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【入国可能ビザ】コロナ時のカナダ学生ビザ申請から取得までの所要時間は?

公開:2020/11/29 著者:中山 大輔 1658 Views

更新情報

・(2020年12月2日追記)2020年12月1日に発給された学生ビザの所要時間は約7週間でした。
・(2020年12月7日追記)2020年12月6日に発給された学生ビザの所要時間は約2週間でした。
・(2021年1月20日追記)学生ビザの所要期間表示が9週間となっています。

現在コロナウイルスの影響で留学できる地域が限られていますが、その中でも特にコロナウイルスへの対応と留学体制の両立に力を入れている国がカナダです!

経済活動を進めるためには、国境オープンや学校営業の推進をさせたい。でも、コロナウイルス対策を進めるためには、国境を閉じ、学校の営業は控えたい…。

どの国や政府もそうした状況で苦心をしている状況です。

 

しかし、そうした中でカナダは2020年10月20日に学生ビザ所持者への国境をオープンすると発表がありました!

 

そこで、このコラムでは「留学生がカナダへ入国するためにはどんなルールがあるのか」、「コロナ状況下でカナダの学生ビザ取得、また渡航には実際どれくらい時間が掛かるのか」をご案内していきたいと思います。

 

※カナダに限らず、国や政府の対応は流動的ですので、必ず最新の情報も合わせてご確認ください。

カナダ入国へ入国するためのルールは?

まず、カナダへ学生ビザで渡航するためには「学生ビザ申請条件」を全て満たす必要があります。

詳細はカナダ移民局の公式ウェブサイトを見て頂くと良いのですが、大まかにはざっくり下記3つの条件があります。

 

学生ビザの要件

※DLIとはDesignated Learning Institutions の事で、(カナダ移民局が認める)指定教育機関という意味です。

 

まず1つ目の条件は、「カナダ移民局が認める教育機関に入学する」という部分です。カナダで何かを学ぶならどんな学校でも良いというわけではありません。

例えば、「カナダのバンクーバー市内で毎週開かれる個人のお料理教室に通うために留学します!」というような場合には、通う学校(教室)は個人運営の小さな教室になります。そのような教室は移民局が指定する教育機関とは認められていないため、残念ながら学生ビザの取得はできません。

ただ、留学エージェントを通して留学する場合には、このDLI(Designated Learning Institutions)がある学校をしっかり案内、手続きをしてくれるので1番目の条件はあまり気にされなくても大丈夫でしょう。

 

2つ目の条件は、「留学するのに十分な資金(お金)を持っている事」になります。

カナダに限らず…どの国の移民局でも嫌がるのは「違法労働や違法滞在」の2つです!

学生ビザなどは、永住権ビザなどと比べると当然取得のハードルが低くなっていますので、「とりあえず学生ビザで長期間カナダ滞在→ビザが切れた後もそのまま不法滞在や不法労働」というのは移民局も絶対に阻止しなければ!と考えています。

 

そして、そうした不法滞在や不法労働が発生してしまう一番の原因が「滞在や帰国のためのお金がない」という状況です。

「お金がないから帰国できない」、「お金がないから不法労働をしないといけない」という事がないように(つまり未然に防ぐために)、移民局ではビザ申請時に「あなたは留学するのに十分な資金(お金)を持っていますか?」という事を厳しく見ているんですね。

当然「短い留学期間の人は少なくても大丈夫」、「長い留学期間の人はそれなりに多い留学費用」が必要となっていますので、自分の留学期間に見合った十分な費用を準備していきましょう。

※大まかな目安としましては留学期間1年で「10,000カナダドルの生活費」となっています。

 

また、最後の三つ目の条件は犯罪歴や健康状態、健康診断の結果などです。

ただ、こちらも基本的に日本人の方で該当する人は少数派ですので、こちらもあまり気にされなくても大丈夫です。

「上記の3つの条件を満たしていれば、留学生としてカナダに入国ができる」というのが”平常時”のルールになっています。

 

 

コロナ渦での追加されている特別ルールは?

現在はコロナウイルスの影響でカナダ移民局の状況も大きく変わっており、現在は上記の3条件に加えて、下記2条件も追加で満たさないといけません。

 

コロナ渦での追加要件

 

1つ目は、移民局が各教育機関を審査し、「あなたの学校はコロナ渦でもきちんと留学生を受け入れる事ができる体制が整っていますね」という許可があるかどうかという点です。

実は、カナダの各教育機関も「1人でも多く留学生を受け入れたい!」という気持ちは強いです。

そのため、ほとんどの教育機関がこのApproved DLIになれるようにと申請と応募をしています。

 

ただ、残念ながら国境オープンが発表された1ヶ月後(2020年11月)の時点でも移民局側の審査がなかなか追いついていないようで、このApproved DLIに認証されていない学校もまだ結構残っているような状況です。

2020年12月、来年1月となればApproved DLIの認証がどんどん進んで行くと思います。

今すぐに学生ビザを申請、できるだけ早く出発したい!という留学生以外はあまり気にされなくても良いのかな?と思います。

 

2つ目は、カナダに入国をしてから14日の自己隔離をきちんと実施するという点です。

実は現在入国可能な主要留学国(マルタ、イギリス、アメリカなど)の中でも、カナダは特に自己隔離(自己検疫)のルールが厳しく、厳格に対応が求められている国だったりします。

日本のように「帰国をしたらできるだけ14日間は自宅にいてくださいね」という緩いものではないんですね。(苦笑)具体的には、コロナ渦で留学や渡航はできるけれども、入国直後は下記のような対応を実際にしなければいけません。

 

カナダ14日間の自己隔離について

 

どうでしょうか?

日本のものや「マルタやイギリスのように自己隔離ありませんよ」という国と比べると、かなりしっかりしていますよね。

 

特別ルールで「1ヶ月の短期留学」でも学生ビザが利用可能に!

上記の学生ビザ申請条件とは別になりますが、実は現在コロナ渦の状況を踏まえてカナダ移民局では「1ヶ月や2ヶ月の短期留学生でも学生ビザが申請できますよ」という特別ルールも加わっています!

実は、平常時のカナダ移民局は、「観光ビザであれば最大6ヶ月の滞在と最大6ヶ月の通学ができるから、6ヶ月未満の留学では学生ビザは使えません(使わないでね)」という立場を取っています。

しかし、現在のコロナ状況下で移民局がこのルールを一時的に撤廃した事で、「短期であってもカナダへ留学したい方は唯一入国できる学生ビザを使ってくださいね」という立場に切り替わっています。

確かに観光ビザよりも申請に手間は掛かってしまいますが「私は6ヶ月以上の留学はなかなか難しいからカナダの学生ビザ利用は無理だなぁ~」と思っていた方でも、一度再検討の価値はあるかと思いますよ!

 

コロナ渦での特別条件

 

カナダ学生ビザの申請から取得まで7ヶ月もかかる!?

現在の学生ビザの申請条件(通常条件+コロナの特別条件)や短期留学でも学生ビザが利用できるというのを見て「なるほど!大変だけどカナダ留学を頑張って実現させていきたい!」と思った方に、ぜひ現状で注意して頂きたいのが「学生ビザの申請から取得までの時間」です。

コロナ状況でない時の「カナダ学生ビザ申請~取得の期間」はだいたい2ヶ月でした。

しかし、現在はなんと今(2020年11月26日時点)では27週間(約7ヶ月)と表示されています!(2020年12月2日には25週間となっていましたが、2021年1月20日時点では9週間と大幅に短縮されています

 

 

 

ビザ申請の所要期間の調べ方

ちなみに、ビザ申請の所要期間の調べ方は下記の通りです。該当のページに行って下記のように調べます。

 

1.一時滞在ビザ「Temporary residence(visiting,studying, working) 」を選択

2.国外からの学生ビザ申請「Study permit(from outside Canada)」を選択

3.申請国「Japan」を選択

4.「Get processing time」をクリック

 

こうした画面を見ると、「えぇ!カナダに学生ビザで渡航したい!と思っても、ビザを取るのだけにも半年も待たなきゃいけないの?」とビックリされるかも知れませんね。

でも、安心してください!

実は、こちらの表示画面は移民局のシステムが自動計算をしている数字になっているため、正確な数字ではなく「今後表示よりも短くなっていく」とカナダ大使館からの連絡もありました。そのため、今後はだんだんと減っていく見込みとなっています。

 

なんでそんなに長いの!?ビザ申請の所要期間表示の仕組み

「じゃあ、正確にはいったいどれくらいでビザが取得できるの?」、「なんでそんなに時間が掛かっているの?何かの間違いじゃない!?」という疑問も出てくるかと思います。(笑)

しかし、残念ながら現時点(2020年11月時点)ではこの正確な答えはありません。(カナダ移民局や私たち留学エージェントでも初めての事なので…)

 

それでもケーススタディを見る限りは、コロナウイルスの影響前の数字(所要期間)である「2ヶ月」や「3ヶ月」という期間に近いものになっていくのかな?と予想しています。

 

その理由は、2つあります。

1つ目はまずこの移民局ウェブサイトに表示される審査期間のシステムは、「直近2週間で日本から学生ビザ申請があった人の審査期間を元にして表示される」というものだからです。

あくまでシステムの細かな計算方法が出されているわけではないため、数字などについては予想となりますが、イメージとしてはこんな形となっています。

 

1.カナダ移民局は「2020年3月18日以降は外国人は入国できません(国境を閉鎖します)」と発表。

2.[ 国境閉鎖の2020年3月中旬~国境一部解放の10月20日まで ]はビザ発給や審査が一切進まなかった。

3.しかし、2020年1月以降にも学生ビザを申請した人は大勢いた。

4.例えば…2020年2月に学生ビザを申請したAさんは2020年10月末までずっと「ビザが審査中(下りていない)」という状態でした。

5.こうした時、システムでは「直近2週間で日本人でビザが下りた人は0人(ビザ審査や発給がストップしているため)」とず~っと表示されていました。(2020年3月から10月中旬まで)

6.今年2月からず~っと待っていたAさんのビザがやっと10月下旬にビザが発給!

7.一方、Bさん(仮)は今年の4月にビザ申請をして10月までず~っと待っていて、やっと11月にビザが発給!

7.しかし、システムでは「直近2週間で日本人でビザが下りた人は、2月に申請をしたAさんと4月に申請をしたBさんの2人だけですね。ビザ発給までの時間はAさんは8ヶ月間、Bさんは6ヶ月間なので、平均時間は7ヶ月ですね [(8+6)÷2=7ヶ月] 」となんとも実情に合ってない計算がなされて、その結果が表示されてしまっているのです。(苦笑)

 

また、今後は5月に申請をしたCさん(仮)や6月に申請をしたDさん(仮)などが次々に新しく学生ビザが発給される予定ですので、ビザ発給の所要期間も平均時間がどんどんと短くなっていく予定です。

ちなみに、このシステムの自動表示の数字は2週間ごとに集計、更新がなされます。

そのため、気になる方は今後2週間毎にどれくらい減っていくかをしっかり公式ページで注視していきましょう。

 

ビザ申請の所要期間のケーススタディ

また、付録としてカナダの語学学校などから私たち留学エージェントへ入って来た学生ビザ申請の所要期間の最新情報も参考までにご紹介させて頂きます。

 

Aさん:学生ビザ申請完了 2020年4月14日→申請許可 2020年10月21日(約6ヶ月)
Bさん:学生ビザ申請完了 2020年7月14日→申請許可 2020年10月30日(約3ヶ月半)
Cさん:学生ビザ申請完了 2020年9月→申請許可 2020年11月9日の週(約2ヶ月)

追記Dさん:学生ビザ申請完了 2020年10月7日→申請許可 2020年12月1日(約7週間)

追記Eさん:学生ビザ申請完了 2020年11月25日→申請許可 2020年12月6日(約2週間)

上記のように徐々に数字は減り、コロナ前の学生ビザと同じような期間(約2ヶ月)で発給されている人や数週間でビザ発給がされているケースも出てきています!

今はカナダのコロナウイルスの状態が良くないため、今年の12月や1月にすぐ出発するというのはなかなか現実的ではないかもしれませんが…来年の春(4月ごろ)であれば、学生ビザの所要時間としても渡航までの準備期間としてもちょうど良いタイミングになるかと思います。

ちなみに、カナダ政府は7000万のワクチンを購入し、その認証が今年の12月になされるようです。そして、そのワクチンの配布開始は来年の1月、空港でのテストが4月、一般への配布は来年の春頃(3月、4月)と言われています。

 

ワクチンが普及し、集団免疫が確保されれば平常に近い状態に戻っていくと思います。

そのため、「来年の春ごろを目処にできるだけ早くカナダへご出発をしたい」という方は学生ビザでの渡航をオススメします。

一方で、学生ビザ以外のビザや、コロナウイルスの状況が良くなってから渡航したいという場合には、来年の夏ごろ渡航を目指し、春ごろから準備をしていくのが良いと思います。

 

留学ドットコムオススメのカナダ渡航プラン

実は、数々の留学国を取扱、またご案内しているプロの目から見ても、現在コロナウイルスの状況下でも留学生の受入環境が一番良いのがカナダとなっています。

そして、そのカナダの渡航プランでも留学ドットコムで一番オススメのプログラムが「Co-op」というプログラムです。

一言で説明しますと、ワーキングホリデービザのように「長期間カナダで勉強しながら働ける」という特殊な留学スタイルになっています。気になる方は、ぜひ以下の記事もご参考にしてみてください。

 

 

留学ドットコムのビザサポートサービス

現在、留学ドットコムでは学校のお申込をして頂いた方には…「一般の方でも簡単に出来る!図解と日本語訳でラクラク申請が完了する、最新のカナダ学生ビザパーフェクトキット」をお渡ししております。

※もし「学校申込の予定はないけれども…ビザ申請を自分だけでするのは不安!」という方には、税込55,000円にて上記のカナダ学生ビザパーフェクトキットの販売もしております。

※ビザ申請につきましては、第三者にビザ申請の権限を与えない(本人が申請)という形で申請をしていきます。そのため、ビザの代行申請ではなく、ご自身でも申請がスムーズに行えるような図解入りのマニュアル提供とご不明点の解消、アドバイスサポートとなっています。

 

留学ドットコムのビザサポートの特徴

 

最新の情報やケーススタディを元にアドバイスやサポート

→移民局の申請画面やルールなどは予告なく変わる事が多々あります。インターネットなどにある学生ビザの申請情報は古い情報となっていたり、知らない項目やページなども増えている事があります。留学ドットコムでは最新の状況を日々アップデート、見慣れない画面や質問が出てきた時もしっかりとアドバイス、サポートが可能です。

 

ビザ申請だけではなく、渡航までもサポート

→現在、カナダの入国時にはコロナウイルスに合わせた特別なルールが設定され、それに従って渡航する必要があります。万が一、準備物に不備があったりした場合には、ビザを所持していたとしても最悪入国拒否や罰金などにもなりかねません。留学ドットコムではビザの取得だけではなく、入国に関するアドバイス、サポートも行っております。

 


 

ビザの発給可否、入国の可否についてはカナダ移民局(国)が判断するものになるため、100%の保証はできません。

それでもご自身だけで不確かな情報などを元にビザ申請や入国をするよりはずっと安心をしてお手続きができると思います。

上記学生ビザの図解入りパーフェクトキットにつきましても、気になる方はLINEのご登録からお気軽にご質問ください!

 

まとめ

カナダは現在コロナ状況下でも特に状況に合わせた柔軟な受入対応や体制を整えている国であり、その対応内容は留学人気国の中でも随一の対応だと個人的には感じています。

特に他の渡航国でも珍しい「学生ビザで長期間働く制度(Co-op)」を利用する事で、できるだけ早く出発しつつ、ワーキングホリデーのような自由な留学スタイルも実現が可能です!

もちろん入国後の自己隔離期間はなかなか気合いが必要なハードルにはなっていますが…。

 

それでも、「日本で国境オープンまでただ2週間を待って過ごすよりは!」と前向きに捉えられれば、思い切った渡航やチャレンジできる事が見つかるはずです。

こうした先が見えない状態のため、きっとみなさんが置かれている状況も様々だと思います…。

しかし、少しでも情報を集めながら渡航や留学可能性を探している方にはこうした情報が届き、お役に立てばと思っています。

 

留学ドットコムへのお問合せ方法
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