英語ができないとこんなにも辛いものなのか…!カナダ留学初日に起きた悲惨な経験談
こんにちは、Isseiです!
留学やワーキングホリデーに興味がある方は、期待とワクワクがある一方で、以下のように考えることもあるのではないでしょうか?
今日は、「僕自身のカナダ留学初日の経験談」について話していこうと思います!
最初に言っておきたいのですが、僕の留学初日は本当に悲惨でした。(笑)その主な原因は、やはり自分自身の英語力に起因するものが大きかったように思います。
全員が今から話すような初日を過ごしているわけではないと思いますが、「こんな留学初日もあるんだな…。」くらいに知っておいて頂けたら幸いです!
カナダ行きの飛行機の話
まず初めに、僕の留学先であるカナダのトロントに着くまでの飛行機の話をします。
僕は広島に住んでいるので、広島から羽田、羽田からトロントの合計2つの便を利用する必要がありました。僕自身、飛行機に乗るのは高校1年生の時以来です。
今までは通路側の席にしか乗ったことがなかったので、今回は窓越しの景色も楽しもうと、どちらの便も窓側の席を予約しました。
「飛行機に乗って、高い位置から地上を見られるなんてどんなに素敵なのだろう!」とすごくワクワクしていたのですが、これが厄介なトラブルに繋がるなんて思ってもいませんでした。
広島から羽田までの便は1時間半という短さなので、僕の希望通り、空の旅を楽しむことができました。 ここまでは計画通りです。
ただ、羽田からトロントへの便は直行便でも約12時間ありました。
Air Canadaというカナダの航空会社なのですが、機内は想像以上に狭かったです。
僕の座席は3列シートの窓側だったので座って出発を待っていると、隣にいかにも外国人でなかなかガタイのいいおばさんが隣に座ってきました。
「狭い…。」そう思いましたが、こればかりはどうにもできないので、我慢せざるを得ませんでした。18:00発の夜の便だったので、肩身が狭いながらも窓の外から東京の夜景を楽しむことができました。それから少し時間が経って、機内食が配られ始めることに。
先ほども紹介しましたが、Air Canadaという航空会社なのでCAの人はほぼ皆外国人の方々です。まず、このCAさんの英語を聞き取ることに苦戦しました。
「What drink can I get for you?(お飲み物何がいいですか?)」と言われているのに、何1つ聞き取れません。
「Could you speak slowly?(ゆっくり話して頂けますか?)」という出発前に頑張って覚えたフレーズで聞き直して、何回かリピートしてもらい、やっと聞き取れました。
その後も1つの単語すらCAに伝わらない…。
コーラと元気に言っても伝わりませんでした。そして、隣に座っている外国人のガタイのいいおばさんにも鼻で笑われる始末。
「あ、これは本当にやばい。英語聞きとれないし、言いたいことも伝わらないわ…。」と完全に萎縮してしまったんですよね。
結局コーラという単語が最後の最後まで伝わらなかったので、オレンジジュースをもらう事にしました…。(苦笑)
機内食を無事食べ終わって、少し時間が経った時にトイレに行きたくなりました。先ほどのドリンクの注文で何も伝わらず汗をかいて、もらったオレンジジュースと持ち込んだ水を一気に飲み干してしまったせいです。
トイレに行こうとしたのですが僕の席は3列シートの窓側なので、隣のおばさんと通路側の人には一度立って道を譲ってもらう必要があります。
ただ、隣のガタイのいいおばさんは気持ちよさそうに爆睡していたので、とても起こしづらい状況でした。「まあ、起きるまで我慢しよう…。」と思って少し時間が経つとおばさんが起きたのですが、その瞬間に「トイレに行きたいって、英語でなんて言えばいいんだろう?」とパニクに陥ってしまいました。
冷静に考えたら、「I want to go to washroom/bathroom/restroom.」と言えば通じます。ただ、さっきのCAさんとの会話で何も伝えることが出来ず、完全に自信を失ってしまっていた僕は、なかなか言い出せませんでした。
「本当にこの言い方で合っているのだろうか?」とか「嫌な顔をされたらどうしようか?」などネガティブなことばかりが頭をよぎります。
ケータイで調べることが出来れば良いのですが、もちろん電波は通っていません。そして、何より英語で話すこと自体が恐怖で、完全に日本人のお人好しな性格が出てしまいました。
結局、トロントに到着するまで約12時間我慢し続ける始末です。
トロントに到着して走って空港内のトイレに駆け込み、要を足す事に成功しました。
飛行機を降りてから、トイレまでの距離もなかなか遠いので気をつけてくださいね。
本当に漏らしてしまうかと思いました。
空港に到着してからの話
次に空港に到着してからの話です。当たり前ですが、到着してから目に入ってくる看板の文字や空港内で流れるアナウンスは全て英語でした。
この時に初めて、自分が留学に来たことが現実味を帯び、「とうとう来てしまった。もう既に帰りたい…。」こんな風に思ってしまった事は一生忘れません。(笑)
そこから人の流れに沿って歩いていると、イミグレーションと呼ばれる入国審査場所へと並ばされました。入国カードを飛行機内で渡されていたので、エージェントの方から頂いたマニュアル通りに記入して、いざ入国審査へ!
カナダに入国する時は入国カードを記入する必要があるのですが、書き方については事前に把握しておくことをオススメします。
入国審査に関しては、日本にいる時に受け答えの練習をしていたので、何の問題もなく通過することに成功!一番緊張する所なので、「受け答えの練習はきちんとしておいて良かった!」と思いました。(笑)
そして入国審査を無事通過して少し歩いた後、1人の検査官を境に2つの道に分かれていました。
左手には預けたキャリーバッグを受け取ることができる所へ通じる道。右手にはよく分からない、別室に連れて行かれている道。何か嫌な予感がしたのですが、流石に大丈夫だろうと信じた結果…。
検査官にパスポートを見せたら、右の別室に繋がる道へと案内されました。
その別室に連れて行かれる道を真っ直ぐ進むと、ここにもたくさんの人が待っていました。
「また何かの審査か。下手したら強制帰国か?」と思って待っていると、結局3時間くらい待たされる羽目に。
それから、「カナダで泊まる家はどこ?」、「何をしにカナダへ来たの?」、「どれくらい滞在するつもりなの?」、といった入国審査と同じような質問に加えて、よく分からない手続きをされました。
僕自身、「完全に怪しまれているな…。」としか思えませんでした。
しかし、後々になってこれは、とてもラッキーなことだと気づきます。少しシステムに関する話になるのですが、カナダにワーキングホリデーで働くためには手順があります。
ワーキングホリデービザで入国した後に別途でSINナンバーを発行する必要があるのです。(日本で例えるとマイナンバーのようなものです。)
このSINナンバーは入国後に自分の足で市役所に行って、色々手間のかかる手続きをした末にやっと発行してもらうことができます。
本来は市役所に行く必要があるのですが、僕は運良く入国の時にSINナンバーを自動的に発行してもらうことが出来ました。
入国審査後にすぐにSINナンバーを発行してもらえるのは非常にラッキーなことで、ごく稀にあるようです。
ただその当時にSINナンバーの存在すら知らなかった僕は、異常なほどに長い入国審査に恐怖と不安でいっぱいでした。
何が起きているのか分からないまま手続きが終わり、到着から4時間経過してやっとキャリーバッグの回収に成功。
その便に乗っていた乗客の中で、一番手続きが遅かったのが僕だったようで、僕のキャリーバッグだけが1つだけクルクルとコンベヤーで回っていました。
散々な入国です…。(笑)
ホームステイに到着してから
最後にホームステイに到着してからの話です。
やっと手続きが終わり空港を出ると、留学のエージェントが手配してくれていた日本人ドライバーさんが迎えに来てくれていました。
「すごく長い入国審査だったね、大丈夫だった?」と日本語で声をかけて頂いた時の安心感は鮮明に覚えています。それから、そのドライバーさんの運転で、ホームステイ先まで連れて行ってもらいました。
空港からホームステイ先までは30分ほどだったのですが、都会に近づくにつれてトロントらしさを感じる事ができました。
トロントのシンボルであるCNタワーやメジャーリーグが行われるロジャースセンターを車の中から見ることができ、ドライバーさんにトロントの街について色々な解説をしてもらいました。
ネットからだけでは知ることのできない貴重な情報も、いくつかこの時に知ることができたと思います。
しばらくしてホームステイ先に到着すると、僕よりも身長の高いホストマザーとそのお友達が出迎えてくれました。
「Welcome to Canada!(カナダへようこそ!)」とびきりの笑顔でそう言ってくれて、ハグまでしてもらえました。
ただ、飛行機内での英語のトラウマや入国審査などでの疲労で不安なことが多すぎたこと、日本でハグをする文化がなかったことからのカルチャーショックが原因で、うまく笑顔で挨拶を返すことができなかったと思います。
驚いた事に着いてすぐに、「Welcome Partyだよ!ようこそカナダへ!トロントへ!私のお家へ!」と言って、シャンパンを飲ませもらいました。
まさかホームステイ先に着いてすぐにお酒を飲むなんて予想外です。
長旅の疲れもり、精神的な疲労もあり、すぐに酔っ払ってしまいました。
それから自分の部屋の案内とホームステイのルールを英語で説明してもらい、説明のほとんどが理解できないままただ頷くだけで説明は終わる事に。
「流石にもうシャワーを浴びて寝ないといけない時間だ。」と思いシャワーを浴びたのですが、その時もまだ酔っぱらっていたので、シャワーを浴びる時に洗面台にあったガラスの瓶を不注意で落としてしまいました。
ホストマザーにその瓶を新聞紙で包んで謝りに行くと、怪我がないか確認された後に怒られてしまいました。
どうやらホストマザーが大切にしていたものだったようで、英語で色々言われましたが話す英語が早すぎて何を言っているのかさっぱり分からず、「I’m so sorry.(本当にごめんなさい。)」と言うことしかできませんでした。
「留学初日にホストマザーに怒られることなんてあるの!?」とびっくりしましたが、何も出来ない自分にただ落ち込んだ状態でベッドに入り、1日目が終わりました。
以上が僕の留学初日のストーリーです。
【まとめ】 英語ができないと委縮してしまう!
これまで僕の留学初日のストーリーを話してきました。
恐らく、当時の生きてきた中で、一番精神的にやられた日だったかなと思います。(笑)僕が留学前に思い描いていた理想とは程遠い留学生活初日でした。
最後のガラスの花瓶を割ってしまったこと以外は、殆どが自分の英語力の無さが影響しているものだと言えます。やはり、事前の英語学習は大事ですし、基礎的な英語力があるかどうかは、精神的な余裕に大きくつながることが身を持って体験しました。
振り返ってみると、僕が当時唯一問題なく、潜り抜けることができたのは1番最初の入国審査だけです。
このような質問に対する答えを準備して練習していたのは、個人的にはかなり良かったポイントだなと思います。
ただ、もっと私生活の会話にもフォーカスするべきだったなと今では感じています。
例えば、今回の例で言えば、飛行機の中のシーンです。
コーラが欲しくて「コーラ!」と言った僕ですが、コーラはあくまでも和製英語なので通じないことがほとんどです。正しくは「Coke(コーク)」と言いますし、本来なら中学生でも知っている英単語なので、これを知らなかった僕は大恥をかきました。
そしてトイレに行きたい時は、「I want to go to washroom/bathroom/restroom.」と言えるようにすること。たったこの一言ですが、これを言えるのと言えないのでは運命が変わってくるので、せめてこれだけは言えるようになっておくことをオススメします!