2年弱のカナダ生活を終えて今思うこと・海外で得たもの5つ | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

カテゴリー:現地生活情報

2年弱のカナダ生活を終えて今思うこと・海外で得たもの5つ

公開:2021/04/26 著者:坂元 ちひろ 2250 Views

こんにちは、ちひろです。私ごとですが、2年間弱のカナダ生活を終えて日本に一時帰国しました。

海外へはまた近々渡航する予定ですが、カナダ生活第一弾が一区切りついたということで、現地での生活を振り返ってみようと思います。

「海外生活でどんなことが得られるのだろう…。」と疑問に思っている方に参考にしていただけると幸いです。

その① これまでの価値観が変わった

私の中で1番大きな変化と言えるのは、それまでの自分の価値観が海外生活を通じて大きく変わったことです。

日本に住んでいると同じような環境や教育の中で成長した人たちと一緒にいるので、根本的な考え方が似ている部分が多々あるように思います。

しかし、海外で生活すると自分が育ってきた環境とはまったく異なる人々のコミュニティに飛び込んでいくことになるため、時には自分と180度違う価値観を持つ人にも出会えます。

 

もちろんそのアイデアは常に自分にとって良いものばかりではありません。

だからこそ、海外生活ではカルチャーショックが起きたりもします。

けれども、これまでの自分の固定観念や通例からちょっと離れてみたり、客観的に物事を見てみたりすると「別にそこまで世間体を気にしなくてもいいんじゃないか…。」と新たな気づきがあったりします。

 

少し前に、東京オリンピック開会式の演出について渡辺直美さんのコメントが話題に上がりました。

これは東京五輪の演出メンバーのうちのひとりが渡辺さんをブタに見立てた演出を提案しており、各所から非難されたということでバズニュースになりました。

渡辺さん自身は、自分が知らないところでそのような提案があったことに驚きつつも、以下のコメントを発表されています。

 

「(略)今まで通り、太っている事だけにこだわらず『渡辺直美』として表現していきたい所存でございます。ひとりの人間として思うのは、それぞれの個性や考え方を尊重し、認め合える、楽しく豊かな世界になれる事を心より願っております。」

 

私はこのコメントを見た時に、渡辺さんはそのような世界を求めてアメリカでの芸能生活に挑戦されているのかもしれないな、と妙に納得できる部分がありました。

 

「いろんな個性、考え方があってそれでいい。」という環境に身をおけるのは、日本の外で生活してみる醍醐味だと思います。

 

その② 決して平和とは言えない世界を見た

 

カナダでは日本ほどは男女差別を感じませんが、その代わり人種差別が現在でも残っているのを感じます。

正直、カナダに来るまで肌の色や生まれた土地による差別は過去の話だと思っていたので、現状を知った瞬間は衝撃を受けました。

私がカナダのトロントに住んでいた時に顕著だったのは、黒人差別とアジア人差別です。移民が多いカナダでは、多様性が受け入れられているはずです。

 

しかし、アメリカの白人警官が黒人を殺害した事件やコロナウイルスは中国発祥だという報道を受けて、トロントでも同様の差別問題が起きました。

トロントはアジア人が多く住んでいるエリアなので、他の地域と比較すると被害報告は少ない方です。それでもアジア人を狙った犯罪や殺傷が存在している事実は看過できません。

これらは日本では様々な肌の色、出身国の違う人同士が入り交じって生活することはないので、北米に住んだからこそ経験した出来事です。

 

また、カナダはアメリカに近いのでアメリカの情報も頻繁に入ってきます。

今でも印象的なのが、トランプ氏とバイデン氏の大統領選挙の時期に世間に漂っていた独特の空気感です。

私のアメリカ人の友人は100%がバイデン氏のサポーターでしたが、「選挙結果が出るまで安心して眠れない…。」と言っていました。

 

ですから、バイデン氏の勝利がニュースで伝えられるまで異様な緊張感が漂っていたのを今でも鮮明に覚えています。

どちらが就任するのかで、その人の生活、ひいては人生が変わってしまうという色濃い背景を見た気がしました。

決して明るい経験ではありませんでしたが、それでも“世界情勢を知る”といった意味では私に必要な出来事だったのだと思います。

 

その③ 英語がますます好きになった

 

カナダに来たそもそもの目的は英語学習だったので、生活が始まったばかりの頃は勉強づけで意外と地味な毎日でした。

しかし、ネイティブからリアルな英語を学べたり、日常生活の中でも英語を使えたりする点では日本での学習とは大きく異なり新鮮でした。

日常生活の中で英語が使える環境は私の中では大きなポイントでした。なぜなら、英語ができるようになればなるほど生活が快適になるので、英語の重要性を実感しやすかったからです。

 

カナダ人は優しいともよく言われますが、やはり英語が話せないことでナメられてしまう瞬間や、「日本語での会話だったらこの口論に絶対負けないのに!」と悔しい思いをする場面も少しはありました。

渡航当初は相手に言われるがままでしたが、英語学習を重ねるにつれて少しずつ自己主張もできるようになり、そんな成長を実感できるのが励みになりました。

この達成感は、ペーパーテストで高得点を取るのとはまた別の喜びがあるように思います。

 

その④ 自信がついた

 

知り合いが1人もいない状態からスタートしたカナダ生活でしたが、いつの間にか友人や第二の家族ができたり、仕事も見つかったりしてそれが結果的には自信になりました。

特別、誰かに表彰してもらえるようなことを成し遂げたわけではありませんが、それでも「自分は人脈もコネも何もないところでも、何とかやっていけるのだな。」という類の自信がつきました。

もちろん、カナダに来たばかりの頃はまったく自信なんてなくて、むしろ自分の無能さに落ち込んでいたくらいです。けれども、数年間の生活を終えて振り返ってみると、「案外、悪くなかったな。思い切った決断だったけど挑戦してよかったな。」と心の底から思えます。

 

その⑤ 夢が増えた

 

自信がついたり成功体験があったりすると、「次はこんなことに挑戦してみたい!」と新たな夢や目標ができます。

私も2年弱のカナダ生活を活かして挑戦したい仕事ができましたし、今度はカナダとは別の新しい土地に住んでみたいという夢も増えました。

正直、カナダに来た当初は海外に住むことがゴールになっていたので、「この先、新しい夢や目標が見つかるかな…?」と不安でした。

 

けれども、無理矢理に夢を探さなくても自然と次のステップが見えてきました。それは、やはりカナダで出会った人々の影響が大きいと思います。

彼らは自分の年齢や家庭環境にとらわれずに、やりたいことを諦めない姿勢を貫いていました。その姿は私にとって大きな刺激になりました。

せっかく与えられた人生ですから、気になったことには挑戦しないともったいないです。

 

【まとめ】 カナダ生活を通じて新しい自分になれた!

カナダ生活中はその環境に適応していくために、自分でも知らず知らずのうちに価値観や考え方が変わっていったのだと実感しました。

カルチャーショックを乗り越えて、文化の違いを受け入れるまでは苦労したり戸惑ったりもしました。

しかし、その一方で多様なアイデアに触れたことで自分自身の選択肢も増えました。これは日本国内に住んでいただけでは得られなかった経験だと思います。

 

特に、新しい決断をする際や人生の進路を変更するタイミングでは、選択肢が多いに越したことはありません。

今後も海外で得たものを活かして、多様な生き方ができるように努めたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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