新型コロナウイルスも落ち着いてきた感のあるカナダ!トロントの現在の状況をレポート
みなさん、こんにちは!けいこです!
2020年5月4日にカナダの現状のコロナの記事をアップしてから、早一ヶ月半弱が経ちました。
日本では、2020年4月7日以降、出されていた緊急事態宣言もついに2020年5月25日、約一ヶ月半ぶりに解除されましたね!
この一ヶ月半の間カナダでも政府の要請や街並み、人々の生活スタイルにおいてかなりの進展や変化が見られました。
コロナウイルス関連の報道もだいぶ慣れてきて、日常の一部になりつつあります。カナダも日本と同様に落ち着きつつありますが、まだ予断は許さない状況でもあります。
今回もいつも通り、一番信頼のあるGovernment of Canada(https://www.canada.ca/)のデータを分析し正確な数字と情報を紹介します。2020年5月04日以降に発表されたニュースや、現在下されている政府の要請/命令に加えい、トロントの今のリアルな状態をお伝えしていきたいと思います。
現在のカナダのコロナウイルス感染者の動向
2020年6月16日20:00時点で、2,216,730人が今までにコロナ感染テストを受けています。その内、約22分の1である99,467人がコロナ感染を認められております。
前回、2020年4月25日11時00分時点でのカナダの感染者数合計は44,363人でしたので、この1ヶ月半の間に2倍に増えたことがわかります。
ただ、日々の感染者数報告数は、以前と比べるとかなり減ってきています。
そして、カナダの合計死者数は8,213人、ケベック州では5,269人、オンタリオ州で2,538人の死者が発表されております。
前回の記事(2020年4月25日11:00時点)の情報では2,350人だったため、ほぼ3.5倍になった事がわかります。
年齢別の感染者については、2020年6月8日 の情報で以下の通りです。
第2位: 40歳 – 49歳が15%
第2位: 50歳 – 59歳が15%
第3位: 30歳 – 39歳が14%
感染者の57%が女性であると発表されております。
2020年6月16日20:00時点での州別、感染者もしくは感染可能性者数については、以下の通りです。右側の情報は、前回レポート時点の2020年4月24日19:00のものになります。
第2位: オンタリオ州(32,554人) ※前回は13,519人
第3位: アルバーター州(7,482人) ※前回は4,017人
第4位: ブリティッシュ・コロンビア州(2,756人) ※前回は1,853人
かなり落ち着いてきた状況とは言えるものの、未だに日々感染者数の報告数はかなりあります。
とはいえ、以前は1週間で2倍になっていた感染者数が、今は1ヶ月で2倍になるといったように
少し勢いが落ちてきているのも明確にわかります。
この調子でコロナの終息が落ち着くのを祈りつつ、皆で力を合わせて頑張りましょう。
カナダ政府からの現在の要請
2020年5月4日にエアーカナダ(航空会社)は、搭乗客に対してチェックインの時に非接触検温による検査や、マスクの着用の義務付けなどの衛生対策法を示した”CLEAN CARE+”を発表しました。
2020年5月6日にオンタリオ州ダグ・フォード州首相は、経済活動を再開する職種の拡大を発表しました。
対象となった職種は、園芸店、金物屋、ホームセンターなどで、一定の規定の基により営業を許可しました。また、路面店のお店に関しては、5月11日より店頭引き渡しもしくは配達のみの営業を可能としました。
2020年5月6日にオンタリオ州ダグ・フォード州首相は、5月11日より限られた州立公園を日中のみの利用を可能と発表しました。
これはハイキングやウォーキングやサイクリングなどの許可で、キャンプ場やビーチ場の利用や公園内にある遊具などの利用は引き続き禁止とされています。
エアーカナダ(航空会社)は、2020年6月2日より、運行を休止していたトロントから羽田間の便を週3回で再開することを発表しました。しかし、5月28日に延期の発表がされました。
2020年5月14日にオンタリオ州ダグ・フォード州首相は、2020年5月16日より、ゴルフ場、マリーナ施設、乗馬場などのビジネスの再開許可に加え、2020年5月19日より入店人数制限かつ完全予約制で路面店である小売店における店内での買い物を許可しました。
そして、トリミングまたは、獣医業の再開や家政婦、ハウスキーパなどの清掃業の再開、全ての建築、建設業の再開に加え、保険、医療サービスの再開を許可すると発表しました。
2020年5月19日に再度にわたり延長を繰り返されていた州内公立学校の休校命令を今学年度末まで延期すると発表しました。私立学校に関しても、引き続き閉鎖されています。
2020年5月20日にカナダ・トルドー首相とオンタリオ州ダグ・フォード州首相は、食料品の買い物に行く時や、外に出る時はフェイスカバー(鼻と口を覆う物やマスク)を着用することが好ましいと発表しました。
2020年5月20日、オンタリオ州保健省は、延期されていた医療サービス(歯医者や整体師など)の再開を許可する方針でいることを発表しました。
ただし、今まで通りのサービス方法でなく、医療サービス提供者と患者の安全確保が大前提で行うことが義務付けられています。
2020年5月29日にトロント市のトーリー市長は、企業の雇用主や学校などに対して、少なくとも9月までは可能な限り在宅勤務を行うことを心掛け、止むを得ない理由で職場勤務しなければいけない場合は時差通勤をするように勧めました。
大きな理由としては、多くの企業の会社や大学キャンパスがダウンタウンに集結しているためです。
この時差通勤対策をとることにより、通勤通学ラッシュを避け、公共の乗り物内による人の過密を防ぐことができると考えられています。
2020年6月1日よりピアソン空港では、健康上に問題があるもしくは呼吸障害がある人、または2歳以下の幼児を除き、空港内利用者はマスクの着用が義務付けられました。
また、未成年者や第三者による助けが必要な人を除き、見送り客などの乗客者本人以外の空港内の入館を禁止することを発表しました
2020年6月12日よりオンタリオ州は、一部のオンタリオ州内の経済再開計画をレベル2に変更することを発表しました。経済再開計画のレベル2により再開可能になることは、具体的にはレストランやバーにて、テイクアウトのみでなく野外席でのみ飲食を許可、美容院や美容サロンの再開、プールや水遊び場の解放などです。
しかしながら、トロントやナイアガラの滝などの主要観光地は対象外地区となり、未だに経済再開計画をレベル1のままです。
ただ、経済再開計画がレベル1のままでも、2020年6月12日以降は公共での集会人数を今までの5人から10人に引き上げられることが発表されています。
2020年6月11日にトロント・トーリー市長は、公共の乗り物である地下鉄やバスなどに乗車する時にフェイスカバー やマスクの着用を義務付けると発表しました。
2020年6月16日にカナダ・トルドー首相は、6月21日までとしていたカナダ、アメリカ間の国境制限を7月21日までに延期する事を発表しました。
トロント生活の現状レポート
実際政府からの要請も徐々に緩和されだし、少しずつ明るい未来が見えています。私たち自身の気持ち的にも楽になってきているように感じます。
コロナの感染数の低下はもちろんですが、その他にも長い自宅隔離生活の中で人々がそれぞれの新しい生活リズムを作り、毎日を充実して過ごしているように思います。
ちなみに、以前の記事内で紹介した医療関係者の方たちへの感謝の気持ちを伝える2020年4月6日以降に19:30に毎日奏でられていた音も、2020年5月22日のCBCニュースで終了することが報じられました。
自宅隔離中に生活の一部となっていた、時計を見なくても19:30の時間と、あの音との別れは少し寂しい気持ちもします。
私たちみんなで頑張った結果、コロナウイルスの感染状況が改善され、良好へ一歩前進した証拠なのでしょう。
音は聞こえなくなった今ですが、お散歩に行けば、多くのお家の前には感謝を示すメッセージや絵などが貼られています。
コーヒーショップやマクドナルドなどのファーストフードショップでは、今までのようにまだ入店して座って食べる事はできません。
それぞれのお店のルールの基で、お互いの安全に気を使い元の生活に戻れるように力を合わせているのが感じられます。
ほとんどの飲食店が、下写真のハンバーガー屋さん(ポパイ)同様、店内にあった椅子や机を片付けています。店内に広い空間を作り、お客さん同士が行き来する際にもソーシャルディスタンスが取れるようにしています。
このハンバーガー屋さんに限っては、大きい空間の店内にもかかわらず、入店制限が1組のみでした。
全てのお店が入場制限をしているため、人々はソーシャルディスタンスを取りながらお店の外で並んでいる状況が当たり前です。
多くのお店では、下写真のように高齢者専用の列や時間帯を設け、彼らを優先的に入店させる取り組みも目立ってきています。
また、お店によっては入口に仮設式手洗い場を設けている所も見られるようになってきました。
お店側の対策として、商品を通じてコロナウイルスが拡散させないために、入店前の除菌をどのお店も徹底しているのが分かります。
仮設式手洗い場を設けていないお店は、入口で従業員の方の監視のもと、お客さんに除菌ジェルの使用を強制している光景も目にします。
公共交通機関に関しては、コロナウイルスが深刻化してから在宅勤務者が多いため、すごく空いています。
乗り物内ではソーシャルディスタンスを保つために、乗客者が隣同士に座らないように標識が貼られております。
また、本当にマスクをしている人をほとんど見たことなかったカナダでしたが、今ではマスクに手袋を装着している人を良く見かけます。
公共の乗り物のみに関わらずメインストリートではない 一般道路では、道路を自転車、歩行者、自動車が共有できるようにコンクリートブロックを道路の真ん中に置き、車両数制限を24時間行っています。
これは、自宅隔離中のため交通量が減ったことと、歩道のみの幅では歩行者がすれ違う際にソーシャルディスタンスを保ち難いことから考えられた対策です。
コロナウイルスが流行り出して以来、街並みの風景はガラッと変わりました。2ヶ月前は、私を含め世界中の皆が仕事に制限が急にかかり、当たり前の日常が当たり前でなくなり、日々動揺が隠しきれなかったと思います。
でも今は、皆が自分自身の新しい生活リズムを見つけ出し、今まで当たり前だったことに感謝し、
今だからできることを探すなど、以前とは違う生活スタイルを楽しんでいるのも感じられます。
完全に元の生活に戻るには、まだまだ時間がかかりそうです。しかし、このコロナウイルスと戦う中で、忍耐力の強さや適応能力の早さなど自分の新たな強みが見つけられたのではないでしょうか?
そして、何より私が今一番嬉しく思えるのは、治安のことです。
コロナウイルスが流行り出した当時、2020年4月2日のニューヨークタイムズでは、コロナウイルスの影響によりアメリカで2億の拳銃が売られたという記事を目にしました。
その後、アメリカをはじめ、カナダ、そしてトロントでも多くのお店の入り口やショーウィンドウに木の板が治安悪化に備えて張られ始めました。
この時は正直 、治安が今後どれほど悪くなるのかと恐怖を覚えました。
しかし、あれから一ヶ月半が経ち、私の個人的な感覚では治安が悪くなったとは一切感じません。
日が暮れると 以前のように人が道に歩いていないため、人気の無さと言う意味で少し恐怖感は感じますが、治安が悪くなったとは感じません。
私自身、自宅近所を最低限しか出歩いていないため、絶対大丈夫とは言い切れません。
しかし、今のところ犯罪が増えたなどのニュースや記事は目立っていないのも事実です。
私のもとにはSNSを通して、トロントにお子様が留学されている方のご家族から心配の声をかなりいただいたので、この場をお借りして状況報告をさせて頂きました。
上記でお話しした通り、オンタリオ州も徐々に経済復興に向かい、制限のかかっていたことが緩和されつつあります。
あくまでも噂の範囲ですが、7月半ばにはトロントも経済再開計画レベル2に進むのではないかという話もチラホラ耳にします。
最近は天気も素晴らしいですし、早く不安なく外にでたいですね!
今回も最後までお読みいただき有難うございました。
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