないですか?

 

少なくとも僕はトロントに住んでいた時、外寒すぎだし電車で移動するの面倒臭いという理由で、何度か遊びの誘いを断ったことがあります。(笑)

 

2つ目の理由は同じような価値観、雰囲気の人しかいないということ。

トロントに住んでいた時は様々な人種、性格、趣味を持った人に出会い、スポーツ観戦が好きな人、カフェ巡りが好きな人、クラブが好きな人、etc….など色々な友人がいました。

もちろん、キャンモアでも様々なバックグラウンドを持った人に出会いました。

 

しかし、その全ての人に共通していたことは、自然が大好きということです。

 

キャンモアには都会から離れて山の中で暮らしたい人ばかりが集まっているので、住人の雰囲気もとても似ています。

もちろん趣味も同じような人ばかりが集まっており、新しい友達ができた時に遊びに誘う時の言葉はいつも「今度一緒に山登りに行こうぜ!」でした。(笑)

実際に僕が知り合ったほとんどの人が夏は山に登り、冬は山で滑っていました。(笑)同じ趣味、同じ生活感の人同士が仲良くなりやすいということは、誰にでも理解できると思います。

 

メリット4: お金が貯まる

僕はキャンモアで生活をし始めてからお金が貯まるようになりました。

仕事を掛け持ちしてしっかり稼いでいたこともありますが、お金が貯まった大きな理由がコレ。

 

お金をあまり使わずに遊べるから。

 

これまでに何度か述べましたが、キャンモアで夏にやることはアウトドアしかありません。

山を登るのも、川で泳ぐのも、綺麗な湖を見に行くのも無料。

BBQしてキャンプするのもみんなで割れば大した額ではありません。

 

基本的に車さえあれば夏は楽しみ尽くせます。

むしろ1シーズンでは全く足りないほどです。(笑)

「車が高い!」と思う方もいるかと思いますが、カナダでは簡単に安く中古車を買うことができます。

 

僕は約20万円で車を買い、帰国する前にほとんど同じ値段で売れました。

 

冬のシーズンは約5万円でスキー場のシーズンパスを購入すれば、11月から5月までの半年以上が滑り放題です。

トロントで生活していた時はクオリティの低いスキー場に行くだけでも、丸1日と1万円以上を費やしていましたが、キャンモアでは車で30分の巨大スキー場で仕事前に滑ることができます。

トロントのような都会でしか楽しめないスポーツ観戦やショッピングなどの娯楽もありますが、やはりそういった遊びはお金を使います。

 

都会での生活は色々と楽しめることが多いですが、そのぶんお金も必要になってきます。

実は、物価や家賃は田舎であるキャンモアの方が大幅に高いです。

それでもお金が貯まるということは、遊びに使う支出がほとんどないことが大きいと思います。

 

メリット5: 英語力が伸びる

これまでに述べてきたように、田舎町ではローカルジョブを見つけやすいことと同時に友達が増えやすいので、英語を話す環境が手に入れやすいです。

僕の職場で働いている人は、カナダ人・オーストラリア人・イギリス人などの英語圏の人がほとんどでした。

カナダにいながらも各国のアクセントを学べるので、とても勉強になりました。

 

何度も会話するうちにオーストラリアやイギリスの英語はだいぶ慣れましたが、スコットランド出身の友人の英語は最後までほとんど聞き取れませんでした。(笑)

僕はフィリピンで3ヶ月、トロントで3ヶ月の間語学学校に通いましたが、正直英語が一番伸びた時期はキャンモアに来てから数ヶ月が経過した時期だと思います。

学校に通っていた半年間は英語をたくさん勉強していましたが、この頃に圧倒的に足りてなかったのはネイティブスピーカーとの会話です。

 

半年間僕が英語で会話していた人達の殆どは、英語が第2言語の人でした。そのため、僕らはいつも同じような簡単な言い回しだけで会話をしていました。

もちろん勉強し始めの時は、とにかくアウトプットが大事なのでこれで問題ないです。

しかし、もう1つ上のレベルにステップアップするためには、ネイティブスピーカーが実際に会話で使う表現を真似することが重要だと僕は思っています。

 

彼らの表現の幅広さは圧倒的であり、会話の中では「こんな言い回しをするのか!」と思うことが多くありました。

例えば、仕事中に両手が塞がっていてドアを開けてほしい時。

 

僕はいつも
「Can you open the door for me?」
と言っていましたが、カナダ人の友達は、
「Can you help me with the door?」
と言っていました。

 

直訳すると、「ドアと一緒に助けてくれる?」と言う意味になります。

100%国産日本人の僕には、到底理解できないニュアンスでした。(笑)

これは1つの例ですが、キャンモアに引っ越してからこのような学びが毎日ありました。

 

そして、実際に自ら体験したことは、机の上の勉強とは違って、記憶にも残りやすいです。

 

毎日少しずつではありますが、このような日常会話からの学びを積み上げることしか英語力を伸ばす方法はないでしょう。

 

【まとめ】 田舎に住むといいことだらけ!

人それぞれ自分に合った町があるので、ワーホリに行ったら必ず田舎に行けと言うわけではありません。

しかし、これまで述べたようにワーホリ田舎暮らしのメリットは計り知れないです。

 

僕個人としては、トロントよりも断然キャンモアでの暮らしが合っていました。

 

ワーホリは1つの場所にいなければならないと言うルールはありません。

カナダに来ているけど何か物足りなさを感じている人、もしくはこれからカナダに来る人は田舎を訪れてカナダの大自然に癒されてみてはいかがでしょうか?

 

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