【社会人の迷い】留学やワーホリをなかなか決断できない3つの不安要素とその解決方法
こんにちは、ちひろです。
今回は、「海外での勉強や生活に憧れはあるけど、なかなか決心がつかない…。」という社会人の方々にお届けしたいコラムです。
みなさんが留学やワーホリを決断できないのは、どのような不安によるものでしょうか?
私自身、長年勤めていた会社を辞めて日本を出るかどうか、4年間も悩み続けて、ようやく決断しました。結果として、カナダで後悔のないワーホリ生活を送ることができました。
ただし、悩みに悩んだその4年間は、単に漠然と迷っていたわけではありません。少しずつ不安要素を解消しながら日々を過ごすことで、海外移住を実行するに至りました。
そこで本日は、「社会人が抱えがちな3つの不安と、私の実体験をもとにした解決方法」をシェアさせていただきます。
第1の不安: 「今さら留学やワーホリなんて遅いかな?」
まずは、年齢に関する不安から解決していきましょう。
著者自身も、留学に関心を持ち始めたのは25歳になってからです。そこから4年近く悩み準備期間も必要ですから、海外へ渡る頃には31歳を迎えていました。
一方、周囲の友人達は、20代前半のキャリアを活かしてより良い条件の会社へ転職したり、結婚や出産などで家庭に入り始めたりしていました。
周りのことをそんな目で見ていました。
もしも自分が、まだ高校生や大学生だったら、早いうちに英語力を磨いて、就職活動の幅を広げることができたでしょう。
一方、現実的には、当時の私は20代後半に差し掛かるところ。
「このタイミングで誰も知り合いがいない国へ行って、イチから英語を勉強しても意味ないかな?どうせ、語学学校に入っても、私よりも若い子ばっかりだろうな…。」
そんな考えが頭の中を占拠していました。
正直、この不安だけは、実際にカナダに来るまで完全に払拭することはできませんでした。
でも、読者のみなさま、ご安心ください。
今なら胸を張って、「何歳からでも遅くない!」と断言できます。
「何とくだらない悩みだったのだろう。」とさえ感じます。日本にいた頃は、「結婚、ましてや、出産したら留学なんてできない。」とか「就職後に再び学校に通うなんてレアケースだ。」と考えていました。
しかし、私はカナダで旦那さんやお子さんを連れて「家族留学」の形で、ライフスタイルを変えた何人もの留学生と出会いました。
カレッジでは、一度は就職したけれど、「また勉強したくなった。」という理由で、仕事を手放して就学している同年代、むしろ年上の方も珍しくありませんでした。
また、未熟だった私は、「ワーホリするなら若い方が良いに決まっている。」とも、思い込んでいました。
でも、現地で仕事をはじめた際に、「さすが、社会人経験がある子は違うね!」と褒めていただけることも多く、既に働いた経験があるからこそスムーズに進められることも多くありました。
さらに、「私は絶対に意味あるワーホリにする!」という強い志で海外生活を送っていたため、帰国後に前職よりも良い条件の仕事を手に入れることもできました。
以上のことは、「勝手な固定観念で、自分の行動に制限をかけてはいけない!」という教訓になりました。
第2の不安: 「仕事を辞めたらもったいないかな?」
次に、現在の仕事にまつわる不安を見ていきましょう。
私が勤めていた会社は休職制度のない企業だったので、留学するとなれば退職するしかありませんでした。
一方、留学について悩み始めた時期は、仕事を楽しめるようになってきた頃でした。
先輩をサポートしていた立場から、自分が決定権を持って自由に業務ができるようになっていたタイミングです。
入社当初は、慣れないことや分からないことばかりで、出勤が辛い日もありました。
でも、何とかしがみついて、ようやく確立できた中堅社員のポジション。
「苦労してここまでキャリアを築き上げてきたのに、手放してしまっていいのかな?」
留学後に再就職して、不慣れな場所でまたゼロから新入社員として努力しないといけないことも想像すると、気が滅入ってしまいました。
でも、冷静に考えると、同じ会社で昇進するだけがキャリアアップではありません。
違う環境で新しいことに挑戦し、経験の幅を横に広げることも、この人生100年時代では立派なキャリアアップです。海外生活で身につく学び、教養の素晴らしさは計り知れません。
まず、留学は「未来の自分への投資」だと捉えること。
次に、「一時的に失うものはあるけれど、その分一生懸命スキルを磨き、あとからその損失を回収できれば良い。」と考えることで、自然に肩の荷が下りた心地がしました。
また、この不安の裏には「この会社でまだやり残したことがある。」という気持ちがあることにも気がつきました。
そこで、後悔しない退職にするため、昔から挑戦したかったプロジェクトに次々と取り組みました。
「もうこの場所で新たにチャレンジしたいことは何もない。」と思えるまで、必死に業務にあたりました。
そうすることで、「この仕事は後輩に引き継いでも悔いは無い。」と考えられるようになり、自分の新しい人生を模索することに集中できるようになりました。
第3の不安: 「現地できちんと生活していけるかな?」
最後は、一番の大きな足かせとなりうる不安です。
留学決行を考え始めた当初の私は、自分が海外で生活しているイメージを描くことが全くできませんでした。
なぜなら、旅行ですら英語圏に行ったことがないし、義務教育以降は英語の勉強を一切していなかったからです。
そこで、まず私は仕事の始業前に英会話スクールへ通うことを決意しました。平日は毎朝1時間、トータルで2年ほど継続しました。
英語を学習したい気持ちは長らくあったので、苦ではありませんでした。また、勉強すればするほど、留学したい気持ちは募ります。
でも、どれだけ勉強しても、「私は海外で生きていける!」という強い自信を持つことはできませんでした。そんな中、仕事でカナダ出張の機会に恵まれました。
現地入りするまでは、「今までの勉強の成果が出なかったらどうしよう…。」と、不安でいっぱいでした。
しかし、いざ入国してみると、空港やホテルで、カナディアンとの会話が自分の予想以上にスムーズにできました。
「今までの努力は無駄ではなかった!」と実感することができて嬉しかったと同時に、ある感情が脳裏をよぎりました。
「今の自分なら、カナダでも何とかやっていける気がする!海外生活に挑戦してみよう!」
この直感が、留学に向けて一歩を踏み出す、最後の大きなひと押しとなりました。
【まとめ】すべての不安に共通することは自信のなさ
留学を決意するまでの4年間を振り返ると、はっきりと分かることがあります。
私の決断を阻んでいたものは、「自信のなさ」でした。
留学やワーホリを意識した時、年齢・お金・仕事・再就職・現地での生活といった、不安要素が次々と思い浮かぶでしょう。
自身の経験から、少しでも懸念事項がある場合は、無理に決断すべきではないと考えます。
でも、「いつか絶対に留学したい」という気持ちを忘れさえしなければ、必ず、「よし!今の私なら大丈夫!」と、心を決められる日が来るはずです。
そうは言っても、ただ解決するのを待っているだけでは、永遠に先延ばしになってしまいます。
お金が足りないなら、工夫して貯めましょう。
仕事でやり残しがあるなら、とことんやり切ってみませんか。
現地での生活がイメージできないなら、英語を勉強してみたり、旅行レベルでいいから海外へ行ったりしてみてはいかがでしょう。
行動を具体化できることは数多くあります。そして、そのひとつひとつが、少しずつ自信につながります。
読者のみなさまが、それぞれのベストタイミングで留学やワーホリを決断できることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。