語学学校で学ぶ英語とネイティブの友達から学ぶ英語の違いとは?(Part2.ネイティブの友達編)
こんにちは!かわけんです!
今回のコラムは、前回の「Part1.語学学校編」の続き「Part2.ネイティブの友達編」です!
前回のコラムはこちらです!
フィリピン留学をする人には、卒業後日本に帰る人ももちろんいますが、カナダやオーストラリア、ニュージーランドなどへ行く人も多いです。いわゆる「2カ国留学」です。
私自身、フィリピン・バギオ留学を4ヶ月した後にカナダ・トロントへワーキングホリデーをしました。
よく「語学学校の英語とネイティブが実際に使う英語は違う。」と聞きます。ネイティブ環境では、どのようにして英語を学ぶことができたのかを私自身のカナダでの体験談をもとに書かせてもらいます!
カナダ人とは限らない?私のホストファミリー
私がカナダ・トロントへ旅立ったのは2018年の9月。
最初の1ヶ月はホームステイをしました。「Eglinton West」という地下鉄の駅から徒歩10分ほどのお家にお世話になりました。
ルームメイトは語学学校に通う韓国人が1人と、ホストファミリーはお父さんとお母さんの2人でした。さぁ、ここで質問です。
ホストファミリーと聞くと、どんな家族を想像しますか?
カナダなので、カナダ人のホストファミリーをイメージする人も多いかと思います。
しかし、実はそうとは限らないんですね。むしろ私が過ごしたカナダのトロントでは、フィリピン人のホストファミリーの方が多かったです。
その他にも私の友達の例でいうと、ヨーロッパや中東のホストファミリー先でホームステイをしている人がいました。
どうしてかと言うと、そもそもカナダのトロントは移民の都市なので、本当に様々な人種の人たちが暮らしています。
誰が純粋なカナディアンか見分けるのは難しいくらいでした。
そんなトロントでホームステイをした私のホストファミリーはフィリピン人のご夫婦でした!
フィリピンからカナダに移民をして、随分と長い間トロントに住まれているご夫婦。もちろん英語を話すことができるので、英語でコミュニケーションをとりました。
その時に感じたのが、「フィリピン訛りの英語だ!」ということ!
それが良い悪いの話じゃなくて、フィリピン留学の後だったのでどこか懐かしさがありました。(笑)
その一方で、何だか違うな…という気持ちもありました。わかりますよね?
そうなんです。本音としては、カナダに来たんだから、「生粋のカナダ人のホストファミリーがよかったなぁ。」という部分。
これはもちろんカナダ人じゃないホストファミリーが嫌っていうことを言ってるのではありません。
日本の田舎でホームステイするなら、その地域で生まれ育った人のところでお世話になって、そこの田舎の慣習を体験したいということと同じです。
とはいえ、そのフィリピン人のご夫婦にはとても良くしてもらえました。
日中はお互い家にいなかったので、主に英語で会話をしていたのは「食事時間」でした。
「今日は何をしたの?」、「週末は何をするの?」、「料理はどう?」みたいな、どこのご家庭でも交わす何気ない会話です。
ホストファミリーによっては食事の時間がバラバラというところもありますが、私のところは毎日お父さんが料理をして、一緒に食べてくれたのでその時間に家の中で英語を使うことができました。
また、ルームメイトの韓国人もトロントの前に半年バンクーバーに留学していたことがある人だったので英語も上手でした。
語学学校の英語と違う点
英語が堪能な人と一緒に住むことで、食事中の会話など家庭の中で英語を実践できます。
バギオ留学していた時の場合だと、韓国人、台湾人など異なる国籍の友達と一緒に住んではいるものの、彼らは全員「英語を勉強している人」なのです。
ネイティブでも先生でもないなので「言葉の正解がわからないまま」会話を続けるような形になるので、そういう点ではホームステイは良かったです。
「食事中」という日常の中で英語の質問をしたり、バスの乗り方、ナイアガラの滝への行き方を聞いたりして英語を磨けたのはよかったです!
英語が聞き取れない!ネイティブ環境で苦労したこと
ホストファミリーはその名の通り「家族」でもあるので優しいです。
中には運が悪ければ、そうじゃないところもあるようですが…。
しかし、一歩外に出てみれば、そこはもう「ネイティブの国」です。
当たり前すぎるんですが、皆さん英語が堪能です。
カナダに着いて最初の頃は変な緊張があり、カフェでコーヒーさえもスムーズに注文できない自分が本当に情けなかったです。
変に「ネイティブのように話さなきゃいけない。」と自分でプレッシャーをかけてしまうようなことがあったし、聞き返されると「自分の英語が下手なんだ…。」と落ち込んでしまったりしてました。
でも、「聞き返される。」こと自体を冷静に考えると、私たちが普段日本語で会話をしている時でも、しばしば聞き返しますよね。
ただ単純に声が小さかったとか、周りの雑音が入って聞き取れなかったなどが理由で聞き返されただけということもあるのに、なぜか英語になると急に自信を無くしちゃうことが結構あるんです。(泣)
そのような感じで、「ネイティブ」ということを意識しすぎて、英語の自信をなくすことがしばしばあった私ですが、どんな場面で苦労をしたのか皆さんにシェアしたいと思います。苦労したことは振り返りたくないですが、以下に「2つの苦労体験」を書きますね。(笑)
苦労その1: カフェでカナダ人オーナーの指示がわからない
ワーキングホリデーで、「カフェで働きたい!」っていう人は多いですよね。
私も最初は、「カフェで働けばお客さんとも会話できていいなぁ。」とぼんやり思ってました。
求人を出していたコーヒーショップに履歴書を持って行き、軽くその場で面接をしたところ次の日からトレーニングを受けることになりました。
そこのお店のバリスタの方はとても腕が良くて、手取り足取り教えてくれるのではなく、最低限教えて、「あとは見て覚えるんだ!」的な職人気質なところがありました。
もちろん、間違うと「そうじゃない!」って指摘してくれました。
さすがに「そうじゃない!」っていうようなシンプルな英語は分かるんですが、シンプルではない専門的なワードが出てきたり、フレーズが長くなると100%理解できなかったです。
質問したくても日本語のように細かいニュアンスを含んだ質問ができなくてしどろもどろ。(汗)
自分には更に1つの弱点が。それは、カフェで働いた経験がなかったということ。
飲食店自体は学生時代など4年ほどのアルバイト経験があって、料理やお酒を作ることはある程度できるんですが、カフェは初めて。
それもあって、何となく「こう言っているんだろうな。」も想像できませんでした。
【教訓】 英語環境でゼロから新しい仕事をするのはハードルが高い!
未経験だと無理と言ってるわけではなくて、ハードルが高いです。「その道を極めるんだ!」という意志があるのであれば必死に努力ができるでしょう。
しかし英語環境で働く主の目的が、「英語力アップのため」であれば、ちょっと厳しいかもしれません。
例えば、ワーキングホリデーで海外のスターバックスで働きたいのであれば、日本でバイト経験を積んでから行った方がいいと思います。
語学学校で学んでおきたいこと
フィリピンのバギオ留学中に先生とワーキングホリデーの話をすることもよくありました。
授業の中では、「カフェの仕事がしたい。」、「接客で英語が使えるから。」といった「何をしたい。」、「~ができるから。」という「仕事に対する希望や思い」を話すことが多かったです。
しかし、働き始めて改めて必要だと感じたのは、「コーヒー豆を入れ替えてもいいですか?」とか「ミルクを人肌ぐらいに温めてください。」など、仕事の中で使用する英語です。
この記事を読んでいる方の中には、私と同様にフィリピン留学後にワーホリをする人もいると思います。
フィリピン留学のマンツーマン授業では、先生と2人きりで授業を行うので、授業内容をある程度自分の希望通りにカスタマイズできます。
なので、実際に働き始めたところをイメージして、先生と擬似接客・トレーニングなどをすれよかったなと思いました。是非、試してみてください!
苦労その2: フードデリバリーでお客さんからの電話が聞き取れない
またまた仕事での苦労話です。私は、「Uber eats」というフードデリバリーの仕事も数ヶ月しました。これはスマホで注文を受けて、レストランなどのお店に料理を取りに行き、それを注文者の家まで届ける仕事です。
スマホにお店と家の住所が表示されるので基本的にはお客さんとやり取りする事なく、スマホの画面を見るだけで料理を届けることができます。
しかし、たまに登録されている住所が違うとか、外で受け取ることを希望しているなどを理由に電話で「ここに来て!」と指示されることがあります。
しかし、この電話でのコミュニケーション、これがなかなか難しいんです。
電話なので相手の表情も見えないし、ボディランゲージも使えないから、「あっち」みたいな言葉が通用しません。
また、話すスピードも速いので、相手の言っていることをキャッチするのがとても大変でした。
【教訓】 「言葉」だけで伝えなきゃいけない電話はFace to Faceよりも難しい!
対面ならば「あちらですか?」と指を指して説明できることが電話ではできません。
ボディランゲージが使えず「言葉」だけで相手に説明すること、そして相手の説明を理解することはとても難しいことを覚えておいてください!
語学学校で学んでおきたいこと
まず覚えておかなければいけないことは、フィリピンの語学学校は「1:1」の対面授業ということに加え、先生も授業に慣れています。
つまり、言葉で言いたいことを全て伝えられなかったとしても、ジェスチャーやホワイトボードを使った説明をすることで先生は理解してくれます。
つまり、対面だと「言葉」が不足していても伝えることができますが、それができないのが電話です。
ジェスチャーで伝えるスキルも大切ですが、意識的にジェスチャーを全く使わずに言葉だけで伝えるようにチャレンジしてみましょう。
例えば、電話を想定してお互い背中を向けて会話をするのも良いと思います。
また、テストでもよく「道案内」の問題があります。
テスト用紙に向かって説明するのではなくて、学内の教室の場所を案内したり、ショッピングセンターなどの行き方を案内したりと練習するのも良いです。
また、実際知っていても、先生に教室の場所を聞いてみて、先生がどういう風に説明するかを学ぶことも良いでしょう。
町中が勉強の場!ネイティブ環境だからこそ学べたこと
苦労もたくさんしましたが、やはりネイティブ環境は英語を身につける上でとてもいい環境でした。
地下鉄に乗っていても、ショッピングをしていても、食事をしていても聞こえてくるのは英語ですから、よく言う「英語のシャワー」を存分に浴びることができます。
ネイティブの国では、語学学校以外にも英語を学べる場所がたくさんあります。
私が実践していた簡単にできる「3つのネイティブから学ぶ英語学習法」をシェアしますね!
その1:盗み聞き
これはいいですよ!普段リスニングの練習って、YouTubeや映画を見たりしますよね!
それがネイティブの国だと、一歩外に出れば生の英語が色んなところから聞こえてきます。
地下鉄に乗れば仕事終わりの2人組が仕事について話し、レストランで食事をしていたら隣のカップルが今日あった出来事を楽しそうに話してます。
私は歩いている時でもどんな時でも話している人がいれば盗み聞きして、何を話しているのか、どんな言葉を使っているのかを聞くようにしてました。
そのお陰で、語学学校で教える英語とは違う、日常でネイティブが使う英語を学ぶことができました。
例えば、カナダの人はよく「I was like〜」、「She was like〜」みたいに「like」をよく使っています。
その2: わかってても質問しまくる
これも結構自分の中では大事と思っていることで、それは「たくさん質問する」こと。
例えば、レストランで料理を選ぶ際、食べたいものが決まっていたら普通はそのまま注文しますよね。
でも、そのまま注文してたのでは、「会話」が生まれないんですね。
注文が決まっていても「おすすめはありますか?」とか「このサンドイッチの具材は何ですか?」を聞くことで「会話」が生まれ、英語を使った言葉のキャッチボールができます。
料理についてじゃなくても「お店はいつが休みですか?」とかでも何でもいいので、質問をすることで会話をするようにしていました。
英語は使わないと上手になりません。ごく普通の日常生活の中でも、意識してたくさん英語を使えるようにしていました。
その3: ランゲージエクスチェンジ
これもとってもいいなぁって思ったのが「ランゲージエクスチェンジ(ランエク)」です。
言葉の通り「言語の交換」ですが、「英語を学びたい日本人」と「日本語を学びたいネイティブ」が集まって、お互いの言語を教え合います。
主催者によってプログラムが異なりますが、ちゃんとしたところに行けば資料も用意してくれていて、語学学校に行くように勉強することができます。
ネイティブがより日常的な英語を教えてくれるのです。
例えば、相手の仕事を尋ねる時に「What’s your job?」とは普通は聞かなくて、「What do you do for job?」と聞く方が自然だよ!みたいに教えてくれます。
ある程度の英語力がある人やIELTSなど試験対策を目的としていない人は、語学学校じゃなくても、こういった環境で十分英語を学ぶことができるなぁと感じました。
もう一つこの「ランゲージエクスチェンジ」がいいところは、「日本語を英語で教える」ということ。
言わずもがな、英語はコミュニケーションの「手段」ですよね。
英語自体を学ぶことももちろん大事ですが、その英語を使って何かを教えることは英語学習という面でもとても効果的です。
「『ありがとう』に『ございます』を付けるともっと丁寧になるよ!」といったことを英語で説明することで、教えているこちら側も英語を学ぶことができます。
また、ここに集まる人は、日本に興味がある人たちなので友達にもなりやすいです。
カナダのトロントには何種類もランゲージエクスチェンジがあったので、たくさん参加することができ、勉強も友達作りもできていい経験ができました。
【まとめ】 語学学校でしておけばよかったこと
以上、Part1と2に分けて語学学校で学ぶ英語とネイティブ環境で学ぶ英語の違いについて書かせてもらいました!
最後に今回のポイントをまとめます!
ネイティブの国に行って良かったのは、「語学学校で学んだことが活かされている。」と感じることができたこと。そして、「学校で学んだことだけじゃ足りないんだな…。」と実感できたことです。
例えば、ワーキングホリデーで仕事をゲットするために語学学校では履歴書の書き方、インタビューの受け方を勉強しますが、実際に大事になのは「働くことになってから」です。
「これはどうやって使うんですか?」、「ちょっと今手が空いてないので、後でしてもいいですか?」など、働いている最中に使う英語をあまり勉強できていませんでした。実際にカナダに行ってみないとわからないことがあるので、多少は仕方がありません。
この記事を読んで頂いてる皆さんには、ただ単にスピーキングとリスニングを伸ばすっていう、ぼんやりとした目的じゃなくて、「スピーキングのどういった部分を強化するのか?」といった、もっと具体的に勉強する内容を意識しましょう。
語学学校に行こうか迷ってる人、ネイティブ環境でどうやって自分で勉強できるんだろうかと悩んでいる人などにとって、少しでもこの記事がお役に立てたのなら嬉しいです!
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