なぜカナダのバンクーバー?1年間バンクーバー留学した私がメリット・デメリットについて考えてみた
「留学をしたい!」と思った時、最初に決めることは国や都市選びですよね!
もちろんイギリス英語やオーストラリア英語を習いたい!この国の雰囲気が好き!という目的が決まっている方は話が早いと思います。
多くの留学やワーキングホリデーを考えている方は、英語を勉強しに行くことが第一目的で、国や都市にこだわっていない方も多くいます。
国や都市を決めるにあたって、色々な決め手があると思いますが、やはり「ここに行きたい!」と思った場所を重視すべきです。それは海外生活している中でのモチベーションに大きく影響してくるからです。
私もたくさん悩んだ結果、カナダのバンクーバーに決めました。「カナダって留学先としては有名だけど実際どうなの?」と思っている人も多いと思います。
今回はカナダのバンクーバーに1年間の留学をした私がなぜバンクーバーを選んだのか、メリットとデメリットをシェアします。
バンクーバーってどんなところ?
バンクーバーは、カナダのブリティッシュコロンビア州の西部に位置する都市です。同州の最大の都市で、人口は210万人とカナダ国内第3位の都市になります。ちなみに、1位はトロント、2位はモントリオールです。
またカナダの公用語は英語とフランス語ですが、バンクーバーは英語を中心に使われています。カナダは綺麗な英語で有名ですが、実は「カナダ英語」というものが存在することはご存知でしょうか?
ほとんどアメリカ英語と変わらないので、英語学習上は何ら問題ありません。具体的にはスペルや単語などにイギリス英語が混ざっています。(例:color→colour, center→centreなど)
カナダは移民が多いため、多国籍文化で街中を歩いていると様々な国の方を見かけます。
レストランなども日本食はもちろん、ギリシャ料理、タイ料理ベトナム料理などいろんな国の伝統的な料理を楽しむことができます。
ちなみに私のおすすめは、ダウンタウンにある「牛角」がお勧めです。日本と違い食べ放題のコースはないですが、たくさんの種類のコース料理があり、メニューを見るだけでも楽しいですよ。
自然が多いのもバンクーバーの良いところの一つです。
スタンレーパークやイングリッシュベイなどちょっとした散歩を楽しむことができます。か気候も寒すぎて生活できないというほどではなく、バンクーバーは日本より寒いかな程度です。冬は雨が多くなるので「レインクーバー」とも呼ばれています。
ちなみに、ダウンタウンに関しては、雪は滅多に降りませんので冬でも生活しやすいです。一方で冬はウィンタースポーツが盛んなので、近くの山にアクセスすればスキーやスノボも気軽にできるのが魅力です。
そして、お隣の国アメリカのシアトルまでバスで3時間ほどなので、気軽にアメリカ旅行することができるのも嬉しいところです。
なぜ私はバンクーバーを選んだのか?
バンクーバーは、思っているより広くありません。むしろ1週間もあれば、ある程度の場所を巡ることができます。
そのため、「勉強しつつ観光もたっぷり楽しみたい!」という方には向いてないかもしれません。
では、なぜ私がバンクーバーへの留学を決めたのか?
それは、特に観光も重視していなければ、旅行もそこまで行きたいとも思っていなかったからです。
私のカナダへのイメージは、「寒そう」なのと「とにかく森」でした。実は留学を申し込むギリギリまで他国で考えていました。ただ、私の取得したかったJ-SHINEの資格が取得できる語学学校がバンクーバーにあり、留学地としてもバンクーバーや有名なので最終的に決めました。
またバンクーバーの気候も調べてみるとトロントに比べたら暖かく、日本より少し寒い程度だと言うことが分かり、「寒くて耐えられない!」というほどでないこともプラス条件でした。
この国が好きだからで選ぶのも良いと思いますが、なぜその国に行きたいのか、その国でどんな英語(発音、訛りなど)を学びたいのか、今後に活かすことができるのか、など目的や目標を決めてから国選びをすることも大事だと思います。
バンクーバーに来たことのメリット
実際、カナダのバンクーバーに来て感じたメリットを紹介します。
① 多国籍文化
1年間滞在していましたがまず差別がないです。留学生が多いからか、レストランやカフェに入っても注文する際にしっかりと最後まで聞いてくれた気がします。
また様々な国民が滞在しているため、色々な国のご飯が食べられるということもお気に入りポイントです。
しかし、友達と「今日何料理食べる?」となった時に意見が割れてしまいがちです。(笑)
② 日本人が多い
正直、バンクーバーは人気都市なので、日本人の数もそれなりにいます。
日本人の場合、「英語を勉強しに来たんだから英語を使わないと!」と意気込みすぎてプレッシャーになる場合があります。そんな時は、無理せずに日本の友達と思いっきり話すと意外とスッキリします。特に留学初期で心細い時は尚更です。
また授業が全て英語なので、聞き取れなかったところや分からなかったところを聞くことができます。日本人がいることは、必ずしもデメリットばかりとは言えません。
③ カナダの人はとにかく優しい
私がバンクーバーに来た頃、発音が下手で聞き取って貰えないことがありました。しかし、カナダの店員さんはスルーではなく、「ここにスペル書いて~。」と紙とペンを渡してくれてその優しさに感動しました。
また、財布をなくした時に「もう絶対見つからないだろうな…。」と思っていました。すると、その日の夜にFacebookから私の名前で探してくれて(財布の中に語学学校の学生証が入っていたため)、届けてくれる出来事もありました。
そして、フレンドリーな方が多い印象です。外を歩いていると、ちょっとしたキーホルダーやネイル、飲み物などを持っていると、「どこで買ったの?」と聞かれることも。日本語好きな方も多く、ランゲージエクスチェンジ(お互いの言語を教え合うこと)でカナダ人の友達を作っている子もいました。
もちろん必ずしも全てのカナダの方が優しいというわけではありませんので、常に注意は必要です。
過去に日本人ワーホリが殺害されてしまった事件もありました。
1対1で会うのではなく、まずは信用できる友達と複数で会うようにしてください。
また、1対1で会う際も人目の多いカフェなどを利用し、お互いの自宅で会うようなことは避けた方が良いでしょう。
④ アクティビティが多い
夏には外で無料の映画観賞会があります。冬はスキーやスノボ、アイスホッケーなど挑戦してみるのはもちろん、鑑賞するのも楽しいです。
またダウンタウンには、バンクーバーオーケストラシンフォニーという団体があるので音楽鑑賞もできます。毎回、内容が変わるので要チェックです。
バンクーバーに来たことのデメリット
当然メリットばかりではありません。必ずその裏にはデメリットもあるので、以下デメリットにフォーカスして紹介します。
① 大麻が合法
私がバンクーバーに来た当初、マリファナは合法ではありませんでした。しかし、既に街中で普通に売られていました。
日本では馴染みのないので、匂いすら分かりませんでした。先に来ていた子に「これが大麻の匂いだよ」と教えて貰ってから、それからはどこに行くにも大麻の匂いが街中に充満していることに気付きました。
よく留学で来て合法だからと大麻を吸い始める人を見かけますが、日本では違法なので手を出さないようにしましょう。大麻中毒になったら、その後が大変です…。
② 日本人が多い
メリットで日本人が多いことを例に挙げましたが、逆に日本人コミュニティーにどっぷり浸かってしまうと日本語しか話さなくなってしまいます。
特に春休みや夏休みなどの長期休暇はたくさんの日本人留学生が来て10人クラスに日本人が8人ということもあります。
ほとんどの語学学校は母国語禁止でしたが、それでも先生がいない時にはつい日本語での会話になりがちです。また、週末出かけるのも日本人とだけという方がいます。
語学学校を選ぶ際は、できる限り国籍制限している学校を選ぶことをお勧めします。
語学学校全体で日本人は全体の2割未満に抑えるなどの決まりがある学校を選ぶことで、春休みや夏休みでも日本人だらけの状況を避けることが可能です。
母国語の方が話題も合うし、細かいニュアンスも伝わるし、当然話も盛り上がります。しかし、日本人留学生とは、一定の距離を保って付き合うことをお勧めします。
せっかく留学(ワーホリ)に来ているので、少しでも英語を上達させるためにも日本人同士で出かけるのは月◯回までと決めておくといいですよ。
③ 外でお酒が飲めない
カナダでは外でお酒を飲むことができません。
日本では、花見などコンビニでお酒を買って公園で飲む方もいますよね!バンクーバーはイングリッシュベイやスタンレーパークなど、散歩やのんびりできる場所がたくさんあります。
特に学校終わりに友達とスタンレーパークに行った時、「この夕日見ながらお酒飲めたらいいのにね…。」という話をたくさんしました。
ちなみに、カナダでお酒は「19歳以上」から飲酒可能です。
お店によって2つ以上のID(パスポート+学生証←語学学校のものでも可)を求められることがあります。
なので、バーに行く際や、アルコールを買う時にはIDを忘れないようにしましょう。
④ 日本で当たり前のことが当たり前じゃない
これはどこの国に行っても同じですが、日本はサービスが細かいところまで行き届いていることに気付きます。
身近なところでは、海外ではコンビニや自販機はすぐには見つかりません。また、コンビニや自販機の品揃えも、日本は非常に豊富ですが、海外は必要最小限といった感じです。
喉が渇いても飲み物をすぐに買うことができないので、ほとんどの人はマイボトルを持ち歩いています。
【まとめ】結局バンクーバー留学ってどうなの?
バンクーバーは、日本人の生徒が多いためか、先生方も日本人のカタカナ英語でも理解してくれて、それをしっかり直してくれます。
語学学校の先生はフレンドリーなので、学校終わりに一緒にカフェに来てくれたり、その場で英語を教えてくれたりもしました。
そして、どの学校もアクティビティが豊富なので、毎日の学校終わりにみんなで出かけたりすることもよくありました。
1人で留学する時、友達ができるか不安になると思いますが、アクティビティに参加したりしているうちに友達が自然とできていくので安心して大丈夫ですよ!
海外留学やワーキングホリデーに少しでも不安がある方は、バンクーバーは生活しやすい環境が揃っていると言えます。
一方、過去に留学経験があって、海外生活に慣れている人、日本人留学生には一切頼らないつもりの人には向いてないかも知れません。
どの国・都市を選ぶにしても、メリットもデメリットの両方があることなので、自分にとってどちらの方がより重視する条件なのかで総合的に判断しましょう!