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カナダの新型コロナウイルス患者数は1週間で約5倍に増加!カナダ4月3日(金)現在の現状をレポート

公開:2020/04/03 著者:水谷 けいこ 22370 Views

みなさん、こんにちは!けいこです!

新型コロナウイルスが流行り出して以来、トロントの街並みが日に日に人気が無くなり変わってきています。15日間に一回の食料を買い出しに行くだけで、それ以外は自宅待機の日々です。

今回も前回に引き続き一番信頼のあるGovernment of Canada(https://www.canada.ca/)のデータを分析し正確な数字と情報を、在トロント日本国領事館からのメッセージ、そして今のトロントのリアルな状態をお伝えしていきたいと思います。

カナダの感染者数時系列について

2020年4月1日(水)11:00の情報を見る限り、前回の記事の情報である2020年3月24日(火)午前11:00時点に比べて感染者数がはるかに伸びています。

カナダ政府のサイトには速報値を掲載していることもあり、時間が経過するにつれて正確な数字にアップデートされているようです。

 

・2020年1月中の感染者数は9人
※前回の記事2020年3月24日11:00の情報では8人でした。

 

・2020年2月中の感染者は合計103人
※前回の記事2020年3月24日11:00の情報では79人でした。

 

3月以降の推移(現時点で発表されているデータ)は以下の通りです。

 

2020年3月1日に124人
2020年3月10日には674人
2020年3月15日には1,691人
2020年3月20日には3,420人
2020年3月30日には5,541人
2020年3月31日には5,588人
※4月3日(金)までのカナダの合計死者数は138人
※前回の記事2020年3月24日(火)時点の情報では24人

 

 

前回も言いましたが、ここに挙げられている数字はコロナ感染テストを受け、コロナ感染者とみなされた方の数字です。

前回と今回を比較しても分かるように、政府への報告やアップデートが遅れているだけで、かなりの数の感染者が毎日発見されている事がこれよりわかります。いずれにせよ、患者数の増加が止まる気配は、データ上からはまだ見て取れません。

次にカナダの年齢別の感染率は以下の通りです。(2020年4月1日11:00時点)

 

第1位: 50歳 – 59歳が19%
第2位: 40歳 – 49歳が17%
第3位: 30歳 – 39歳が16%
第3位: 60歳 – 69歳が16%

 

前回と今回を比べてみると、40歳 – 49歳の感染者の数がかなり伸びています。

年齢から分析すると、ビジネスのために外出せざる負えない年代の方々なので、外出先での感染が大きく疑われます。

以下は、カナダの州別の感染者数は以下の通りです。コチラのデータは、感染の疑いがある人も含まれます。(2020年4月1日18:45時点)

 

第1位: ケベック州(4,611人)
第2位: オンタリオ州(2,392人)
第3位: ブリティッシュ・コロンビア州(1,066人)
※カナダ全体で9,595人

 

政府からの現在の要請

2020年3月25日(水)にトロント市において公園や広場を閉鎖し、違反行為に関しては罰金を課されると発表しました。

2020年3月28日(土)にカナダのトルドー首相は、2日後の、2020年3月30日(月)午後12時よりコロナウイルス感染の疑いが有る症状が出ている人に対し、国内航空便と鉄道に乗ることを禁止しました。

また、オンタリオ州のダグ・フォード州首相は、必要不可欠な事以外で5人を超える人数で集まることを禁止と発表しました。

 

2020年3月30日(月)にオンタリオ州のダグ・フォード州首相は、以前好ましいと発表していた(バーやレストランはテイクアウトのみの営業に変更、ナイトクラブ、映画館の閉鎖)の要求に対し営業停止命令に変更しました。違反者に対しては高額の罰金や逮捕の可能性など、厳しく対応を行うと発表しました。

2020年3月31日(火)にオンタリオ州のダグ・フォード州首相は、2020年5月4日までオンタリオ州の公立学校の休講を命令しました。また、私立学校に対しても、4月13日までの休校を命じました。

また、同日、IRCC(Immigration, Refugees and Citizenship Canada)が、”この状況が最低でも7月までは続くだろう”と発表したとNational Postの記事に記載されました。

 

在トロント日本国領事館より

2020年3月31日(火)に在トロント日本国領事館より、ワーキングホリデーや短期ビザでカナダに滞在中の人に向けて発表がありました。

資金に余裕のない人は、雇用状況が今後かなり厳しくなる見込みがある事。また日本への帰国手段が今以上に限られてくる事。万が一、政府が発表した要求や命令に違反した場合に高額の罰金支払いや逮捕される可能性もあることから、日本へ緊急帰国を今すぐ視野に入れてくださいと発表がありました。

現状としては、カナダと日本間の航空便に関しても、国際線の直行便は減便されています。

 

仮に予約していた便があったとしても、今後キャンセルになる可能性は大いに考えられます。

 

また、ワーキングホリデーの方などで、日本からカナダに来る際に海外旅行加入していても、今回のコロナウイルスで治療や入院が必要になった場合、保険の補償額を超え多額の負債を背負う可能性も指摘されています。

コロナウイルスに感染して身動きが取れなくなった場合、日本にいる家族や知人を頼ることもできず、非常にリスクが高まります。

現状日本からカナダ入国が禁止されているため、日本からカナダに家族に来てもらうことすら難しいためです。

 

トロントの生活の現状レポート

いい意味でルールに従わない自由さや、自己主張がしっかりしているトロントニアン達でさえも、
今は政府より受けた命令や、いろいろなルールに全て従っています。

そのくらい、このコロナウイルス感染の状況は深刻で、みんなで真剣に取り組まなければ感染者数は間違いなく増え続け、いつまでたっても収まらない問題であると人々が理解しているからでしょう。

トロントニアンを含めマスクを一切つけない外国人たちが、ついに外出の際はマスクを付け始め、医療用の手袋をはめて食料を買いに来たり外出したりしています。

 

→ スーパマーケットが入っているショッピングモールのエスカレーターには常にセキュリティの人が立ち、持ち手部分をアルコールで除菌してくれています。

 

スーパマーケットに入るにも入場制限があります。入場制限の列や会計待ちの列にも、ソーシャルディスタンスである2メートルの線が床に貼られ、お客さん同士が接近しないようにセキュリティの人が誘導しつつ見張っています。

 

→ 前後の人とは2メートルの距離を取るように決められている。

 

また、全てのお店の入り口には、消毒液を持ったセキュリティの人や従業員の人がいます。

商品を従業員に手渡す際の感染を防ぐために手の除菌消毒を強制したり、人から人に渡る前に買い物かごを随時消毒したりしていました。

 

→ 買い物かご置き場の前で消毒対応しているスーパーの従業員。

 

ここ一週間の間で、キャッシャーとお客さんとの間には、 透明の仕切りが設置されました。ほとんどのスーパーのレジでは、どうしても避けきれない距離間となるため、唾液が飛び交わないようにするためです。

 

→ レジ前には従業員とお客さんとの間に透明の仕切りが設置された。

 

→ いつもは裸で置かれているパンや野菜達にもカバーが付けられ、販売されるようになった。

 

私自身も、買い物したものに対し、全て一点一点アルコールで除菌消毒をしています。洗える野菜に関しては石鹸で洗ってから冷蔵庫に入れています。

 

→ スーパーで買ってきた商品は、消毒してから冷蔵庫に入れている。

 

外出時に着ていた洋服もアウターは外で脱ぎ、その他の服は速攻で洗濯をし、自分自身はシャワーをすぐ浴びるようにしています。

私だけでなく、今トロントでは、皆がこのように徹底した消毒除菌をする生活を送っているのです。

記事冒頭の写真なのですが、ほとんどの路面店のお店の入り口やショーウィンドウには、木の板が張り付けはじめられています。

 

→ お店のガラス窓には木の板が張り付けられている。

 

これは、お店側が今後の経済低下による強盗などの犯罪防止に備えて取り付けているそうです。

トロントの最大級の人気ショッピングモールであるイートンセンターにも、木の板がはられていました。

また、いつもは洋服などの華やかな広告が表示されている電光掲示板には、政府からのコロナウイルス対策のメッセージが表示されていました。

 

→ 電光掲示板にはコロナウイルス予防のメッセージが表示されていた。

 

日本に住む皆さんへ

日本では現状外出禁止になったり、お店が閉鎖命令になったりはしていませんが、本当に明日は我が身です。このコロナウイルスは想像以上にとても恐ろしいものです。

現実を目の当たりにしてからでは、もう手遅れです。しかし、みんなの協力により状況は改善できるものです。

イタリアやアメリカのように医療破壊が起こる前に事態の深刻さを理解し、自覚し行動していきましょう。

 

大切な人を守るためにも、自分自身のためにも、日本の未来のためにも、今は家にこもることが先決です。

 

最後に、意見、感想、質問など皆さんの声を聞きたいと思いインスタグラムのページを開設しましたので「keikoblog」で検索してみてください!

では、また次回!

 

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