新型コロナウイルスによる外出自粛で家計にも変化!カナダ生活で出費や消費が増減したものをご紹介!
こんにちは、カナダ在住のちひろです。
カナダのトロントでは日本よりも一足先に外出自粛の要請がかかり、自宅待機生活が始まってから1ヶ月が経ちます。
そんな中、私が住んでいるオンタリオ州では、緊急事態宣言が5月12日(火)まで延長されることになりました。今後さらに延びる可能性もあります。
と言うのも、日本の緊急事態宣言では5月6日(水)まで、フランスでは5月11日(月)まで、それ以外の国もロックダウン解除が未定という状況を見ても、カナダでも外出自粛の延長を避けられないでしょう。
海外に住んでいる人も日本にいらっしゃる方も、通常とは異なる生活で、お金のやりくりや買い物内容が変則的になっているかもしれません。
私自身も、ここ1ヶ月間の生活と自粛前の様子とを比較してみると、日用・食料品の消費量やお金の使い方に一定の変化が出てきたことが分かりました。
そこで今回は、新型コロナウイルスの影響を受けて私の生活がどのように変わったのかをみなさんにシェアさせていただきたく筆を取りました。今後の支出想定や買い物リスト作成の参考にしていただければ嬉しく思います。
出費や消費が増えたもの
まずは使用頻度が上がったものからご紹介します。
衛生用品
まずはトイレットペーパーの消費量が格段に上がりました。私は現在、Airbnbで生活をしていて、シェアメイトは5人です。外出自粛が始まる前は、日中のお手洗いはそれぞれが学校や職場で済ませていましたが、現在は私を含めて6人がずっと家にいるので、1日1ロール半は確実に消費している状況です。
次に、ペーパータオル(キッチンペーパー)も挙げることができます。これは私の衛生意識の問題ですが、清潔性を保つためにお手洗いや台所にある共用の手拭きタオルは使っていません。その代わりにペーパータオルで手を拭き、使い捨てるようにしています。
でも、エコの観点から見るとゴミを増やしすぎてしまうので良くありませんね。シェアハウスなど複数人で生活している場合は、環境問題と家計、感染症対策といった全ての面から総合して考えると、個人用タオルをそれぞれで用意するのが良いかもしれません。
衛生用品部門の最後はハンドサニタイザー(消毒ジェル)です。私は食料品の買い出しから帰ってきた後と毎食前のタイミングで使用しています。
仕事や通院のためにどうしても外出しなければならない方は、消毒ジェルに加えてマスクも必要でしょう。私の場合は外出頻度が少ないので、大量のマスクを購入する必要はなく、週1枚の使用で済んでいます。
保存・加工食品
私が住んでいるエリアでは、「生活用品の買い出しは週1回まで」と要請されているので、一度の買い物で7日分の食料に近い量を購入するようにしています。
肉や野菜などの食材は冷凍できるものをメインに買い揃えますが、ツナやスパム缶も保存期限が長いのと調理も楽なのでオススメです。あと、たまには自炊をサボれるように、インスタント麺もストックしています。そして、せめてもの罪滅ぼしにキャベツや白菜をラーメンと一緒に茹でて、ちゃんと調理した雰囲気と野菜も摂っている感を演出します。(小声)
またピザなどの冷凍食品やデリバリーに頼ってしまう時もあります。加工食品や調理済みの品物は割高なので、上手くやりくりせねばなりません。近所のスーパーでは、パスタやマカロニなどの乾物もよく売れています。
スナックとシリアル
外出自粛で運動という運動をしていないにも関わらずお腹は空くものです。というわけで、ポテトスナックやクッキーの消費量も間違いなく上がっています。
また個人的なことで申し訳ありませんが、朝食はパン派です。本来であれば、菓子パンを7日分購入したいのですが何しろかさばります。私は車で買い物に行くことができないので、全体の重量とかさばり加減を意識しながら買い物カゴに商品を入れていく必要があります。
そこで、コロナの期間中は、菓子パンをたくさん買いたい気持ちをグッとこらえて荷物量を減らすために食パンを購入するようになりました。結果として安上がりにはなるのですが、たまには違うものを食べたくなるのが人間ってもんです。(私だけですか?)
そんな時のために、軽くてパンよりも日持ちのするシリアルを買う機会が増えました。ちなみに、私は重量の関係で購入できませんが、スーパーのお米コーナーは常に品薄なように感じます。
ドリンクとお茶のティーパック
特に激しい運動をしてもいなくても喉は乾きます。学校に通っていた時期は、校内の給水機を利用したり、職場に勤務していた頃は勤め先でドリンクを用意してもらえたりしていました。
しかし、今や自宅待機のため、家での飲料消費量が半端ではありません。自粛生活が始まったばかりの頃は、ジュースを購入していたのですが、ボトルが重い上に「塵も積もれば山となる」方式で出費がかさみます。
そこで最近では、紅茶や緑茶のティーパックを100円程度(1箱50個入り)で購入し、毎日お湯を沸かして飲むことでドリンク代を節約するようにしています。
通信費と光熱費
前述の通り、私はシェアハウスに住んでいます。1つのネット回線を6人でシェアしていますが、全員が自宅でリモートワークやゲーム、動画視聴をしているので、明らかにWi-Fiの通信速度が遅くなりました。
オンライン授業やテレワークの都合で、電気の点灯時間、パソコンや携帯の充電量も増えたため、電力代もかさみます。
時間ができるとついつい携帯のSNSや動画視聴に手が伸びがちですが、読書や英語の勉強など、デバイスを使用せずとも時間を有効に使える方法も生活に取り入れたいところです。
出費や消費が減ったもの
以下からは、使用頻度が減った部門のご紹介です。
交通費
外で今もなお仕事を続けている方の参考にはならないかもしれませんが、私の場合は交通費が消滅しました。学校や職場に通っていた頃は、「PRESTOカード」というSuicaやIcocaのような電子カードでマンスリーパスを購入していました。
1カ月の交通費は日本円で約11,000円でしたので、外出自粛によって大きな変化が訪れた支出減項目の1つです。
交際費
レジャー施設やライブエンタメ業界にも休業・興行停止要請が入ってから1ヶ月が経とうとしています。外食もここ1ヶ月間できていません。以前は外での飲食代として月々10,000円以上の出費がありましたが、こちらも全て自粛です。
一方、私の周囲ではテレビ電話を使用して行う「オンライン英会話飲み会」なるものが流行っています。英語を勉強中の人がSNS上で誘い合って、それぞれ好きなドリンクを手に画面越しに英会話の練習をするという内容です。
お酒を飲む人がいれば、お茶や水を片手に参加する人もいて自由度が高いです。低予算で楽しみながら勉強できる点が良いですね。
コンタクトレンズ
通常であれば、コンタクトレンズに1ヶ月10,000円近くを投じていたのですが、外出の機会がないため自宅で裸眼もしくは眼鏡で過ごしています。ここでも万単位の支出減になっています。
美容費
個人的な話が続いて恐縮ですが、私は自宅ではノーメイクです。さらには食料品の買い出しレベルであれば化粧はしないので、ここしばらくメイクポーチに触れておりません。
そんなことから化粧品を消耗するスピードが極度に落ちました。化粧をしないためメイク落としも使う必要がありません。
私が暮らしているエリアでは、美容室・ネイル・エステサロンが一律休業しているためヘア・ネイル・まつげケアに関わる定期的な出費も停止中です。
洋服代と洗濯の回数
人と会う機会がないので、着回しを考えて洋服を買い足す習慣がなくなりました。また、一日中部屋着で過ごしているため、外出着を洗う回数が減りました。
洗濯単体で見ると「水道代も電気代も減ってラッキー!」と考えることができます。しかし、リモートワークや自宅学習でパソコンをはじめ自宅の電気を使用している点も踏まえると電気代全体としては上昇傾向です。
今はまだ冷暖房を使用せずに済む時期なのが、せめてもの救いでしょうか。
【番外編】消耗品以外での出費
下記は、お金や消耗品以外で増減があった事柄です。
家族や友人と連絡を取る頻度が増えた
海外に住んでいることもあり、日本で離れて暮らす家族や友人の近況を確認する頻度が増えました。日々の忙しさにかまけて疎遠になっていた友人に対して、「メッセージを送ろうかな?どうしようかな。」と迷っていたら、相手から連絡が来る経験が外出自粛期間中に何度かありました。
また、海外在住者同士でやり取りすることも増えました。毎日の不安な気持ちや、思うように勉強ができないことに関する対策を共有したり情報交換したりしています。
変にかしこまりすぎず、気軽に連絡をしてみたら案外、「相手も自分と同じように不安な気持ちで日々を過ごしていた。」ということが分かりました。
睡眠時間が増えた
際限なく家にいるため、ある程度意識をしないと、いつまでも仕事をしてしまったり携帯を触り続けたりしてしまいます。私の生活環境の場合は自宅で過ごす時間が増えた分、効率を意識して行動することが減ってしまいました。
お子さんのいる家庭は、逆に家事が増えてしまって大変な思いをされているかもしれませんが、一人で生活している場合は、特に時間のメリハリをつけるように心がけたいです。
免疫力向上には栄養補給も良いですが、睡眠も効果的です。夜更かしをせずに早めに寝て、その分早起きすることで規則正しい生活を維持するように気をつけています。
運動量が減った
私が住んでいるエリアではフィットネスジムはクローズしていて、当面の間は営業再開予定がありません。それに加えて、以前は通学通勤時の歩行も運動の一環だったのですが完全リモートワークになってしまったため、身体を動かす機会がなくなりました。
対策としては週に一度の日用品買い出しの際に、乗り物を使わずに片道20分の距離を歩くようにしていますが、まだまだ不十分でしょう。
ヨガや筋トレ、ストレッチであれば自宅でできるので、面倒くさがらずに継続したいものです。ちなみに、私の家の近所では、庭で日光浴をしたりボール遊びをしたりしている人も目立ちます。
1ヶ月の外出自粛を経験して分かったことですが、外の空気を吸って陽の光を浴びると、思っている以上にリフレッシュ効果があります。
自宅の庭やバルコニーであれば、他者との接触を避けつつ気分転換ができるのでオススメです。
【まとめ】節制をしないと支出は膨らむ一方!
外出自粛が始まったばかりの頃は、交際費や美容費が減ることを踏まえて「もしかして、この期間中は支出が抑えられるのでは?」なんて考えていました。
しかし、実際に自粛生活を始めてみると、自分の生活習慣そのものを自制しないと支出は膨らむ一方であることが分かりました。
海外滞在の身としてはまず、外での英語学習機会が減ったことに対する不安があります。
海外に住んでいるにも関わらずオンライン英会話を契約してみたり、自宅で使える学習教材を購入してみたりと、必要経費とは言え追加費用がかかります。
家計バランスを取るためには、企業が解放している無料キャンペーンや携帯の学習アプリ、YouTube動画も活用しながら勉強を続けるという手もあります。
また、学校のカフェテリアや職場で提供される賄い料理で栄養バランスをとっていた人達(主に私です)は、急に自炊をせねばならない環境となり、買い物にも調理にも苦労をしています。たまには楽をしたいですし、出来合いの料理だって食べたいです。しかし、そこで外食に手を出してしまうと、出費は増え続けます。
私自身はようやくこの環境にも慣れましたが、本コラムを読んでくださっている方の中には、これからまさに自粛生活が本格化する方がいらっしゃるかもしれません。
長引く可能性のある自粛生活で溜まりがちなストレスもコントロールしながら、家計と生活を無理なくやりくりしていきましょう。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。