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【2020年 大学入試共通テストとは】TOEICスコアが有利じゃなくなる!?~今後の転職、就職、就活の英語対策~

公開:2018/06/26 著者:中山 大輔 22252 Views

「なにやら2020年の大学入試のセンター試験(英語)は、リーディングとリスニングだけじゃなくて、スピーキングとライティングも必要になるらしいよ!」

 

みなさんも一度はこんな話題やニュースを耳にしたことはないでしょうか?

「私は、もう大学に入っているから関係ない!」

「大学なんてとっくに卒業してるから、今さらセンター試験がどう変わっても関係ないよ」

 

そう思われている方は、ちょっと注意をした方が良いかもしれません!

 

2020年以降の英語の重要性について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

 

大学入試共通テストとは?

冒頭の「2020年の大学入試のセンター試験(英語)が変わる」という情報ですが、まずは正確な情報をチェックしていきましょう!

 

・大学入試センター試験は2020年1月(2019年度)で廃止
・2021年1月(2020年度)から新しく “大学入学共通テスト” に変わる
・新しい大学入試共通テストでは、英語(スピーキング、ライティング)が導入され、数学と国語には新たに記述式が導入される

 

大学入学共通テストも現在のセンター試験と同様、「1月中旬の2日間でテストが行われる」部分は変わりありません。

 

→ 2021年からの変更点はこのような感じです。

 

大学受験とは関係ない一般の人にとっては、「2020年から英語にスピーキングやライティングのテストが加わって、数学と国語には記述式の問題が増えるんだ。ふーん」と思っている方がきっと大多数だと思います。

 

センター試験が大学入学共通テストに変わる理由

 

なぜ長く続いていたセンター試験が急に廃止になってしまうのでしょうか?

「文部科学省の方針だから」と言ってしまえばそれまでなのですが…。

変更の経緯をかいつまんで説明すると、以下のような感じになります!

 

国: グローバル化が進んでいる!英語が重要だぞ!でも、日本人は中高と6年も英語勉強していても、世界からは全然日本人英語しゃべれないと言われている!英語は読む、聞くだけじゃなくて、今後は4技能(読む書く聞く話す)をきちんと身に付けさせないとダメじゃないか!学校や先生は何しているんだ!?

学校(現場): えぇ!!そんな事言っても、現場(教室)では、高校生は自分の第一志望大学に入りたいから、英語は結局、”聞く”と“読む”しか勉強してないよ!だって、高校生も英語だけじゃなくて、社会や数学などの他教科も勉強しなきゃいけないし。

それに本人や親御さんからもセンター試験で良い点数が取れるように教えて欲しいって言われてるから…。学校や教師が急にグローバル社会を生きていけるように英語の4技能(読む・書く・聞く・話す)をやりましょう!と言っても、高校生や親御さんも全然聞く耳持たないですよ。

国: うーん。それも一理あるな…。センター試験の英語が、現在読む聞くだけを審査するテストになっているのがいけないんだな。それじゃあ、センター試験で読む・書く・聞く・話すの4技能がきちんと評価できるテストに変えていこう!2020年度から改定版の試験を始めるからな!準備しておけよ!

 

…といった感じです。(笑)

 

また、センター試験を運営している独立行政法人の大学入試センターと国のやりとりはこんな感じです。

 

国: 英語の4技能をチェックする試験を2020年度から始めるぞ!大学入試センターさん!そうしたテスト作っておいて!よろしく頼むぜ!
大学入試センター: えー!?そんな事急に言われても…。私達は英語のスピーキングやライティングのテストを作ってこなかったから自信ないよ…。それにセンター試験当日は何百人、何千人と高校生が集まるから、そこでスピーキングの面接テストなんかはとてもできないよ!
国: 確かにその通りだな…。
じゃあ、英語の4技能評価は、民間のテストや資格の結果を利用していこう!

 

…という感じですね。

大学入試センターに認められた民間の英語試験は、下記リストの試験になります。

 

・ケンブリッジ英語検定
・TOEFL iBT(Internet-Based Test)
・IELTS
・TOEIC L&RおよびS&W(Listening&Reading、Speaking&Writing)
・GTEC(Advanced,Basic,Core,CBT)
・TEAP (Test of English for Academic Puporses)
・英検(実用英語検定試験 3級、準2級、2級、準1級、1級)

 

皆さんが良く知っている、TOEICや英検、TOEFL、IELTSなどが選ばれています。

 

 

どうやって民間テストの成績が大学入試に活用されるの?

「大学入試で民間の英語試験の結果が活用される事は分かった!でも、実際はどんな感じで活用されるの?」

…といった疑問が出てくると思います。

具体的には、こんな流れになってます。

 

1.高校3年生(もしくは浪人生)の人が、その年の4月から12月の間に民間の英語試験を受けます(入試に使えるのは2回までの受験という回数制限あり。)

2.試験を受ける時に試験団体に対し、「私は、大学入試でこのスコアを使いたいので、試験結果は大学入試センターに成績を送って下さい。」と依頼します。

3.試験を受けた後に、試験団体が「先日試験を受けた〇〇さんは、大学入試に利用されたいとの事で、成績と評価を送ります。」と大学入試センターへデータを送ります。

4.そして、大学入試センターは、受け取った結果を大学に対して、「入学を希望されている高校生の〇〇さんの英語の試験結果はこんな感じです。合否の参考にしてください。」と情報を渡します。

 

2024年1月(2023年度)までは、英語の試験は「大学入試共通テストの英語試験(マークシート)」と、「民間の英語試験」の両方が併行して実施されます。

 

そして、2025年1月(2024年度)以降は、「大学入試共通テストの英語試験(マークシート)」がなくなり、「民間の英語試験」だけの実施となります。

 

→ 2025年からはマークシート試験が無くなる。

 

大学側はこうして高校生の英語能力を評価する!

上記のように2021年(2020年度)~2024年1月(2023年度)までは、「大学入試共通テストの英語試験(マークシート)」と「民間の英語試験」が併行して実施されます。

「じゃあ、2024年までの高校生は英語の試験を2つも受けないといけないの!?」

「大学側は2つの英語試験で、結局どうやってその高校生の英語力を評価するの?」

と疑問に思う方も多いでしょう。

 

実は、「大学毎に評価基準や方法は自由に決めれる。」ことになってます。

 

大学毎によって判断は異なりますが、具体的には下記3パターンから各大学が選びます。

 

①「大学入試共通テストの英語試験(マークシート)」だけの結果で合否を見る。
②「民間の英語試験」だけの結果で合否を見る。
③「大学入試共通テストの英語試験(マークシート)」と「民間の英語試験」の両方の結果を総合して合否を見る。

 

ちなみに、国立大学は③の立場を取っています。

 

国公立大学を志望する高校生は「大学入試共通テストの英語試験(マークシート)だけ」や「民間の英語試験だけ」の受験だけではダメという事になります。

そして、2018年6月12日には国立大学協会がこうした発表をしました。

 

・国立大学を受験する人は、共通テストと民間の英語テストの両方を受験しないとダメ。
・国公立大学は、受験生の評価をする際に民間の英語テストの配点で20%以上は必ず考慮すること。
・例えば、英語全体の配点を共通テスト50%+民間テスト50%としても良いし、共通テスト80%+民間テスト20%や、共通テスト20%+民間テスト80%としても良い。
・割合や対応については、各大学が自由に決めて良い。

 

 

2021年以降は英語をしゃべれる人が続々と増える!

 

すこし前振りが長くなってしまいましたが…。

カンの鋭い人は「これは、やばいぞ!」と思っているかも知れませんね!

 

2021年以降には日本にも「英語がしゃべれる人」や「TOEICなどの資格で高得点を持っている人」がどんどん増えて行くという事です!

 

2018年6月での現役高校1年生は、2021年1月(2020年度)に「大学入試共通テストの英語試験(マークシート)」と「民間の英語試験」を受ける事が決まってます。

 

学校や塾も今の段階から「各学校や塾がそれぞれの威信をかけて、TOEICやTOEFL、IELTSといった試験対策を必死になって、みっちりと力を入れて教えていく。」と言うことを意味してます。

 

今の高校1年生より若い中学生や小学生は、当然「民間の英語試験で高得点を取れなければ、良い大学に行けない!」という状況に置かれます。

学校や塾でも徹底的に英語のスピーキングやライティングの訓練や勉強を、何年も掛けて小中学生達に提供していく事になります。

 

つまり、今の高校1年生(16歳)の人が、社会人となる22歳(2024年)には、英語の4技能(読む書く聞く話す)で高い英語力を持った新卒が会社や社会にたくさん出てくるのです。

 

「こいつ!新卒なのに自分より高いスコア(TOEIC800)持っているぞ!(自分はTOEIC600なのに…うぅ…先輩としての面目が…)」
「英語がペラペラで日常英会話もできる後輩が入って来たぞ!(自分は英会話できないから先輩としての立場がないぞ…とほほ)」

 

このような事態が数年後に迫っているのです!

そうなるとかなりヤバイですよね!?

 

当然、会社内での立場や待遇面でも、今後は当人の語学力に応じて会社から差をつけられてしまう可能性も高くなります!

 

2020年度(2020年4月)からは小学3年生の英語が必修です。2018年時点でも既に小学校5,6年生は英語教育がスタートしています。

小学4年間+中学3年間+高校3年間の合計10年間英語を勉強しているだけでなく、スピーキングも相当訓練されて、英語を使える人材が続々と社会に出てくることになります。

そして大学でも当然、「グローバル社会で戦えるように、身に付けた4技能をさらに伸ばしていこう!」とこれまで以上に気合いを入れて指導をして行きます。

 

小学校から10年間+大学で4年の14年間も英語を学び、英語の民間資格でもハイスコアが取れる訓練された若い「英語エリート世代」が上の世代へどんどんプレッシャーを与え続ける時代が実はすぐそこまで迫っているのです!

 

「英語ができなくても、日本なら生活は何とかなるよ。」

「自分の仕事では、英語使わないから問題ないよ。」

そう言えるのも、本当に2024年までの僅かな期間でしょう…。

 

あなたはその6年後に備えて、今からコツコツ英語を勉強しておきますか?それとも、その時になって焦ってから英語を勉強し始めますか?

 

学校に通いながら、会社で働きながらでも英語の勉強はできます!ぜひあなた自身のために今すぐ、コツコツと英語を勉強していきましょう!

英語の勉強方法に関しては、以下の記事も参考にしてみてください。

 

【参考記事】

【TOEIC対策、留学前の英語準備】留学カウンセラーが教えるオススメ英語勉強方法

【英語学習アプリ紹介】TOEIC600以下の人はまずはここから!プロの留学カウンセラーが教えるオススメ英語学習アプリ~Duolingo~

【英語学習アプリ紹介】転職、就職、就活、留学あらゆるシーンでオススメのTOEIC対策アプリ~TOEIC L&R TEST出る単特急 金のフレーズ2~

【英語学習アプリ紹介】TOEIC、英会話学習の前に!中、高の基礎単語を固めれるオススメのアプリ ~mikan~

 

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