荷物はバックパック1つだけ!?ワーホリするとミニマリストになる理由
こんにちはセブ島でITインターン中のしんごです!
僕はここ2年ほど、海外を拠点にする生活を送っています。
そんな生活をしていると、荷物がどんどん少なくなって自分がミニマリスト化していることに気が付きました。
ミニマリストという言葉はなんとなくは耳にしたことがあり、「4畳半の部屋に住んでいるモノをなるべく持たない人たち。」のことだろうという程度の理解度でした。
しかし、Netflixのドキュメンタリー「MINIMALISM」を見たことによって、この言葉をより深く理解することができました。
今回は、カナダワーホリをしていた時に「あれ、なんか自分ミニマリスト化してない?」と思ったことがあったので、そのことを記事にしていきたいと思います。
ミニマリストとは?
ミニマリストとは、必要最低限のものしか持たないようなライフスタイルで生活する人達を呼ぶようです。
2010年前後から海外で使われるようになった言葉で、その後に日本でも流行りだしたそうです。
基本的な概念は数年前に流行った「断捨離」という言葉と同じような気がしますね。
ここ最近はモノを減らすことだけでなく、思考をシンプルにすることも流行っているみたいです。
とりあえず、何でも「Simple is the Best!」ってことですかね。
ワーキングホリデー後にミニマリスト化した2つの理由
それでは、僕がワーキングホリデーを機にミニマリスト化するに至った2つの理由を紹介して行きたいと思います。
① どうせ1年しかいないから荷物を増やしたくない
カナダのワーホリは基本的に1年しかありません。
永住権取得が目的でしばらくカナダに住みたいという人や、カナダで運命の人と出会ってカナダに移住を決めましたという人でない限り、誰でも1年以内にカナダを出ることになります。
そこで、ミニマリストっぽくなる流れはこんな感じになります。
↓
飛行機に乗る時に荷物の超過料金を取られたくない。
↓
なるべく荷物を増やさないように、必要最低限のもの以外は買わない生活をする。
↓
ミニマリスト(仮)になる。
たまに、荷物を段ボールに詰め込んでクロネコヤマトなどで日本に送るという強者もいますが、そういう人は例外です。
その他にもワーホリをしていると引っ越しが多くなるということも、ミニマリスト化の1つの要因なのかなと思います。
単純に引っ越しの際に荷物が多いと面倒くさいですからね…。
ちなみに、僕は1年のワーホリ期間で4回引っ越し5軒の家に住みました。
慣れない海外で英語での家探しとなると、何かしらのトラブルが発生してすぐに家を出ていかなければならないということをよく耳にします。
なので、いつでも移動ができるように荷物を少なくしておくことは、案外重要なことだったりします。
② カナダではおしゃれに気を使わなくなる
カナダ人は基本的にあまりおしゃれではない気がします。(←カナダ人の方ごめんなさい。)
あまりにも冬が長くて寒いのでみんなおしゃれに気を使っている余裕がなく、機能性重視の服が中心になっているのかな…と個人的には思っています。
その中で暮らしていると、だんだんとファッションに興味がなくなり、新しい服をあまり頻繁には買わなくなります。こうして、ミニマリスト(仮)の完成です。
特に僕が住んでいるキャンモアという町は山間部にある町なので、町にいる人のマウンテンパーカーの着用率は半端なく高いです。
町にあるちょっと高級なレストランに行っても、中にいる人たちは品のよさそうなアウトドア系の服を着ている人たちばっかりです。
もし、町中でスーツを着ていたりおしゃれな格好の人を見かけたりしたら、それはほとんどの確率で観光客や外部から来た人です。(笑)
思考もミニマリスト化する
物量的にミニマリストになったら、その次にあるステップは思考のミニマリストです。
カナダにいると、日本いた時と比べて思考もミニマリスト化しやすいと感じました。
その理由は、余計な事を考えなくなるからです。
日本にいると、面倒くさい人間関係や周りの目を気にしたりして無駄に考えることが多いので、ただ生活しているだけでものすごく疲れます。
しかし、カナダでワーホリをしていると周りにいる陽気な人達の影響もあり、(個人差はありますが)周囲のことが気にならなくなり、無駄な考えを断捨離することができます。
実際、僕には以下のような2点で、考え方の変化がありました。
1. 周りの目が気にならなくなった
日本にいた時は、何をするにも他人の目を気にしていました。
会社では上司の目を気にして、何をするにも上司の顔色を窺っていました。
ワーホリに行くという決断も、会社を辞めるという決断も最初は「親や友達にどう思われるか」を気にしていた覚えがあります。
しかし、カナダにきて自分のやりたいことを好きにやっている人達と時間を共にすることによって、人の目を気にするだけ時間の無駄だということに気づきました。
それから自分のやりたいことを好きにやるように徐々に変わってきましたが、そこで感じたことは周囲の人達はそれほど自分に関心を持っていないということです。
周囲の目を気にするということは、自分自身で勝手に妄想して疲れているだけです。
2. 他人に期待しすぎなくなった
勝手に他人に期待して、勝手にその期待を裏切られて疲弊するということがほとんどなくなりました。
このような考え方のきっかけは、どんなことが起きても「これは文化の違いなんだ。」と思うようになってからです。そうなると、どんな場面でも自分の感情を保てるようになります。
このような考え方になってからは、他人に過度の期待をすることがなくなったので、期待を裏切られて疲弊するということもほとんどなくなりました。
ミニマリストになることのメリット
モノに固執する気持ちや物が必要な理由は、裏を返せば「心配だから用心しておきたい!」という部分からくるものです。ある意味、心配性の裏返しとも言えるかも知れませんね!
必要以上に物に固執せず、必要最低限の物だけ持ち軽いフットワークで行動できるようになると、単に身軽になるだけでなく心も軽くなるものです。
以下、僕が考えるミニマリストになることのメリットを3つ紹介したいと思います。
① お金がかからない
ミニマル生活の1番のメリットはお金がかからないということです。
最初は色々なものが欲しくて、ついつい色々なものを買ってしまうかもしれませんが、しばらくミニマル生活を送っているとだんだん物欲が消えて行くことに気付きます。
僕自身も学生時代は古着が好きでいつも服を買っていましたが、今ではほとんど服は買いません。
買いたい衝動を抑えるコツは、「同じようなもの持ってないかな?」と考えることです。
モノを買う前に一歩立ち止まって考えてみると、意外と必要ないものを買おうとしていることに気づくことがあります。
② 選択の数が減る
モノが溢れかえっていると、毎日着る服を選ぶだけで脳を使ってしまいます。
かのスティーブ・ジョブズは、重要な選択をする時に脳をフル活用させるため、他の無駄な選択を人生から排除しているそうです。
彼のように毎日同じ服を着ろとは言いませんが、自分が把握できる数のモノを持つことで思考もスッキリしてきます。
③ 移動が楽
海外生活をしていると引越しや移動することが多いので、その時に荷物が少ないと相当楽になります。
特にカナダの冬に引越しをするとなると、雪が降っていたり極寒の中を移動したりすることになるので、荷物が少ないことによるメリットは大きいです。
The Minimalists
Joshua Fields MillburnとRyan Nicodemusの2人は「The Minimalists」として世界中で知られています。彼らが運営するTheMinimalists.comでは、より少ない物で有意義な生活を送ることについて記事を書いています。
冒頭でも触れた『MINIMALISM』は、2016年度のナンバーワン自主制作ドキュメンタリー映画であり彼らは製作責任者でもあります。
彼らの「より少ない持ち物で有意義に暮らすこと」という話は、大量消費社会のなかで生きている私たちにとって多くの学びがある内容だと思います。
【まとめ】 ワーホリでミニマリスト(仮)になってみるのもあり
ここまで話してきたように、ワーホリはミニマリスト的なライフスタイルを自然と手に入れるには最適な環境だと思います。
モノがたくさんある環境で暮らしているとあまり気づきませんが、本当に必要なものだけで暮らしていると、それ以外のモノは必要ないということに気づきます。
僕自身も、実家に服が大量にありますが、カナダに持ってきたほんの一部で1年以上生活できました。
とはいえ、ここでいきなり「よし、ミニマリストになるぞ!」と意気込んでも、最初は不便さの方が際立ってストレスを感じるかもしれません…。
僕は普通に暮らしていたら、生活スタイルがミニマリストっぽくなっていたくらいがちょうどいいと思っています。
まずは、サラッと試す感じで、必要最低限のモノだけの生活を始めるのも悪くないと思います。