児童英語教師になりたい方必見!カナダで資格取得「J-SHINE」ってなに?
こんにちは、あさおです。
せっかくカナダに来たし英語以外にも何か資格取得したいな、時間があるし何か新しいことにも挑戦してみたいな、という方もいると思います。
しかし海外で資格取得となると英語で講座を受けるのかな、課題やTOEICもハイスコアでないとそもそも受講できないのかな、と不安に思う方もいるかもしれません。
私はカナダでJ-SHINE資格に挑戦しました!
これは日本の小学生に英語を教える資格なので英語ができないから…と諦める必要はありません。コース期間も1ヶ月ちょっとで取得できるので、短期留学の方はもちろんワーホリの方でも受講することができます。
今回は私がカナダに滞在していた際に取得した『J-SHINE: 小学校英語指導者認定協会』という資格についてお伝えしたいと思います。
J-SHINEってどんな資格?
J-SHINEは2003年に設立された資格で、正式名称は『小学校英語指導者認定協会』でJapan SHogakko Instructures of Englishの略です。
J-SHINE資格が始まって以来、全国の小学校で英語教育が実施されていますが、2020年には小学校3年生から英語教育がスタートしています。
少しずつ始まっている英語教育ですが、新しく決まったことなのでほとんどの小学校教員が英語を正しく指導できるというわけではないということが現状です。
そんな時に大変役立つ資格となるのがJ-SHINEです。
この資格があると実際に小学校でALT(外国語指導助手)の先生と担任の先生の間に立ち、授業計画の提案や代わりに英語の指導を行うことができます。
この資格を取得すると、J-SHINEの公式サイトに名前が載り、資格カードを受け取ることができます。私は8月の頭に講座が修了し9月の後半にカードが届きました。
公式サイトを見た小学校から直接オファーが来る場合もあるようですが、滅多にオファーは来ないようなので、自分から応募するのが一般的だそうです。
資格があるからと必ず小学校で働くことができるという保証はありませんが、今後英語教育は必要になってくるので取得しておいて損はないです。
また、英語を教えるという資格なので、子供向け英会話スクールで働くなど選択の幅が広がります。
実際に大手の英会話スクールの担当の方が学校に来て、英語教師が足りてないというお話をしてくださいました。
そして、この資格にはTOEICのスコアや受講時間、経験によって準指導者など種類が変わってきます。
TOEICのスコアが上がった際など、途中から何度も更新することができます。最初は準指導者からでも頑張り次第で、正規の資格を取得することも可能です。
どんな人が向いているの?
「この人は向いている!向いていない!」などはないですが、まず大事なのは人に教えることが好きな人、子供が好きな人、英語が好きな人なら挑戦してみた方がいいと思います。
特に講座を受けていて思ったのは、読み聞かせや教材作りが大事なので幼稚園の先生経験がある方は特に向いているなと思いました。
また授業もただ淡々と話すのだけはなく、いかに子供達にとって楽しい授業ができるかも大事です。
そのため、授業計画は大切です。
一方、授業計画を立てても自分が予想していないような質問や行動を子供達はよくするので、自分の思い通りにいかないことも多々あります。
そういった状況に対し、焦らず冷静に臨機応変に対応する力も経験を通して身につけて行くことができます。
どのような勉強するの?
私はこの資格をInternational House Vancouver(IH)で取得しました。この学校では4週間の座学、2週間の現地の学校で実習の計約1ヶ月間で取得可能です。
座学は午前と午後に分かれていて、午前は英語で授業、午後は日本語で授業という感じでした。
午前の授業では先生が実際にどのように教えるのかを実践で見せてくれたり、英語の歌や教材製作を行ったりしました。
午後の授業では日本語のテキストを読み合わせながら、J-SHINEとは何なのかについて勉強しました。
また、図書館に行き読み聞かせに向いている本などを探したりもしました。
その際、たまたま近くの学校から先生と生徒の子が図書館に来ていて、読み聞かせをしている風景を見学させてもらうことができました。
2週目からは、午前・午後にそれぞれ2回ずつの模擬授業を行いました。日本人に向けての英語指導ですが、どちらも日本語を使わずに行わなくてはいけないので正直簡単なものではありません。放課後に残って教材作りをすることもありました。
また、英語が得意な方にありがちなのだそうですが、相手は子供なので難しい単語を使い過ぎないことが大事です。
長々と話すのではなく3単語くらいで話したほうが子供達にとって伝わりやすくちょうど良いそうです。
J-SHINEコースは、TOEIC500以上から受けられますが、そこまで自分の英語力に対しては不安になることもないのかなと思います。
確かにクラスメイトの中には日本で英語教師として働いていた方や別の国で長期の留学を経てこのコースに来たという方もいました。
しかし、午後の授業は日本人の先生ですし、休み時間は日本語でおしゃべりするなど英語縛りでもないので、模擬授業以外はそこまで辛くなかったです。
実習はどんなことをやるの?
事前にネイティブの学校に行きたいか、それとも母国語が英語じゃないところに行きたいか選ぶことができます。
私はアジア系の学校を選択しました。
どちらの学校を選んでも良いのですが、せっかくなら英語を少しでも教える経験ができるので、私は英語が母国語ではない学校に実習に行くことをお勧めします。
この実習で行ったことは、本の読み聞かせや、休み時間の遊び相手、子供たちの文法を直すなどです。
模擬授業で習った感じで子供達相手に授業することはありませんでしたが、英語の歌や読み聞かせなど習って良かったなと思いました。
実習の中で特に難しかったことは、まず子供達が何を言っているのか聞き取れないということです。
突然ですが「ジサー」この意味わかりますか?
ある子が良くこの言葉を使っていました。何て意味だろうと担任の先生に聞いてみたら、この子の中では「Teacher」という意味だそうです。
みんな英語の勉強中なので英語の中にそれぞれの母国語が混ざっていたり、オリジナルの発音だったり、中には母国語で話しかけてくる子もいます。
しかし、担任の先生はそれをすべて聞き分け直していたので、私はスピーキング力よりリスニング力を鍛えた方が良いと思いました。
また、おやつの時間が1日に2回あったり給食ではなくお弁当だったりと、日本の学校とは全く違う環境なので毎日が新しい発見ばかりで楽しいです。
私が行った学校はカナダの公用語が英語とフランス語だからか、1週間に3回ほどフランス語の勉強をしていました。
海外の学校で実習をすることはなかなかできない体験なので、気になる質問をしたり、教室内の飾りや本、教材などをしっかりチェックしたりすることをお勧めします。
最初は、実習大変そうとか緊張するな…と思っていましたが実際そんなことはなく座学より楽しく、むしろ実習をもっとやりたいなと思いました。
プラスアルファの資格にJ-SHINE資格を!
J-SHINEはカナダにいながら短期間で取得可能な資格で、日本に帰国後も留学中に身につけた英語を活かすことができます。
また、短期であるものの現地の学校で実習することによって、自分の指導法に生かすことができます。
留学に来て英語を学んだはいいけど、日本に帰国後に英語を生かした仕事に就きたい、活かし方が分からない、という方は選択肢の1つとしてJ-SHINEの取得を検討しては如何でしょうか。
何より子供が英語を学ぶプロセスを知ることは、子供に英語を教えること以上に自分の英語学習上もプラスになります。
児童英語教師になるかどうかに関わらず、この資格取得の勉強をすることには、一定の価値があるように思います。
ちなみに、J-SHINE資格はカナダだけでなく、オーストラリアやニュージーランドでも取得できます。この3カ国に留学やワーキングホリデーを考えている方は、受講を検討してみてください。