【カナダ】アルバイトで稼ぐなら、チップ制度があるカナダがオススメする理由とは?
北米やヨーロッパ旅行を経験したことがある方なら、一度は支払った経験があるであろう「チップ」。
言葉そのものの意味としては「心づけ」ではあります。しかし、そうはいってもレストランやホテルでは「マナー」としてチップを渡すのが一般的で、もはやチップを払うのは義務とも言えます。
日本で暮らしているとなかなか馴染みのないこのチップ制度ですが、ワーホリでカナダへ行かれる方にとっては朗報なんです!
このチップはフルタイム就労・パートタイム就労問わず、そして基本的には皆さんの接客レベルにかかわらず、飲食店を中心とした接客業のお仕事をしていればその恩恵にあずかることができます。
実際に私もカナダのカフェでバリスタをしていましたが、セルフサービススタイルのカフェ勤務であってもそれなりの額のチップが貰っていました。
ワーホリでどこの国に行くか迷ってる方がいますが、少しでもワーホリ中の収入を増やしたいと思っている方には、ぜひカナダでのワーホリをお勧めします。
ワーホリのお給料事情
ではまずはワーホリ先の国として人気のカナダとオーストラリア、それぞれの平均的な給与額を見ていきたいと思います。
カナダ(トロントの場合)
・最低賃金(2019年度現在)… 14カナダドル
・1日6時間×週5日働いた場合の月給 = 約141,120円
・生活費(家賃、食費など)… 月約10万円
1か月に貯金できる額… 約41,120円+チップ
※お酒を扱う仕事は高額なチップ収入をあらかじめ想定しているため、最低賃金よりも時給が低い場合があります。
オーストラリア(シドニーの場合)
・最低賃金(2019年度現在)… 19.49オーストラリアドル
・1日6時間×週5日働いた場合の月給 = 約175,410円
・生活費(家賃、食費など)… 月約12万円
1か月に貯金できる額… 約55,410円
※21歳未満の方は最低賃金額が変動することがあります。
こちらを見ていただくと、実際のお給料はオーストラリアの方が高いです。ただカナダの場合、接客業であればこれに加えてチップ収入が見込めます。
ではチップはどのように、そして具体的にいくらぐらいもらえるのか見ていきましょう。
チップを貰える場面として想定されるのは主に下記2パターンです。
パターン1: お客さんから直接貰う
皆さんがぱっとイメージされるのはこちらではないでしょうか。
自分が対応したお客さんから直接チップを貰うというというパターンですね。
レストランによっては、あらかじめチップの額込みでお客さんに伝票が渡されることもありますし、お客さんがチップを別途用意して担当スタッフに手渡す場合もあります。
レストランのランクにもよりますが、チップの金額は飲食代の10~15%が望ましいとされています。
また私の友人はカフェでレジ対応をしていたら、お客さんから10ドル札をチップとして貰ったというなんとも羨ましい経験をもっています。その子はとても可愛い韓国人の女の子でしたので、お客さんに何かしらの下心があってのチップかもしれませんが…。(笑)
そのためお客さんから直接受け取るチップの金額については正直なところ、「その人次第」です。
一般的にサーバー(料理を提供するポジション)の仕事の場合、チップを時給換算すると平均で4~5ドルほどもらえるのが一般的です。つまり、1日6時間×週5日働く場合はチップだけでも月4万円ほどの収入が見込めます。
パターン2: お店で全てのチップを集めて各スタッフに振り分ける
主にカフェやフードコート内にある飲食店の場合、お店のレジ横にチップを入れるボックスが設置されているのでそこにチップを入れてもらいます。
セルフサービスの飲食については、チップを必ず支払わなくてはいけないというわけではありません。ですが、もともと小銭をじゃらじゃらと持ち歩く習慣のないカナディアンたちは案外このボックスに気前よく小銭を入れてくれたりします。
そして、大体の場合は店長がすべてのチップを集め、出勤日数や就労時間に応じて各スタッフに振り分けてくれます。
こちらも金額はチップを入れてくれるお客さんの数次第なので明確な金額は提示しにくいので、金額はあくまでも参考までに。
私はカフェでフルタイム勤務(1日8時間×週5日)をしていた際、月に2~3万円前後のチップをお給料とは別にもらっていました。
一番チップ収入が見込めるのは飲食店のサーバーポジションですが、カフェやフードコートにある店舗勤務であっても月2~3万円ほどのチップ収入にはなると思います。
チップがもらえない職種もある!?
残念ながら、カナダの飲食店で働きさえすればどんな職種でもチップがもらえるというわけではありません。
まず、前述のチップを貰えるパターン1の場合ですが、これは基本的に自分の担当をしてくれたお客様に心づけとして渡すものです。
よって同じ飲食店であっても、非接客ポジション(キッチンのお皿洗いなど)の職種の方がお客様から直接チップをもらえるケースはほぼありません。
お店によってはオーナーの意向でキッチンスタッフにもある程度のチップを振り分けてくれることはありますが、お客様から個人的にチップをいただけるサーバー職と比べれば微々たる金額になってしまいます。
しかし、将来的にはキャッシュレス時代になっていきますので、どんどん現金を使わなくなることが想像できます。そうなると、カード払いの際にチップ額を上乗せして支払うような形になるので、パターン1の直接チップを貰う機会は減って行きます。
要するに、近い将来にもパターン1は消滅して行き、パターン2のお店がチップをスタッフに振り分けるスタイルになるので、職場のポジションによる金額差は無くなっていくでしょう。
チップを貰う側に回るとより稼げる!
いかがでしょうか?
チップを支払う客側の立場だと、「チップは高いよな…。」と感じる方は少なくないと思います。
しかし、働く側に回るとチップを払うよりも貰う機会の方が多いので、働く上でのモチベーションにもなってきますよね!
多くのチップを収入として得るためには、お客様に気持ち良い接客ができる英語力とコミュニケーション力を兼ね備えていることが大前提です。
「英語ができない = まともにお客さんの対応ができない店員」に対し、わざわざ多額のチップを快く渡してくれる人はいません。
カナダでチップの副収入を狙う方は、最低限お客さんの要望にしっかり英語で応えられるだけの英語力を身に付けて臨みましょう!