カナダのワーホリ・留学中のシェアハウス事情!メリットとデメリットを比較してみた
こんにちは、ちひろです。
本日は、カナダでのワーホリ・留学中の住まいについてご紹介していきます。
住まいの選択肢としては、マンションの1室を借りてひとり暮らし、学生寮、ホームステイ、シェアハウスの4つが挙げられます。
私は2年ほどカナダに住んでいましたが、実はマンションでひとり暮らしをしているワーホリ・留学生とは出会ったことがありません。
残る3つの選択肢のうち、ホームステイとシェアハウスを選ぶ人が大半でした。
今回は、その中でもシェアハウスに焦点を当ててメリットとデメリットを見ていきましょう。
ワーホリ・留学中にシェアハウスに住むメリット
まずはシェアハウスで生活するメリットからご紹介していきます。
① 滞在費用を抑えられる
冒頭で、カナダに滞在中はマンションでひとり暮らしをしているワーホリ・留学生と出会ったことがないとお伝えしました。
その理由は家賃の高さにあります。私が住んでいたエリアはダウンタウンからは離れていたので、アクセス便利な場所とは言えませんでした。
それでもよくあるワンルームサイズのお部屋だと、日本円にして月々の家賃は100,000円以上というのが相場でした。
なるべく滞在費用を抑えたいワーホリ・留学生にとっては、なかなか手が出ない金額です。また、家具も揃えないといけないので短期滞在の人にとっては、現実な住まいとは言えません。
一方、シェアハウスに住むとなると家賃は半分前後になります。基本的に家具も備えつけなので、自分で買う必要はありません。
実際に私もカナダ滞在中は1年ほどシェアハウスに住みましたが、月々の家賃は40,000円弱でした。家賃が安い分、部屋やインテリアは簡易なところも多いです。
とは言え、1日の大半を学校や職場で過ごしていた私にとっては、寝るところさえあれば十分だったので、それを不満に思うことはありませんでした。
② ホームシックになりにくい
シェアハウスには他国からのワーホリ・留学生も住んでいます。ひとりひとりに個室が与えられている物件でも、キッチンやダイニングはみんなで共用します。一緒にごはんを食べたり、イベント時にはパーティーをしたりします。
海外生活中は、何かと孤独を感じる瞬間もあります。けれども、シェアハウスであれば同じような境遇にいる仲間と日々コミュニケーションが取れます。
彼らとのコミュニケーションを通して、マイナスな気持ちも少しは紛れます。また、それが英会話の練習にもなるので学校外でも英語環境に身を置くことができるのです。
ヨーロッパから来た人もいれば南米から来た人もいて、各国の文化や事情を聞けるのも楽しい経験になります。私の周囲のワーホリ・留学生もほとんどがシェアハウスで生活していました。
彼らに生活の様子を聞いてみると、シェアメイトたちとお互いに母国の料理を作って振る舞いあったのが楽しい思い出だったという話もよく聞きます。
家で異文化体験ができるなんて面白いですよね。
ワーホリ・留学中にシェアハウスに住むデメリット
ここからはシェアハウスで生活するデメリットをご紹介します。
① 生活習慣の違いがストレスになる
他国からのワーホリ・留学生と一緒に暮らすのは、異文化を知れていい経験になる反面、ストレスを抱える原因にもなります。
よくあるのが共用スペースやアイテムの使い方が汚いというトラブルです。“日本人は”と何でもかんでもひとくくりにするのは、問題があるかもしれません。
それでも、日本人は外国人と比べると物をきれいに扱う性格なように思います。例えば、シェアメイトのキッチン用具の使い方が気になったりします。
私も身をもって経験したことですが、シェアメイトが洗い終えた調理器具は「本当に洗ったの?」と疑問に思うほど汚れが残っているのです。
シンクも汚したら汚しっぱなし、コンロにスープをこぼしたらこぼしっぱなし、というようにとにかく清潔感のかけらもありません。
人によっては「もっときれいに使ってよ!」と注意しますが、「言い難いから自分がやればいいか…。」と負担を全て背負ってしまう日本人もいます。
また、シェアハウスでは個人的に購入した調味料や食品を勝手に使われたり食べられたりするトラブルも多発します。これはキッチンだけでなく、シャンプーや歯磨き粉が対象になったりもします。
② 生活音がうるさい
友達を連れ込んでいいタイプのシェアハウスでは、シェアメイトが夜遅くまでパーティーをするので迷惑を被る話もあるあるです。
私は南米からの留学生と一緒に住んで気づいたことがあります。それは、パーティー時だけでなくひとつひとつの生活音が大きいということです。
彼女は陽気な土地柄で育ったせいか、部屋でくつろいでいる時も料理をしている時も音楽をかけて踊りながら過ごすタイプの女の子でした。その音楽のボリュームが大きいんですよね…。
「周りに迷惑をかけるんじゃないか。」という考えもなく、他のシェアメイトの存在を気にせずに歌うのも日常茶飯事でした。
自室で母国にいる家族や友達とビデオ通話をする時も、スピーカーフォンにして平然と会話をしています。こんな時、ついつい「日本人だったらイヤホンを使うだろうな。」などと考えてしまいます。
日本では、「他人に迷惑をかけるな。」としつけられてきた人が多いのではないかと思います。日本人は、常に周りの人に配慮して行動を選ぶ傾向にありますが、これが海外では全く異なる状況になるのです。
例えばインドでは、「あなたは人に迷惑をかけて生きているのだから、人のことも許してあげなさい。」と教えられます。“人には迷惑をかける”が前提条件としてあるのだそうです。
その結果、彼らは日本人ほど周りの目を気にしません。
さらに「人のことも許してあげなさい。」という言葉どおり、外国人留学生が日本人のシェアメイトに対して文句をつけた話は聞いたことがありません。
日本人は自分に厳しいぶん他人にも厳しく、外国人は自分に甘いぶん他人にも寛容なのかもしれません。
シェアハウス選びで失敗しないための対策は?
シェアハウスに入居してから「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないための対策は何かあるのでしょうか?
実は正直なところ、対策は難しいように思います。例えば、シェアメイトがどんな人になるのかを確認するために物件を見学するのは一案です。
見学を通して、そこで彼らが共用スペースをきれいに使っているかどうかを確認できるでしょう。
ただし、ここで問題になるのがシェアメイトは途中で変わる可能性がある、ということです。
シェアハウスは基本的に短期滞在者たちの集まりです。ビザの有効期限が切れた人から母国へ帰り、また新しい人が入ってきます。
既に入居しているシェアメイトたちよりも自分が長くそこに滞在する場合は、新しい仲間を迎え入れることになります。
できることがあるとするなら、シェアハウスのオーナーが入居者をしっかり管理しているかどうかを見極めることくらいでしょうか。
具体的には、見学に行った時にハウスルールを確認するといいでしょう。
オーナーがきちんとしているところであれば、門限があったりキッチンやシャワーを使える時間が決められていたりします。
また、「迷惑行為をする入居者には出て行ってもらう。」と明言しているオーナーもいます。
【まとめ】 シェアハウスに住むなら違いを受け入れる余裕が必要
いかがでしたか?他人と生活してストレスを抱えるのは、日本人同士でもあり得ます。
しかし、シェアメイトが外国人となると「何でそうなるの!?」と彼らの行動に驚かされることが多々あります。
ここで覚えておかなければならないのは、彼らは意地悪や嫌がらせでそれらの行為をしているのではないということです。
ですので、いきなり「なんでそんなことするのよ!迷惑でしょ!」と怒ったところで、「なにをそんなに怒っているの?」と不思議がられる可能性が高いです。
シェアハウスに住むなら、前提として生活習慣の違いがあることを覚悟せねばなりません。
また、問題が発生した時に落ち着いて話せる冷静さも必要です。自分で解決できそうにない時は、オーナーに助けを求めるのも一案です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。