【ワーホリ豆知識】日本にワーキングホリデービザで来ている外国人はどの国籍が多い?
こんにちは!かわけんです!
僕は日本で働いている時に「ワーキングホリデーしたい!」と思い、カナダのビザを取ったのですが、選択肢は「オーストラリアかカナダの二択」でした。
何となく他にもニュージーランドやイギリスもあるというのは知っていたんですが、それ以外の国はほとんど調べていませんでした。
しかし、調べてみると「ワーキングホリデーで行ける国」って他にも結構あるんですね。なんと「26か国・地域」もあるんです。(2019年12月13日現在。口上書の交換の国含む)
「ワーキングホリデーは2カ国間の協定なので、「日本人がカナダに行ける」と言うことは、逆に「カナダ人が日本に行ける」ことにもなるんですね。
つまり、ワーキングホリデーを利用して日本に来ている外国人も結構いるということなんです。
ということで、今回は逆の視点で「日本にワーホリで来ている外国人」というテーマでコラムを書きたいと思います。
ワーキングホリデーに役立つ情報かどうかは正直わかりませんが、知っておくとワーホリ中の会話のネタにはなると思います。(笑)
あまりこちらからの視点での記事はないので、ワーキングホリデーを考えている方は是非ご一読ください。
そもそも「ワーキングホリデー」って?
「ワーキングホリデー」っていう言葉自体は、皆さんご存知だと思います。
ワーキングホリデーは国の「制度」としてしっかりとあるもので、2か国・地域間の取り決めに基づいて就労等を認める制度なんですね。日本では、「外務省」が管轄しています。なので、正式な情報は外務省のホームページを見れば知ることができます。
例えば、このコラムは2020年の3月に書いていますが、2020年4月からオランダが新しくワーキングホリデー先として追加されるという情報があります。こエージェントさん等のホームページやブログでもワーホリ情報はチェックできますが、正式な情報は外務省のウェブサイトに上がっています。
この外務省のホームページには、「ワーキングホリデー制度」の「概要」も以下のように載っています。
ワーキング・ホリデー制度とは,二国・地域間の取決め等に基づき,各々が,相手国・地域の青少年に対し,休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度です。各々の国・地域が,その文化や一般的な生活様式を理解する機会を相手国・地域の青少年に対して提供し,二国・地域間の相互理解を深めることを趣旨とします。
出典: 外務省/ワーキング・ホリデー制度(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/working_h.html)
はい。かたい文章ですみません。(笑)
要は皆さんが知っているように、若い人たち(基本的に30歳以下)が旅行や仕事などを目的に協定先の国に滞在していいですよっていうのがワーキングホリデーです。
つまり、日本人がカナダにワーホリで行くように、カナダ人にも日本へのワーキングホリデービザを発給しているのです。
直接的には私たちに関係しないので、「日本にワーキングホリデーで来る外国人」ってあんまり気にしないですよね。
ですが、外国人がワーホリで日本に来るデータを見てみると、「日本→海外」とは違った数字を見ることができて面白いんです。
私は仕事を退職してワーキングホリデーをしたのですが、「ワーホリって遊びじゃないの?」みたいなイメージを持っている人が少なからずいました。
仕事仲間とかでも、そんな風に「ワーキングホリデー」を「遊び」みたいなイメージとして持っている人は皆さんの周りにもいると思います。
もちろん、遊びの延長線上でワーホリしている人もいるでしょうが、真面目に英語の勉強を目的としてワーホリビザで渡航している人もいます。
あまり人が知らないようなデータや豆知識を知っていると、少しはワーキングホリデーに対する思い入れや真面目さを周りの人に伝えることができるかもしれません。
ということで、違った角度からデータを見ていきましょう。
ワーキングホリデー協定先の26か国・地域
「ワーキングホリデー」と言うと、カナダやオーストラリアのイメージが強いですよね。
ですが、上述の通り、意外とワーキングホリデーで行ける国って多いんですね。
新しく追加される予定の国も入れると、現時点で「26か国・地域」もあるんです(2019年12月13日現在)
ちなみに、最初に日本とワーキングホリデー協定を結んだのはオーストラリアです。
いつかと言うと、遡ること40年前の1980年なんです。
そんなに昔でもないので、意外に感じる人も多いのではないでしょうか!
2013年までは11か国・地域だったのですが、2013年以降はヨーロッパの国を中心に一気に増加します。
現在進行形で協定国の増加は続いており、2020年にはスウェーデン、エストニア、オランダが追加される予定です。
日本がどのような国と協定を結んでいるのか、地域別に見てみましょう。
英語圏
・オーストラリア
・ニュージーランド
・カナダ
・イギリス
・アイルランド
ヨーロッパ
・フランス
・ドイツ
・デンマーク
・ノルウェー
・ポルトガル
・ポーランド
・スロバキア
・オーストリア
・ハンガリー
・スペイン
・アイスランド
・チェコ
・リトアニア
・スウェーデン
・エストニア
・オランダ
アジア
・韓国
・台湾
・香港
南米
・アルゼンチン
・チリ
「英語圏」としてくくっている、英語が第一言語の国はイギリス、アイルランド、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの合計5か国です。
トータルの数で言えば、26か国・地域中の5か国なので多いわけではありませんが、この5か国がワーキングホリデー先として最もメジャーで人気な国です。
また、ワーキングホリデービザで渡航できる国の数が一番多いのが「ヨーロッパ」で、16か国です。ヨーロッパにワーホリに行く人は、フランス語やドイツ語など、英語以外の言語習得が可能です。また、ヨーロッパは第二言語として英語を話せる人も多いので、英語の学習をすることもできます。
注目すべきは、日本のご近所の国・地域でもワーキングホリデーが可能で、「韓国」、「台湾」、「香港」がそれにあたります。
これらのアジア圏の国や地域は、地理的にも近いので航空費を安く抑えることもできます。
最後に意外なところで、「南米」も実は可能なんですね。アルゼンチンが2017年、チリが2018年に新たに追加されました。
「ワーキングホリデー」と聞くと、ほとんどの人が「英語圏」のカナダやオーストラリアなどをイメージすると思いますが、ご覧の通り選択肢はたくさんあります。
では、実際にどの国へ渡航している人が多いのかを次の項目で見ていきましょう。
日本人がよく行くワーキングホリデー先
まず参考として、「日本→海外」のパターンをざっくりと見ておきましょう。
ご覧の通り、日本人がワーキングホリデー先として選ぶ国・地域は、やっぱり「英語圏」の国が圧倒的に多いです。
日本人の場合、「英語の勉強」、「英語を使って働く」、「英語ネイティブの友達を作る」を目的にワーキングホリデーをする人が多いことがわかります。
私自身も同様に、そのような目的があったからカナダへワーキングホリデーに行きました。
フィリピン留学の時に出会った友達で、フィリピン留学後にワーキングホリデーをする友達も多くいました。やはり、そのほとんどがカナダかオーストラリア、ニュージーランドで、このランキングの通りでした。
では、この逆パターンの「海外→日本」はどうなのでしょうか?
次の項目で具体的に見ていきましょう。
全然違った!日本にワーホリで来る外国人の国籍
先ほど「日本→海外」のパターンでは、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの順番で人気であることを説明しました。
その逆パターンの「海外→日本」になるとどうなのでしょうか?
外務省が公開している「平成30年ビザ(査証)発給統計」のデータを基に説明します。
・2位: 台湾(4,059)
・3位: オーストラリア(1,376)
・4位: フランス(1,336)
・5位: イギリス(1,071)
どうですか?全然違いますよね。
最も多いのが「韓国」で、その次が「台湾」。この2つで、全体の約60%も占めています。
3位はオーストラリアで、順位だけ見れば高いですが、発給数はというと「1,376」程度に過ぎません。
日本→オーストラリアがおよそ「10,000」であることと比較するととても少ないです。
平成30年だけがこのような結果だったのでしょうか?前年の「平成29年ビザ(査証)発給統計」も見てみましょう。
・2位:台湾(4,158)
・3位:フランス(1,269)
・4位:オーストラリア(1,182)
・5位:イギリス(920)
平成29年は平成30年と比べて全体的に発給数が少ないですが、傾向は同じです。
トップ2の韓国と台湾で全体の約60%を占めている点も同じです。
日本人からすると、ワーキングホリデーで韓国や台湾に行くっていうのは、あまり馴染みがないので意外な結果でした。
私がフィリピン留学やカナダワーホリをしている時に何人か日本語を話せる韓国人の友達と出会いました。
その際、日本にワーキングホリデーに行った・あるいは計画している人がいました。
ニュースを見れば「日韓関係悪化」というような報道もありますが、留学に来ている人たちの中で、それを理由に日本を毛嫌いしているような人とは出会いませんでした。
むしろ日本が好きで、日本語を勉強したり、日本人の友達を積極的に作ろうとしたりする人が多かったです。時には、英語よりも日本語の勉強に夢中になっている人もいました。(笑)
このビザ発給統計のデータを見てわかることは、年間1万人以上の外国人が日本にワーキングホリデーで来ているということです。
ビザ発給数=実際の入国者数ではないので、実際の入国者数はビザ発給数よりも少なくなるとは思いますが…。
留学帰国後に日本人は、「日本人ばかりで英語を使う機会がない!」と良く言います。
これは、皆さん日本で育ってきてよくわかると思います。
日本は日本語だけで生活していて何も困りません。
だからこそ、英語の必要性をあまり感じないという側面もあります。
しかし、年間にこれだけの数の人たちがワーキングホリデーで来日していることを考えると、日本にいても外国人の友達を作ることはできるということでもあります。
韓国や台湾、フランスは英語ネイティブの国ではありませんが、ある程度の英語を話せる人も多いです。
ですので、日本で英語(あるいは韓国語など他の言語)を使いたい人、外国人の友達を作りたい人は、日本で外国人ワーホリと交流するチャンスも利用したらいいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「日本にワーホリしている外国人」というテーマでコラムを書きました。
内容をおさらいします。
私たちが普段ネット等で見るワーキングホリデーの情報は「日本→海外」の情報ばかりですよね。
しかし、その逆の「海外→日本」の視点で見てみると、ご覧の通り意外な結果を見ることができました。
私は日本にいる時は、幼い頃からずっと九州に住んでいたからか、ワーキングホリデーで日本に滞在しているという外国人にほとんど出会ったことがなかったんですね。
でも、よくよく考えてみると、ワーキングホリデーって2か国・地域間での協定だから、日本から海外に行っている人がいるように、海外から日本に来ている人もいるはずだなぁと思って、データを調べてみました。
そしたら、韓国と台湾が全体の6割も占めるということや、ワーホリビザの発給数が1万5千以上もあったことなど、予想していなかった結果を見ることができてとても興味深かったです。
「ワーホリ」って聞くと、どうしても「遊び」というイメージを持っている人が少なからずいて、真面目にワーキングホリデービザを使って海外にチャレンジしようとしている人からすると、いい思いはしません。
せっかくワーホリするなら、こういった普通の人はあまり知らないような情報を知識として持っておくと、そこからさらに世界が広がると思います。
私のコラムでは、フィリピン留学やカナダワーホリの経験談や今回のコラムのような豆知識の記事を多数書いていますので、よろしければ他のコラムもご覧ください。
それでは次回のコラムもお楽しみに!