日本人が海外でやりがちな「タブーファッション」~笑われない服装選びの極意~
留学に行く時、どのような服を持っていけば良いか悩みますよね?
私もフィリピンとカナダに留学する前、とても悩みました。そして、日本で日常的に着ていた服を持って行って気付いたこと。
「あれ?私の服装何となく海外で浮いてる?」と感じたのです!!!
そんな私の実体験から、このコラムでは留学時に抑えておくべき服装のルールを紹介していきます!
今、留学を考えている方や、これから留学に行く方に是非読んでいただきたいです。
日本人の服装が海外では浮いていると気づいたきっかけ
これは、私がフィリピン留学をしていた時です。私は袖がふわっとレースになってるシャツとワイドパンツを履いていました。
すると先生に「なんでそんな全身だぼだぼの服を着ているの?そのパンツなんてヒッピーみたいで変だよ。」と言われたんです!
日本では、「ヒッピーみたい。」なんて言われたことなかったので、めちゃくちゃショックを受けました。
その後、その先生はどうしても私の格好が気になったらしく、ショッピングモールへ連れて行かれて、フィリピン風コーデをしてくれました。(笑)
また、カナダにいた時は、トルコ人の友人に「日本人と韓国人はやたらと着飾るから、今日はパーティーでもあるのかって思う。」と言われたこともあります。
先ほどから結構ずばずばと言われていますが、はっきり言ってくるのはごく一部なので安心してください。(笑)
このような経験を通して、「もしかして、日本人のファッションは海外では浮いているのでは…?」と考えるようになりました。
ですが、ここで大事なのは、海外では「浮いている」だけで、日本人のスタイルが「ダサい」わけではありません。
外国人には、彼らのスタイル、私達には私達のスタイルというものがあるのでどちらが良いとか悪いとかではないんですよね。
でも、もし留学などで海外に滞在するのなら、その国のスタイルというのは知っておいたほうが良いと思います!
では、次に日本人と外国人のファッションセンスの違いについて解説していきます。
日本人と外国人のファッションセンスの違い
私が思う日本人と外国人の服装の違いは、大きく分けて3つあります。
① 日本人→ゆったりとした服、外国人→体のラインが出るような服を好む
留学中、1番感じた違いは、日本人女性は露出の多い服や、体のラインがはっきり出るような服をあまり着ないが、外国人女性はわりとピタッとした服装や胸元が開いた服装を好むということです。
これは、日本人が「体型に自信がない人が多い。」というのが1つ目の理由です。
DHCが2015年に500名の女性に行った体型についての調査では、わずか9%の女性のみが「自分の体型に満足している。」と答えました。
この調査からもわかるように、日本人女性は体型を隠せるような服装を無意識に選んでいるのが理由だと考えます。
2つ目は文化による違いだと思います。日本には「隠す美」という文化が古くから存在しています。具体的な例だと、平安時代に身分の高い女性は扇子や御簾で顔を隠していました。
また、女性には奥ゆかしさや可愛さが求められる傾向が強い日本社会では、「セクシー=だらしない、いやらしい印象」を相手に与えてしまうためそういった服装は控えられます。
一方、アメリカやカナダなどでは「セクシーで自立した女性」というのが魅力的な女性像としてあります。「可愛い=子供っぽい」という印象を与えるためフリルやダボっとした服装は好まれません。
②日本人→どう見えるかを重視、外国人→着心地や自分に合っているかどうかを重視
留学に行って思ったのが、外国人は日本人ほど服装に対して、他人にどう思われているのかを気にしていないということです。
私も日本では、服装を決める時、「トレンドを取り入れているか。」、「季節感は合っているか。」、「遊ぶ相手が好きな服のテイストに合っているか。」など他人からの目線をすごく気にします。
しかし、私の留学していたカナダではあまり着飾ることはせず、単純に着心地の良さそうな服を着ていました。
カリフォルニア州立大学が行った調査では、日米200名の大学生を対象に「服を購入する際に1番重視するポイント」を聞くと半数以上のアメリカ人が「サイズ感」を選んだのに対し、日本人は4割以上が「デザインや色合い」を1番に選んだそうです。
2位:値段
3位:サイズ
2位:値段
3位:デザイン・色合い
このように、何を優先するかという違いからも異なったスタイルが生まれていることがわかりました。
③ 日本人→バリエーションが豊富、外国人→シンプル is the best!
海外に行って、日本の服装のバリエーションは本当に多岐にわたっていると感じました。
外国人から見ると、様々なスタイルを着まわしている日本人の服装はクリエイティブで独創的だと感じるようです。
特に、少し前に流行った「原宿スタイル」や「下北系ファッション」などは、日本人ならではの流行です。つまり、日本人にとっての服装とは、外見を通して相手へ自己表現をする意味合いも込められているのではないでしょうか?
一方、欧米社会では「シンプルなデザインが最高!」という価値観があると思います。
例えば、アップルのiPhoneにしてもスタイリッシュなデザインで無駄がありません。さらに、WEBサイトでも、Twitter、Facebookなどのアプリでもシンプル&機能性に重きが置かれていると感じます。
また、服を着飾るより、体そのものを鍛えている人が多いのも日本と海外の面白い違いですよね?
このような趣向、考え方の違いから、国それぞれのファッションが形成されているんですね!
海外で笑われない服装選びについて
今まで、「日本と海外には独自のスタイルがある。」ことを紹介してきました。
ここからは具体的にどのような服装をすれば良いのか、私の留学経験(フィリピン&カナダ)から、個人的にNGな格好、OKな服装をまとめてみました。
まずは、個人的にNGだと思う服装から紹介します。
【NG】袖がフリフリしている服
フリルは幼稚な印象を与えるので要注意です。外国ではかなり浮いてしまいます…。
【NG】日本で大流行しているワイドパンツ
そこまで浮くわけではないですが、周りではいている人は1人もいませんでした…。わざわざ体のラインを隠すワイドパンツは流行っていないのかもしれません
【NG】フレアスカート
これはカナダに限ったことかもしれませんが、カナダ人女性は日常生活ではパンツスタイルが多いです。基本的にスカートやドレスはパーティー用です。
あと、冬になったらスカートなんて履けなくなるので邪魔になります!
【NG】よくわからない英語が書かれた服
日本でも変な日本語の服を着ている外国人を見かけますよね?これは逆もしかりです。
ちなみに、この洋服の「humbug」とは「ペテン師や嘘つき」という意味らしいです。知らずに来ていると恥ずかしいですよね…。なので、海外には英語が書かれた服はなるべく持っていかないようにしましょう。
英語のTシャツを海外に持っていくのは心配だけど、漢字が書いてあるTシャツとかは逆にCOOLかもしれません。
次に個人的にOKだと思う服装を紹介して行きます。
【OK】スキニーパンツ
世界中で愛される安定のアイテムです。どこの国でも浮くことがないので、留学中に持っていくことを強くオススメします。
寒い国に行く方は、ユニクロやGUで売っている裏起毛スキニーがかなり優秀です。
【OK】パーカー
カナダ人はパーカー(フード付き)好きが多いです。どこに行ってもパーカーの人を見かけます。なので、現地に馴染みやすいアイテムです。
現地でも調達できるので、日本から持って行く必要はないと思います!
【OK】スニーカー
カナダでは多くの人がスニーカーを履いていて、ヒールのある靴を履いている人をほとんど見かけませんでした。
ちなみに、カナダのブリティッシュコロンビア州では、職場でのハイヒール着用の義務づけを禁止する法案があったりします。
《番外編》 持って行っても良いかも!
以下、服装の番外編ですが、ピンと来た方は持って行っても良いかも知れません。
アニメキャラのTシャツ
もし、あなたがアニメ好きなら、NARUTOとかワンピースのTシャツなどを持って行っても良いかもしれません。日本では恥ずかしくても海外なら堂々と着れますし、外国人の友達を作るきっかけになるかもしれません。
ドレス(ワンピース)
もし、クラブやパーティーに参加する場合ドレスコードがあったりします。私の友人も、カナダのクラブに行く時にサンダルを履いてきて入店拒否されていました。(笑)
特に、黒のワンピースは優秀なので女性の方は1着持っていって損はないかもしれません。
私が見たカナダ人のこの服装アリ?
海外で浮かない服装を紹介してきましたが、逆に私が「これは変だよ!」と思った外国人の服装も紹介します。
全身ジャージで日常生活を送る人
カナダでは、スポーツメーカーのジャージで地下鉄とか街ぶらしている人を結構見かけます。
日本の場合、近所のコンビニに行く時ならわかりますが、遊びに行く時もジャージを着てくるのには衝撃を受けました。
噂によると昔はジャージで過ごす若者がもっと多かったようです。着たいものを着て、ラフに過ごす彼らが少し羨ましくも感じました。
ヨガタイツを普段使い
写真のようなヨガに使うパンツを日常生活でも履いている女性はかなりいました。
留学経験者の方に話しを聞くと、オーストラリアでも「ヨガパンツとTシャツ」で出歩いている人が結構いるようです。カナダだけのブームではないんですね…!体のラインがぴっちりと出るので、私は履けないなぁ…と思って生活していました。
ファッションに関心が薄いカナダですが、2011年にはバンクーバーがこんな賞を受賞しています。
「Worst-dressed cities in the world」
これは服装がダサい国に送られる賞で、この年バンクーバーはワースト3位に選ばれました。また、カナダの首都のオタワも8位にランクインしています。
カナダにはとてもラフに生活している人が多いので、あまり着飾ることに興味がないのかもしれませんね。日本とは違う価値観を持っていて面白いです。
カナダで服を買うならどこがオススメ?
「もしカナダで服を買うならここだ!」という場所を紹介したいと思います。
カナダで洋服買うならこの3強です。
① H&M
ファストファッションの王様です。3,000円程で買えるのと、種類、デザインが豊富なので自分に合う服を見つけることができます。私も服が欲しくなったらH&Mに行っていました。
② ZARA
日本でも有名なザラのカナダ店では、日本にはないセクシーでお洒落なデザインの服が売られています。しかし、お高めなのが欠点かも…。
③ ARDENE
カナダ生まれのファッションブランド。カナダに40店舗以上あります。1つ買うと1つ無料になるセールを定期的にやるので、そこを狙うのがかなりオススメです。
また、上記のお店の他にカナダにはユニクロもあります。しかし、カナダのユニクロは日本に比べ高いです!
日本では、「安くて質が良い。」というイメージですが、カナダではちょっと高めのブランドというポジションでした。価格は約2倍くらいです。
また、もし現地で買うよりも日本から持って行きたい派の人は、この2つは持っていかないようにしましょう。
海外と日本では洗濯の仕方が異なります。洗濯も温水で洗う文化だったり、洗濯物は外に干さず、乾燥機を使って乾かしたりします。
なので、高価なものや熱に弱い素材(天然素材:木綿・麻・毛・絹・レーヨン・ビスコース)は、非常に縮みやすいので注意が必要です。
その他に、ナイロンやポリウレタンも高温に非常に弱いので、比較的縮みにくいポリエステル系素材の服が留学に適していると言えます。
【結論】 日本からどのような服を持っていけば良いの?
私なりの結論としては、「現地でも使えそうな服かつ、古めの服を多めに持っていく。」が良いかと思います。
やはり、海外で服を買うとぴったり体に合うサイズを見つけるのが難しいことに加え、出費がかさんでしまいます。そのため、日本から1週間分は持って行くようにしましょう。
また、古い服を持って行くと、帰国する際に捨てたり、リサイクルショップに持ち込んで荷物を軽くしたりすることができるのでおすすめです!
そして、服を持って行く時は、以下の「海外で浮いてしまう服装」には要注意です!
このコラムでは、「日本人の服装が浮いているから直したほうが良い。」と伝えたいわけではありません。
「より現地に馴染んで生活するためのアイディア」として、役に立てば嬉しいと思っております♪