留学前にスマホは解約すべき?解約する時のポイントを紹介
今や私たちの生活に欠かせないものとなっているスマートフォン。
海外留学先でもスマホ(携帯電話)は、連絡手段として必須アイテム。でも日本と海外とでは携帯電話事情は大きく異なります。
海外での中でも国や地域によっても差異があるので、下調べを入念に行っておかなければ、思わぬところで損をしてしまう可能性も!
そこで、今回はスマホを解約すべき人と解約すべきでない人のラインとは?料金はどうなるのか?電話番号やメアドはどうなる?という点にフォーカスして、海外留学の際に把握しておくべき携帯電話事情をまとめました!
電話番号とメールアドレスってどうなる?
まず疑問なのが、「現地で使用する電話番号やメールアドレスはどう変わるのか?」という問題。
もし今あなたが日本で使用しているキャリア(携帯電話会社)のメールアドレス(docomo、au、Softbankのメアド)を使っている場合には、今回の海外渡航を機に新規メールアドレスを取得しましょう!
なぜなら、海外でキャリア(日本の携帯電話会社)のメールアドレスを使うと国際通信量が掛かってしまい非常に高い通信費がかかってしまうためです。
具体的にフリーメールとは、GmailやYahooメールのこと。フリーメールアドレスであれば、日本の携帯会社を介さずとも、インターネット環境があればどこでも利用できます。
次は電話番号です。日本のスマホを海外へ持って行って、そのままの同じ番号で使用することは可能です。ただ、メールと同様に国際通話扱いになって高額な通話料を請求される可能性があるため、緊急時のみの使用になるでしょう。
一般的に海外留学する時は、現地でSIMカードを購入、または現地のキャリアの携帯電話を契約することになります。
一番オーソドックスな方法は、現地でSIMカードを購入し、日本のSIMロック解除されたスマホのSIMと入れ替える方法です。そうすると、そのSIMカードの電話番号に変わり、通話料も現地の料金体系なので安心です。
→上記のコラムではカナダとアメリカでのオススメ携帯電話会社(SIM)を紹介していますのでぜひご参考ください。
なお、短期留学の方では、現地契約しない方もいます。インターネット環境下(Wi-Fi下)であれば、SNSアプリを使っての通話やLINEのやり取りができるので、その範囲で足りる方は現地用のスマホを持たないという選択肢も考えられるでしょう。
一方、1カ月以上の海外留学を考えている方は、セキュリティ上の問題や生活面で不便さもあるため、現地で携帯契約をするようにしましょう。
日本で使っていたスマートフォンは解約するべき?
「しばらく日本を離れるのだから、その間の携帯電話の基本料金がもったいない!だったら解約すべき?」と迷う方もいらっしゃると思います。
解約すれば基本料金は一切発生しません。一方、解約することで電話番号やキャリア用のメールアドレスが変わってしまうデメリットもあります。
日本の携帯会社で加入しているプランなどにもよりますが、留学期間を基準に考えてみたいと思います。
3カ月未満の短期留学の場合
観光ビザで数週間や3カ月程度の滞在を考えている方にとっては、あえて日本のスマホを解約する必要性はないかも知れません。
人によっては、解約に対し何ら抵抗がない方もいるでしょう。一方、知り合いが多い方の場合は、数ヶ月という期間のためにわざわざ解約するのをためらうはずです。
金銭的負担のことを考えると、留学前に解約し、帰国してから再度契約する方が良いと言えます。一方、電話番号やキャリア用メアドが変わるのがマイナスと感じるのであれば、契約はし続けるという結論になるでしょう。
また、家族で共通プランに加入していて解約がしにくいという場合には、金銭的損失は若干発生しますが、契約継続しても良いかも知れません。
半年以上の長期留学する場合
半年~1年を越えるような海外留学やワーホリの場合、日本で携帯電話を解約する人の方が多いように思います。
滞在期間が長いので、現地での携帯契約は確実に必要になります。
現地でできた友達とのやりとりや、シェアハウス探しやアルバイト探しをすることを考えると、スマホなしには考えられません。
日本で契約のまま現地で使うことは金銭的負担を考えると考え難いため、日本の携帯電話を解約するのが一般的になってきます。
現地で携帯電話を契約する方法
現地で携帯電話を契約する方法ですが、下記2つの方法があります。
・SIMカードのみ購入し日本のスマホにSIMと入れ替えて使用する
最近では、SIMフリーのスマホが増えて来たため後者を利用する人が多いですね。
前者のプリペイド携帯を購入する場合、「通話とショートメール」の2機能だけの簡素な機種であれば数十ドル程度で購入できます。
またプリペイドの場合、通話代とテキスト代は使用した分だけの支払いとなるのが一般的ですが、20~40ドルで話し放題プランを提供している国もあります。
後者のSIMカードのみを購入する場合ですが、この場合は日本で使っていた端末のSIMロックを解除してある端末か、SIMフリー端末である必要があります。(SIMフリー端末とはSIMカードを変える事ができる=ロックがかかっていない機種の事を言います)
ただし一点注意が必要なのが、スマートフォンは国や端末によって電波の周波数が異なるということ。
SIMフリーの端末だからと言って、必ずしも渡航先で自分の端末(スマホ)が使えるとは限りません。
オーストラリアでは使えるが、カナダでは使えないといった場合もあります。SIMフリー端末を利用しようと考えている方は、しっかりと携帯電話ショップやメーカーなどで確認しておきましょう。
留学中のリアルな現地での連絡手段事情
日本ではLINEが最も普及したチャットアプリであり、一般的な連絡手段ですよね。
海外では「WhatsApp」や「WeChat」、「Cacao Talk」など、国・地域・国籍によって使用しているチャットアプリは様々です。
留学先で知り合った友達やホストファミリーとチャットアプリを通じてやりとりしたい場合、どちらも共通するアプリへの登録が必要ですので、その都度アプリのダウンロードや登録が必要なので面倒な場合も出てくるかもしれません。
基本海外では「WhatsApp」の利用ユーザーが多いのですが、もし「いろんなチャットアプリを登録したり、ダウンロードするのが面倒だ!」という場合には、周りを見渡して共通で使っているチャットアプリにまとめると便利だと思います。
私の場合周囲の友達が唯一共通して登録していたのは、「FacebookのMessenger」でした!
MessengerはFacebookのアカウントを持っている人であれば、誰でも利用できるアプリで、Wi-Fi下であれば制限なく無料で利用することができます。
海外へ行くとたいていの人がFacebookのアカウントを持っているので、もしかしたら手近な連絡手段かもしれません。
私がいた語学留学のクラスのメンバーは、中国人、トルコ人、イエメン人、日本人…と多様な国籍の学生が集まっていました。そのため、連絡手段としてMessengerでグループトークルームを作成し、次の日の宿題の確認をするなどのコミュニケーションを取っていました。
どうしても電話番号を変えたくない人
キャリアの契約を解約すると、これまで使用していた携帯番号が使えなくなってしまいます。愛着のある番号を変えたくない人、知り合いに変更した番号を連絡するのが面倒な人、様々な理由で電話番号を維持したい方はいるでしょう。
もしあなたが現在3大キャリア会社(docomo・au・Softbank)と契約をしている場合には、留学前に基本料が安い格安SIM(格安携帯電話会社=MVNO)に乗り換えておくのをオススメします。
他社携帯会社への乗り換え(NMP)で、今使っている電話番号を持って格安SIM会社へ引っ越しすれば、月額料金が安くなった状態で番号を保持できるためです。
格安SIMはその名の通り安さが売りなので、月1,000円未満のプランがたくさんあります。費用を最小限に抑え、愛着のある電話番号をそのまま維持することができます。
携帯電話会社(キャリア)のメールアドレスは使えなくなりますが、今はフリーメールを使用する方が便利ですので、これを機会にキャリアのメールアドレスの使用を卒業してしまいましょう!
短期留学の方は契約維持、長期留学の方は解約がセオリー
日本にいない間に余分なお金を使わないためにも、1年以上の滞在の場合は思い切って携帯電話を解約するのがセオリーです。
その上で、どうしても電話番号を維持したい方は、格安SIMに乗り換えましょう。
考えることが多すぎて混乱してしまうかも知れませんが、今や日常生活の必須アイテムとなったスマホなので、海外でも当たり前に使用するアイテムです。
皆さんの留学プランや現在加入しているプラン、電話会社などでもベストな判断は変わって来ますが、上記の情報が少しでも参考になれば幸いです。