カナダの「新型コロナウイルス」の最新情報とトロントの現状をご報告!
皆さん、こんにちは!ケイコです!
毎日、 世界中が新型コロナウイルスのニュースでもちきりの中、ついに日本も2020年3月24日(火)に東京オリンピックの延期を発表しましたね。
先日、インスタグラムでアメリカの病院のお医者さん達が “We stayed at work for YOU. Please stay at HOME for us. (私たちは病院にあなたの為にいます。お願いだから、私たちのために家にいてください。)” と書かれた紙を持って、病院から私たちにメッセージを送っていました。
お医者さん達も、新型コロナウイルス感染の恐怖の中、私たちのためにリスクを背負い働いてくれています。今、私たちに出来ることは、感染者を一人でも減らすこと!
今回は、トロント現地からカナダの新型コロナウウイルスの最新情報をお伝えします。
たくさんの記事やニュースが出回っている中、一番信頼のあるGovernment of Canada、いわゆるカナダ政府の公式ホームページのデータを分析し正確な数字と情報、そして今のトロントの状態をリアルにお伝えしていきたいと思います。
カナダの感染者数データ
他国もそうですが、この感染者数は実際にカナダにいる感染者数とは限りません。なぜなら、中には感染しているけれども、コロナ感染テストを受けていない人もいるからです。
以下に紹介する感染者数は、コロナ感染テストを受け、コロナ感染者とみなされた方の数字です。Government of Canada (https://www.canada.ca/)のサイトより2020年3月24日(火)の情報になります。
カナダでは、2020年1月15日(水)に最初の新型コロナウィル感染者が発見されました。2020年1月中の感染者数は8人。2020年2月中の感染者は合計79人。ここから感染者が一気に上昇します。
2020年3月10日には470人
2020年3月15日には886人
2020年3月20日には1,250人
2020年3月22日には1,346人
2020年3月23日には1350人
この数字を見てわかる通り、3月10日(火)以降、感染者数の数が凄い勢いで増えております。
カナダの年齢別の感染率は以下の通りです。
第1位: 60歳 – 69歳が17%
第2位: 40歳 – 49歳が16%
第2位: 30歳 – 39歳が16%
第3位: 20歳 – 29歳が11%
カナダの州別の感染者数が多いランキングは以下の通りです。
第2位: オンタリオ州、ブリティッシュ・コロンビア州
第3位: アルバータ州
政府からの現在の要請
2020年3月16日(月)にトルドー首相は、カナダ市民を除く外国からのカナダへの入国を禁止と発表した。同日にトロントのダグ・フォード州首相はRecommendations(好ましい)として、学校や保育園を閉鎖、バーやレストランはテイクアウトのみの営業に変更、ナイトクラブ、映画館の閉鎖を呼びかけました。
そして、カナダ国民に対しては、可能な限り家に引きこもる事、仕事は可能な限り家でする事、海外から戻ってきたなら14日間は家に引きこもる事、2メートルの間隔を取る事などを呼びかけました。
そして、2020年3月23日(月)は、トロントのダグ・フォード州首相は会見を開き、改めて以下の命令を発表しました。
要請を聞いた人々の反応
コロナの話題が浮上して以来、徐々にお店が自主的に閉まって行っていたものの、3月16日(月)のRecommendationsの発表を境にほとんどのお店が閉まりました。
いつも賑わいを見せていた場所からも公共の乗り物からも人がいなくなり、スーパーやデパートでは入場制限や営業時間の短縮が本格的に見られました。
下写真でも分かるように、大手スーパーマーケットのMETRO(メトロ)でも特別セキュリティを雇いお客さんたちを建物外で、2メートル間隔の行列で待つように誘導しています。
また、一昨日の要請が発表された後、何が必要不可欠な物以外を提供するお店で、何が必要不可欠でないお店なのか、政府がどのように判断するのかについてすごく話題になりました。
特に話題となったのが酒屋でした。前回記事で書いた通り、トロントではある一定の決まった場所でしかお酒を購入できないからです。
そして、政府が表示した19分野、74業種のリストをもとに、酒屋が明日からも開いていると分かると喜びの声と共に、疑問の声が飛び交っていました。
なぜなら、この状況の中で政府は酒屋、すなわちアルコールを必要不可欠な物とみなしたからです。
私の身近な人のコロナウイルス被害
カナダは多民族国家で知られている通り、家族や親戚、友達がカナダ国外いるケースが多いです。
この状況の中、最愛の家族と共にいれないのは、とても不安ですよね。
そんな中、このコロナで実際に被害にあった私の知人のお話をしたいと思います。
外国に住まれている知人のお父さんが、このコロナウイルスが理由で亡くなられました。50代半ばで、身体は健康だったそうです。
お葬式に行きたくても、今の状況では国の行き来は出来ず、最後のお父さんの姿に会えない事に加え、残された外国にいる家族と共に見送ることができない事に深い悲しみを抱えています。
なぜこのお話を読者の皆さんに伝えようと思ったかというと、自分の周りに起きていないから他人事のように事態を捉えている人もいると思うからです。
自分は大丈夫だと、まだ他人事のように不要な外出を続けている人もいると思います。
でも、本当にどこの誰が潜伏期間中のコロナウイルスに感染しているかは分からないですし、誰にも予想ができません。
今、あなたにできる事、それは協力です。あなたのためにも、他の人のためにも、この状況を親身に考えてください。
そして、この時間を利用して、家族との素敵な時間を楽しんでください。そして、留学やワーキングホリデーを控えているなら、集中して勉強できる大きな時間になるはずです。
トロントの生活の現状レポート
ギネスブックに世界一長いストリートとして登録されているヤングストリート。
いつもは渋滞になるトロントの主要道路、ヤングストリートさえでもあまり走っている車を見かけません。
また、平日でも賑わっていたこちらのバーもドアにアナウンスの紙を貼られ、閉まっております。
24時間営業のお店がほとんどないトロントですが、その中でも24時間営業しているこちらのスーパー。店内には、お客さんは2、3人しかいませんでした。
カナダ政府から不要な外出を控えるようにアナウンスが出ているため、現在はスーパーの買いだめ客の行列も収まっている状況です。
そして、未だにどこのスーパーでも、トイレットペーパーの売り切れが続いております。
いつも、駐車場の空きスポットを探すのが困難なこのショッピングモールですが、ほとんど車はなくガラガラです。
そして、私の住んでいるコンドミディアム(日本でいうマンション)でもエレベーターに人数制限が出来ました。また、来客者訪問も禁止になったため、フードデリバリーでさえも建物の中に入れなくなりました。
カナダに渡航を考えている方へ
カナダ留学やワーキングホリデーを考えている方の多くが、トロントかバンクーバーへの渡航を検討しているかと思います。
今回はカナダ最大の都市であるトロント政府が出しているリアルな感染者データと、トロントのリアルな街の状況をお伝えしました。
カナダに渡航を考えていた方も残念ながら、今はカナダに入国が出来ない状態が現状です。
街に殆ど人が出歩いていないなど、日常生活にもかなりの規制がかかっております。
アルバイトを持つワーホリの方は、解雇になったり、無給のまま自宅待機になったりしているとも
聞きました。
いつまでこの状況が続くのか不明ですが、留学経験者の私からのアドバイスとしては、この時間を利用して英語の勉強に力を入れることをオススメします。
当たり前ですが、海外留学に行ったら英語力は絶対的に必要です。その一方で、多くの留学生やワーホリの方々の入国時の英語力は著しく低いのが現実です。
海外留学に行ってからでなく、今から自宅でできる勉強やオンライン英会話を始めるなど、この時間を有意義に過ごしたいものです。そして、いざカナダに来たら、充実した日々を過ごせるように
準備しておきましょう!
私自身も、この自宅隔離の時間を有意義な時間として使いたいと思っています。
最後に、意見、感想、質問など皆さんの声を聞きたいと思いましたので、インスタグラムのページを開設しました。「keikoblog」で検索してみてください!では、また次回!