TOEICより重要!「英語+α」のαって何のことか理解していますか?
キャリアアップには英語力だけじゃダメだ。英語プラスアルファが必要だ。
英語プラスアルファ。これは留学生からよく聞くフレーズですが、実に誤解している方が多い。
正しい答えからズバリ言いますと、転職市場におけるこの「α(アルファ)」とは、前職のスキル・経験です。
例えば、求人票には大抵このように記載されています。
「プログラミング経験○年以上」
「経理事務職経験○年以上」
「広報としての就業経験」
「上場企業での法務/総務経験をお持ちの方」 など
つまり、英語プラスアルファの「α(アルファ)」とは、留学前にいかに作っておくかが大事なのです。留学中においそれと取得できるものではありません。(留学中に作れる職歴・スキルは、飲食関係に限られがちです。)
「法人営業経験3年」とか「プログラミング経験2年」とかのスキルや経験があるあなたが、海外留学を通して高い英語力や海外生活に対する順応力、行動力を身につけているからこそ、帰国後のキャリアアップに繋がるのです。
英語力があるだけで職を手にできるほど甘くはありませんし、スキルも経験もない人を相手にしてくれる企業は、中途採用の現場にはほぼありません。
ある意味、職務経験はTOEICのスコアよりも重要な要素なのです!
経験がなくても許されるのは基本的には新卒か、歩合制の営業職くらいであることを認識しておきたいものです。
足の裏の米粒 ~取らないと気持ち悪いが、取っても食えない~
語学学校で英語力を身につけ、次にプラスアルファを身につけようと現地のカレッジでマネジメントを学んだとしましょう。
無事カレッジを卒業して、ビジネスマネジメントのディプロマ(高等教育機関より発行される卒業証明書)を取得したとしましょう。
それでマネジメント会社への就職が叶うと思いますか?
答えはNOです。
結局のところ、マネジメント経験がなければ、ディプロマを持っていようが、マスター(修士号)を持っていようが、企業に採用されるのは難しいでしょう。
留学中はとにかく何か資格を取ろうと躍起になる気持ちは理解できます。
しかし、「資格を取らないと気持ち悪いが、取っても食えない。」足の裏の米粒のような資格を取って自己満足をしても、帰国後に役立つかは別の話です。
繰り返しますが、マネジメントの経験がある方が英語力を身につけるからこそ、他社へのキャリアアップが叶うのです。
資格や学位は単なる前提条件
誤解のないように補足しますが、学位や資格取得自体が無駄だというわけではありません。
あなたがニューヨークの投資銀行や世界的なコンサルティングファームへの就職を考えているのであれば、MBA(経営学修士号)取得は前提条件になります。好むと好まざるに関係なく取得しなければなりません。
ただ、その場合でも他の応募者とは「英語力あり&MBA取得」というスタートラインからのヨーイドンですから、経験がない方は結局落とされることになりますが。
そういう転職を成功される方のルートは、大抵日本の大企業に就職し、実務経験を積んで、会社のお金でMBA留学してから転職という流れなのです。
なんちゃってトリリンガルを目指す人たち
英語学習者にありがちですが、まだTOEIC700点レベルくらいしかない状態で他の言語に浮気をする方がいらっしゃいます。
もちろん他言語に興味が湧くこと自体は悪いことではないですし、英語の息抜きに中国語を学ぶのも良いでしょう。他言語を学ぶことが英語学習に好影響を及ぼす可能性も否定はできません。
しかし限られた留学期間で、且つ、帰国後のキャリアアップという明確な目標がある方が、英語圏の留学地に滞在している間にわざわざ中国語やスペイン語の習得に時間を割くべきなのでしょうか?
TOEIC900点超えで、それ相応の会話力もある方が別言語にチャレンジするなら私も多少理解できます。個人的にはTOEIC900点超えが英語学習の本格スタートと思っているので、100%賛同はできませんが…。そこにも到達していない段階で、「他に目移りしてどうするの?」と思うのです。
企業が必要としているのは、ビジネスで通用するレベルのコミュニケーション能力であって、中途半端に英語と中国語ができても何の戦力にはなりません。
どちらも中途半端で、100%信頼できない言語レベルの方を採用するより、どちらかの言語に精通している方を企業は選ぶのです。
帰国後キャリアアップの成否は留学前から
日々何十もの求人票を目にする私は、転職市場でいかに経験が重視されるかを痛感しています。
新卒以外は「経験がないから」の一言で、書類審査であっさり落とされまくります。
だからと言って、「ないものはない」と開き直っていても未来は拓けません。
ない経験は作るしかないのです!
留学後も現在の職、現在の業界に戻ることが確定であれば、目の前の仕事を頑張りながら、留学費用を貯金すれば良いでしょう。
しかし、仮に現在の営業職にウンザリで、「留学して英語力を身につけて、英語を使った事務の仕事がしたい!」と思っているのであれば、今の仕事は早々に辞めて、留学前に派遣でも良いので事務関係の仕事経験を作っておくべきです。
そうして留学資金を貯めながら、将来必要な経験も積む。
現在正社員で働いていて、留学スタートまでまだ1年以上あるのに、早々に退職して、わざわざ派遣で働く。
一見無駄に見えるこのプロセスが帰国後の就職活動の結果に大きく寄与してきます。それを理解している方は、実際に行動に移します。
どうせ留学費用を貯めるなら、ただお金を稼げる仕事ではなく、留学から帰ってきた後を見据えた仕事でお金を稼いだ方が良くないですか?
その観点から、留学ドットコムでは帰国後の就職サポートとは別に、「留学出発前のお仕事紹介」も精力的にお手伝いしております。
留学費用を貯めるという経済的な目的以外に、帰国後の就職のために「キャリアを作る」というわけです。
「職歴を作る」という行動
帰国後就職とはやや話がズレますが、弊社で人気のプログラムの一つとして、ハワイの有給インターンシップがあります。
このプログラムは、アメリカ・ハワイで最長18カ月間の実務研修を行う制度です。研修期間中は月額10~20万円程度の給料を受け取ることもできます。
海外生活と収入確保を実現できることから非常に人気が高いのですが、その分要件も厳しく、インターンシップ先企業と同じ業界の職歴が1~5年必要になります。
ただ、この職歴にはアルバイトや派遣も含めることができます。職歴が足りない方は、弊社のお仕事紹介サポートで「職歴を作って」ビザの取得と現地での就業を実現されます。
このハワイのインターンシップはまさにそうなのですが、「たまたまその経験が○年あったから利用できた」なんて方はほとんどいません。
意図的に、能動的に職歴を作って、自らの力でビザ要件と企業の募集条件に合わせにいくのです。従って、ハワイの有給インターンシップのために、1~3年の準備期間を経て実現している方も少なくありません(というか、ほぼそのパターンです)。
転職活動だって一緒です。
たまたま募集条件に合致していたから応募して、そのまま採用された…もちろんそんな方もいるでしょう。しかし、帰国後の就職活動で困ることなく、ご自身の希望するキャリアアップを実現するには、自ら採用基準に合致させていくべく行動することが今後求められていくでしょう。
最後にもう一度念押しですが、英語プラスアルファのα(アルファ)は、職歴であり実務スキルです。自己満足のための資格取得や第3外国語ではありません。
そして、そのα(アルファ)が今現在ないのであれば、自ら作りにいく行動力が必要です。
留学後まで見据えた将来設計まで相談も行ってます。当記事をご覧頂いて、「このままじゃ駄目だ!」とピンと来た方は、まずはお気軽に留学ドットコムの公式LINEからお声掛けください。