カナダの新型コロナウイルス関連情報!現在の状況は?トロントの街の様子をレポート!
こんにちは、カナダ在住のちひろです。
新型コロナウイルスが世界的に拡大し始めてから約半年が経過しました。各業界に大打撃を与えたコロナウイルスは、ワーホリ・留学生の生活も大きく変えました。
仕事を突然失い帰国を余儀なくされたワーホリ勢、授業がオンラインに切り替わり自宅で授業を受け続けている留学生。さらには、日本国内で留学に向けて渡航準備を進めていた人々の計画をも狂わせました。
人生の中でこんな出来事が起きるとは誰もが予想できませんでした。それは、私自身も例外ではありません。私は2019年の2月からカナダに住んでいますが、2020年上半期の生活は去年とは全く違うものになりました。いまだに自分の身に起きていることだと信じられないような気持ちでいます。
しかし、私が住んでいるトロントの街は少しずつではありますが、コロナ感染拡大防止のために取られていた規制の一部が緩和されつつあります。けれどもその一方で、引き続き警戒して日々を過ごすべき一面もあります。
今回のコラムでは、私のカナダ生活の現状(2020年8月31日現在)をお伝えしていきます。
トロントで自粛生活を続けているワーホリ・留学生や、カナダへの渡航を検討している方々の参考になれば嬉しく思います。
公共交通機関
ワーホリ、留学生の現地での主な移動手段は、地下鉄やバスではないでしょうか。まずは、公共交通機関の車内や駅の様子をレポートします。
駅構内および車内では、マスクの着用や他人との距離を2m確保するよう注意喚起がなされています。そうは言っても、地下鉄やバスで乗車人数が制限されているわけではありません。実際には混雑時に他の乗客との距離が2m以内になることもありました。
また、乗車時はマスクを着用していても、車内で時間が経つとマスクを外してしまう人もいて少し不安になる瞬間もあります。
全体として、「コロナウイルスに警戒しましょう!」という空気感はありますが、公共交通機関からの強制力はないように感じています。
ですから、地下鉄やバスを利用する際は、引き続き個人レベルで高い予防意識を持つことが大切だと考えます。
レストラン
今年の春の段階ではレストランはテイクアウトと配達のみで営業していましたが、近頃は徐々に店内飲食を再開する店が増えてきました。
外食産業に関しては、店によって営業体制に差があります。
私が最近目にしたレストランの営業スタイルは5つに分類できます。
現時点で店内飲食を許可していない店舗は、集客状況やスタッフの接客効率も見ながら段階的に本来の営業形態に戻していくのだろうと予想します。
すでに店内飲食を再開した店舗でも、去年とは異なるスタイルで営業しています。
以下に、私が訪れた店内飲食可能なレストランのコロナウイルス対策をまとめました。
・入店時の対策
まず、私が訪れたレストランでは入店時に検温がありました。熱がある場合は帰宅を促されます。平熱であればそのまま席に案内されますが、名前と電話番号を確認されました。
来店者の個人情報を記録しておくことで、万が一、店内でコロナ感染が発生した際に感染者と接触した人の追跡が簡単になります。
また、店内では飲食時以外(お手洗いに行く際や会計時)はマスク着用を求められました。
さらに、「会計の際に現金を受け取ることはできない」とあらかじめ念押しがありました。
他人が触った現金をまた別の人が触ることは、感染症拡大の要因になり得るとされています。コロナウイルスの終焉が見えない今は、これくらい慎重に営業するのが得策かもしれません。
・店内の備品
不特定多数が触ることになる席置きメニューは撤去されていて、お客さんが自身のスマホから商品一覧を見て注文する方式が採用されていました。
フォークやスプーンなどお客さんが直接口にする食器は、使い捨てできるプラスチックで提供されました。また、それらは新規客が案内されるごとに配膳され、テーブルに備え付けの食器や調味料はありませんでした。
また、店内の座席数も通常の半分くらいに減らされており、隣の席のお客さんと十分な距離が確保できるようにレイアウト変更されていました。
上記でご紹介した店側のコロナ対策は、比較的徹底している店舗の例です。同じように店内飲食を許可している店でも、検温がなかったり他のお客さんが触れた席置きメニューを使い回したりするレストランも見かけました。
特に、新しい備品の導入はお金がかかることなので、店によってばらつきが出る部分だと感じます。
人件費削減のために従来よりもスタッフを減らしたり、営業時間を短縮したりしている店もあります。営業体制がまだ安定していない店舗も多いので、近々レストランへ行く予定がある方は、事前に店へ詳細確認することをおすすめします。
スーパー
最寄りのスーパーはマスク着用が入店の条件になっています。店によってはスーパーの入り口に警備員が配置されていることもあり、マスクを着用していないお客さんが入店を断られるパターンも見られます。
警備員が買い物カートやカゴの消毒係を兼ねている場合もあれば、入り口に設置されている消毒液を使ってお客さんが自分で除菌することもあります。
ここは店舗によって差が出る部分です。
数ヶ月前は入店時に長い待ち列ができている時期もありましたが、近頃は待つことなくスムーズに入店できる日が続いています。しかし、店内で会計を待つ際は引き続き、他のお客さんと2mの距離を空けて立つように店内表示がなされています。
今年の春頃にお客さんとの間に設置されたクリアパネル(飛沫感染防止)は今も残っていて、レジ係はマスクとビニール手袋を着用して接客しています。
スーパーの営業に関しては、個人的には良くも悪くも大きな変化はないように感じます。
休日の過ごし方
トロントは寒い時期が長いので、本来であれば夏はイベント盛り沢山でワーホリや留学生も少し勉強を休んで海外生活を楽しめる季節です。
しかし、残念ながら野外の大型イベントは中止が相次いでいるのが現状です。
少人数であれば集会は認められているものの、数百人・数千人規模でエンターテイメントを楽しめる日はまだ遠いかもしれません。これはカナダに限ったことではありませんね。
私の周囲では、都市型のエンタメを楽しめない代わりに、休みの日をビーチなど自然の中で過ごすのが人気です。
私も先日ビーチへ行きましたが、他者との距離感をほとんど気にせず外遊びを満喫することができました。
今はもう泳ぐには肌寒い時期ですが、外の空気を吸いながらのんびりするだけでも良い気分転換になります。
【まとめ】 今は「様子見」で事が運ばれている状態
私自身は8月に入ってから公共の場に出る機会が少しずつ増えてきましたが、一番強く感じたのは「施設によってコロナウイルス対策のばらつきが大きい。」ということです。
それは消費者にも言えることで、気を引き締めてコロナ対策を続けている人もいれば、気が緩んでしまっている人もいます。
ですから、街に出る際はいまだに何かしらの不安があります。個人レベルでのコロナ対策はやはり欠かせません。しかし、本当に少しずつではありますが街に活気が戻りつつあるのも事実です。
近頃は、学生ビザで新たにカナダに入国できた人の話も耳にするようになりました。まだまだ件数は少ないですし、入国してからの自主隔離など通常とは異なるカナダ生活が待ち受けていますが前向きなニュースには違いありません。
私個人としては「本来なら、カナダ生活はもっと楽しいはずなのに!」という思いもありますが、日々の生活に困るほど不便なことや制限されていることはありません。
一日も早く多くの人が留学生活を満喫できる環境が整うよう願っています。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。