カナダのコロナウイルス1日の感染者数はピークを越えたか?現状のカナダの状況を報告
みなさんこんにちは!けいこです。
日本も緊急事態宣言が発令されて、ついに外出自粛モードになりましたね。
カナダから日本のニュースを見ていると、入学式は行われたものの新学期が始まらない学校が多いというニュースを見かけました。
人生の中で学び多い貴重な学生生活が奪われるのは本当に悲しい現実ですよね…。
カナダでは日本よりも一歩早く、今から約1か月前に外出自粛要請が出ました。カナダ国民も現在の生活に慣れてきて、この数週間は生活環境に大きな変化も感じられない状況になってきました。
今回も最も信頼のあるGovernment of Canada(https://www.canada.ca/)のデータを分析し、カナダのコロナウイルスの最新情報をご紹介します。前回、前々回のコロナウイルスの記事も併せてご覧頂くと、流れがより分かりやすいと思います。(下記参照)
また、今のトロントのリアルな状態や、トロントで話題の名もなき人からのメッセージから考えさせられることなどを紹介したいと思います。
カナダの感染者数時系列について
Government of Canada の2020年4月10日(金)時点での最新情報を見て行きましょう。以前よりもさらに簡単に見やすくするため、大まかな数字のみをまとめていこうと思います。
2020年4月1日(水)11:00の情報では、カナダの感染者数合計が9,595人でした。それに比べ、2020年4月10日(金)時点でのカナダの感染者数合計は22,133人と2倍以上になっております。
そして、4月10日(金)時点での合計死者数は569人となり、2020年4月1日(水)11:00の合計死者数109人から約5倍になった事がわかります。
2020年4月10日(金)11:00時点の感染者の年齢別の感染率は以下の通りです。
第2位: 40歳 – 49歳が16%
第3位: 60歳 – 69歳が14.3%
全体の約53%は女性感染者で、全体の約33.5%の感染者は60歳以上です。この約一週間で感染者の年齢層がかなり高くなってきているのが今回の分析ではわかります。
2020年4月10日(金)07:50時点の州別の感染者もしくは感染可能性者数は以下の通りです。前回の情報は、2020年4月1日(水)18:45でした。
前回同様、感染者数の多いケベック州やトロントがあるオンタリオ州の感染者数もやはり、2倍に膨れ上がっています。
カナダの新型コロナウイルス最新ニュース
前回の記事以降の1週間で、カナダ国民に対する要求や命令はあまりなかったものの、幾つかの動きを紹介します。
2020年4月2日(木)にカナダ政府は、アップルのiOSとアンドロイドに対応したコロナウイルスの最新情報を随時確認できるスマホアプリ(Canada COVID-19)をリリースしました。カナダのコロナウイルスの一次情報を求めている方は、インストールしてみましょう。
世界中で一億人のコロナ感染者数が報告された2020年4月3日(金)には、カナダ・トルドー首相は、健康的、経済的、社会的、にコロナウイルスの影響を受けているカナディアンに対し、食料アクセスの改善のために100億円を投資すると発表しました。
既にカナダ政府もやれる限りの対策を打っており、この1週間では私たちの生活に大きな変化が生じるような政策の発表や変更はありませんでした。
トロントの現状レポート
政府の動きと同様に、トロントの街も前回の記事からの1週間は、あまり大きな変化は見られていません。
通常なら、毎年この時期はイースター(今年は4月12日)に向けて、街中がとてもかわいいパステルカラーに染まり、至る所で色鮮やかな卵やかわいいウサギを見かけ、人々がお祝いモードになります。
しかし、今年は言うまでもなく、今年はお店が閉まっているため街自体に変化もなく、とても静かな状態です…。
皆さん、自宅でお祝いするしか方法がないため、スーパーはいつも以上に入場のため長蛇の行列ができていました。
外出自粛もあり基本的に静かな街ではありますが、数週間から毎日午後7時になるとカナダの国家と共に、数分の間だけ人々が窓や自分の家の裏庭からフライパンを叩いたり、駐車場から車のクラクションを鳴らしたり、拍手をしたりして音を奏でています。
これは、毎日午後7時にトロントやバンクーバーで「みんなで音を奏でようとSNS上で呼びかけられている運動」とのことです。
今この深刻な状態でも、私たちのために毎日頑張って戦ってくれている医療関係者に対する感謝の気持ちを表す活動だそうです。
この活動は、コロナが発症したと言われている場所、中国の武漢市から始まったとワシントンポストに書いてありました。
毎日、自分と周囲の人のために自宅にこもらなくてはいけない今、数分間の時間であっても自宅から相手は見えないけれども、音を通してみんなと一つになれる事は素晴らしいですよね。
外国のこのような、気持ちをすぐ表現に変える文化、その行動に対して誰も反論を言わず、協力しあう人々の温かさは本当に素敵だな…と感じます。
名もなき人からの「心に響くメッセージ」
今、トロントで、誰が書いたのか分からないけど、すごく胸に響く英語のポエムがすごく話題になっています。
私自身すごく共感したので、私なりの日本語訳をしてみました。
”一晩寝て起きたら世界はまるっきり変わっていた。ディズニーは魔法を失い、パリはロマンチックな場所ではなくなり、ニューヨークはこれ以上持ちこたえられず、中国の万里の長城は要塞の意味を失い、メッカからは人が消えた。
ハグとキスは武器となり、家族や友達と会わないことが愛を示す行動となった。権力、美、お金、では酸素は手に入らないし、価値がないものだと気付いた。ただ人間が檻に閉じ込められているだけで、この世界は続いているし美しい。
本当にこのポエムの通り、今は愛する人々、家族や友達に会わないことが一番の愛の表現方法だな…と思い知らされます。
「環境が変われば取るべき行動も変わる」とは、まさにこの事ですよね。みんなで協力し合い、夢の国ディズニーの魔法を取り戻しましょう!
どんな悪い事があっても必ず良い事 がある
みなさんは、”Every cloud has a silver lining.” と聞いて意味がわかりますか?これは、今の私たちの状況にとてもぴったりな言葉です。
直訳すると、「全ての雲には銀の裏地がある。」となるのですが、この場合”Silver Line”は、銀の裏地と訳すのではなく「希望の光」のような意味合いになります。
皆さんも一度は経験した事があるかと思いますが、太陽の上に雲がかかると周りが暗くなり、悲しい気持ちになりますよね。そんな時に空を見上げてみると、雲の枠が太陽の光により銀色に輝いて見えてすごく美しいですよね。
この英語の文章の意味としては、「どんな悪い事があっても必ず良い事 がある。」といった感じになります。
今、私たちはコロナウイルスにより、生活に制限がかかったり想像のつかない未来に不安を感じたりと、誰もが思い描いてもいなかった難しい状況の中にいます。
しかし、考え方を変えれば、いつも以上に家で過ごす時間がある今、普段は忙しくてできない事ができる絶好のチャンスです。
家族とゆっくり会話する時間や趣味、新しい事を学ぶ時間に費やしてみてはいかがでしょうか?
最後に、意見、感想、質問など皆さんの声を聞きたいと思いインスタグラムのページを開設しましたので「keikoblog」で検索してみてください!
では、また次回!